転生したら赤ガヴだった件   作:仮面大佐

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第2話 ゴブリン村での戦い

 こうして、ゴブリン村の守護者となった俺たちは、牙狼族の襲撃に備える事に。

 まずは、広場にゴブリン達を集めた。

 こちら側の戦力を確かめていたのだ。

 

『牙狼族との戦いには、あまり期待できそうにないな』

『これが、こちら側の戦力か………。貧弱そうだし、装備もボロボロだ』

 

 俺とリムルはそう思う。

 実際、そんなに強そうじゃないのだ。

 俺がそう分析する中、リムルはゴブリン達を鼓舞していた。

 次は、負傷者の元へと案内させた。

 

「できる限りの手当てを施したのですが………」

 

 村長がそう言う中、俺とリムルは、ゴブリン達の容態を見る。

 全員、まるで鋭い牙や爪で引き裂かれたような傷跡が、包帯の隙間から見える。

 なら、回復薬を使うべきだろう。

 

「リムル」

「ん?」

「俺が半分に回復薬を使うから、もう半分は頼む」

「おう」

 

 まずは、回復薬の効能を確かめる為に、一人のゴブリンにかける事にする。

 だが、取り出したのは、極薄の膜で覆われたキラキラ輝く水で、どうやってかければいいのか分からないので、技術者に聞いてみる。

 

(分析者。これ、どうやってかければ良いんだ?)

『解。そのまま、膜が破れるまで押し続けて下さい』

(分かった)

 

 俺がそう聞くと、技術者はそう答える。

 言われた通りに、目の前で横になっているゴブリンに回復薬を押しつけてみる。

 すると、膜が破れ、中身の回復薬がゴブリンに浴びせられる。

 すると、重傷だった傷が、あっという間に治っていく。

 

「あ………あれ?」

「おおお!傷が塞がっている⁉︎」

「おー!やってみるもんだな!」

「ああ。他のゴブリン達も治そう」

 

 傷を負っていたゴブリンは、傷が癒えた事に驚き、村長はそう言う。

 俺とリムルは、半分に分かれて、ゴブリン達を治していく。

 ただ、リムルは一度ゴブリン達を捕食して、自分の体内で回復薬をぶっかけて、それが終わったら体内から吐き出していたのだが。

 しかも、その吐き出し方が雑で、ゴブリン達は顔から地面にキスをするハメになるのだった。

 

「リムル。流石にもうちょい丁寧に出してやれよ」

「まあ、良いじゃん。治ったんだし」

「さ、流石は、リムル様にタオリン様……!ハハーッ!」

 

 俺とリムルはそう話す。

 少し雑な気がするのだ。

 そう言って、ゴブリン達は、頭を下げる。

 次は、村の防備だな。

 一応、村の周囲に、柵を建てさせた。

 とはいえ、元は丸太なので、強度に若干の不安があるが、時間が無いのだ。

 仕方ない。

 その代わりに、リムルは、黒蜘蛛から手に入れたスキル『粘糸』を使い、補強する。

 

「戦力が心許ないから、こいつらも出そう」

「えっ?」

 

 俺はそう言うと、ある存在を出す。

 それは、エージェントだった。

 リボンの色に関しては、紫色になっていた。

 

「た、タオリン様?その者達は…………?」

「俺の眷属だよ。力を貸して欲しい」

「「はっ」」

 

 村長がそう聞くと、俺はそう答えつつ、エージェントにそう言う。

 エージェントなら、戦力になるからな。

 こうして、夜になるまでに、出来る限りの事はした。

 俺とリムルは、ゴブリン達に作戦を伝えた。

 その夜、遂に牙狼族が現れた。

 見張りをしていた丸顔のゴブリンが叫ぶ。

 

「あ!き、来たっ!来たっすよ!牙狼族っす‼︎」

 

 その言葉に、ゴブリン達に緊張が走る。

 

「さて。リムル、行けるか?」

「誰に聞いてんだ。それに、そっちこそ、仮面ライダーで行くのか?」

「いや。変身しないで行く。ゴチゾウも今は貴重だし、変身しないでどこまで行けるのか知りたいから」

「そうだな」

 

 俺がそう聞くと、俺はそう答える。

 ゴチゾウは今や、貴重である為、無闇矢鱈に変身は出来ない。

 そんな風に話していると、牙狼族は、柵や俺たちに気付いたのか、足を止める。

 

「ふん!あのような柵などを作って、何になる」

「親父殿、あの者達です」

「お前の言っていた強大な覇気を放っていた魔物か?下らん。ただのスライムと人間ではないか」

「お前ら。一度しか言わないから、ちゃんと聞いて」

「………このまま引き返すなら何もしない。今直ぐここから去れ!」

 

 牙狼族の2体はそう話す。

 そういえば、狼と遭遇していたな。

 牙狼族に対して、俺とリムルはそう言う。

 だが、牙狼族の長は、怯まなかった。

 

「フン!たかがスライムと人間の分際で偉そうに!あの柵を薙ぎ倒せ!ゴブリン達を血祭りに上げろ!」

 

 その声と雄叫びと共に、牙狼族が村に向かってくる。

 だが、村の入り口付近にまで辿り着くと、一匹、また一匹と見えない何かによって傷つけられていく。

 そして、ゴブリン達の矢とエージェントの銃撃によって、倒されていく。

 

「何が起きている?………糸!?」

「リムルのスキル『鋼糸』だ」

「貴様らの仕業か………!」

「そうだ!」

「矮小なる魔物と人間の分際で!捻り潰してくれる!」

「親父殿!」

 

 そう叫んで、牙狼族のリーダーが突っ込んできた。

 血がついたことで糸のトラップが露わになり、その鋭い牙で切り裂かれる。

 俺とリムルに襲ってくる。

 

「リムル様!タオリン様!」

 

 村長がそう叫ぶが、こんな事は予想していた。

 あのトラップの欠点は、血が付くと糸の所在がバレてしまう事だ。

 リムルは粘糸を発動する。

 すると、牙狼族の長は、空中に静止する。

 

「くっ………!?これは………!?」

「スキル『粘糸』さ。リムル、後は俺がやる」

「ああ。頼んだぞ」

 

 牙狼族の長が動けなくなる中、俺はそう言う。

 俺が牙狼族の長に近づき、ガヴガブレイドを取り出すと、プレイボンを押す。

 待機音が流れる中、俺は。

 

「ハァァァァァ!」

 

 俺はそう叫んで、ガヴガブレイドで一戦する。

 遅れて、切り口から血飛沫が噴き出す。

 血飛沫が収まると、首が落ちる。

 糸の拘束を解くと、体がそのまま倒れる。

 それを見た牙狼族達は、動揺していた。

 そんな中、俺はやけに冷静だった。

 覚悟は決めていた。

 自分のできた大切な物を守る為に、相手の命を奪う事を。

 もちろん、思うところはあるが。

 俺はそんな牙狼族達に問いかける。

 

「どうする?このゴブリンの村に手を出さずにこのまま引きあげるか、それとも、ここで俺に倒されるか!」

「おお…………」

 

 俺はショウマみたいに、そう問いかける。

 すると、リムルはそんな風に呟く。

 一応、逃走の選択肢も入れたから、このまま逃げてくれるといいんだけど…………。

 すると。

 

「あとは俺に任せろ。捕食!」

「えっ?」

 

 リムルはそう言うと、死んだ牙狼族の長の死体を捕食する。

 そして、死んだ牙狼族の長に擬態する。

 

(おお。何か、あっちの牙狼長よりも、迫力があるなぁ)

「ククク、仕方がないな。今回は見逃してやる。我に従えぬというのなら、この場から去る事を許そう!アオオオーン‼︎」

 

 俺がそんな風に思っていると、リムルはそう言って、咆哮を出す。

 牙狼族とゴブリン達が怯える。

 これで、逃げてくれたらありがたいんだけどな。

 ちなみに、俺は分析者の力を使って、牙狼族の死体を触れると、その牙狼族を分析する。 

 それにより、超嗅覚、思念伝達、威圧のスキルを手に入れた。

 だが、予想とは裏腹に、牙狼族は少しずつ近づいていく。

 これは、俺も動くべきかと思案していると、牙狼族は、伏せの姿勢をとる。

 

『我ら一同、貴方様達に従います!』

「「……………え?」」

(………逃げてくれてよかったのに?)

(こうなるとは………)

 

 牙狼族は伏せの姿勢をとると、そんな風に叫ぶ。

 まさかの全面降伏だった。

 それを聞いて、俺とリムルは戸惑っていた。

 まあ、牙狼族のリーダーがやられた時点で、戦意が大分弱くなったからな。

 村長が、戸惑う様に俺たちに聞いてくる。

 

「か………勝ったのですか?」

「…………あ〜、そうだな」

「まあ、平和的に解決したのなら、それで良いんじゃ無い?」

「そうだな」

 

 村長がそう聞いてくると、俺とリムルはそう答える。

 それを聞いたゴブリン達は、歓喜の声を上げる。

 こうして、呆気なく戦闘が終結したのだった。

 翌日、広場にゴブリンと牙狼族を集める。

 俺とリムルは、思念伝達で話し合っていた。

 

(なあ、どうする?)

(まあ、俺たちが面倒を見るしかないだろ。)

(そうだよなぁ………。どっちも、同じくらいだな)

 

 俺とリムルはそう話す。

 俺は、ゴブリンと牙狼族に声をかける。

 

「は〜い、注目!」

 

 その言葉に、ゴブリンと牙狼族は俺たちに注目する。

 

「え〜っと、これから皆んなにはペアを組んで、一緒に過ごしてもらう」

「ペ………?」

「ア………?」

「意味は分かるか?」

「リムル様、タオリン様、ペ、アとは何でしょう?」

「まあ、簡単に言えば、二人一組で組んでくれ」

 

 リムルがそう言うと、ゴブリン達と牙狼族達は首を傾げる。

 村長の問いに対して、俺がそう言うと、ゴブリン達と牙狼族は、それぞれペアを組む。

 しばらくすると、ペアを組み終えた様だ。

 

「昨日の敵は今日の友!これからはお互いに協力し合い、共に生きてくれ」

「誰かが困っていたら、お互いに助け合ってやれ」

『はい!』

 

 俺とリムルの言葉に、ゴブリン達と牙狼族は頷く。

 俺たちは、これからの方針を話していく。

 

「まず、これから重要になるのは、衣食住だ」

「その三つは、欠かせないからな。それじゃあ………。なあ、お前達、名前は何だ?」

 

 リムルが、村長にそう聞く。

 村長は、リムルの質問に答える。

 

「普通、魔物に名前はありません。名前が無くとも意思の疎通は出来ますからな」

「そうか………」

 

 まあ、それもそうか。

 だが、俺とリムルは、元々人間だ。

 名前がないと、どうも落ち着かない。

 

「よし!今からお前達に名前をつけよう」

 

 リムルがそう言うと、この場にいるゴブリンと牙狼達が、信じられないと言う感じでリムルを見てきた。

 え、何か驚く事があったか?

 村長が、驚いた様に尋ねてくる。

 

「名前⁉︎よろしいのですか?」

「あ、ああ………」

 

 リムルがそう答えると、今度は歓声が上がった。

 ゴブリンの村長なんか、御老体なのに喜びを体全体で表している。

 名前をつけるだけでだ。

 

『なあ。何で、名前をつけるだけで、こんなに喜んでんだ?』

『さあ…………?』

 

 そうして、リムルはゴブリン達に名付けをしていく。

 まずは、村長からだ。

 

「そうだな………。村長には………そう言えば、息子はなんて名前だったんだ?」

「リグルです」

「リグルか………。よし、村長今日からお前はリグルドだ」

 

 リムルがそう聞くと、村長はそう答えて、リムルはそう名付ける。

 村長は、リグルドという名前になって、リグルドが光った。

 これは、ヴェルドラに名前をつけてもらった時にも見た光だ。

 村長改めリグルドは、感激のあまり泣いていた。

 

「あ!有難う御座います。リグルド、感激です!」

「お、おう。それで、弟のお前は、兄の名を継いでリグルを名乗れ」

「はい!」

「息子にリグルの名を継がせていただき、感謝します!」

「「ハハー‼︎」」

 

 村長改めて、リグルドがそう言うと、リムルは村長の息子にも名前をつける。

 リグルドとリグルは、頭を下げる。

 名前をつけるだけで、こんなになるか?

 その後も、名付けは続いていく。

 

「お前は………ゴブタ」

「はい!有難う御座います!」

「ゴブチ………ゴブツ………ゴブテ………お前はゴブゾウな」

 

 リムルはそんな風に名付けを続けていく。

 おい、名付けが適当になってきていないか?

 まあ、こんなに居るから、適当になってもしょうがないだろうけど。

 途中、リグルドがリムルに質問をして、離れた。

 

「お前は………ハルナ」

「はい!」

 

 そんなこんなで、リムルは、ゴブリンの名前を付け終えた。

 次は牙狼族だが、凄い尻尾を振っている。

 

(あの様子を見る限り、牙狼族は、俺たちに恨みは抱いていないみたいだな)

 

 牙狼族の様子を見て、俺はそう判断する。

 リムルは、牙狼族の長の息子に、『嵐牙』という名前を付けると、異変が生じる。

 

「ぐ!か………体が………うごか………なく………」

「リムル様!」

「どうした⁉︎」

 

 皆が駆け寄る中、リムルはただのスライムとなってしまった。

 どういう事だ!?

 すると、技術者が教えてくれた。

 

『解。個体名、リムル=テンペストの魔素残量が一定値を下回った事で、低位活動状態(スリープモード)へ移行した模様。完全回復の予定時刻は、三日後となります』

(どういう事⁉︎)

『解。魔物の名付けには、それに見合う魔素を消費します。名付けは、熟考すればするほど、魔素の消費が多くなり、直感で名付けをすると、消費する魔素は最低限で済みます』

(つまり、リムルはゴブリン達に名付けをしまくった事で、動けなくなったって事か⁉︎)

『是』

 

 技術者はそんな風に説明する。

 なるほどな………。

 悪い事をしちまったな。

 次に名付けをする事になったら、俺も手伝うとしよう。

 そうして、俺は寝る事にした。

 翌日。

 

「ふわぁぁ………。よく寝た………」

「おはようございます!タオリン様!」

「ああ、おはよう…………」

 

 俺は目を覚ますと、そんな風に声をかけられる。

 俺は声のした方に向きながら声をかけようとすると………ムッキムキのマッチョメンが居た。

 一瞬、誰かと思ったが、昨日のリグルドの面影が見えたので、まさかと思い、声をかける。

 

「もしかして………リグルド?」

「はい!」

「一体、一晩の間に何があったんだ⁉︎」

「名前をリムル様に付けて貰ったからです!」

「それだけ⁉︎」

「名持ちの魔物になる事!それは、魔物としての格を上げ、進化する事になるのです!」

「なるほど………」

 

 俺が唖然としていると、リグルドはそう答える。

 ああ、だから、昨日はあんなに喜んでたんだな。

 進化する事になるからな。

 確認した所、他のゴブリンも、雄のゴブリンは『ホブゴブリン』に、雌のゴブリンは『ゴブリナ』に進化していた。

 牙狼族の方も進化していた。

 だが、名前を付けたのは、嵐牙だけの筈。

 そう思い、当の嵐牙に聞いてみると。

 

「我々牙狼族は、『全にして個』なのです。我が新たに一族の長となり、我と同胞達の繋がりは、より強固になりました。故に、我の名が種族名のなったのです。今の我々は、牙狼族ではありません。今の我々は『嵐牙狼族(テンペストウルフ)」なのです」

 

 嵐牙はそう説明する。

 つまり、嵐牙がトップになった事で、他の牙狼族も進化したという事だ。

 嵐牙の変化は凄まじく、昨日は2m程だった大きさが、今は5mくらいの大きさになっている。

 あと、頭に一本の角が生えている。

 

「………こりゃ、リムルが起きたら驚きそうだな」

 

 俺は、そう呟く。

 二日後、リムルが復活した訳だが、進化した村の住人を見て、俺と同様に驚くのだった。

 その後、今後のルールについて話す事になった。

 だが…………。

 

「リムル………その付け髭は何だ?」

「フッ。分かるだろう?タオリン君」

 

 俺がそう聞くと、リムルはそう答える。

 確かに、そのネタは分かるけど。

 リムルは、そのネタをやったが、誰も分かってくれなかったので、すぐに付け髭を外した。

 改めて、話す事に。

 

「知っての通り俺たちは大所帯になった。そこでタオリンと話し合いで、なるべくトラブルを避けるためルールを決めた」

『ルール?』

「ああ。そのルールは3つ。一つ、人間を襲わない事。二つ、仲間内で争わない事。三つ、進化して強くなったからと言って他種族を見下さない事。これらを最低限守って欲しい。何か質問はあるか?」

 

 俺とリムルはそんな風に話す。

 その言葉に、周囲はどよめき出す。

 まあ、それもそうか。

 すると、リグルが手を上げる。

 

「はい」

「どうぞ、リグル」

「何故人間を襲ってはいけないのですか?」

「リムル様とタオリン様が決めたことを!」

「いや、今は質問を受け付けている。リグルの疑問も、尤もだ。」

 

 リグルの言葉に、リグルドが威圧をかけるが、すぐに俺が制する。

 リグルは、俺たちの話をよく聞いていたのだからこそ、この疑問が出たのだろう。

 すると、リムルが口を開く。

 

「その質問の答えは、俺がやるよ。簡単な理由だ。俺達が人間を好きだからだ。以上!」

「成る程!理解しました!」

 

 リムルの答えに対して、リグルはそう答える。

 すぐに理解するな。

 まあ、そっちの方がありがたいけど。

 

「えっと、もちろんそれだけが理由じゃない。人間は集団で生活をする、襲われたら彼らも抵抗する。数で押されたら敵わないだろ?」

「だから、人間には、こちらからは手出し禁止。仲良くなる方が、何かと良いしな」

 

 その言葉に、全員が頷く。

 次に、ゴブタが手を上げる。

 

「はい!」

「はい、ゴブタ君!」

「他種族を見下さない………というのは?」

「ああ。君達は進化して強くなった。だからって、他種族を見下してはいけない。もし、他種族が強くなったら、手痛いしっぺ返しを受けるから」

「分かりました!」

 

 ゴブタがそう質問してくると、俺はそう答える。

 ゴブタを最後に、質問をしようとする人は出なくなった。

 全員が納得してくれたみたいだな。

 

「まあ、こんなとこかな」

「村長、リグルド。お前をゴブリン・ロードに任命する。村を上手く治めるように」

 

 俺がそう呟くと、リムルはリグルドにそう言う。

 すると、それを聞いたリグルドは涙を流し始める。

 

「ははぁ!!身命を賭してその任を引き受けさせて頂きます!」

「うむ、任せたぞ」

 

 そうして、ゴブリン達と嵐牙狼族に、役割分担をする事にした。

 村の周囲を警戒する、警備班。

 食料調達をしてもらう、狩猟班。

 村の整備や拡張などをやってもらう、整備、開拓班。

 あと、それらを纏めて報告してもらう、調停役。

 その内、警備と狩猟に関しては、特に問題が無さそうだった。

 だが、目下の問題としては、衣食住の衣と住だ。

 ゴブリン達の技術では、とてもじゃないが、家とは呼べない。

 

「家と呼ぶには程遠いな」

「建て直したのはいいけど…………耐久性が不安になるね…………」

「お恥ずかしい話です………」

「いや、リグルド達が悪い訳じゃないから。専門の知識が無いと、厳しいし」

 

 俺とリムルはそう話す。

 実際、今のゴブリン達が建てられる建物は、木造家屋であり、柱や壁は木の枝や葉っぱで作っているのだ。

 リグルドがそう言うと、俺はリグルドを励ます。

 思念伝達にて、リムルとどうするのかを話し合う。

 

『リムル、どうする?』

『俺、前世ではゼネコン勤務だったから良し悪しは分かるが、流石に指導出来る程の技術は持ってない』

『う〜ん………。あ、そうだ』

 

 俺とリムルはそう話す。

 実際、俺にはそんな技術はないし。

 俺は、一つ気になった事があり、リグルドに聞いてみる事に。

 

「なあ、リグルド。この手の専門家に、心当たりはないか?」

「そうですな………。これまで、何度か取引した事があり、住居の事だけでなく、衣服の事についても、知ってるやもしれません」

「その取引相手は?」

「ドワルゴンに住む、ドワーフ族です」

「ドワーフ!」

 

 俺がそう聞くと、リグルドはそう言う。

 リグルドの言葉に、リムルはそう叫ぶ。

 その単語には、聞き覚えがある。

 ドワーフとは、建築が得意な種族だ。

 確かに、ドワーフなら適任かもな。

 という事で、俺とリムルは、ドワルゴンに行った事があるというゴブタと、リグルの他数名と嵐牙狼族を連れて、ドワルゴンに向かう事にした。

 ちなみに、俺も同行する理由としては、そこまで活躍していないからだ。

 名付けはリムルに任せてしまったので、少しは手伝いたいからだ。

 こうして、俺たちはドワーフの王国である武装国家ドワルゴンという国に向かう事に。




今回はここまでです。
今回は、ドワルゴンに向かうまでです。
エージェントも協力して、牙狼族と応戦する事が出来ました。
そして、牙狼族も仲間になり、ドワルゴンに向かう事に。
ドワルゴンにて、お菓子をいくつか調達する予定です。
そうしないと、変身出来ませんからね。
次回は、ドワルゴンでの話になります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ヴァレンの変身者は人間、ヴラムの変身者はグラニュートになる予定ですが、どんな感じに仲間になって欲しいとかがあれば、受け付けています。
ヒロインに関しては、現状案として来ているのは、ヒナタ、悪魔三人娘、シズさんとなっています。
現状は、その五人のハーレムになるかもしれません。
意見があれば、活動報告にて承っております。

タオリンのヒロインは誰にするか

  • ヒナタ
  • ウルティマ
  • テスタロッサ
  • カレラ
  • シズさん
  • クロエ
  • ハーレム
  • その他
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