鬼舞辻無惨「鬼増やしてたら、ブレイド的なヤツが爆誕した件」 作:おいたわし兄上
全集中の呼吸。それは鬼殺隊の基礎を築いたと言っても過言ではない男、黒耀の父親である継国縁壱が生まれつき持っていた呼吸法だ。その呼吸法を行うことで、鬼に匹敵する戦闘力を発揮することが可能で、身体能力が著しく向上し、更に呼吸に合わせた型を繰り出すことが出来るのだ。
「ヒィィィイ!!黒耀さん!?」
「ヒャッハー!!」
全集中の呼吸は負担が大きく、過去の一般隊士や駆け出しの隊士は全集中の呼吸をここぞと言う時しか使えなかったが、これを応用することで四六時中ずっと全集中の呼吸を維持できる常中という技が存在する。凄腕の隊士や歴代の柱と呼ばれる幹部はこの全集中の呼吸・常中を極めており、無意識に行うことが出来るのだ。
しかし、この全集中の呼吸が使えるのは鬼殺隊だけではない。戦国時代から時が流れたことで、様々な所に実は広まっており、あの土方歳三も使えたとのことだ。そして、この全集中の呼吸そして常中を使えるのは人間だけではない。教えることで、人間だけでなく動物も行うことが出来るのだ。
「さあ、行くぜ!!黒王号!!ヒャッハー!!」
「ヒィィィイン!!」
竈門炭治郎13歳は継国黒耀(外見年齢16~18、百歳オーバー)と共に行動し、鍛えてもらいながら様々な所を巡っていたが…非常に仰天している。
その移動手段であるが、黒耀が明治時代に北海道から連れてきた象ほどの巨大な馬…日本ばんけい種と呼ばれるばんえい競馬が誇る橇牽きの馬である。筋骨隆々で、その名を黒王号と言うそうだ。黒王号は黒耀から全集中の呼吸・常中を教えられて体得しており、サラブレッド処か自動車…汽車より速い圧倒的なスピードで大地を失踪する。
「炭治郎!!右見てみろよ!!有れば噂の汽車だぜ?汽車ってな、石炭を燃やして科学の力で走るんだよ。科学の力ってすげー!!」
「ギャァァア!?それどころじゃないんですけど!!てか、汽車より馬の方が早いんですけどぉぉぉお!!」
黒王号の走る音で、炭治郎の悲鳴はかきけされた。
蝶屋敷。鬼殺隊の治療施設であり、花柱 胡蝶カナエが家主を勤める屋敷だ。カナエは鬼殺隊でも数少ない医師であり、戦国時代から鬼殺隊の医師として活動してきた珠世から指南も受けており、西洋医療も受けることが可能だ。
そして、この蝶屋敷。継国黒耀を含めて一部の隊士達の活動の拠点となっており、黒耀は透き通る世界を用いてのレントゲン&CTスキャンの代わりもされることが有るが…話がそれた。
「冨岡さん、聞きました?黒耀さんが日の呼吸の適性がある男の子を連れてくるそうですよ?」
「らしいな」
そんな蝶屋敷の縁側で2人の男女が寛いでいた。1人は胡蝶しのぶ。胡蝶カナエの妹であり、この蝶屋敷での医師の1人だ。実は鬼を殺せる毒を開発したちょっと凄い人でもあるが…無惨は配下の鬼全員の視界や思考を見ることが可能であり、それを珠世さんから指摘されてからは…薬学専門となっている。お陰で、後々の無惨がより大変なことになるが。
もう1人は水柱の1人である冨岡義勇。この世界では黒耀大暴れがあり、水柱は訳あって2人存在している。自己評価は低めで、コミュ力皆無であり…意志疎通を行うためには通訳であるもう1人の水柱の鱗滝錆兎やしのぶの助太刀が必要である。
と、その時だった。空から黒王号が降ってきて、蝶屋敷の庭に着地した。もちろん、その背には黒耀、そしてげっそりした炭治郎であった。
「よっ!しのぶ、義勇、ただいま!噂の炭治郎を連れてきたぞ!!」
「玄関から入ってきなさいよ!!炭治郎くんでしたっけ?凄くげっそりしてるんですけど!!」
黒耀、蝶屋敷に到着。そして、これより炭治郎の修行が本格化するのだった。
ところで皆さん。蝶屋敷は原作からしても無くてはならない所であり、襲われたら死活問題になってしまう。いくら黒耀が居るとはいえ、黒耀は世界でもっとも情けない吸血鬼こと無惨と鬼ごっこを繰り広げており、不在の時もある。だが、守りは万全である。
全集中の呼吸は人間以外も習得可能であり、黒王号以外でもそれは出来る。
「「「ウキ!!」」」
鬼退治には桃太郎のお供だよね!蝶屋敷の子供達に言われ、黒耀が調教した日本猿数匹。なんと全員が日輪刀を振るうことが可能。誰がそこまでしろと言った?
では次はキジなのか?だが、良く考えてほしい。キジは全集中の呼吸を覚えても戦力になるのかわからない。そして鬼殺隊の連絡係でもあり、鎹鴉が居た。カラスは未来の日本でも、人に危害を与える実例がある。そして、体質で全集中の呼吸が出来ない代わりに、鬼の肉片を食べれば一時的に鬼化できる人間も居る。
「キェェェェェエ!!」
それなのだろうか?蝶屋敷には全長5メートルほどのバカでかいカラスが居る。羽の羽ばたきで龍風圧を起こしたり、口からギャオス顔負けの超音波メスレーザーも射てるとか。
では猿、鳥、ときたら犬か?いや自然界には犬の全てを凌駕するオーバースペックの生き物が存在する。それはクマだ。
「まー」
事実、ヴォイテクというヒグマは人間に良く懐き好意的だった記録があり、幼少期から育てればヴォイテクのようになる可能性もある。そんなクマのスペックは嗅覚 軍用犬以上、走る速度荒れ地なのに平地の馬以上、戦闘力お察しである。自然が産んだプレデターのクマ、本州生息の雑食傾向の強いツキノワグマを調教して全集中の呼吸を体得させた結果…十二鬼月という鬼の幹部を粉砕する強さを誇るのだ。
「炭治郎。全集中・常中が出来れば、彼らとぶつかり稽古だな!」
「ウキ~」
「まー」
「ギャァァァァオゥンス!!」
「なんか…匂いからして全員猛者なんですけど!!てか、アレ本当に鳥!?カラス!?神話の生き物の間違いじゃないですか!?」
頑張れ炭治郎!!クマとカラス?は柱より強いかもしれないけど
炭治郎…地獄の修行の2年間が始まる!!頑張れ、タンジィィ!!
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