実験に利用された挙句捨てられた少年   作:明星桜花

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第四十九話 永遠を共に

ー明星桜花sideー

ヴラドとカルツに伝達し、鍛練をしていると

訓練場*1にエルヴィンが入ってきて

「旦那様、只今戻りました

既に荷物の搬入は完了しております」

と報告してきたので

「そうか、ありがとう

百は既に?」

と感謝を伝えた後に百は既に到着しているかを聞く

するとエルヴィンは

「はい、既に到着しております

現在響香様の部屋にて響香様と談笑を」

と答える

俺はそれに

「分かった、では二人をリビングに呼んでくれ

ルミは既にリビングに居るのだろう?」

と指示を出しその後にルミの居場所を聞く

それにエルヴィンは

「はい、ルミ様は既にリビングに御案内しております

では響香様と百様をリビングまでお連れ致します」

と言って礼をする

俺はそれに

「あぁ、頼んだよ」

と言いながら鍛練を切り上げ、リビングへ向かう

さて二人には既に共有してるし、説明も済ませているが

まぁ一度はルミも交えてちゃんと話しとかないとな

必要な事は今日全て話して共有しておこう

大事な事だ、簡単には済ませてはならない

とそんな事を考えている間にリビングに到着

扉を開けてリビングに入る

リビングではソファでルミが寛いでいる

俺はソファで寛いでいるルミに

「この邸は広いからどこに何の部屋があるか

覚えきれんだろう?

知っておくべき部屋を後でエルヴィンに案内させるよ」

と言いながら奥の椅子に腰掛ける

するとルミは

「そうだな、覚えきれる気がしねぇ

幾つか絞って案内してもらう」

と答える

俺はそれに

「あぁ、俺の自室と書斎、ルミの自室、風呂とキッチン、後は訓練場辺りを知ってれば問題ないだろう

トイレは各部屋にあるから適当に使うと良い」

と話す

それにルミは

「便利な邸だな

まぁその辺りを知ってれば不自由はない

それで頼む」

と返してくる

それに俺が

「あぁ、後で案内するよう指示を出しておく

さて、そろそろ来るかな」

と言うと

ほぼ同時に扉が開かれ

「旦那様、お二方をお連れしました」

とエルヴィンが言い、

響香と百が入ってくる

俺はエルヴィンに

「ありがとう、取り敢えず飲み物と間食を頼むよ」

と伝える

するとエルヴィンは

「承知致しました

お飲み物は珈琲でよろしいでしょうか」

と聞いてくる

俺はそれに

「私はそれで構わない」

と答える

そしてルミの対面のソファに座った二人は

「私も珈琲でお願い」

「私は紅茶でお願いしますわ」

と答える

そしてルミは

「私も珈琲で良いぞ」

と答える

全員分の飲み物を聞いたエルヴィンは

「承りました

では珈琲を3つ紅茶を1つお持ち致します」

と言って礼をする

俺はそれに

「あぁ、頼んだよ」

と言う

エルヴィンはそれに

「はい、では失礼致します」

と答えて退室した

エルヴィンが退室したのを確認してから

俺は話を始める

「さて、じゃあ本題に入ろうか

二人には昨日も一応話したけど改めて聞くよ

ルミの事、認めてくれるかい?」

俺がそう聞くと

響香は

「桜花が問題ないと思ったんでしょ?

それなら私はそれに従うよ

特に文句の付け所も無いし

但し、皆等しく愛してね?」

と言ってくる

俺はそれに

「嬉しい事を言ってくれるね、響香

そして最後の言葉に関してだが

誰に言っているんだい?

俺が俺の最愛を愛さないなどある筈が無いだろう?

蕩けて惚けるまで愛してあげるよ」

と答える

すると響香は

「知ってるよ、それでも一応言っておいただけ」

と言ってくる

そして続いて百も

「私も問題ありませんわ

言いたいことも響香さんと同様です」

と言う

俺はそれに

「そうか、二人とも俺への理解が深くて助かるよ

じゃあ次だ、皆から何か話す事があるかい?」

と話す事が無いか確認する

すると響香が

「1つある」

と答える

俺はそれに

「話してくれ」

と促す

すると響香は話し始め

「さっきヤオモモと話したことなんだけど

桜花は永遠を生きるけど

私達はそうじゃない

でもそれは私達が死んだ後に桜花が孤独になるってこと

それは私達が嫌だなって思うから

だからさ桜花、

私達にも不老の“個性”頂戴?」

と言ってくる

全く優しいな、二人は

俺を誘拐した敵の研究曰く不死と不老の“個性”は制御の必要もなく、誰でも“個性”がある者でも問題なく所持できるとのことだった筈だ

まぁ問題はないと言えるかな

俺はそう考えて

「二人ともありがとう

そこまで愛してもらって嬉しい限りだ

“個性”に関しては問題はない

制御の必要のない“個性”だ

すぐにでもできるよ」

と説明する

すると響香と百は口を揃えて

「今すぐやって!!」

と言う

それに続いてルミも

「私にもくれよ?

私だけ先に逝くなんて嫌だからよ」

と言ってくる

俺はそれに

「あぁ、分かったよ

じゃあ3人に不老だけ複製して譲渡するね」

と言って3人に不老を複製して譲渡する

そして俺は3人に

「これで3人も永遠を生きる事になったよ

改めて言う、俺と永遠を共に生きてくれ」

と改めて伝える

すると3人は口を揃えて

「はい(おう)!」

と答えてくれる

ありがたいことだ

敵に誘拐され、実験台となった昔を忘れる程には幸せを感じている

俺と同じ苦痛を他の誰にも知らせぬ為に

そして何よりこの素晴らしき最愛を守る為に

日々鍛練を積み重ねて行こう

俺は敵にとっての狩人であり、皆の守護者であろう

俺は『永遠』を生きる狩人であり、守護者なのだ

俺の最愛と永遠を共に生きるのだ

*1
桜花が邸の敷地に建てさせた訓練場

ランニング以外の鍛練はここでやっている

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