転生したら赤ガヴだった件   作:仮面大佐

2 / 21
プロローグ

2025年7月25日

 

「いや〜…………良い映画だったな!」

 

 俺の名前は、井上(いのうえ)斗真(とうま)

 大学生で、趣味はお菓子作りや仮面ライダーの鑑賞など、多岐に渡る。

 今日は、仮面ライダーガヴの映画であるお菓子の家の侵略者を見に行っていた。

 仮面ライダーガヴ。

 お菓子モチーフの仮面ライダーだが、展開が毎回怒涛であり、目が離せない。

 

「それにしても…………やっぱり、映画になったからか、かなり描写が激しかったよな。それに……………ヘクセンハイムもカリエスもかっこよかったし」

 

 俺はそう呟く。

 実際、お菓子の家の侵略者は、かなり描写が激しかったのだ。

 PG12じゃないのがおかしいくらい。

 それに、ヘクセンハイムゴチゾウとウエハウスゴチゾウ、ブリードガヴのセットが予約開始されたから、それも注文するのが楽しみだ。

 そんな風に考えながら歩いていると。

 

「邪魔だ!退け!」

「きゃああ!」

「えっ?」

 

 そんな叫び声と悲鳴が聞こえてきて、俺は振り返ると、そこにはナイフを持った男が走ってきていた。

 通り魔か⁉︎

 すると、ナイフを持った男の視線の先には、恐怖で動けなくなった子供がいた。

 

「まずい!」

 

 俺はそう思い、すぐにその子供を庇う。

 その直後、背中の方に激しい痛みが襲う。

 

「チッ!」

 

 通り魔は、血のついたナイフを捨てて、その場から逃走する。

 俺は、倒れてしまう。

 

「お兄ちゃん!」

「おい!誰か、救急車を呼んでくれ!」

 

 そんな叫び声が聞こえてくる。

 だが、徐々に意識が遠のいていく。

 

(痛い………。子供は…………無事か。良かった…………。それにしても、熱い………何かが突き刺さったのか………?)

 

『確認しました。痛覚耐性を獲得。成功しました。対熱耐性を獲得。成功しました。刺突耐性を獲得。成功しました』

 

(………今度は、寒くなってきた……)

 

『確認しました。対寒耐性を獲得。成功しました。対熱耐性と対寒耐性を獲得した事により、スキル、熱変動耐性を獲得しました』

 

(まだ…………ガヴも途中だったのに…………クライマックスに入りそうなのに…………)

 

『確認しました。ユニークスキル、菓子喰(ガヴ)を獲得。成功しました。続いて、個体名、井上斗真の種族を人族から、ハーフグラニュートに再構築。成功しました。赤ガヴを生成します。成功しました』

 

(映画も…………タオリンが本当に可哀想だったからな…………。幸せになって欲しいよな…………)

 

『確認しました。個体名、井上斗真の記憶から、タオリンの記憶を検索…………成功しました。続いて、個体名井上斗真の外見を、個体名タオリンの見た目に再構築します。成功しました』

 

(それに…………ヴァレンにヴラム、ビターガヴやベイクとかも居るけど…………俺一人じゃ作るのなんて無理だし、デンテ叔父さんみたいな技術があれば…………)

 

『確認しました。ユニークスキル、技術者を獲得。成功しました』

 

(死に間際に、変な声が聞こえる………。でも、ゴチゾウって、結構嵩張るんだよなぁ。何か、収納出来る何かが欲しいな。それに、ゴチゾウだけじゃなくて、エージェントも生み出したいし……………)

 

『確認しました。エクストラスキル、無限収納を獲得。成功しました。更に、ユニークスキル、眷属召喚を獲得。成功しました。これにより、ゴチゾウ、エージェントの召喚が可能となりました』

 

(まだ、うるさいし………。あ………やべ。限界だ…………)

 

 俺がそう考える中、頭の中にゲームの解説みたいな音声が流れてくる。

 だが、やがて限界が来て、俺はそのまま意識を失った。

 こうして、井上斗真の人生は、僅か22歳にて、幕を閉じる事になってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あれ………俺、どうなった?)

 

 意識が途絶えた筈だったが、意識が戻ったのだった。

 あれ、これ、どういう状況?

 俺、死んだんじゃ………?

 

(意識ははっきりしてて、痛い所は特に無し。感覚的には、背中の動脈に突き刺さったのに)

 

 という事は、病院に運び込まれて、なんとか蘇生できたのか?

 いや、致命傷だったぞ。

 それに、床が硬い。

 ベッドじゃないし、道路とかに敷かれている石畳でも無い。

 感触としては、洞窟に居るみたいな………。

 

(洞窟?)

 

 重い瞼を持ち上げると、目に入ったのは、紛れもなく洞窟だった。

 しかも、何かの草が目に入る。

 白い花だが、ユリとは違う形状の花だ。

 何だろう。

 俺がそんな風に考えていると。

 

『解、この花は、ヒポクテ草。濃い魔素が充満している場所に生えることで、魔素の影響を受けた草。成分を抽出することで、回復薬を生成することができます。』

「えっ!?」

 

 俺は、二つの意味で驚いた。

 一つは、魔素という単語だ。

 そんな単語は、日本では聞いた事がない。

 もう一つは、この声は、俺が死んだ時に聞こえた声だ。

 

「ええっと、誰?」

『解。貴方が持つ、ユニークスキル、技術者の効果です。能力が定着したため、反応を速やかに行う事が可能になりました』

「ああ…………。(スキル………この世界に於ける能力みたいな物か)」

 

 俺は、そう考えていた。

 気になる事があり、聞いてみる事にした。

 

「そういえば、無限収納って、どんな能力なんだ?」

『解。ここには、凡ゆる物が、大きさを関係無しに、収納出来るスキルです。更に、ユニークスキル、技術者と合わせる事で、無限収納に収納された物を、自動的に解析、鑑定、調合、生成が行えます』

「なるほどな」

 

 それを聞いた俺は、早速ヒポクテ草を大量に採って、無限収納に放り込む。

 すると、純度100%のフルポーションが完成した。

 これを作った理由としては、傷を負った時に、すぐに回復する為だ。

 その際、近くにあった水溜りを覗くと。

 

「えっ…………俺、タオリンになってんの?」

 

 俺は水溜りを覗いて、そんな風に呟く。

 今の俺の見た目は、お菓子の家の侵略者に登場したゲストキャラ、タオリンの物になっていた。

 そういえば、タオリンの見た目に再構築するとか言ってたな。

 だとすると。

 俺はそう思い、腹を捲ると。

 

「ガヴがある…………」

 

 俺はそう呟いた。

 腹には、赤ガヴこと、変身ベルトガヴがついていた。

 つまり、今の俺は、ショウマやタオリンと同じ感じになったって事か。

 気になった俺は、技術者に聞く。

 

「そういえば、ゴチゾウはどんな感じに出せば良いんだ?」

『解。ゴチゾウは、本来はお菓子を食べる事で生成されますが、一体ずつは生成する事が出来ます』

「そうか…………なら」

 

 俺はそう聞く。

 ゴチゾウというのは、本来、お菓子を食べないと生成されないのだ。

 俺の問いに技術者がそう答えると、俺はそう呟く。

 すると、ガヴからゴチゾウが生成される。

 生成されたのは、ポッピングミ、ザクザクチップス、ふわマロ、チョコダン、グルキャンの序盤に登場したゴチゾウだった。

 

「皆、よろしくな」

 

 俺がそう言うと、ゴチゾウ達はそう答える。

 すると。

 

『クアーーーーハハハハハハハハハハハ‼︎』

「⁉︎」

 

 突然、大きな笑い声がしてきて、何事かと思い、声がした方へと向かっていく。

 すると、一体の巨大なドラゴンの目の前に、一匹のスライムが。

 どういう状況か分からず、呆然としていると。

 

『…………どうやら、まだ客人が居るみたいだな』

(バレた…………!)

 

 そのドラゴンは、俺を見つけたようだ。

 俺は観念して、ドラゴンの前へと向かう。

 

『…………ほう。一見すると人間のように見えるが…………何か違う気がするな。となると、魔人か?』

 

 そのドラゴンは、俺を睥睨しながらそう言う。

 スライムは、何かを伝えようとしていた。

 

『そうだ、話が逸れてしてしまったな。スライムよ。見えるようにしてやろう。ただし、条件がある。それは、貴様にも該当する』

「条件?」

『なあに、簡単な事だ。見える様になったからと言って我に怯えるな。そして、また話をしに来い。それだけだ。どうだ、悪い話ではあるまい?』

 

 すると、そのドラゴンはそんな風に提案する。

 それを聞いたスライムは、頷く様な仕草を見せる。

 その龍は、口を開く。

 

『うむ。では、『魔力感知』と言うスキルがあるのだが、使えるか?』

「魔力感知?」

『周囲の『魔素』を感知するスキルだ。』

「魔素?」

 

 さっきも聞いたが、魔素って何だ?

 俺が首を傾げてると、技術者が答えてくれた。

 

『解、魔素とは、この世界に満ちるエネルギーで、魔物にとっては生命の元になる物です』

(なるほど)

 

 そういう物か。

 魔物となった以上、俺も魔素は必要不可欠になったという事か。

 目を閉じながら、意識すると、周囲に漂う何かを感じ取れた。

 

『告。エクストラスキル、魔力感知を獲得しました』

(随分と、あっさりだな)

『警告。魔力感知を発動することにより、膨大な情報が流れ込む危険性があります。情報の管理のため、技術者と同期させることを推奨します』

(まあ、そうだろうな)

『魔力感知を使用しますか?』

「YES」

 

 魔力感知を割とあっさり獲得できたことに関して、そう呟くと、技術者はそう警告する。

 まあ、そんな予感がしたし。

 技術者の問いに、俺はそう答える。

 すると、今まで薄暗かった洞窟の中が、まるで昼間のようにはっきりと見える様になった。

 周囲の状況が事細く知る事ができた。

 スライムが、はしゃいでいた。

 

「お?おお!!見える!見えるぞ!」

(あれ?さっきまで、スライムの声は聞こえなかったが………)

『解。意思の込められた言葉は、魔力感知の影響で理解できる言葉に変換されます』

(自動変換機能か。便利だな)

 

 スライムはそんな風に喋りながらはしゃいでいた。

 俺がそう思うと、技術者はそう答える。

 さて、魔力感知を習得出来たのは良いけど、あのドラゴン、どうすれば良いんだよ。

 

『どうだ?出来たようだな』

「はい!できました。有難うございま…………っ‼︎」

 

 スライムの言葉が、途中で止まる。

 まあ、いきなり大きい竜が居たら、驚くわな。

 すると、竜が口を開く。

 

『では改めて自己紹介をしよう。我は暴風竜ヴェルドラ。この世に4体のみ存在する『竜種』の一体である。クァーーーーハハハハ!!』

(ヴェルドラって名前なんだ)

 

 その竜は、ヴェルドラと名乗り、俺はそう思った。

 そうして、俺とスライムは、ヴェルドラという竜と話をする事になった。




今回はここまでです。
今回は、転スラとガヴです。
お菓子の家の侵略者を見て、書きたいという欲が湧き、書きました。
タオリンもいいキャラだったので。
オリ主は、タオリンの見た目で、赤ガヴがついた感じになりました。
そして、リムルやヴェルドラと出会いました。
次回は、ゴブリンの里の話です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ヴァレンやヴラムなどの変身者については、考えています。
オリ主のヒロインが、誰になるのか、リクエストがあれば受け付けています。

タオリンのヒロインは誰にするか

  • ヒナタ
  • ウルティマ
  • テスタロッサ
  • カレラ
  • シズさん
  • クロエ
  • ハーレム
  • その他
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。