実験に利用された挙句捨てられた少年   作:明星桜花

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第九章 林間合宿編
第六十一話 林間合宿 1


ー明星桜花sideー

さてIーislandから帰った日より数日が経ち

今日は林間合宿の会場へ向かう日だ

学校に1ーA全員が集合し、バスに乗り込む

物間が煽ってくることもない*1

バスの中では今回の合宿に持ってきたものを見せ合ったり

持ってきたものの手入れをしていたり、

筋トレをしていたり、本を読んでいたり、

仮眠をとっていたりと多種多様だった

そんなことを考えていると

俺の隣に座っている響香が

「桜花は何持ってきたの?」

と聞いてきたので

俺はビジネスリュックとパイロットケースを出し

「こっちのリュックにはサバイバルナイフと携帯浄水器とコンパスと信号拳銃と携帯食糧*2とタクティカルグローブと双眼鏡、あとは着替えだな

でこっちの鞄にはコスチュームだ」*3

と答えると

響香は

「コスチューム?持ってきていいの?」

と聞いてきた

それに俺は

「あぁ、俺は特例で許可されてる

その代わり襲撃に警戒するようにと言われてる

そしてその為に林間合宿の間に限り戦闘が許可されてる」

と答える

すると響香は

「ねぇ、そうなると…いつ休むの?」

と少し威圧するように言ってくる

「だっ‥大丈夫だ、先生方と交代で警戒することになってるから」

と答える

いやはやこうも圧されるとは

俺が答えると響香は

「ふーん、無理してるようなら寝かしつけるからね」

と言ってくる

それに俺は

「ハハハ…分かったよ

無理しないように気をつけるよ

しないと断言はできないけど」

と答える

それに響香は

「はぁ…でどうせまた無茶するんでしょう?」

と言ってくる

俺はそれに

「ハハハ…」

と苦笑することしかできなかった

いやぁ…勝てんなぁ

まぁそんなもんだろう

と考えつつビジネスリュックとパイロットケースを片付け

「じゃあ、俺は仮眠を取るよ

何かあったら起こしてくれ」

と言って仮眠を取る

 

 

Three hours later

 

 

「桜花!桜花!起きて」

 

「ん?あぁ何かあったか?」

響香の声に起こされバスが停車していることに気付く

そしてバスから降りると

イレイザーが一言

「何の目的もなく、では意味が薄いからな」

イレイザーがそこまで言ったところで、隠れていた2人の女性が先生の前に飛び出してきた。

 

「よー--うイレイザー!!」

 

「ご無沙汰してます」

 

イレイザーが頭を下げると、2人はそのまま颯爽と動き出した。

 

 

「煌めく眼でロックオン!」

 

「キュートにキャットにスティンガー!」

 

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」」

 

猫耳と猫の手と尻尾を付けた二人の女性がビシッとポーズを決める。

「今回お世話になるプッシーキャッツの皆さんだ」

ポーズを見ていた時から震えだしていた緑谷が、イレイザーの言葉に我慢できなくなったのかいつものヤツを始めそうな感じになっていた

「ワイプシ!!連名事務所を構える4名一チームのヒーロー集団!山岳救助等を得意とするベテランチームだよ!キャリアは今年でもう12年にもなる「心は18!!」へぶっ」

緑谷の解説でぐらつき始めていたワイプシの二人だったけど、金髪の人の方がキャリアの話になったあたりで耐えきれなくなったようで緑谷くんに張り手を繰り出した。

心は18とか叫んでいたし、気にしているんだろうか。

プッシーキャッツね確か指名もきていた気がするが

俺の方向性には合わなかったからな

「ここら一帯は私らの所有地なんだけどね」

若干赤みがかった茶髪の方の女性が、山の方を見ながら話し始めた。

「あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね」

 

「遠っ!!」 

まぁこのくらいするとは思ってたけどねぇ

ピッと猫の手の爪を立てて指さされる山に、驚愕の声が上がる。

皆が俄かにざわめき出していた。

「今はAM9:30。早ければぁ……12時前後かしらん」

それはあんたらならだろうが注釈をつけろ!注釈を

「ダメだ……おい……」

 

「戻ろう!」

 

「バスに戻れ!!早く!!」

 

「12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね」

まさかのお昼抜き宣告に皆は愕然とする。

そして、地面がゴゴゴゴゴと地鳴りのような音を鳴らし始めた。

どうやら金髪の女性の個性のようだ。

 

「わるいね諸君。合宿はもう、始まっている」

 

地面から盛り上がってくる土石流に、皆一斉に流されてしまう。

俺は鳳凰になって空中に留まる

流されている最中に赤みがかった茶髪の方の女性が叫んだ。

「私有地につき"個性"の使用は自由だよ!今から三時間!自分の足で施設までおいでませ!この……"魔獣の森"を抜けて!!」

土石流を操作していい感じにクッションになるようにしていたみたいで、1人も怪我をした様子はなく起き上がった。

崖の上に飛んで戻ってきた俺にイレイザーが

「なんでここにいるはよ降りろ」

と言ってくるが俺はそれに

「俺が行ったら10分で着いちまいますよ」

と反論する

それにイレイザーは

「方策は?」

と聞いてくる

それに俺が

「鳳凰で飛びながら鳳凰の炎槍か炎龍の飛槍で爆撃すればあいつらは全力で走ってれば良いんで簡単に着くと思いますが」

と答えると

イレイザーは

「ふむ、まぁそうか

じゃあ麓まで行くぞ

荷物下ろすの手伝えよ」

と言ってバスに乗る

俺は

「分かってますよ」

と言いながらイレイザーに続いてバスに乗る

プッシーキャッツの二人もバスに乗る

そして麓の宿泊施設へ向かい

皆の荷物を運び、休憩していたのだった

*1
少し前に桜花がキレて脅した結果おとなしくなった

*2
戦闘糧食

*3
今回の林間合宿では万全を期すため特例により桜花のみコスチュームを持っていく事が許可された

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