ー明星桜花sideー
さてようやくステージの修復が終わった
派手に破壊し過ぎたな
まぁ最後の決勝戦の俺の相手は緑谷だ
最近は力のコントロールが出来てきて実力を見せている
そして緑谷の強みは何と言ってもその類いまれな思考力と作戦立案能力だ
緑谷の作戦をどう崩すかが鍵になるな
まぁどんな作戦で来るにせよ
全力で戦うだけだ
さてステージに上がるとマイクが
『Yeahhhhhhh! 元気か
今回、決勝戦に勝ち進んできたのはこの二人だ
一人目はヒーロー科1年A組明星桜花 その強さは日々のたゆまぬ鍛練故だ!!
その向上心と継続性で日々更に強くなる男!!
今回の体育祭では驚異的な成績を叩き出している!
対するは!!
こちらもヒーロー科1年A組緑谷出久
最近になって急成長中!!
今回の体育祭では驚きの攻略法で勝利することが多い!!
思考力、作戦立案能力の鬼だ 』
と俺と緑谷を紹介する
ミッドナイトの合図で決勝戦が始まる
俺は
「緑谷ぁ楽しみしてたぜ…この時をよ」
と言いながら緑谷に回し蹴りを放つ
すると緑谷は
「それじゃあ……楽しんで!」
と粋な台詞を吐きながら俺の回し蹴りを適切に対処する
そんな緑谷に俺は回し蹴り、後ろ蹴り、上段膝蹴り、後ろ回し蹴り、正拳突き、逆突き、ハイキック、横蹴り、追突き、踵落とし
と連続で蹴り技と突き技を混ぜて繰り出す
それを適切に対処していく緑谷
楽しくなってきた俺は
「楽しく………なってきたなぁ!!」
と更に攻撃の速度を上げて
後ろ回し蹴り、上段膝蹴り、回し蹴り、横蹴り、前蹴り、追突き、ハイキック、逆突き、後ろ蹴り、正拳突き、回し蹴り
と連打を加える
これには流石の緑谷も対処しきれずに後ろに飛び退く
俺はそれに
「相手の速度に対応できない時に相手から距離を取って様子を見る
悪くない手だ…しかし俺が相手でなければの話ではあるがなぁ!!」
と言いながら現状の最高速で緑谷の後方へ駆け
緑谷の後頭部に回し蹴りを見舞う
速度と遠心力で力を増した蹴りによる衝撃が緑谷を襲う
そして、その衝撃によって緑谷は倒れ地に伏せた
まぁ軽く脳震盪くらいは起こしていようが
脳にダメージはないはずだ
後遺症などと言ったことはない
この場で意識を失うだけだ
さて、これで俺の優勝は決まった
緑谷もあの俺の連打をよく対処した
俺も決めに行く程度の勢いで攻めたんだが
確り対処して見せた
今後の鍛錬の如何によって更に強くなるだろう
俺も日々鍛錬を怠らないようにして
更に強く上を目指そう
さて緑谷も戻り表彰の時間だ
「それではこれより!! 表彰式に移ります!」
ミッドナイト先生の言葉と共に、表彰台が煙幕と共に地上へと上がる
スタジアムの上空に打ち上げる花火と、観客からの大きな歓声がトップ4を迎えてくれた
三位台には少し不満気だが幾分かましな仏頂面の爆豪と
霧が晴れたかのような澄んだ顔をした轟
二位台には緊張して硬化している緑谷
そして一位台には俺が立っている*1
「それではメダル授与よ!! 今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!!」
「HAーHAHAHA!!!!」
スタジアムの上から日本人なら馴染み深い笑い声が聞こえる
ここ最近見慣れていたがよく考えればとんでもなく知名度の高いヒーローが教師として在籍しているなと思う
その人、オールマイトは代名詞にもなっている台詞を叫びながら飛び降りてくる
そして
「私が!! メダルを持っ「我らがヒーロー、オールマイトォ!!」たァ!!!!」
そして、オールマイトの言葉とミッドナイトの紹介が綺麗に被った
プルプル震えるオールマイトに、ミッドナイトが手を合わせて謝っている
締まらないなぁ
そのまま気を取り直して、メダル授与が行われる。
まずは、三位の2名から
「爆豪少年!3位おめでとう!見事な成績だったぞ!」
「慰めは要らねぇよオールマイト。1位になれなかったのが悔しいが全力を出し尽くしての結果だ。この順位には価値はねぇが満足してる」
オールマイトの称賛を淡々と否定する爆豪
まぁ爆豪の性格ならそう言うだろう
彼は他人や世間の評価など気にせず、自分の中の絶対的な基準の上を歩いている
傲慢にも思えるそれは、彼の強さでもある
その基準を外れないように爆豪は日々鍛練を積み重ねているのだ
そこはオールマイトも理解しているらしく、頷きながら言葉を紡ぐ。
「うむ! 相対評価に晒され続けるこの世界で、不変の絶対評価を持ち続けられる人間はそう多くない。自分を貫く君の姿勢は、多くの人に理解されただろうさ!」
「どうでもいいからさっさとメダル寄越せや……“傷”として、忘れねえように取っとくからよ」
「HAHAHA! そうだね!」
負けた自分を忘れないようにと、弱さや戒めの証として持っておくつもりようだ
その戒めは今後の鍛錬の理由になる
敗北というのも強さの礎となるのだ
爆豪はそれをよく理解している
そして続いては轟
「轟少年!三位おめでとう!良い顔になったな!」
「ありがとうございます、ここで気付きを得ることができて良かったと思ってます」
今回の体育祭で気付きを得て、澄んだ顔をしている轟にオールマイトが良い顔になったと称賛すると
轟は清らかな顔でその内面的な成長を見せている
そんな轟にオールマイトは
「うむ!左の氷もそうだが右の炎の鍛錬も怠らないようにな!」
とアドバイスを送り
それに轟が
「はい、ありがとうございます」
と返したのを確認して緑谷の下へ向かう
「緑谷少年!第2位おめでとう!」
「あ、あああ、ありがとうございます!!」
緊張で上手く話せない緑谷、まぁ慣れていないのだろう
「君の場合、地力は十分に出来ている。後は個性の細かな制御の練習が必要だね」
「は、はい! 個性の訓練も、戦闘スタイルの見直しも、これからも全部頑張って……立派なヒーローになります!!」
オールマイトのアドバイスに確固たる意志を持って答える緑谷
緑谷はこの並々ならぬ固い意志もその強さの一つと言えるだろう
そして、最後は俺だ
「明星少年!第一位、優勝おめでとう!
君は日々の鍛錬と経験によって今の実力を維持している
それはとても素晴らしいことで今後も続けるべきだ
そして、誰かに教えると言うのも良い鍛錬になる
少しやってみると良いと思うぞ!」
と称賛と共にアドバイスをくれるオールマイト
誰かに教えるか…確かに良い鍛錬にはなる
響香や百に教えてみようかね
まぁ取り敢えず答えよう
「はい、ありがとうございます
今後も自分の課題を探して更に上を目指すつもりです
誰かに教えると言うのも少しやってみたいと思います」
俺がそう答えると
オールマイトは
「うむ!その絶えぬ向上心こそが素晴らしいヒーローを作り上げる大事にしなさい」
と言ってから俺達に背を向け観客に対してこう声をあげる
「さぁ皆さん、今回は彼らだった! しかし! この場の誰もが、ここに立つ可能性を持っていた! ご覧いただいた通りだ……競い、高め合い、さらに先へと昇っていくその姿! 次代のヒーロー達は、確実にその芽を伸ばしている!」
皆オールマイトの一言一句に気持ちを高める
「てな感じで最後に一言! それではみなさん、ご唱和ください……」
「「「Plus Ul「お疲れ様でした!!」」」」
「「あっ…」」
緑谷と轟はポカンとしており、爆豪は呆れている
俺も呆れている
オールマイトが締めくくろうとすると締まるどころかこれまでの言葉を全て忘れてしまいそうになるほどの脱力感に陥る
全く最後の最後まで締まらないなぁ
すると観客からもブーイングを受けるオールマイト。
「そこは『Plus Ultra』でしょオールマイト!」
「あ、いや……疲れただろうなーと思って……」
さて仕方ないな
「今回の体育祭皆それぞれ得るものがあっただろう
勝ったにせよ負けたにせよだ!!
その得たものを無用の物としないためにも
我々は努力を…鍛錬を積み重ねなければならない!
しかし!我々はそのための言葉を知っている!
そう!更に!向こうへ!!」
俺がそう促すと
会場全体から
「Plus Ultra!!!!」
と裂けんばかりの校訓が鳴り響く
すると観客からは
「良いぞ~これで締まりは良い方向に向かった!」
とどうやら好評だったようで何よりだ
その後体育祭が終わりいつも通りエルヴィンの運転で帰宅
鍛錬の後に風呂に入り、夕食を食べて
今日はいつもより1時間ほど早く就寝した
明日から休みだ皆との交流の良い機会になるだろう
次はミルコでよろしいです?(職場体験も)
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yes
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no