第1話
今まで通りの生活を繰り返してる。
起きて野球の解説をしたり釣りをしたり競馬の解説などをしてまた寝る。
それらの繰り返し。
あの頃が懐かしい感じがするな……。
高校生の頃は怪我に悩まされ諦めていた。だけど野球だけは諦めたくもない。
『俺はもっと野球がしたい…!こんなところで終わってたまるか!』
その反骨心を持ち私は大学に進学をして活躍をした。
ドラフト指名時に私は大洋に一位指名をされた。
嬉しいがそれでも
大塚君(同東北福祉大から西武ライオンズに3位指名の大塚孝二)はいいなあ。僕は欠陥商品ですから。」と発言して、
何事もネガティブになってプロへの情熱が失ってプロ入りを拒否していたが……球団から熱い説得され
『君しかいない!君なら我が球団でその力を発揮してくれ!頼む!』その言葉を聞いて入団を決意した。
そこからは中継ぎや抑えとして活躍をして『大魔神なんて言われるようになったな…。』
あの時は野球が素直に楽しかった。
大勢の歓声や同僚達の応援。
マウンドで三振を取る快感……それこそ至高のひと時だろう。
「明日のためにも早く寝るか、おやすみなさい」
仕事の為にも今日も一日お疲れ様………。
僕は……僕は偉大なウマ娘になるんだ!!
「は………!なんだろう今の夢…」
何故か懐かしくもどこか愛おしい存在だろう。その声が今でも頭から離れない。
時間を見ればもう朝の十時だ。
「やばい!遅刻じゃないか!急いで行かないと!」
大慌てスーツに着替えては食事も軽く済ませて家から飛び出し仕事場に行こうとしたが……。
馬耳の少女達がたくさんいて歩いている。この時確信をした。
「ここ…ウマ娘の世界じゃないか!?」
いや、あれはゲームだ。流石にこれは夢……なら早く目覚める為に頬をつねるが痛い感触がありヒリヒリとじわじわ来る。
ここが現実なのか……?いや何かの違いだろう、私は何故ここにいるのか…。
だがしかし鏡を見れば横浜時代の全盛期の頃であり20歳だろう。
ここでは自身の仕事はない、ならやることは一つだ……。
「……プロ野球選手に再びなるか。」
トレーナーとしての才能は自身にはない、頑張ればいけそうだが昔の自分なんて野球一筋だ。今の自分なんては野球で培ってきた経験と変化球だ。
「まずはトライアウトとか色々とする為に準備するか」
そう言ってあらゆる努力をした、まずは基本トレーニングであるフォームの調整、そして変化球の切れ味。
。
「やれることだけはやったか……」
ある程度投げていけばフォークも全盛期並になり球速も平均150kmは記録しているようだ。
もう少し調節なども必要はあるがとりあえずはフォームの改造や変化球は今は大丈夫だろう。
もう気づけば六時、家に帰りご飯の準備をしていこうと考えていると一人のウマ娘が3人の男達に囲まれる状況。
「や、やめてください……!僕用事があるので…」
「いいじゃんいいじゃん、俺の所金持ちだからさー…遊んでいこうや」
「だ、だから僕は嫌です!」
「さっきから俺たちが言うんだからさぁ…素直になれよ!」
無理矢理連れて行こうとしたのを見て咄嗟に野球ボールを持てば相手の腕に直撃をさせる。
男は腕を痛みが来て後退りをしている。
すぐさまそのウマ娘の前に出ては相手を睨みつける。
「な、何すんだぁ!このじじぃ!」
「貴様らこそこんな人数で少女を連れて行こうとは……いい加減にしろよぉ…
なぁ……?」
横浜時代にいたドスが聞いた声で低く怒鳴れば男達は腰を抜かして
「ひ、ひぃいーーーー!」
怯えながら逃げていくのであった。
「ふぅ……困ったものだ、こんな世の中が変わればいいんだが…」
ため息を吐いてはこんな風に弱者を狙う時代が終わればいいんだがどこの時代も同じだろう。
「あ、あの…………」
「ん……?大丈夫か?」
ナンパをされていた少女を見れば其方に向いて笑顔を浮かべ手を差し出していく。
相手も怯え腰を抜かしていたので「あ、ありがとうございます…!」
と手を握り立ち上がっていく。
「そ、その…ありがとうございました…!こんな僕を助けてもらって…」
「いいんだ、私はあんなことをする奴らが嫌いでね、見過ごすことも嫌だから助けるのは当然さ」
笑みを絶やさずにそう理由を言えば時間がそろそろ来るので「君も夜はあまりで歩かず家で過ごすといい」去ろうとすると手を握られ
「あの…さっきの球を見たんですけど……もしかしてプロ野球選手ですか…?」
「いや、トライアウトを受けるただの一般人だよ」
一般人(名球会)に殿堂入りしている選手が何をいっているんだ、と思うがそんなことは知らずに
「す、すごい…!ならどこに入るんですか…?」
「そうだな…横浜DNA PAYスターズかな」
「!そうなんですね!もしよかったら…」
興奮気味で尻尾をブンブン振りながら瞳をキラキラさせている少女に電話が来て
「もしもし……あ、うん…今帰るよ、じゃあ」
「家族から電話?」
「あ、はい…家に帰るように言われたので帰らないと……」
「いいじゃないか、家族はいるのはいいことだ。」
「えへへ…そうですね、家族ってやっぱり温かみがあります…。では!失礼します!」
ぺこりとお辞儀をして帰っていくウマ娘を見れば手を振り見送っていく。
「………あの声…夢で似ているような…まあいいか」
気にせずに帰っていくのである。
???サイド
僕が困っていたらその人は野球ボールを投げて助けてくれた。
あんなに睨んで追い返すのはすごい……だけどやっぱり僕のせいで巻き込んでしまった…。
それでも優しかった。まるでお父さんみたいな感じが……
野球選手と聞いてトライアウト受けるといっていたな…ぜひ入団したらサインもらおうかな。
あの人がトレーナーでもなってくれたら……僕は偉大なウマ娘になれる気がする……。
あ………!名前聞くの忘れていた……。