ー明星桜花sideー
さて、今日も午前中は保須市内の巡回だ
午前中は保須市内を巡回してその後午後1時に緑谷達が入院している病院へ向かい昨日の戦闘の後処理について話す
すでに職場体験先のヒーローには確認が取れているが戦闘の許可は無かったようだ
戦闘許可無しでの戦闘は公表できない
俺は前日に取っていたから問題ないが
飯田、緑谷、轟の三名は戦闘許可無しでステインと相対していたようだ
結果論として検挙できたが結果良ければ全て良しとは言えない
まぁ今回の戦闘はエンデヴァーとミルコの功績として処理する事となるだろう
その説明に向かう
但し三人の行動が全て間違いだったとはならない
飯田が行かなければネイティブは殺されていただろうし
緑谷が動かなければ飯田も死んでいただろう
そして轟がいなければ緑谷だけで二人を守りきることはできなかっただろう
それ故後々に影響がでないようにこの功績を隠すのだ
俺はすでに名が知れているから問題ないがね
飯田、緑谷、轟は巻き込まれたのだと報道されることとなるだろう
さてそんな事を考えている間にミルコと合流し、巡回を開始する
今日も午前中保須市内を駆け回り、敵を蹴り続け
7時間程を休むこと無く駆け続ける
それこそがヒーローの本懐であり、責務なのだ
結果午前中はミルコと俺どちらも8人の敵を拘束し、警察に引き渡した
そして現在時刻は午後1時、飯田達の病室の前にエンデヴァー、ミルコ、マニュアル、グラントリノ、保須市警察署長である面構犬嗣さん、そして俺が並ぶ
そしてグラントリノが盛大に扉を開き
中に入ると同時に
「おお、起きてたか怪我人ども!」
と言う
それに
「グ、グラントリノ!」
と緑谷が反応すれば
「小僧、お前にはすごくグチグチ言いたい!」
とグラントリノは緑谷に言う
「す、すみません!」
それに緑谷はすぐに謝罪するが
グラントリノは
「……が、その前に。来客だぜ。
保須市警察署署長、面構犬嗣さんだ」
と緑谷達への来客を紹介する
面構署長が前に出ると三人は立とうとするので
面構署長が
「あぁ、掛けたままで結構だワン。」
と言って制止する
そして続けて
「君たちが“ヒーロー殺し”ステインを倒した雄英生だワンね?」
と面構署長が問うと
「はい」
と緑谷が答える
それに対して面構署長はまずステインの現状について説明する
「逮捕したヒーロー殺しだが、骨折に火傷と中々に重症で、厳戒態勢のもと現在治療中だワン。」
まぁこれに関しては知る権利があるだろう
ステインを最後に無力化したのは彼らなのだから
しかしだ話はこれだけではない
面構署長は続けて
「雄英生なら分かっていると思うが、超常黎明期において警察は統率と規格を重要視し、個性を武に用いないことにした。そしてヒーローはその穴を埋める形で台頭してきた職業だワン。」
とヒーローと警察という職について説明を始める
そして更に続けて
「個人の武力行使、人を容易に殺められる力。本来、糾弾されて然るべきこれらが公に認められているのは、先人たちがモラルやルールをしっかり遵守してきたからなんだワン。」
ここまで来れば大体分かるだろう?
面構署長は結論を切り出す
「資格未取得者が保護管理者の指示なく、個性で危害を加えたこと。例え相手がヒーロー殺しであっても、これは立派な規則違反だワン。」
そうこれは規則違反なのだ
故に公表するならば
「君たち3人及び、プロヒーローのエンデヴァー、マニュアル、グラントリノ、この6名には厳正な処分が下されなければならない。」
となるわけだ
まぁそれも公表すればの話だがとそう言う前に轟が立ち上がり
「待ってくださいよ。飯田が動いてなきゃネイティブさんが殺されてた。緑谷が来なければ2人は殺されてた!
規則のために見殺しにするべきだったとでも!?」
と声をあげる
「結果オーライであれば、規則は有耶無耶でよいと?」
面構署長はそう轟に問う
結果良ければ全て良しとはならないのだ
轟はそれに対して
「……人を、救けるのがヒーローの仕事だろッ!」
と声を大きくする
それに対して面構署長は
「だから君たちは卵だ。全くいい教育をしてるワンねぇ、雄英もエンデヴァーも。」
と雄英とエンデヴァーの教育を指摘する
それに轟は少しばかり怒りを見せ
「この、犬!!」
と言いながら前に出る
「やめたまえ!最もな話だ。」
するとそれを止めようと飯田がそう言うが轟は止まらない
全く話は最後まで聞け
「まぁ待て轟、話は最後まで聞け
何もお前達の行動を否定したい訳じゃない
だがお前達が規則に違反したのは事実
だからこその提案だ
良く聞け」
そう言ってから俺が面構署長を見れば
面構署長は本題に入る
「以上が警察としての公式見解。……で、処分云々はあくまで公表すればの話、公表すれば世間は君らを褒め讃えるだろうが、処罰は免れない。一方で汚い話、公表しない場合、ヒーロー殺しの火傷痕と蹴りの痕跡からエンデヴァーとミルコを功労者として擁立してしまえるワン。」
そうエンデヴァーとミルコあとは俺が戦闘に関与したこととなる
俺はすでに名が知れているから問題ないからな
そうすれば処分などいらない
そして面構署長は続けて
「幸い、目撃者は極小数だ。この違反はここで握りつぶせるんだワン。だが君たちの英断と功績も誰にも知られることは無い。……どっちがいい?1人の人間としては、前途ある若者の偉大なる過ちにケチをつけたくないんだワン。」
と言って選択肢を与える
その後ろでマニュアルが
「まぁ俺たちは監督不行届で責任取らないとだしな……」
と言うと
飯田はすぐに
「申し訳ございませんでした!」
謝罪する
それにマニュアルは
「よし、他人に迷惑かかるんだ。分かったら二度とするなよ。」
と飯田に注意する
それを飯田は素直に受け入れ
「はい!」
と受諾する
それに続いて
緑谷、轟も
「す、すみませんでした!」*1
「よろしく、お願いします。」*2
と頭を下げる
そんな三人に面構署長は
「大人のズルで、君たちの受けていたであろう称賛はなくなってしまうが、せめて、共に平和を守る人間として……ありがとう。」
と感謝の意を伝える
それに対して轟が
「……最初から言ってくださいよ。」
決まり悪気に言う
まぁ警察としての立場があるのだ
最初から本音を言えるわけではない
許してくれよ
その後はしっかりと療養し傷を治す様に伝えて病室を後にした
後処理についての説明を終え、病院を出た後にミルコと昼食を取り、午後からは保須ではなく愛知に向かう
そして愛知に到着してから一時間程巡回し*3、夕食を食べて
ホテルに向かい、今日の仕事を済ませてから
10時頃に就寝した