転生したら赤ガヴだった件   作:仮面大佐

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第8話 大鬼族の襲来

 エレン達が、俺たちの村から去った後、俺たちは、村の開発を着々と進めていた。

 カイジン達が、衣類、住居、道具作成を進めて、リグルド達、ゴブリン・ロードによって、村の統治を行う流れが出来上がっていた。

 その間、俺たちは、一つの天幕へと入っていった。

 誰も通さない様に頼んである。

 リムルは、シズさんの仮面を取り出す。

 イフリートの暴走の際に、ヒビが入っていたが、修復出来たらしい。

 

「シズさんの仮面、直ったんだな」

「ああ。シズさん、直ったぜ」

「うん、ありがとうね。………それと、お願いがあるんだけど………」

「お願い?」

「その仮面、リムルさんが受け取ってくれないかな?」

 

 俺がそう言うと、リムルはシズさんに仮面を渡す。

 すると、シズさんはリムルに対して、そう言ったのだ。

 リムルは、シズさんに聞く。

 

「………それって、シズさんの大事な物なんじゃ………」

「今の私には、必要ない物だから。リムルさんに受け取って欲しいんだ」

「…………受け取ってやれ、リムル」

「そうだな。せっかくだし受け取ったらどうだ?」

「ああ。受け取るよ」

 

 リムルがそう言って遠慮する中、シズさんはそう言う。

 俺と絆翔がそう言うと、リムルはシズさんから仮面を受け取る。

 すると。

 

「トロ〜!トロ〜!」

「そういやさ…………なんか、こいつにすげぇ懐かれてるんだけど…………」

「まあ、助けられたからな」

 

 絆翔はそんな風に言う。

 その理由は、肩に乗っかっているチョコドンゴチゾウだった。

 どうやら、イフリート戦で助けられた事で、懐いたみたいだな。

 すると。

 

「…………そうだ。絆翔も、ヴァレンの力を使ってみない?」

「えっ?」

 

 俺は絆翔にそう持ちかける。

 やっぱり、戦力は多いに越した事はないし。

 

「でも、俺、グラニュート器官は入ってねぇぞ?」

「それに関しては、考えてあるよ」

 

 辛一がそう聞くと、俺はそう答える。

 グラニュート器官は生成したのだが、シズさんのユニークスキルに介入した結果、俺のユニークスキルである技術者は、変質者(ウツロウモノ)の権能を獲得して、グラニュート器官を絆翔に統合させる事ができるのだ。

 

「そんな事が…………」

「うん。でも、決めるのは絆翔だから」

 

 絆翔がそう言うと、俺はそう語る。

 流石に、シズさんに同意を得たとはいえ、ビターガヴを移植した際に、絆翔に言われた事が響いて、あまり乗り気ではない。

 一応、ヴァレンバスターをグラニュート器官無しでも変身が出来るように調整できるかもしれないが、いつ出来るのかも分からないし。

 すると。

 

「あ?別に良いけどよ」

「え?」

「そりゃあ…………思うところはあるぜ。でも…………イフリートとの戦いでは、何も出来なかったからな。何も出来ずに後悔するのはもうごめんってだけだ。だから…………頼む」

 

 絆翔はあっけらかんとそう言う。

 俺が呆気にとられると、絆翔はそう語っていく。

 イフリート戦で何も出来なかった後悔を繰り返したくないという気持ちがあった。

 すると。

 

「タオリン。少し難しく考えすぎなんだよ。了承を得たんだから、良いんじゃないのか?」

「私も大丈夫だよ」

「……………分かった」

 

 リムルとシズさんは、そんな風に言う。

 それを聞いて、俺は覚悟を決めた。

 グラニュート器官を取り出すと、絆翔の前に立つ。

 

「……………それじゃあ、やるよ」

「おう」

 

 俺がそう言うと、絆翔はそう答える。

 絆翔にグラニュート器官を当てると。

 

『告。個体名辛沢絆翔にグラニュート器官を移しますか?』

『ああ』

 

 技術者はそう聞くと、俺はそう答える。

 すると、グラニュート器官が光り、絆翔の中に入っていく。

 

『告。個体名辛沢絆翔にグラニュート器官の移植が成功。ただし、しばらくは様子を見る事を推奨します』

『…………分かった』

 

 技術者はそう報告する。

 まあ、しばらくは様子を見る必要があるよな。

 

「…………絆翔。移植は成功した。でも…………しばらく様子は見る必要があるってさ」

「…………おう。まあ、そりゃそうだよな」

 

 俺は絆翔にそう伝える。

 その後、俺たちは、ヴェルドラが居た洞窟へと向かう事にした。

 ヴァレンバスターを渡す事や、色々と確認する事を含めて。

 向かう途中、リグルドが話しかけてくる。

 報告をしに来たのだ。

 

「報告は以上です」

「ああ。ありがとさん」

「報告ご苦労様」

 

 リグルドがそう報告すると、俺とリムルはそう答える。

 すると、リグルドは口を開く。

 

「ああ、それと…………」

「「ん?」」

「………リムル様は、今日もご食事の必要がないのでありますか?」

「ああ。どうせ、スライムの体じゃあ、味なんてしない………」

 

 リグルドはそんな風に聞いてくる。

 それを聞いて、リムルはそう答える。

 まあ、今まではね。

 俺はリムルに話しかける。

 

「リムル。今、人間の姿を得ただろ?」

「あっ!リグルド!」

「はっ」

「今日から、俺も一緒に飯を食うよ!」

「なんと!では、今日は宴会ですな!」

「ああ。頼む」

「はっ!」

 

 俺がそう指摘すると、リムルはそんな風に言う。

 そう言って、リグルドは去っていく。

 そう、リムルは、スライムの姿では味がしないので、これまで食事には参加しなかったのだ。

 俺たちは、今日の夕飯の事を考えながら街の外へと向かうと、そこにはリグル達がいた。

 

「よう、リグル」

「リムル様!タオリン様!シズ殿!絆翔殿!」

「食料調達、ご苦労様」

「ありがとうございます。これから、森へ向かう所です」

「今夜は宴会だ。美味しそうな獲物を頼むよ」

 

 リグルに話しかけると、リグルはそう言う。

 宴会になる事を伝えると、ゴブタが口を開く。

 

「今日は、リムル様達も食べるっすか?」

「おうよ!なんせ、この体には味覚があるからな!」

「…………いっぱい食べたら、おっぱいも育つっすかね?」

 

 ゴブタがそう聞くと、リムルは胸を張ってそう言う。

 ゴブタはリムルの胸を少し見ると、そんな風に言う。

 ゴブタがそんなセクハラ発言をすると、リムルに思いっきり蹴られる。

 まあ、自業自得だし。

 すると、シズさんがゴブタに近寄る。

 

「ゴブタ君。そういうのは言っちゃダメなんだよ。ね?」

「は、はいっす………………」

 

 シズさんがそう言うと、黒笑を浮かべ、ゴブタは引き攣った表情で答える。

 それを見ていた絆翔は。

 

「何やってんだよ。そういうデリカシーのない事は言うのはやめとけって。痛い目見るだけだから」

「はいっす…………」

 

 絆翔は、ゴブタにそう話しかける。

 それを見たリグルは、すぐに頭を下げる。

 

「すいません!ゴブタには、きっちり教育させるので!では、特上の牛鹿をご用意しましょう。」

「牛鹿………牛と鹿が合体した様な動物の事?」

「まあ、そんなもんだ」

 

 リグルがそんな風に言うと、俺と絆翔はそう話す。

 そんなのがいるんだ。

 流石、異世界。

 俺と絆翔がそう話す中、リムルとリグルは話をしていた。

 

「おう、頼むな」

「お任せ下さい!最近は、森の奥から移動してくる魔獣が多いので、獲物は豊富なんです」

「………何かあったの?」

「いえ。環境の変化によって、魔獣の移動がありますからね。大した事は無いと思うのですが」

 

 リムルがそう言うと、リグルはそんな風に語る。

 それを聞いて俺がそう聞くと、リグルは大した事ではないと話した。

 そういう魔獣の移動がある場合は、何か強い存在に追われて、移動するという場合があるからな。

 つまり、何か強い存在が居ると警戒した方が良さそうだ。

 すると、リムルの影から、嵐牙が現れる。

 恐らく、思念伝達で嵐牙を呼んだのだろう。

 

「お呼びですか?我が主」

「嵐牙。リグル達と森に同行してくれ」

「何も無いとは思いたいけど、念の為に、俺からも頼むよ」

「心得ました。お任せ下さい。遠慮はいらぬ。我を連れてゆけ、リグル殿」

 

 嵐牙がそう聞くと、俺とリムルはそう言う。

 それを聞いて、リグルに対してそう言う嵐牙だった。

 かっこいいのだが、尻尾をブンブンと振っていると、ただの犬にしか見えない。

 俺たちは、リグル達を見送って、ヴェルドラの洞窟へと向かう。

 封印の洞窟に到着して、俺たちは、リムルの方を見ていた。

 

「ここが、ヴェルドラが封印されていた洞窟……………」

「それで、何するんだよ?」

「ちょっと、シズさんのユニークスキルを得てな。俺はそれで得た新たなスキルの試し撃ち」

「俺は………絆翔にヴァレンバスターとかを渡そうかなって思ってて」

 

 シズさんが周りを見ながらそう言うと、絆翔はそう聞く。

 俺とリムルはそんな風に答えた。

 そうして、俺たちはそれぞれのやる事をしていく。

 絆翔にはヴァレンバスターを、リムルにはビターガヴに関連するゴチゾウを、シズさんにはバキバキスティックゴチゾウを渡した。

 技術者曰く、ビターガヴがリムルとシズさんについているものの、特性は異なる模様であり、リムルが全てのビターガヴの形態になれるのに対して、シズさんはバキバキスティックしかなれないようだ。

 そこら辺は、相性とかの問題があるのだろう。

 しばらくして、休憩がてら、シズさんに聞く。

 

「なあ、シズさん」

「どうしたの?」

「実は、シズさんの事は、占いで知ったんだけど、その時に、5人の子供が居たんだけど、何なんだ?」

 

 リムルはシズさんに対して、そんな風に言う。

 確かに、5人の子供がシズさんの周りにいたからな。

 リムルの質問に対して、シズさんは表情を暗くして答える。

 

「…………その子達は、国によって召喚されたんだけど、不完全な状態で召喚されたから、大量の魔素で死んじゃう。だから、私たちは、あの子達を助けたいの」

 

 そう語った。

 シズさん曰く、不完全な状態で召喚された十歳未満の子どもは、数年もしない内に大量の魔素によって死んでしまうらしい。

 それを、国は召喚したのにも関わらず、捨てたのだ。

 それは、到底許される行為ではない。

 

「…………無理矢理召喚しておいて捨てるとか…………許されないよ」

「ああ………何度聞いても、最悪だな」

 

 俺と絆翔はそう話す。

 しかし、子供達を救う手段は、シズさんが知っていた。

 というより、シズさんこそが、その証拠なのだ。

 上位精霊と同化させれば、死を免れる事が出来るらしい。

 ただ、シズさんが上手く行かなかった理由としては。

 

「私とイフリートは、馬が合わなかったんだと思う。イフリートは、魔王レオンへの忠誠心が強かったから」

 

 と、シズさんは語った。

 シズさんは、魔王の一人、レオン・クロムウェルを憎んでいたらしく、イフリートとの不一致が、寿命が縮まった結果になってしまったのだろう。

 俺としては、その子達を助けたいと思う。

 突然異世界に召喚され、捨てられたのは、余りにも不憫だ。

 だが、魔王か……………。

 そう簡単には会えないよな。

 そう思っていると。

 

『リムル様!タオリン様!』

『嵐牙⁉︎思念伝達か!』

『個体名嵐牙からの思念伝達。声音から、救援要請と推測』

『嫌な予感が的中した………!救援に向かうぞ!』

『了』

 

 嵐牙達からの思念伝達を聞いて、俺とリムルは立ち上がる。

 

「シズさん!絆翔!行くぞ!」

「どうしたの?」

「何かあったのか?」

「嵐牙達が襲われているんだ!助けに行こう!」

「ええ!」

「おう!」

「タオリン!一応、これをつけとけ!」

 

 リムルがそう言うと、シズさんと絆翔はそう聞いてくる。

 俺がそう答えると、シズさんと絆翔はそう答える。

 すると、リムルはそう言って、俺にシズさんの仮面を投げ渡す。

 

「この仮面は?」

「複製品だ!一応、お前も妖気(オーラ)を抑えとけ!」

「分かった!」

 

 俺がそう聞くと、リムルはそう答える。

 俺は仮面を付け、嵐牙達の元へと向かって行く。

 すると、ゴブタが転がってくる。

 

「ゴブタ!大丈夫⁉︎」

「斬られたっす!超痛いっす‼︎」

「落ち着け。傷は浅い」

 

 俺がそう聞くと、ゴブタはそう叫び、リムルはそう言う。

 周囲には、警備班が倒れており、その先には、二人の人物が。

 人間では無い事は確かで、見た所、角が生えている。

 

「なんだ、お前達は………?」

「あっ!リムル様とタオリン様じゃないですか!心配で来てくれたんすね!」

「そうだな。元気そうだし、回復薬はいらないな」

「冗談っす!欲しいっす!」

「素直にそう言えよ」

 

 俺がそう呟くと、ゴブタはそう叫ぶ。

 それを見たリムルがそう言うと、ゴブタはそんな風に叫んだ。

 絆翔がそう呟く中、俺はゴブタに回復薬をぶっかける。

 ゴブタが回復される中、嵐牙は大槌を持った者と2本の刀を持った者と交戦していた。

 嵐牙がその二人に向かおうとした瞬間、地面から炎が立ち上り、嵐牙は怯む。

 木々の間に、桃色の髪の人物がいて、その指先から炎が出ていた事から、あの炎は、その人物による物だと思う。

 

「「嵐牙!」」

 

 俺とリムルは嵐牙達を呼ぶと、嵐牙はすぐに戻ってきた。

 

「主達よ!申し訳ありません。我が居ながら、この様な………!」

「いや、気にしなくて良いから」

 

 嵐牙がそう言って謝ってくると、俺はそう言う。

 すると、武器をぶつけ合う音が聞こえてきて、そちらを向く。

 すると、リグルが紫色の髪の人物と交戦していた。

 だが、リグルが劣勢になっていた。

 

「戻れ、リグル!」

 

 リムルはそんな風に叫んだ。

 リグルはリムルの呼びかけにすぐに応じて、こちらに戻る。

 見た所、重傷ではないな。

 

「リ、リムル様、タオリン様!申し訳ありません………!」

「安心しろ。あとは俺たちに任せて、ゆっくり休め」

「ありがとうございます………。」

「嵐牙。倒れている人たちは、どうしたんだ?」

「はっ。魔法によって眠らされています。あの桃色の髪の仕業です」

 

 リグルがそう謝ると、リムルはそう言って、回復薬をかける。

 俺がそう聞くと、嵐牙はそんな風に答えた。

 嵐牙が視線を向ける先には、襲撃者達が全員揃っていた。

 数は六人。

 その内、武器を持っているのは五人で、桃色の髪の人物は、魔法による支援の役割だろう。

 多分、全員が強い。

 これは、変身する事も考慮に入れるか。

 すると、リグルが口を開く。

 

「面目ありません。まさか、大鬼族(オーガ)に出くわすとは………」

「大鬼族(オーガ)か………」

 

 やはり、人間では無いな。

 それも、大鬼族(オーガ)。

 だとすると、かなり厄介な事になりそうだな。

 まあ、まずは対話から。

 

「おい、お前ら。事情は知らないが、うちの者が失礼したな」

「話し合いに応じる気はないかな?」

 

 俺たちの問いかけに、大鬼族(オーガ)達は黙っていた。

 実力差は明白。

 だが、ゴブタとリグルの二人は致命傷ではないし、他の連中も眠らされている。

 何か、理由があるのか?

 すると、リーダー格の大鬼族(オーガ)が口を開く。

 

「正体を現せ!邪悪な魔人どもめ!」

「「は?」」

 

 そのリーダー格の言葉に、俺たちは首を傾げる。

 

「お、おいおい!ちょっと待て!俺たちが何だって⁉︎」

「どういう意味だ⁉︎」

「え………………?」

「どういう事だよ………?」

「魔物を使役するなど、普通の人間に出来る芸当ではあるまい。見た目を偽り、妖気(オーラ)を抑えている様だが、甘いわ!」

「正体を現せい!」

「黒幕が直々に出向いてくれるとは、好都合な物」

 

 俺、リムル、シズさん、絆翔がそんな風に言うと、大鬼族(オーガ)達はそう言う。

 大鬼族(オーガ)の恨みを買った覚えはないぞ!?

 ていうか、まあ、見た目を偽ってるのは、合ってるなぁ………。

 人間としての姿だけでなく、仮面ライダーガヴとしての姿もあるわけだし。

 

「ちょっと待って………」

「ふん。答えを聞くまでも無い。貴様らの正体は、仮面が物語っている」

「「仮面?」」

 

 俺がそう話しかけようとすると、リーダー格の大鬼族はそんな風に言う。

 仮面って、俺たちが持ってるこれの事か?

 ちょっと待った。

 それを聞いたシズさんが叫ぶ。

 

「ちょっと待って!2人の仮面は、私たちが預けた物と複製品よ!」

「お前ら、一旦落ち着けって!」

「同胞の無念。その億分の一でも、貴様らの首で贖ってもらおう!邪悪なる豚どもの仲間め!」

 

 シズさんと絆翔は、勘違いだと気付いたのか、そんな風に言う。

 だが、リーダー格の大鬼族はそんな風に言う。

 不味いな………戦る気満々だ。

 ていうか、同胞の無念に邪悪なる豚どもの仲間?

 やっぱり、何か訳ありみたいだな。

 そう思いながら、ガヴを出す。

 リムルとシズさんもビターガヴを出して、絆翔もヴァレンバスターを取り出す。

 嵐牙が話しかける。

 

「どういたしますか?」

「どうって………。お前達はあの桃色を相手しろ」

「はっ!」

「ただし、殺さないでね。殺したら、更に連中の憎しみが湧きそうだから」

「はっ!」

「残りは、俺達でどうにかするよ。」

「シズさん、絆翔。いけるか?」

「うん」

「おうよ」

 

 嵐牙がそう聞くと、俺とリムルはそう答える。

 もし、1人を殺めてしまったら、それこそ、大鬼族の怒りに火がつく。

 それは避けたい。

 俺たちがそう話すと。

 

「しかし、たった4人で、五体の大鬼族(オーガ)を相手に………」

「問題ないさ」

「それでこそ、主達です!」

 

 嵐牙は不安げにそう言うが、俺はそう答える。 

 そこから、それぞれがゴチゾウを装填していく。

 

『グミ!』

『EAT(イート) グミ!』

『チョコ!』

『SET(セット) チョコ!SET(セット) チョコ!』

『グミ!』

『BITE(バイト) グミ!』

『スナック!』

『BITE(バイト) スナック!』

 

 その音声が鳴る中、俺はガヴドルを、リムルとシズさんはマンチビーターを回転させて、絆翔はヴァレンバスターを操作する。

 

「トロ〜!」

 

 ヴァレンバスターを操作すると、チョコドンゴチゾウはそんな風に叫ぶ。

 そして、俺たちは叫んだ。

 

「「「「変身!」」」」

 

 そう叫ぶと、俺はデリカッションを、リムルとシズさんはダークディバウアーを押して、絆翔はヴァレンバスターのトリガーを引く。

 

『ポッピングミ!ジューシー!』

『チョコドン!パキパキ!』

『スパーキングミ!ヤミー!』

『バキバキスティック!ヤミー!』

 

 その音声が鳴ると、俺たちは姿が変わっていく。

 俺は仮面ライダーガヴ・ポッピングミフォーム、リムルは仮面ライダービターガヴ・スパーキングミフォーム、シズさんは仮面ライダービターガヴ・バキバキスティックフォーム、絆翔は仮面ライダーヴァレン・チョコドンフォームに変身した。

 それを見たリーダー格は。

 

「す、姿を変えたところで何も変わらん!」

 

 リーダー格はそう言って、俺達に迫り、刀を振り下ろすが、俺たちはすぐに躱す。

 俺たちは、それぞれの大鬼族と相手をする。

 

「ぬんっ!」

「ふっ!」

 

 俺は黒髪の大鬼族と対峙すると、黒髪の大鬼族は大槌で攻撃しようとしてくる。

 それに対して、俺はガヴガブレイドを出して、大槌を受け止めて、そのまま攻撃する。

 

「やるな…………だったら!」

 

 俺はそう言うと、ふわマロゴチゾウを取り出す。

 

『マシュマロ!』

『EAT(イート) マシュマロ!』

 

 その音声が鳴るとガヴドルを回転させて、デリカッションを押す。

 ゴチゾウが展開すると、俺がマシュマロに包まれる。

 アーマーに変化すると、その大鬼族の攻撃を受けて、地面に着地する。

 

『ふわマロ!ふわふわ〜!』

 

 俺は、ガヴ・ふわマロフォームに変身する。

 

「よっと!ハアッ!」

「ぬうっ⁉︎」

 

 俺はふわの文字を出すと浮かび上がり、その大鬼族を翻弄する。

 大鬼族が大槌で攻撃するが、その反動で飛ばされて、逆にカウンターで攻撃をする。

 

「ふわ!ふわふわ!」

「それじゃあ…………!」

 

 すると、肩の部分にまるマロゴチゾウが現れて、俺はゴチゾウをガヴに装填する。

 

『マシュマロ!』

『EAT(イート) マシュマロ!』

 

 その音声が鳴るとガヴドルを回転させて、デリカッションを押す。

 ゴチゾウが展開すると、俺は再びマシュマロに包まれ、上半身が巨大化した。

 

「うぉぉぉぉぉ!」

「くっ⁉︎」

 

『まるマロ!』

 

 その音声と共にまるマロアシストになり、大鬼族を投げ飛ばす。

 そして。

 

『CHARGE(チャージ) ME(ミー)!CHARGE(チャージ) ME(ミー)!』

『CHARGE(チャージ) ME(ミー)!CHARGE(チャージ)………!』

 

 俺はガヴドルを回転させて、マシュマロを纏ってローラー状になる。

 デリカッションを押すと。

 

『まるマロローリング!』

 

 その音声とともにローラーとなって、大鬼族の方に向かう。

 

「ハァァァァァ!」

「ぬっ⁉︎」

 

 俺に押し潰されて、その大鬼族は倒れる。

 俺はローラーから脱出すると、大鬼族は動けないようだった。

 

「ちょっと、大人しくしててね」

 

 俺はそんな風に言う。

 一方、リムルは。

 

「よっと!はっ!『それにしても………デカいな』」

 

 リムルは、ビターガヴガブレイドを出して、紫色の髪の大鬼族と応戦する。

 そんな中、リムルは変な事を考えていたが。

 すると、その大鬼族の攻撃を避けると。

 

「ふっ!悪いな!」

「っ⁉︎」

 

 リムルは攻撃を避けて、糸でその大鬼族を拘束する。

 一方、シズさんと絆翔は、青髪の大鬼族と応戦していた。

 

「ハアッ!」

「ふっ!おらっ!」

「くっ………!」

 

 シズさんが斬撃、絆翔はヴァレンバスターでの銃撃で援護をしていく。  

 その連携には、その大鬼族は苦戦していた。

 

「シズさん、行くぞ!」

「うん!」

 

 2人はそう話すと、シズさんは装甲のポテトを剥がして、その大鬼族に投げつけて、拘束する。

 そして、ヴァレンバスターを操作した絆翔は。

 

「オラァァァァ!」

 

『チョコドン!』

 

 絆翔がそう叫ぶと、チョコ型のエネルギーを放ち、その大鬼族を動けなくする。

 俺たちは、大鬼族をあっという間に無力化していった。

 それを見ていたリグル達は。

 

「おお!」

「流石っす!」

「あんなに簡単に………」

 

 リグルとゴブタは、歓声を上げ、桃色の髪の大鬼族は、驚いていた。

 俺は、リムル達と合流して、残りの二人の方を見る。

 

「どうする?」

「まだやるか?」

「こっちの話を聞いて欲しいの」

「勘違いだって」

「黙れ!邪悪な魔人め‼︎」

「ええとな………」

 

 俺とリムルがそう言う中、リーダー格の大鬼族はそう言う。

 どう説明しようかと思ったが、違和感を感じた。

 それは、あの白い老人の大鬼族が居ない事……………いや、気配を感じない事だ。

 リーダー格の大鬼族の言葉を聞きつつ、周囲を警戒する。

 

「確かに貴様らは強い。だからこそ確信が深まった。やはり貴様らは、奴らの仲間だな!」

「奴ら………?」

「たかが豚頭族(オーク)ごときに………我ら大鬼族(オーガ)が敗れるなど、考えられぬ!」

「オーク?」

 

 リーダー格の大鬼族はそう言う。

 待って。

 それって、俺ら無関係だぞ。

 現在、村にオークなんて、誰一人居ないわけだし。

 

「おい………さっきから何を………。」

「黙れ!全ては、貴様ら魔人の仕業なのだろうが‼︎」

「魔人?」

「とぼけるな!」

「待ってくれ………それは誤解……」

「リムル!しゃがめ!」

 

 リムルも違和感に気づいたのか、そう聞こうとするが、リーダー格はそう叫ぶ。

 すると、殺気に気付いて、俺がそう叫ぶと。

 

『チョコダン!パキパキ!』

 

 チョコダンフォームに変身して、チョコダンガンを撃って、爺さんを迎撃する。

 

「なぁ………⁉︎気配は完全に絶っていた筈………⁉︎」

「悪いな。俺の第六感っていう感じかな?お爺さん、あなたの相手は俺がする!」

 

 爺さんが驚く中、俺はそう言いながら、チョコダンガンを撃って、ガヴガブレイドも持って応戦していく。

 

「ふっ!はっ!」

「のわっ⁉︎少しはやるようじゃな…………」

 

 俺はチョコダンガンを撃って、ガヴガブレイドで攻撃する戦法を取る。

 この世界には銃は無いから、ある程度は牽制になる筈だ。

 すると。

 

「ぬっ⁉︎」

「あれは……………⁉︎」

 

 凄まじい炎の気配を感じて、俺と爺さんは戦闘を中止して、その炎の方を見る。

 炎の発生場所にはリムルがいた。

 あれは、先ほど、リムルが得たスキルだ。

 すると、桃髪の大鬼族が口を開く。

 

「ああ…………あれは……………あの炎は周囲の魔素を利用した妖術ではありません!あの炎を形作っているのは純粋にあの者の力のみ。炎の大きさが、そのままあの者の力!」

 

 桃髪の大鬼族はそう叫ぶ。

 すると、リムルは黒稲妻を使い、目の前にあった岩を破壊する。

 やっぱり、あの黒稲妻は威力高すぎるだろ。

 だが、今の状況では、役に立つ。

 

「どうする?」

「まだやるか?」

 

 リムルと俺がそう言うと、リーダーは顔を歪める。

 ビビっている様だな。

 そのまま逃げてくれ。

 すると、あの爺さんがリーダーに話しかける。

 

「若。姫を連れてお逃げください。ここはワシが………」

「黙れ、爺。………凄まじいな。悲しいが、我らでは、貴様らには遠く及ばぬようだ。だが、俺には、次期頭領として育てられた誇りがある!無念に散った同胞の無念を晴らさずして、何が頭領か!叶わぬまでも、一矢報いてくれるわ!」

「若………。それでは、ワシもお供致しましょうぞ!」

 

 爺さんが逃すように言うと、そのリーダー格はそう叫ぶ。

 やばい、逆効果になったか。

 まあ、事情は分からないが、恐らく、何者かに故郷を襲われ、同胞を虐殺されたのだろう。

 どうしたもんか………。

 すると、嵐牙と交戦していた筈の桃色の髪の大鬼族が、リーダーの前に来る。

 

「お待ち下さい、お兄様!この方達は、敵では無いかもしれません!」

「そこを退け!」

「いいえ!」

「………何故だ!?里を襲った奴と同じく、仮面をつけた魔人では無いか!お前もそう言っただろう⁉︎」

「はい………ですが、冷静になって考えて見てください!これだけの力を持つ魔人様達が、姑息な手段を用いて、豚どもに我らの里を襲撃させたのは、不自然です!それこそ、たった3人で我らを皆殺しに出来るでしょうから!確かに、この者達は異質ではありますが、里を襲った者達とは、無関係なのではないでしょうか?」

 

 その桃髪の大鬼族はそう言うと、リーダー格はそう聞く。

 すると、桃髪の大鬼族はそんな風に説得をする。

 どうやら、気付いてくれたみたいだな。

 あと、もう一押しってところか。

 

「少しは、人の話を聞く気になったか?」

「みたいだな」

 

 それを見て、俺とリムルはそう呟く。

 そして、俺とリムルとシズさん、絆翔は変身解除する。

 リーダーは、訝しげな声を出す。

 

「何者なんだ、お前達は?」

「俺?俺はただのスライムさ」

「そして、俺は人間とグラニュートのハーフさ」

「スライムにグラニュート?」

「そう。スライムのリムルに」

「タオリンだ」

 

 リーダー格がそう聞くと、俺とリムルはそう言って、リムルは人間としての擬態を解く。

 

「ほ、本当に………⁉︎」

「本当よ。リムルさんが持ってる仮面は、私が託した物で、タオリン君が持ってるのは、その複製品」

「何なら、2人の仮面が、お前らの里を襲った者と同じ物か、確かめても良いぜ」

「ああ………」

 

 リーダー格がそう言うと、シズさんと絆翔はそう言う。

 大鬼族達は、俺たちから仮面を受け取って、それを検分する。

 

「似ている気はするが………」

「これには、抗魔の力が備わっている様です」

「しかし、あの時の魔人は、妖気(オーラ)を隠してはおらなんだ」

「では………」

 

 リーダー格、桃髪、爺さんはそんな風に話していく。

 誤解だと気付いたリーダーは、俺たちの前に跪く。

 

「申し訳ない。どうやら、追い詰められて、勘違いをした様だ。どうか、謝罪を受け入れて欲しい」

「うむ。苦しゅうない」

「大丈夫だ。まあ、立ち話もなんだし、一先ず、村に戻ろう。君たちも来てくれ」

 

 リーダー格がそう謝ると、俺とリムルはそんな風に言う。

 俺の言葉を聞いたリーダーは、驚いた表情を浮かべる。

 

「良いのか?」

「色々と事情を聞きたいしな」

「………そちらの仲間を、傷つけてしまったが………」

「そりゃあ、俺らも、そちらの仲間を傷つけてしまったから、お互い様だ。それに、死人が出なかったから、良しとしよう」

「それに、今日は、俺たちの村で宴会をやるんだ!」

「人数が多い方が良いでしょう?」

「宴会は楽しくやらねぇとな」

 

 リーダー格がそう聞くと、俺、リムル、シズさん、絆翔はそう答える。

 俺は、大鬼族の動けなくなった面子に回復薬を使う。

 ちなみに、爺さんは、ゴブタに謝ったが、ゴブタは爺さんに恐怖していた。

 そして、理由も分からず戦いになってしまったが、何とか終結した。

 俺たちは、村へと戻っていく。




今回はここまでです。
今回は、大鬼族の襲来です。
タオリンも、ふわマロやチョコダンの力を使って、上手く立ち回ることが出来ました。
そして、絆翔もタオリンによってグラニュート器官を埋め込まれて、ヴァレンへと変身が可能になりました。
リムルのビターガヴは、全てのフォームに変身が可能です。
次回は、大鬼族達に名付けをする話です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
転スラの原作小説がいよいよ完結するみたいですね。
果たして、どんな結末を迎えるのか。
今後のこの小説の展開でリクエストがあれば、活動報告から受け付けています。
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