ようこそ開拓者がいる教室へ   作:アイボウ

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・崩壊スターレイル要素は開拓者(星)の容姿。


バスと自己紹介

 私、開道(かいどう)星奈(せいな)は向かう、実力至上主義の教室へ。

 

 

 

 むにゃむにゃ……

 

「……うん?」

 

「あっ、起きた」

 

 おはよう、開道星奈だよ。今は東京都高度育成高等学校に向かっているバスの中。そんな中で私は寝ていたのだが、起きたら茶髪の美少女がいた。誰っていうか何故私の方にいるの?

 

「どうかしたの?」

 

「実はね……お婆さんに席を譲って欲しいんだけど……」

 

「良いよ」

 

 私は即答した。寝たから元気なんだよね。

 

「ほんとっ! ありがとう!」

 

 感謝された後、取り敢えずお婆さんに席を譲る。

 席を譲ったらお婆さんにまで感謝された。善意なのでありがたく受け取っておこう。

 そのままバスの中で揺られて、気付けば東京都高度育成高等学校に到着した。

 

 バスを降りて高度育成高等学校に向かう。

 

「待ってぇ!」

 

「? あんたは……」

 

 こちらに駆け寄ってきたのはバスの中に乗っていた茶髪の少女だった。赤いブレザーに青のリボン、白のスカートという制服を着ているので、私と同じ高度育成高等学校の生徒だろう。

 

「さっきは席を譲ってくれてありがとう!」

 

「ううん、気にしないで。気付かなかったら私も寝過ごしてたと思うから」

 

 正直、寝ていたから気付かなかったんだよね。結局、分かったのはお婆さんと席を譲って欲しいこの少女となんか疲れてたOL、後は優先席に座ってた金髪の青年くらいかな。

 まぁ既に終わったことだし気にすることでもないか。

 

「私、櫛田桔梗っていいます!」

 

 少女の名前は櫛田桔梗か。私も名乗ろう。

 

「開道星奈。開道は開くに道なんだ。よろしくね、櫛田さん」

 

「よろしくね、開道さん! そうだ! 一緒に行かない?」

 

「うん、良いよ」

 

 櫛田さんと一緒に高度育成高等学校に向かった。やがてクラス表がある場所へと到着した。私と櫛田さんは自分の名前を探す。すると私はDクラスに振り分けられていた。

 

「私はDだったけど、開道さんは?」

 

「私もDクラスだよ」

 

 櫛田さんにDクラスだったと告げると喜んでいるような表情をした。

 そのままDクラスの教室へと向かうのだった。

 

 

 

 Dクラスの教室へと到着する。席順では櫛田さんと離れた。私は窓側の席であり、後ろの席には既に茶髪の青年が座っていた。失礼なのは承知だが、無表情で何を考えているのか分からない。そんな第一印象であった。

 

 私は席に座ると周りを見渡す。ここにはいったいどんな人達がいるんだろう。何分か経過した時に、教室の扉が開く。先生が入ってきた。

 

「えー新入生諸君。私はDクラスの担任になった茶柱佐枝だ。普段は日本史を担当している。当校にはクラス替えが存在しない。よって3年間共に学ぶことになる。よろしく。入学式の前に学校の特殊なルールについて書かれた資料を配らせて貰う。それから説明しよう」

 

 説明されたのは【Sシステム】というものだった。Sシステムを使用することによって学校のあらゆるものを買うことが出来るとのことだった。配られた学生証カードは無くさないようにしないとね。

 それと毎月ポイントが振り込まれる。既に10万円分振り込まれていた。これは浪費癖にも気を付けなければいけなくなった。

 とはいうものの疑問はある。それは毎月同じ金額が振り込まれるのかという点だ。正直に言うと有り得ないと思うんだけど、周りで気にしている人はいないみたいだ。

 後、学校はいじめに敏感らしい。

 

「質問は無いようだな。では良き学生ライフを」

 

 そう言って茶柱先生は教室を後にした。途端、浮き足始めたみんな。多分、いきなり大金を貰った影響だ。何処で何を買うことについて話していた。

 

「みんな、ちょっと良いかな?」

 

 そう言って手を上げて立ち上がったのは好青年っぽい男子生徒だった。

 

「今日からクラスで一緒に過ごすことになる。だから1日も早く友達になれたら良いなと思って自発的に自己紹介しない?」

 

 成程、自己紹介か。普通に名乗るか銀河打者と名乗るか……どっちにしようかな?

 

「賛成!」

 

「やろう!」

 

 主に女子から声が上がった。それでどっちにしよう。

 

「僕の名前は平田洋介。気軽に洋介って呼んで欲しい。趣味はスポーツ全般で、中学でもやっていたサッカーをやるつもりだ。よろしく」

 

 こうして始まった自己紹介。井の頭さんに、突っ込んで欲しいのか山内君。そして――

 

「櫛田桔梗です。みんなと友達になりたいと思っています。だから後で私と連絡先を交換して下さい。そしてどんどん誘って下さいね。自己紹介はこれでおしまいです」

 

 櫛田さんの自己紹介を聞いて私は中学にいた同級生を思い出していた。私が色々と聞いて上げていたけど元気にしているだろうか。

 それにみんなと友達ってやるのかな。ストレス的に大丈夫、なのかな。

 

 と考えていると赤髪の生徒が平田君を睨み付けていた。おっ、なんだなんだ?

 

「俺らはガキかよ。自己紹介なんてやりてぇ奴だけやれ」

 

「僕に強制することは出来ない。不愉快な思いをしてしまったのなら謝りたい」

 

 平田君が頭を下げて謝る。その光景を見た女子の一部が反論する。それに居心地が悪くなった赤髪の生徒は口を開いた。

 

「こっちは別に、仲良しごっこをする為にここに来た訳じゃねぇよ」

 

 赤髪の生徒は席を立ち教室を出ていく。数人の生徒も後に続いて出ていった。シャイなのかな?

 平田君は自分が悪いと説明するが、女子の一部は納得していないようで、雰囲気は悪いがこのまま続けることになった。

 

 イケメン嫌い女子好きの池君、バスの中に乗っていた高円寺君。その高円寺君だが、一瞬私をちらっと見ていた気がするが、アピールなのかな?

 

 そして気が付いたら私の番が回ってきた。

 

1「私は銀河打者! 開道星奈!」

2「私は開道星奈。よろしくね」

 

 無難に2番かな。自己紹介の時に付け加えよう。それにふざけて変な空気にする勇気が無い。

 

「私は開道星奈。開道は開くに道。好きなことは体を動かす運動。嫌いなのは、うーんピーマンとかかな。仲良くなりたいとは思っている。みんな、よろしくね」

 

 嫌いなもの全然浮かばなかった。まぁ、後々出来ると思うけど。人間、欠点の一つや二つくらいあっても不思議じゃないから。

 自己紹介は普通だったから得られる好感度、みたいなのは櫛田さんに比べて多くない。少なくもない感じである。まだ初日。これから仲良くなれば良いか。

 

 最後を飾ったのは茶髪の青年である。彼は何やら考え事でもしていたのか、急いで立ち上がった。

 

「えー綾小路清隆です。その、えっと、得意なことはありませんが、皆と仲良くなれるよう頑張るので、よろしくお願いします」

 

 うん、パッとしないけど名前は綾小路清隆っていうんだ。席替えも無ければ後ろの席だし覚えておこう。

 その後平田君が綾小路君のフォローをしたのだった。

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