翌日、俺とリムルと嵐牙は、丘の上で村を見ていたシズさんと絆翔の元へ。
だが、胸騒ぎはいつまで経っても無くならなかった。
リムルは、シズさんと絆翔に話しかける。
「俺たちの街、気に入って貰えたかな?」
「ええ。とっても!」
「いい街だな」
リムルがそう話しかけると、シズさんは、仮面を頭の左側に動かしながら笑顔で、絆翔も笑顔を浮かべながらそう答えた。
「それはよかったよ」
「2人さえ良ければ、いつまでも居て良いんだぞ」
「ありがとう。…………でも、行かなきゃ」
「俺は…………もうちょい考えるわ」
「そっか………」
「ここに居たら、迷惑をかけちゃうかもしれないし」
「ん?」
俺がそう言うと、リムルはそう提案する。
絆翔が考えると言う中、シズさんはそんな風に言う。
俺とリムルが首を傾げる中、シズさんは表情を暗くして、口を開く。
「………私の旅の目的は………」
「目的?」
「私を召喚した男を見つける事」
「見つけたら、どうするの?」
「…………おい。人には言えない事があるってもんだろ」
俺のその問いには、シズさんは答えなかった。
流石に、聞きすぎたか。
絆翔は、何か事情を知っているみたいだけど、そんな風に宥める。
すると、リムルが明るく答える。
「分かった!残念だけど、いつでも遊びに来てくれ!歓迎するよ!なあ、嵐牙?」
「勿論です!」
「いつでも、熱烈歓迎だよ」
「ありがとう。嵐牙もありがとう」
そう言って、シズさんは嵐牙の顔を抱える。
俺と絆翔は、少し話をする事に。
「……………そういえば、絆翔はガヴの映画を見たって言ってたよね?」
「おう」
「…………どう思ったの?タオリンが目の前にいる事を」
俺はそんな風に聞く。
タオリンは、お菓子の家の侵略者にて、カリエスがショウマ/仮面ライダーガヴを見て、生み出した培養体の内の1人であり、最終的にタオリンのお腹についていたブリードガヴを剥ぎ取られ、死亡した。
「…………そりゃあ、お前と会った最初はビックリしたぜ。でも、俺もこの世界に来てから、色んな事を経験したからな。もう驚き慣れたよ」
「そうなんだ…………」
すると、絆翔はそんな風に言う。
どうやら、驚き慣れたみたいだ。
その後、村へと戻り、用意をしているエレンとシズさんを待つ。
その際、考えていたのは、シズさんを召喚した男の事だ。
(一体………誰がシズさんを召喚したんだ?炎への耐性は、恐らく、焼夷弾の炎で焼かれた結果、身に付いた物だろうけど………。もしかして、魔王か?)
俺はそんな風に考えていた。
シズさんの炎への耐性に関しては、俺たちの例や状況から察するに、焼夷弾の炎に焼かれた結果、得たものだろう。
恐らく、魔王の可能性が高いな。
だが、シズさんは一体、何をしようとしているんだ…………?
そんな風に考えていると、シズさんとエレンがやって来る。
「お、来た来た」
「お待たせ〜」
「待ちくたびれたでやすんよ」
「………ったく、女は支度が遅ぇよな。全く」
リグルがそう言い、エレンがそう言うと、カバルとギドはそんな風にぼやく。
そんな中、シズさんは立ち止まる。
俺たちが首を傾げながら見ていると、突然苦しみ出す。
「ぐっ………!グゥゥゥゥ………!」
「どうかしましたか?」
「シズさん………⁉︎」
「そんな………!もう………⁉︎」
「シズさん?」
「おい、どうした………?」
「やべぇ!全員、離れろ!」
シズさんが苦しみだしたのを見て、俺たちはそう言う。
皆が心配する中、シズさんは倒れて絶叫し、絆翔はそう叫ぶ。
「グゥゥ………!アァァァァァ!!」
すると、シズさんが着けている仮面にヒビが入り、そこから赤い光が立ち上る。
「シズさん!シズさん‼︎」
「何が起こってるんだ………⁉︎」
『告。対象の魔力が増大しました。警戒してください。』
エレンがそう叫ぶ中、俺がそう呟くと、技術者はそう言う。
魔力が増大!?
そんな風に驚いていると、赤い光は空へと届き、周囲に黒雲が現れ、太陽の光を遮る。
すると、シズさんが少しずつ浮かび上がり、衝撃波がこちらに来る。
俺たちは、倒れながらも、シズさんを見上げる。
「皆!大丈夫か⁉︎」
「何とかな…………!」
「何だよ、これ………!危険手当くらい上乗せしてもらわねぇと………!」
「だから、それはフューズの旦那に言うでやんすよ!」
「シズさん!シズさん!」
俺がそう言うと、絆翔はそう答える。
カバルとギドがそう話す中、エレンがそう叫ぶ。
すると、カバルが何かに気づいた様な反応をする。
「シズ……?シズエ・イザワ………!?」
「えっ?」
「シズエ・イザワって………爆炎の支配者か………⁉︎」
「…………そうだ。シズさんは、爆炎の支配者って呼ばれてたんだよ」
「そ、それって、50年くらい前に活躍したって言う、ギルドの英雄よね!?シズさんが………⁉︎」
「爆炎の………⁉︎」
「くっ………!もう引退してんじゃなかったのか⁉︎」
エレン達は、シズさんが爆炎の支配者その人であると気づいた。
絆翔は、エレン達の話に肯定する。
やはり、カイジンが言っていたことは本当だったのか!
俺たちは、リグルドとリグルに命令する。
「リグルド、リグル!皆を避難させろ」
「しかし………!」
「リムル様………!タオリン様………!」
「このままじゃ、死人が出る!命令だ!大至急!」
「ははっ!承りました!」
俺たちはそう命じると、リグルド達は俺たちを置いていけないといわんがばかりにそう言うが、すぐにリグルドとリグルは、ゴブリン達やカイジン達を避難させるために動き出す。
すると、シズさんが。
「ハナ………レテ………。」
「「‼︎」」
「オサエキレナイ………ワタシカラ………ハナレテ………。」
シズさんは、そう言ったのだ。
俺とリムルは、思念伝達で話し合う。
『リムル………どうする?』
『何とか、助けられないのか?』
『もしかして、その召喚した男に、呪いを刻まれたんじゃ………』
『なら、どうにか、シズさんを助けないと………!』
『ああ!』
俺とリムルはそう話す。
絶対にシズさんを助ける。
その為には、シズさんの内部に巣食う、何かを特定しないと………!
すると。
『告。解析の結果、個体名、シズエ・イザワには、イフリートが同化しており、現在、主導権を取り戻そうと暴走しています』
『マジか………⁉︎なら、どうにかして、シズさんとイフリートを分離できれば……………!』
技術者はそんな風に報告する。
そうすれば、どうにかなるはず…………!
ていうか、いつの間に解析してたのか。
すると、技術者が、今度は絶望的な事を言う。
『告。個体名、シズエ・イザワからイフリートを分離すると、命の保証はありません』
『えっ⁉︎どういう事⁉︎』
『個体名、シズエ・イザワは、イフリートによって延命されている状態です。イフリートが居なくなれば、個体名、シズエ・イザワの命は、持って一月未満』
『そんな………⁉︎』
技術者の報告に俺はそう反応する。
それでは、シズさんを助けられないのと同義ではないか。
仮面ライダーという力があるのに、シズさんを助けられないのか………。
そんな風に打ちひしがれていると。
『告。個体名、シズエ・イザワを助ける方法は、一つだけあります』
『何っ⁉︎』
『それは…………』
技術者はそんな風に言う。
俺が食いつくと、技術者は語った。
どうすれば、シズさんを助けられるのかを。
俺は、それを聞いて、決意した。
絶対にシズさんを助けると。
俺は、リムルに思念伝達で伝える。
『リムル。シズさんを助ける方法を見つけたぞ!』
『でかした!それで、どうすれば良いんだ?』
『俺がイフリートを抑える!リムルは、イフリートを食らってくれ!』
『分かった!』
俺はリムルにそう伝える。
実は、リムルには、シズさんとイフリートを分離した後、どうするのかは、まだ伝えていない。
こればっかりは、今説明している余裕がない。
何せ、もうシズさんは、限界なのだ。
服の腹の部分のチャックを開けて、ガヴを外に出す。
「何だそれ⁉︎」
「良いから、見てて」
カバルがそう叫ぶ中、俺はそう言うと、ポッピングミゴチゾウを持って、ガヴに装填する。
『グミ!』
その音声が鳴ると、上顎を閉じる。
『
『ガヴ……ガヴ……』
その音声が鳴ると、ベルト帯が出現する。
俺がハンドルことガヴドルを回転させると、俺の体からグミが出てきて、お菓子の包装みたいなオーラに包まれる。
「何だあれ…………?」
「グミ…………?」
「一体、何が…………⁉︎」
それを見ていたエレン達はそんな風に反応する。
絆翔は黙って見ていた。
俺はショウマと同じ変身ポーズを取ると。
「変身」
そう言って、ガヴのデリカッションを押す。
すると、ゴチゾウが展開して叫ぶ。
そこから、周囲を漂っていたグミがガヴの中に吸い込まれる。
そして、アンダースーツが生成されると同時に、アーマーが生成されていく。
ゴチゾウ達が見ている中、俺の姿が変わっていく。
『ポッピングミ!ジューシー!』
その音声が鳴ると、俺は仮面ライダーガヴ・ポッピングミフォームに変身する。
すると。
「えぇぇぇ⁉︎」
「タオリンの旦那の姿が………!」
「変わった…………⁉︎」
カバル達は、俺の姿が変わった事に驚いていたが、リムルは嵐牙に乗って、俺の隣に来る。
俺はリムルに話しかける。
「準備は良いか?」
「ああ」
「分離した後の事は、戦いが終わったら話す。今は、イフリートを取り込むのに専念してくれ」
「おう。お前を信じてるぞ」
「ああ。だから、俺もお前を信じる!」
「おう!シズさん、あんたの呪いは俺達が解いてやる」
「だから、もう少し頑張ってくれ!」
「オ………ネ………ガ………イ………」
俺たちはそんな風に話す。
シズさんは、そう言う。
すると、限界が来たのか、シズさんの姿が、イフリートになる。
「炎の精霊……イフリート………!」
「間違いないでやす。シズさんは……!」
「伝説の英雄………爆炎の支配者………!あ、あんなの、どうやっても勝てないんですけど!」
「無理でやす………。あっしらはここで、死ぬんでやす………。短い人生だったでやすんね………」
イフリートの姿を見て、エレン達が弱腰になっていた。
すると。
「諦めてんじゃねぇぞ!」
「絆翔さん…………?」
「確かに、イフリートは強い。それは事実だ。だがな、だからって言って、シズさんを諦めて良い理由にならねぇだろ!」
「「「っ!」」」
絆翔は、エレン達を叱咤する。
すると、イフリートは咆哮して、そこから、精霊の類を召喚して、俺たちの村に火を放っていく。
「ちっくしょう………!折角作ったばっかりなのに………!」
「いった〜い………!」
「お前ら!早く逃げろ!」
「……そんな訳にもいかねぇよ………!」
リムルがそうぼやく中、俺はカバル達に避難を促す。
すると、カバルはそう言って、剣を抜刀する。
カバルだけでなく、エレンもギドも、絆翔も武器を構えていた。
「あの人がなんで殺意を剥き出しにしてるのか知らねーが………」
「俺達の仲間でやんすよ」
「ほっとけないわ!」
「弟子として…………師匠は絶対に止めてやる!」
エレン達と絆翔は、そんな風に叫ぶ。
良い仲間じゃないか。
俺たちは、身構える。
リムルが、イフリートに聞く。
「念のために聞くぞ、イフリート!お前に目的はあるか⁉︎」
リムルがそう問う中、イフリートは何も答えずに、こちらに向かって攻撃して来る。
俺とリムルは、ステップでそれを躱す。
リムルは反撃で水刃を撃つが、当たる直前で蒸発してしまった。
『マジか……………なあ、技術者さん。イフリートには、どんな攻撃が通用するんだ?』
『解。精霊族には、爪や牙などの攻撃は通用しません。有効なのは、魔法攻撃。ガヴの攻撃なら、ある程度はダメージを与えられるかもしれません』
『分かった。どうにかするか』
俺が技術者にそう聞くと、技術者はそう答える。
イフリートは炎の精霊だ。
となると、熱に弱いふわマロやチョコダンで行くのは愚策だ。
俺はガヴガブレイドを取り出しつつ、ブルキャンゴチゾウを装填する。
『キャンディ!』
『
『ガヴ……ガヴ……』
俺はブルキャンゴチゾウをガヴに装填して、ガヴドルを回転させると、デリカッションを押す。
『ブルキャン!』
その音声と共に、ブルキャンバギーが召喚される。
「何だよあれ⁉︎」
「ブルキャンバギーか…………!あいつらなら大丈夫だ!俺たちは、こいつらを倒すぞ!」
ブルキャンバギーを見て、カバルがそう言う中、絆翔はそう叫ぶ。
俺はブルキャンバギーに乗ると、イフリートの周りを旋回する。
「ハアッ!ふっ!はっ!」
俺は、イフリートの攻撃を避けつつ、ブルキャンバギーのガドロップから飴玉型の硬質弾を放っていく。
「ゴチゾウの力を使った攻撃は効くみたいだ!」
俺はそう言う。
どうやら、ある程度は効いているみたいだな。
そして、イフリートの炎を躱しながら、ガヴガブレイドのプレイボンを押す。
「ハァァァァァ!」
俺はガヴガブレイドから斬撃波を放ち、イフリートにダメージを与える。
俺とイフリートは、互角に戦っていた。
リムルは、エレンの魔法を取り込み、取り込んだ魔法を使って、二体のサラマンダーを倒した。
だが、一体が自爆をしようとしていた。
「自爆⁉︎」
「こいつ、自爆を⁉︎」
それを見て、俺はそう叫ぶと、カバルもそう叫ぶ。
すると、絆翔は。
「おい、危ねぇぞ、チョコゾウ!」
絆翔は、チョコドンゴチゾウに気づいたのか、チョコドンゴチゾウを庇う。
それを見た俺は。
「させない!」
俺はそう叫んで、すぐにカバル達の方へと向かいつつ、ザクザクチップスゴチゾウをガヴに装填する。
『スナック!』
『
『ガヴ……ガヴ……』
ザクザクチップスゴチゾウを装填して、ガヴドルを回転させると、デリカッションを押す。
『ザクザクチップス!ザックザク〜!』
その音声と共に、俺はザクザクチップスフォームに変身する。
なんとか自爆寸前に間に合ったみたいだな。
俺はすぐに、ザクザクチップスラッシャーの刀身をわざと砕いた。
「行っけ〜!」
俺はそう叫ぶと、ザクザクチップスラッシャーの破片をサラマンダーに向かって放つ。
ザクザクチップスラッシャーの破片を受けたサラマンダーが、俺の方に意識を向かせると。
「ハァァァァァ!」
俺はそのままブルキャンバギーで突っ込んで、サラマンダーを吹き飛ばす。
吹き飛ばされたサラマンダーは、自爆したのか、そのまま爆発する。
「タオリンさん⁉︎」
「いつの間に……………⁉︎」
「イフリートと戦っていたのではなかったでやすか⁉︎」
「大丈夫⁉︎後は俺たちに任せて、安全な場所に避難してくれ!」
「わ、分かったわ!」
「頼んだぜ……………!」
「お願いしやす!」
エレン達がイフリートと戦っていた俺が戻ってきた事に驚くと、俺はそう言って、俺はエレン達を避難させる。
エレン達はそんな風に言うと、避難していく。
そして、絆翔に話しかける。
「絆翔、ありがとう。ゴチゾウを守ってくれて」
「気にすんなって。お前も大丈夫か?」
俺は絆翔にそう礼を言うと、絆翔はそう言いながら、チョコドンゴチゾウに話しかける。
すると、俺は絆翔に話しかける。
「絆翔も避難して」
「あ?何でだよ?俺も戦えるぞ!」
「これ以上、絆翔も傷つけて、シズさんを悲しませたくないから……………!お願い」
俺はそんな風に言うと、絆翔はそんな風に言う。
それに対して、俺はそう答える。
絆翔を傷つけてしまったら、シズさんが悲しむと思ったのだ。
それを聞いた絆翔は。
「…………ずりぃ言い方しやがって。分かったよ。ただ、負けるんじゃねぇぞ」
「うん」
絆翔はそれを聞いて納得したのか、そんな風に言う。
俺はそう答えて、避難する絆翔を見送ると、リムルと合流する。
「タオリン!大丈夫なのか⁉︎」
「大丈夫!それより今は、イフリートに集中しよう!」
「お、おお!」
リムルがそう話しかけてくると、俺はそう答える。
リムルは、嵐牙を避難させていた様だ。
俺たちがイフリートと向かい合っていると、イフリートは分身をする。
「分身⁉︎」
「俺に任せろ!
俺がイフリートが分身をするのを見て、そんな風に驚いていると、リムルはそう叫ぶ。
リムルが魔法を放ち、イフリートの分身はあっという間に消える。
「リムル!」
「分身は任せろ!お前は本体を動けなくしてくれ!」
「ああ!行くよ!」
リムルはそう言うと、分身体と応戦していく。
俺は、イフリートに向かっていく。
イフリートは咆哮して、俺と応戦する。
「ふっ!ハァァァァァ!はっ!」
俺はブルキャンバギーから降りて待機させると、ザクザクチップスラッシャーで攻撃をしていく。
その戦いに、衝撃波が周囲に向かっていく。
周囲の皆が固唾を飲んで見守っている中。
「ハァァァァァ!ふっ!はっ!」
俺はザクザクチップスラッシャーで攻撃をしていく。
左手に持ってるザクザクチップスラッシャーをわざとイフリートに砕かせて、攻撃を空振りさせた後、ガラ空きの胴体に斬撃をする。
そんな中、俺は、イフリートの動きを見ていた。
どこかで隙が出来るのを確認しているのだ。
すると、イフリートは俺の足元に魔法陣を出す。
「何っ⁉︎しまっ………………⁉︎」
俺はそんな風に叫ぶと同時に、イフリートの魔法が発動して、俺は炎に包まれる。
俺は焼けてしまうのを覚悟したが、一向に焼ける気配はない。
『あ、あれ?どういう事?』
『……………告。熱変動耐性により、炎の攻撃は自動で無効化されています』
「あ」
俺が首を傾げていると、技術者は呆れるようにそんな風に言う。
そうだった!
それに、ザクザクチップスフォームの装甲であるザクザクチップスラングには、耐熱性もあるしね。
すると、それを見ていたイフリートは、俺を倒したと思ったのか、標的をリムルに変えようとしていた。
その油断を突く!
すると、グルキャンゴチゾウがやってきた。
「ううっ⁉︎頼む!」
グルキャンゴチゾウは、相変わらず重いな。
俺はそう言いながら、グルキャンゴチゾウを苦労して、ガヴに装填する。
『キャンディ!』
『
『ガヴ……ガヴ……』
ガヴドルを回転させると、俺はデリカッションを押す。
『グルキャン!ペロペロ!』
その音声が鳴ると、俺はグルキャンフォームになる。
更に、ブルキャンバギーが俺の元に向かうと同時に、ブルキャンバギーにはバクキャンゴチゾウの姿があった。
「頼む!」
俺はそう言うと、バクキャンゴチゾウをガヴに装填する。
『キャンディ!』
『
『ガヴ……ガヴ……』
ガヴドルを回転させると、俺はデリカッションを押す。
『バクキャン!』
『ガトリング!』
その音声が鳴ると、肩の部分に2門のキャノンであるロックバクキャノンが生成される。
すると、ブルキャンバギーは周囲を旋回して炎を吹き飛ばすと、ガトリングモードになる。
「タオリン!無事だったんだな!」
「ああ!」
リムルがそう叫ぶ中、俺はそう答えつつ、ブルキャンガトリングのウィーループを三回転させる。
ブルキャンガトリングを固定すると、ガヴドルを回転させる。
『
『ガヴ……ガヴ……』
ガヴドルを回転させると、そんな待機音が流れ、エネルギーがチャージされていく。
俺は、イフリートに問いかける。
「どうする?大人しくシズさんに体を返すか…………それとも、ここで俺とリムルに倒されるか!」
俺はそんな選択を投げかける。
それを聞いたイフリートは。
「ぐわぁぁぁぁ!」
そんな咆哮をあげて、炎の球を生成しようとしていた。
つまり、拒絶。
「……………そうか」
俺はそう呟くと、デリカッションを押す。
『バクキャンブラスト!』
「ハァァァァァ!」
そんな音声が鳴ると、ロックバクキャノンとブルキャンガトリングからフルバーストが発動する。
フルバーストは、イフリートの炎の攻撃をあっさりと掻き消して、イフリートに殺到する。
それを受けて、イフリートは爆発する。
「おい、大丈夫なのか⁉︎」
「大丈夫だと思う」
それを見て、リムルは不安げにそう言うと、俺はそう答える。
煙が晴れると、満身創痍になり、膝を着いてはいたが、イフリートの姿があった。
「やっぱりか…………でも、もうイフリートは動けないはず!リムル!」
「お、おお!」
薄々そんな予感はしたのだ。
まあ、死なせるわけにはいかなかったから、多少手加減をしたのだが。
俺がそう叫ぶと、リムルは捕食者を発動して、イフリートを取り込もうとする。
満身創痍となったイフリートは何も出来ずに、リムルに飲み込まれていった。
イフリートは消えて、その場には、シズさんが転がっていた。
俺は一息吐いて、変身解除する。
その際、使ったゴチゾウ達が昇天していった。
「ふぅ……………何とかなった…………」
「タオリン、お疲れさん!」
「ああ」
俺たちはそう話して、シズさんに駆け寄る。
すると、シズさんが目を覚まし、俺とリムルを見てくる。
「ありがとう………スライムさん、タオリンさん」
シズさんは俺たちにお礼を言う。
その言葉に、俺とリムルは、笑みを浮かべる。
こうして、この戦いは、幕を閉じたのだった。
一方、リムルに取り込まれたイフリートは、暗く何もない空間にいた。
そこで炎で脱出を試みるも、ただ遠くまで飛び、消えていくだけだった。
すると。
「観念せよイフリート、貴様にはこの空間を破れぬ」
ヴェルドラがイフリートに話しかけていた。
イフリートは、唖然としながらヴェルドラを見上げていた。
「貴様の敵う相手ではないわ。リムルとタオリンは、我の盟友ぞ。我は、暴風竜、ヴェルドラ=テンペスト。心ゆくまで相手をしてやろう。ふふふふ…………ブッファハッハッハッハッハ!」
イフリートが呆然とする中、ヴェルドラの高笑いが響く。
今回はここまでです。
今回は、イフリート戦です。
そして、タオリンの初変身です。
イフリートを相手に、ふわマロとチョコダンで行くわけにはいかないので、ポッピングミ、ザクザクチップス、グルキャンで行きました。
イフリートを満身創痍に追い込む為に、グルキャンのフルバーストで行きました。
そして次回、シズさんの運命が決まる。
果たして、どうなるのか。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ガヴも最終回を迎えましたね。
ランゴとジープを撃破して、ラキアによって人間界とグラニュート界の繋がりが絶たれる。
それぞれの幸せな為に頑張っていく。
ギルティ・パルフェでは、リゼルが動くみたいですし、絆斗に何かが起こるかもしれない。
どうなっていくのか、楽しみですね。