カードのテキストが長すぎます!   作:ピンノ

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※香澄視点です。



122話 人馬宮の魔女あるいは白痴の魔王

 

 ……あたしが、様子見として【レグルス】さんを召喚したことにより。その召喚に反応して、あたしのフィールドカード……【エンドレス・プラネット】の、効果が発動します。

 

 それによって、あたしはカードを1枚引きまして……。

 

 ──と、その瞬間。向こう側のデッキの中で動きがあったようです。

 あたしの、『エンティティカードの召喚』という行動に反応して。デッキからフィールドカードが1枚、直接向こうの領域へと、設置されようとしました、が。

 

 ……既に、向こうの領域には2枚のフィールドカードがありますので。

 それは領域へと設置されることはなく。そのまま、墓所へと捨てられて行きました。

 

 捨てられたカードは、【虚界の迷宮ミリオンホロウ】という名前のカードみたいで、見たことのないカードです。そして、案の定とでも言いますか。ぱっと見たところ、レジェンダリーカードではありました……が。

 

 あれ自体には墓所にあることによって発揮される効果などはないようなので。

 【綴じられた世界・アカシックインデックス】のカウントが1増えたことだけ覚えておいて、スルーします。

 

 

 ──えっと、それで。

 もうこのターンは使えるコストがないので、ターンを終えようと思っていました。

 

 が……しかし、できることが増えましたので、少しだけ考えます。

 そして、考えた結果。それをすることにデメリットが感じられませんでしたので。とりあえず、やってみることに決めました。

 

 「……えっと、カードの公開を宣言します。──やっちゃいましょう、【ルクバト】さん」

 

 ……と。そうして公開したカードは、お察しのことかとは思いますが、つい先ほど引いたカードでして。

 

 効果は、このような感じです。

 

 

 【極夜の人馬宮ルクバト】

 コスト11。エンティティ。攻撃力1、体力1《分類:極夜の魔女》

 自分のターン中、手札にあるこのカードは任意のタイミングで公開してよい。このカードを公開した時自分のソーサラーに『1ターンに3回まで、自分のターン中、複数効果の中からランダムに効果が発動する効果を持つ効果が発動した時、相手ソーサラーに2ダメージを与える(この効果は重複しない)』を付与する。公開された状態のこのカードが手札にあるなら、自分のターン開始時、これのコストを-2(最小値0)して、それから、①と②の効果の中からランダムに1つ発動する。その後、これのコストが0ならこれを盤面に出現させる。

 『①自分の手札に【人馬の一矢】を1枚加える』

 『②自分の手札に【極夜の意思】を1枚加える』

 

 

 盤面へと召喚しても、ただの攻撃力と体力が両方1な上に何の効果もないエンティティですが……。その代わりに、これは公開することによって、手札にある間、強さを発揮するカード……だと思います。

 

 そして、これを公開した瞬間。

 ……あたしの周りに、矢を番えた、浮遊する弓が三つ。突如として現れました。

 

 「……これで、ターンを終わります」

 

 そして。今度こそやることがなくなったので、あたしはターンの終了を宣言します。

 

 「おーけい!滑り出しは上々みたいだね!」

 

 「……どうやら、見立て以上に優れたカードが揃っているらしい。どうしたものか、今から考える必要がありそうだ」

 

 ……ターンが移り、テロスさんとアルケーさんは、そんなことを言ってきます。

 

 そして。それと、同時に。大きな本が動き出しまして。

 激しく吹き荒れていた吹雪が、その中の1ページへと、収められて行きました。

 

 ……つまり。

 向こうの領域から【吹き荒れる銀世界】が、墓所へと移動したようで。

 その効果が、失われたということです。

 

 さらに、公開されている【銀世界の主エターナルブリザードドラゴン】の効果は発揮されますので、手札にそれが生成するファントムカードが合計2枚加わっていき……。

 

 それからようやく、カードを引きます。

 

 「さて、じゃあまた、わたし達もエンティティカードの公開をしよう!」

 

 「公開するカードは【アザトース】」

 

 ……それは、聞いたことのあるカード名です。

 馴染み深い、というわけではありません。しかし、印象には残っています。

 

 それは、プロソーサラーによる大型の大会に、あたし達が3人で観戦をしに行った時に、見たもので。

 確か、あれはデッキにあった場合、1ターン目に自動召喚される能力があったはずなので。つまり、最初の手札の中にあった、ということなのでしょう。

 

 ……公開時効果によって、向こうの領域に、【無限の混沌】というフィールドカードが設置されます。

 

 そして。

 

 「次。エンティティカードの召喚を行う」

 

 「召喚するのは、【白痴の魔王アザトース】!」

 

 ……それは。

 先ほど公開する時にアルケーさんが言ったのものと同じカードのことです。

 アルケーさんは、カードの名前を省略する癖があるみたいですので……その、こういう時に少しややこしい、です。

 

 それで、その【白痴の魔王アザトース】は、コスト0のエンティティカードで。破壊される度に手札に戻り、コストが上昇して行き、コストが上昇するほどに強くなる……という特徴のあるレジェンダリーカード、ですね。

 

 そしてカードの召喚に反応して。あたしのフィールドカードの【エンドレス・プラネット】の、お互いのソーサラーに対して影響のある、召喚時1ドロー効果が、発動します。

 

 

 「じゃあ、今度はマジックカードを使うよ!」

 

 「……【銀の双眸】。対象は【レグルス】と【アザトース】」

 

 そして。その、【銀の双眸】というカードは、【氷晶の銀世界エターナルブリザードドラゴン】の効果で毎ターン手札に加えることのできるカードの1枚で。

 自分と相手の盤面のエンティティカード1枚ずつを選んで、それらに2ダメージを与える、コスト2のマジックカードです。

 

 それぞれに、2のダメージが与えられるということは、ダメージ-1では防ぎきれないので。つまり、【レグルス】さんは破壊され、そしてついでに、向こうの【白痴の魔王アザトース】も破壊されます。

 

 ただし、こちらの【レグルス】さんは被破壊時効果は無いので何も起こりませんが……向こうは、被破壊時効果で手札へと戻って行きます。

 

 ……えっと。これは、向こうのデッキに、コスト0で当て先として使えるカードがあったから成立する結果論ではありますが。

 どうやら、あそこで【レグルス】さんを召喚したのは失敗、だったみたいですね……。

 

 「……さらに、カードの公開を宣言する」

 

 「公開するカードは、【侵食の大地】!」

 

 

 ……そして。

 さらに、カードが公開されます。

 そして、公開されたカードは、聞き覚えも見覚えもあるカードです。

 

 ──それは、奈々実さんのデッキのレジェンダリーカード、ですね。

 

 手札に公開された状態でそれがあるなら、自分のターン終了時に、毎回自分の盤面に【原生の捕食者】というエンティティカードを出現させて、そして、その時に既にお互いの盤面で破壊された《分類:原生の侵食》を持つエンティティの合計が10枚以上だったら、代わりに【侵食の大地】を領域へと設置する……という効果があったはず、です。

 

 

 「……ターンを終了する」

 

 「ターン終了時、【綴じられた世界・アカシックインデックス】の効果で手札のカードを捨てるよ!」

 

 ……そして、ターン終了の宣言がなされまして。まずは、カードを1枚、捨てるようです。

 

 そうして捨てられるカードは、本来、分かりませんが。

 今回は、既に公開されている状態のカードが捨てられるようで、何が捨てられたのか、わかりました。

 

 捨てられていったのは、【氷晶の銀世界エターナルブリザードドラゴン】です。

 

 そして、その後に。

 先ほど公開された、【侵食の大地】の効果によって、相手の盤面に、【原生の捕食者】が1枚、出現しまして。

 

 

 ──そして、あたしの方へと、ターンが移ります。

 

 ターンが移ってきましたので、とりあえずカードを1枚引きまして……。

 それと同時に、手札にある公開状態の【ルクバト】さんの効果が、発揮されます。

 

 発動する効果は、『①自分の手札に【人馬の一矢】を1枚加える』と『②自分の手札に【極夜の意思】を1枚加える』の内どちらか片方がランダムに発動する、というものですが。

 

 ……選ばれたのは、①の効果でした。

 つまり、手札へと加わったのはこちら、ですね。

 

 【人馬の一矢】

 コスト1。マジック。ファントム。《分類:極夜の魔女》

 自分の手札のカード1枚をデッキに戻す。その後、相手の盤面のエンティティ1枚を選択し、それに3ダメージを与える。

 

 

 ……それからさらに、その瞬間。

 あたしの周りに浮遊する弓の内一つが、その矢を放ち。

 

 向こうのソーサラーへと、2ダメージを与えようとしますが。

 ……しかし、見えない壁のようなものにその勢いを減衰されて。実際に与えられたダメージは、1となりました。

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