転生したら赤ガヴだった件   作:仮面大佐

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第1話 ゴブリン達との出会い

 こうして、俺とスライムは、暴風竜ヴェルドラの話を聞く事にした。

 見た目に反して、この竜、意外と話好きで親切だと分かった。

 

「なんと、お前ら、異世界からの転生者か」

「そうなんすよ!超大変だったんすよ!」

「大変そうなのが、伝わってきます」

 

 このスライム、前世では三上悟というらしく、ゼネコン勤務のサラリーマンらしい。

 俺は、前世では大学生だと伝えると。

 

「お前、恋人とか居たのか?」

「いや、彼女居ない歴=年齢ですよ。」

 

 そう伝えると、納得した様だ。

 すると、ヴェルドラが口を開く。

 

「物凄く稀な生まれ方をしたな。転生者は偶に生まれてくるし、異世界人も時たまやって来るが、異世界からの転生者は、我の知る限り、事例はない」

「そうなんですか」

「異世界人って、自分達以外にも居るんですね」

「うむ。奴らは、こちらの世界に渡る時、望んだ能力を得られるらしいぞ。」

 

 なるほど。

 つまり、俺が仮面ライダーガヴの能力を望んだから、手に入れたって事か。

 というより、他の仮面ライダーに関しては、どうなるんだろ。

 

「ちょっとその異世界人を探して、会ってみようかな」

をそうだな」

「なんだ?もう行ってしまうのか?」

((露骨に寂しそうだな!))

 

 俺とスライムがそんな風に言うと、ヴェルドラは露骨に寂しそうな態度を見せる。

 俺とスライムは、そう思う。

 ていうか、この竜、本当に人間臭いよな。

 嫌いじゃないな。

 今の俺は、ハーフグラニュートだけど。

 

「え〜っと、もうちょっと此処に居ようかな?」

「まあ、どうせ暇だし」

「そうかそうか!ゆっくりしていくが良いぞ」

 

 俺とスライムがそう言うと、ヴェルドラは嬉しそうにそう言う。

 スライムは、気になる事があったのか、ヴェルドラに質問をする。

 

「ええと………ヴェルドラさんは、ここから動けないんですか?」

「うむ。300年前に勇者に封印されて以来、このままよ。もーヒマでヒマで………」

「(勇者、居るんだ………。)どうして、封印されたんですか?」

「よくぞ聞いてくれた!300年前、ちょっとうっかり、街一つを灰にしちゃってな」

(ちょっとうっかりで済むレベルじゃない気がするんだけど…………)

 

 それでうっかりとか、どうなってんだ。

 その間、ヴェルドラは語った。

 自分の目の前に勇者と名乗る人物が現れ、応戦した。

 だが、その勇者に負け、封印されたらしい。

 その勇者は強く、ユニークスキル・絶対切断で圧倒し、ユニークスキル・無限牢獄でヴァルドラの事を封印したのだ。

 それ以来、300年の間ずっとこの洞窟の中で、一人でいたらしい。

 その際、一つ思った事がある。

 

「もしかして、見惚れてて負けたんじゃないんですか?」

「ばっ………そんな訳なかろう!やや小柄でほっそりとしていて、白い肌に黒い髪を一つに纏めていて、深紅の小さな唇……」

(がっつり見てんじゃないすか)

 

 分かった。

 こいつ、人間が好きなのだ。

 自分が負けた話であるのにも関わらず、楽しそうに語っている。

 それにしても、300年間一人で過ごすなんて、寂しいだろうな。

 スライムはヴェルドラに話しかける。

 

「その光っているのが無限牢獄なのか?」

「ああ。その勇者は自分のことを召喚者だと言っておったなぁ」

「召喚者?異世界人とは違うのですか?」

「召喚と言うからにこの世界の人間に呼び出された存在ってところかな?」

 

 スライムがそう聞くと、ヴェルドラはそう答える。

 召喚者という単語を聞いて、俺とスライムが首を傾げると、ヴェルドラは口を開く。

 

「その通りだ。30人以上の魔法使いで何日もかけて儀式を行い異世界から呼び出すのだ」

「おぉ…………!魔法使いがいる世界なのか⁉︎ますますゲームっぽい!」

「強力な兵器としての役割も期待されておる」

「兵器?」

「召喚主にな。召喚者は召喚主に逆らえないように、魔法で魂に呪いを刻まれる」

 

 ヴェルドラはそう説明する。

 確かに、ゲームっぽく見えるが、ヴェルドラの言葉で現実を見た気がする。

 逆らえないように魔法で呪いを刻まれるのか。

 それは、一方的な拉致にしか見えないな。

 

『なんじゃそりゃ⁉︎酷い話ですね‼︎』

「あんまり、良い気はしないな」

「酷いに、良い気はしないか………。元の世界ではどうだったか知らぬが、この世界では弱肉強食こそが絶対なる真理だ」

 

 それを聞いて、俺とスライムがそう言うと、ヴェルドラはそう言う。

 まあ、流石は異世界って感じだな。

 あんまり、そういうのは俺は好きではないが。

 すると、スライムが提案する。

 

「…………そうだ。300年も封印されてるんだろ?じゃあ、俺と………いや、俺達と友達にならないか?」

「良いね」

「何⁉︎スライムと新種の魔人の分際で、この暴風竜ヴェルドラと友達だと⁉︎」

「い、嫌なら良いんだけど………。」

「馬鹿者!誰も嫌だとは言っておらぬではないか‼︎」

「じゃあ、どうするの?」

「そうじゃなぁ………。どうしてもと言うのなら、考えてやっても………良いんだからね」

((ツンデレか!!))

 

 おいおい、女の子ならまだしも、竜のツンデレなんて、今日日流行らないだろ。

 300年も封印されていたのが、よほど堪えたのか?

 素直じゃないので、追い討ちをかける事に。

 

「どうしても、だ!決定な!嫌なら絶交。二度と来ない」

「まあ、そういう事で」

「ちょっ………!し、仕方ないであるな。友達になってやる。感謝せよ!」

「素直じゃないなぁ」

「まあ、よろしくな」

 

 そうして、ヴェルドラと友達になった。

 なったのは良いのだが、ヴェルドラの対処をどうするかだ。

 

「………で、どうする?」

「ん?」

「この封印だよ。………流石に、300年間一人で過ごすのは、可哀想だからな」

「…………お前達!」

(そんな、ウルウルした目で見つめないでくれ!怖い!)

 

 俺とスライムがそう言うと、ヴェルドラは目をうるうるさせながら、俺たちを見てくる。

 すげぇ絵面だな。

 それはともかく、どうしたものか。

 一応、技術者に出来るかどうか、聞いてみるか。

 

(技術者。無限牢獄を破る事は、出来ないか?)

『解。このスキルでは、無限牢獄を破る事は叶いません』

(そっかぁ………。ガヴじゃ、無限牢獄を破る事なんて、不可能だろうしな)

 

 俺がそう聞くと、技術者はそう答える。

 やっぱりか。

 オーバーモードなら、破れる可能性はあるが、流石に今はオーバーモードは使えないだろうし。

 すると、スライムが何かを思いついたのか、ヴェルドラに話しかける。

 

「………俺の胃袋に入る気はないか?」

「…………」

「………すいません、説明下さい」

「おう」

 

 スライムがそう提案すると、その場にはなんとも言えない空気が満ちる。

 俺がそう聞くと、スライムは説明をする。

 スライム曰く、俺のユニークスキル、技術者と似た様なスキル、『大賢者』というスキルがあるらしく、スライムが大賢者と捕食者というスキルで解析して、ヴェルドラも内側から破壊できないか確かめるらしい。

 スライムの胃袋の中は、隔絶された空間の為、魔力が漏れることは無いとの事。

 これなら、ヴェルドラの消滅を気にせずに、解析出来るな。

 すると、ヴェルドラは。

 

「………ククク………クハハハ………クハハハハハハハハハハ‼︎」

(おお、笑いの三段活用)

「それは面白い!是非やってくれ‼︎お前に、我の全てを委ねる!」

 

 そんな風に笑うと、ヴェルドラは了承する。

 随分とあっさりだな。

 スライムは戸惑った様で、ヴェルドラに尋ねる。

 

「おいおい。そんなに簡単に信じて良いのか?」

「無論だ。ここでお前達の帰りを待つより、共に『無限牢獄』を破った方が面白そうだ!」

「そっか………」

 

 スライムがそう聞くと、ヴェルドラはそう答える。

 まあ、一人より皆の方が良いしね。

 それに、一々洞窟に戻るよりも、一緒に居た方が良いに決まってる。

 そうして、スライムはヴェルドラを捕食しようとするが、ヴェルドラが待ったをかけた。

 

「おっと、その前に」

「「?」」

「お前達に名をやろう。そして、お前達も我らの共通の名を考えよ」

「どういう事?」

「同格である事を、魂に刻むのだ」

 

 ヴェルドラはそんなふうに言ってくる。

 ヴェルドラ曰く、人間でのファミリーネームと同じで、ヴェルドラが俺たちに名前をつける事で、名持ちの魔物の仲間入りになる。

 そんなこんなで、俺とスライムは、考える。

 

(暴風竜だから…………ストーム?サイクロン?ハリケーン?いや、しっくり来ないな)

 

 俺、名付けとか苦手なんだよな。

 ゲームキャラに名前をつける場合は、大抵そのゲームキャラのデフォルトネームか、自分の名前だし。

 すると、一ついいのが思いついた。

 

「(テンペスト………良いじゃん!)スライムさん、決まりました?」

「ああ」

「じゃあ、同時に言いましょう」

「そうだな」

「「テンペストはどうだ?」」

 

 俺はそれを思いついた。

 スライムと顔を合わせると、そんなふうに聞く。

 どうやら、考えている事は同じみたいだな。

 すると、ヴェルドラが反応した。

 

「何いいいいい!テンペストだとおおおおおおお⁉︎」

「ダメでした………?」

「素晴らしい響きだあああああ‼︎今日から我は、ヴェルドラ=テンペストだあああああああ‼︎」

「気に入ったんだ………」

 

 ヴェルドラはそんなふうに叫んだ。

 一々大袈裟な竜だな。

 だけど、嫌いじゃ無い。

 すると、ヴェルドラが、まずはスライムの方に名前を付ける。

 

「そして、まずスライムのお前には、『リムル』の名を与えよう。今日から、リムル=テンペストを名乗るが良い」

「リムル………!」

「そして………そういえば、お前のその見た目の名前はなんだ?」

「えっと…………タオリンという名前です」

 

 ヴェルドラはまず、スライムの方にリムルという名前をつける。

 そして、ヴェルドラはそう聞いてきて、俺はそう答える。

 

「そうか。なら、お前には、『タオリン』の名を与えよう。今日から、タオリン=テンペストを名乗るが良い。」

「ありがとう」

 

 ヴェルドラはそう言うと、俺はそう礼を言う。

 こうして、俺は斗真改め、タオリンという名前を得た。

 魂に、タオリン=テンペストという名前が刻まれたのだった。

 

『それじゃあ今から食うけど、さっさと無限牢獄から脱出しろよ』

「フフフフ任せておけ。そんなに待たせずお前達に会い見えようぞ」

「信じてるぞヴェルドラ」

『よし!ユニークスキル捕食者‼︎』

 

 俺たちはそう話をする。

 そして、リムルが『捕食者』を発動して、ヴェルドラが消えた。

 

「さて、外に向かうか」

「そうだな。ヴェルドラの為にも」

 

 俺たちは、外へと向かって歩き出す。

 ただ、暴風竜ヴェルドラの消滅は、周辺の国に大きな衝撃を与えた事を、今の俺たちは知らない。

 リムルと話している中、俺の仮面ライダーの力の話になった。

 

「えっ⁉︎タオリンって、仮面ライダーになれるのか⁉︎」

「ああ。仮面ライダーガヴにな」

「ちょっと、変身してくれよ」

「ごめん。ゴチゾウは変身する度に消費するから、無闇には使えないんだ」

「そっか…………悪いな」

 

 俺は、リムルにガヴに変身できる事を伝えた。

 すると、リムルは変身して欲しいと頼んできた。

 だが、お菓子が当分食べられない以上、無闇に変身するわけにはいかないからな。

 ゴチゾウの補充が出来ないし。

 俺がそう言うと、リムルは引き下がった。

 俺は気になることがあり、技術者に聞く。

 

(なあ、他の人が仮面ライダーになる場合は、どうするんだ?)

『解。種族にもよりますが、共鳴すれば変身が可能です』

『わかった』

 

 そこら辺は、俺が考えた事と同じか。

 俺とリムルは、進んでいく。

 その際に、魔鉱石やヒポクテ草を回収したりした。

 何か、使えそうな気がしたからな。

 魔物と全く遭遇しなかったと言う訳でもなく、黒蛇(ブラック・サーペント)甲殻トカゲ(アーマーサウルス)、エビルムカデ、黒蜘蛛(ブラックスパイダー)巨大蝙蝠(ジャイアントバット)といった魔物と遭遇した。

 それらを倒していく。

 だが。

 

「キツいんだけど…………」

「大丈夫か?」

 

 リムルは、ぐったりとしていた。

 何せ、一部グロくなった状態で食わざるを得ないとなると、キツイだろうな。

 ちなみに、リムルは『超音波』というスキルを用いる事で、声を出せる様になった。

 ちなみに、リムルの方から、タメ口で良いと言われ、タメ口で接する事に。

 あと、俺は戦闘はガヴガブレイドで行った。

 そんなこんなで先に進むと、巨大な扉が現れる。

 長い間放置されていたのか、全体的に錆び付いている。

 

「ここが、出口か?」

「多分な」

 

 さて、どうしようかな。

 すると、扉が開いていく。

 しかも、人間の気配が三人する。

 俺とリムルは、即座に柱に隠れる。

 

「ふう、やっと開いたでやす。鍵穴も錆び付いていて、ボロボロでやすよ」

「仕方ねぇって、300年誰も入っていないんだろ?」

「いきなり魔物に襲われたりしないですよね?………まぁ、いざという時は『強制離脱(エスケープ)』使いますけど」

 

 そう話していた。

 話してみたいのは山々だが、300年も誰も入っていないという発言があったからな。

 そんな状態で前に出たら、確実に怪しまれる。

 それに、お腹にガヴがあるなんて、とても見せられない。

 

「じゃあ、アッシの技術(アーツ)、『隠密』を発動しやすよ。」

(隠密?)

 

 盗賊風の男がそう言って、両手の拳を合わせると、彼らの姿が見えなくなった。

 ただ、奥へ進んでいくのは分かった。

 何せ、足跡はそのまま残っているのだから。

 

「へぇ。あんなのあるんだ」

「全く、けしからん奴だ!後で友達になる必要があるな」

「………リムル、一体何する気?」

 

 俺がそう呟くと、リムルはそんな風に言う。

 俺が呆れる中、あの三人は奥へと進んでいた為、その隙に外へと出る。

 若干、勘付かれた気がするが、気のせいだろう。

 それにしても、久しぶりの外は、気持ちいい物だ。

 俺たちは、周囲の散策を行う。

 その間に、リムルは発声練習をしていた。

 俺は、周辺に生えている果物とかを食べていた。

 外に出てからは、魔物に襲われていない。

 一回だけ、魔物が来た事があるのだが。

 

「カキノキ、クリノキ、カキクケコ」

「美味いな」

 

 リムルが発声練習をする中、俺は果物を食べる。

 すると、五体の狼の魔物が来たのだ。

 

「グルルル………」

「あ?」

「何の用だ?」

 

 そう聞くと、狼達は一目散に逃げ出す。

 何だったんだろうか。

 そんな感じに、周囲を彷徨っていると、目の前にゴブリンの一団が現れる。

 どうやら、面白おかしいエピソードを早速用意出来そうだ。

 すると、リーダーのゴブリンが話しかける。

 

「グガ、つ………強き者達よ、この先に何かようですか?」

「強き者達?」

(それって、俺たちの事か?)

 

 そのゴブリンは、俺たちを見ながらそう言う。

 俺とリムルが自分を指差すと、ゴブリンは頷く。

 すると、リムルが喋ろうとする。

 

「えーっと、初めまして」

「⁉︎」

「ヒイイイイイイィィィ‼︎」

「俺はスライムの、リムルと言う……」

「リムル、ストップ!」

 

 俺は、爆音を鳴らすリムルを止める。

 ゴブリン達は、すっかり萎縮してしまったのか、武器を手放して、土下座をする様に地面に伏せていた。

 

「貴方様の力は十分理解しました!どうかお声を鎮めてください!」

「あれ?思念が強すぎたか?」

「アレは、ヴェルドラ並みだったぞ」

 

 そうして、リムルは思念を抑えて、俺と共にゴブリン達の話を聞く事に。

 曰く、どうやら強力な魔物の気配が近づいてきたから、警戒に来たようだ。

 その強力な魔物というのが、俺たちの事だろう。

 

「強き者達よ、貴方達を見込んでお願いしたい事があります」

「「お願い?」」

 

 俺たちは、ゴブリン達が住む村へと案内された。

 村…………といっても、集落というのが近いが。

 ヴェルドラの鼻息だけで吹き飛びそうな気がする。

 俺たちは、村長から話を聞く事に。

 

「初めまして、私はこの村の村長をしています」

「初めまして」

「俺たちにお願いとは、何ですか?」

 

 リムルがそう聞くと、村長と先ほどのゴブリンが頷き合い、訳を話し始めた。

 

「実は最近魔物の動きが活発になっているのですが、ご存じでしょうか?」

「………活発になってんの?」

「さあ………?」

「我らの神が、一月程前にお姿をお隠しになったのです。その為に近隣に住む他の魔物達が、この地にちょっかいを出すようになったのです」

(あれ?何か、嫌な予感がする。その神って………ヴェルドラだよな)

 

 村長がそんなふうに言うと、俺とリムルは首を傾げる。

 洞窟に長らく居たから、気づかなかった。

 アイツ、魔物除けになってたのか。

 という事は、俺たちが元凶って事になるよな。

 悪い事をしたな。

 

「我々も応戦をしたのですが、戦力的に厳しく………」

「それで、貴方達に!」

「力を貸してほしいと………。でも、タオリンはともかく、俺スライムなんで、期待に添えるかどうか…………」

「ハハハ、ご謙遜を」

「ご謙遜を」

「「ん?」」

 

 どういう事?

 俺だって、生まれたばかりだぞ。

 すると、村長とリーダーは理由を話す。

 

「ただのスライムにそれだけの『覇気』は出せませんよ。さぞかし名の知れた魔物だとお見受けします」

「そちらの方も、それ相応の『覇気』を感じるので、相当なお力を持った魔物とお見受けします」

「え?」

 

 村長とリーダーは、そんなふうに言う。

 気になった俺は、技術者に頼む。

 

(技術者。第三者視点に切り替え)

『了』

 

 そう言って、第三者視点に切り替わると、俺とリムルから、膨大な魔素が漏れ出ている事が分かる。

 え。

 

(これが原因か!通りで、洞窟を出てから、魔物に襲われないわけだ‼︎)

 

 これ、前世で言うところの、社会の窓を全開にして歩いている様な物だぞ!

 やっべぇ。

 すると、リムルが芝居がかった言葉を言う。

 

「………フッ、さすが村長。わかるか?」

「おい?」

 

 何とか、魔力を引っ込める事に成功した。

 ゴブリン達は、自分達を試していたと誤解している様だ。

 まあ、そっちの方が都合が良い。

 ていうか、あの三人は、よく俺たちに気付かなかったな。

 村長曰く、この地に牙狼族が襲ってきたのだ。

 本来、狼一匹につきゴブリンの戦士が十人がかりで相手をしても、勝てるかどうか分からない程の強さらしい。

 その戦いで多数のゴブリンの戦士が、討死した。

 この村には、名持ちの守護者のようなゴブリンがいたが、そのゴブリンも討死し村は危機に瀕している。

 

「牙狼族は全部で百匹程度です」

「………こっちの戦力は?」

「戦えるものは雌も含めて六十匹程です」

 

 絶望的な戦力差だ。

 さて、どうしたものか。

 一つ、気になった事があるので、聞いてみる事に。

 

「なあ。その名持ちのゴブリンは、勝てないと分かっていながら、戦ったのか?」

「いえ、牙狼族の情報は………その戦士が命懸けで知らせてくれた物なのです。その戦士は………私の息子で、これの兄でした」

「…………ごめん。配慮が足りなかった」

 

 俺がそう聞くと、村長はそう答える。

 失言だと思い、俺は謝った。

 勝てないと分かっていても、仲間の為に情報を集めたのか。

 家族や仲間の為に。

 すると、リムルが口を開く。

 

「………村長、仮に俺達がお前達を助けるとして、見返りはなんだ?お前達は、俺達に何を差し出せる?」

「「……………」」

「リムル…………」

 

 言いたい事は分かる。

 無償の助けは、後に俺達を苦しめてしまう事になる。

 だからこそ、体裁を整える必要があるのだ。

 すると、村長とリーダーは、口を開き、深く頭を下げる。

 

「…………我々の忠誠を捧げます!我らに守護をお与えください!さすれば我らは、お二人に忠誠を誓いましょう」

「誓いましょう!」

(…………なんだかんだ、俺はお人好しだな)

 

 俺は、人から頼まれると、断りきれない性格だったのだ。

 それに、今の俺は、仮面ライダーガヴでもあるんだ。

 放ってはおけない。

 すると、狼の遠吠えが聞こえてくる。

 恐らく、件の牙狼族だろう。

 村長とリーダーは、怯える仲間達を落ち着けようとする。

 俺は、リムルに話しかける。

 

「どうする?リムル」

「そうだな…………助けるぞ」

「ああ」

 

 俺とリムルはそんな風に話をする。

 どうやら、考えている事は同じみたいだな。

 俺たちは、外へと出る。

 

「怯える必要はない」

「そうだね。これから倒す相手だし」

「では………!」

「ああ。お前達のその願い、暴風竜ヴェルドラに代わり、このリムル=テンペストと………」

「タオリン=テンペストが聞き届けよう!」

 

 俺とリムルはそう言って、まずは落ち着かせる。

 俺たちがそう言うと、感極まったのか、その場にいるすべてのゴブリンが、頭を深く下げる。

 

「我らに守護をお与え下さい!さすれば、今日より我らは、貴方様方の忠実な僕です!」

 

 そうして、俺とリムルは、ゴブリン達の守護者になる事になったのだった。




今回はここまでです。
今回は、ゴブリン達との出会いまでです。
名前は、タオリンになりました。
ヴェルドラがリムルの中に入って、ゴブリン達と出会う。
ゴチゾウに関しては、まだお菓子を食べる事ができないので、補充出来ません。
その為、迷わずに変身をしたりはしません。
せいぜい、ガヴガブレイドで応戦するくらいです。
次回は、ドワルゴンに向かう直前までです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ヴァレンとヴラムの変身者や、タオリンのヒロインについて、リクエストがあれば受け付けています。
ヴァレンとヴラムの変身者は、考えているのとリクエストで2パターンありまして、一つは大鬼族と蜥蜴人族から変身者を出すので、もう一つは、ヴァレンは人間、ヴラムはグラニュートから出す感じですね。
ヒロインに関しては、現時点ではヒナタ、悪魔三人娘が候補に上がっています。
リクエストがあれば、活動報告から承っております。

タオリンのヒロインは誰にするか

  • ヒナタ
  • ウルティマ
  • テスタロッサ
  • カレラ
  • シズさん
  • クロエ
  • ハーレム
  • その他
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