カードのテキストが長すぎます!   作:ピンノ

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※香澄視点です。



123話 遊泳あるいは涵泳

 

 【ルクバト】さんの効果……つまり複数の効果の中からランダムにどれかが発動する効果が、発動したことにより。

 あたしのフィールドカード、【エンドレス・プラネット】のコストが1になりました。

 えっと。確かこれが5以上になった時、それからは、ランダムではなく選択になる……ということでしたね。

 

 ……手札のカードを見ながら、考えます。

 手札の枚数は、7枚あります。そして、相手の手札は6枚で、盤面には、【原生の捕食者】が1枚あります。

 

 とりあえず。なるべく早く【エンドレス・プラネット】のカウントを稼ぎに行きたい、ですので。

 

 「……コストを2使ってエンティティカードを召喚します。──【アルレシャ】さん、行ってきてください」

 

 ……少し悩んで。選んだカードはコスト2のエンティティカード、【極夜の双魚宮アルレシャ】というカードです。

 

 カードを引くことに秀でた効果……と、それから『猛進』と攻撃時にランダム効果持ちなので、【原生の捕食者】の処理をしながら【エンドレス・プラネット】のカウントを増やすことができるので、多分、お得なカードです。

 

 ……ちなみに、具体的な効果はこんな感じ、です。

 

 

 【極夜の双魚宮アルレシャ】

 コスト2。エンティティ。攻撃力2、体力2《分類:極夜の魔女》

 『猛進』

 召喚時、自分の盤面に【極夜の双魚宮アルレシャ】 を1枚出現させる。それとこれに、『ライフリンク』を付与する。

 攻撃時、①と②の効果の中からランダムに1つ発動する。

 『①自分の手札に【双魚の遊泳】を1枚加える』

 『②自分の手札に【優游涵泳】を1枚加える』

 自分のターン終了時、カードを1枚引く。その後、自分の手札のカード1枚をデッキに戻す。

 

 

 コスト2で攻撃力と体力が共に2のエンティティカードが2枚並ぶのは中々の光景に見えますが。しかし、『ライフリンク』によって、片方が倒れたらもう片方も倒れる仕組みになっているので、案外そうでも無い……かも知れません。

 

 そして、召喚に反応して【エンドレス・プラネット】の効果が起動しますので。あたしは、カードを1枚引きます。

 

 「……召喚した【アルレシャ】さんで【原生の捕食者】を攻撃、します」

 

 それから、元々からついている『猛進』によって【アルレシャ】を攻撃させまして。

 

 ──ランダム効果が、起動します。

 

 そうして、選ばれたのは……①の効果、ですね。

 ①の効果。つまり、手札に加わるカードはと言いますと。

 

 【双魚の遊泳】

 コスト0。マジック。ファントム。《分類:極夜の魔女》

 自分の手札のカード1枚を選択してデッキに戻す。その後、自分のデッキからコストの最も低いカードを1枚引く。

 

 

 それから。【ルクバト】さんのソーサラー付与効果が発揮しまして。また、このターンの初めの時のように、矢が一本放たれて行き、向こうの体力をまた1減らして、23にします。

 

 さらに、【エンドレス・プラネット】のコストも、しっかりと2になりまして。

 

 「……コスト0で、【双魚の遊泳】を使用します」

 

 ついでなので、今手札に加わったカードも、使えるので使ってしまいます。

 そうして、とりあえずコストが高くてしばらく使えそうになかったカードを1枚デッキに戻しまして。

 引いてくるカードは、コストが最も低いカード、らしいですが……。

 

 ……なるほど、ですね。

 たしかに、これはコストが最も低そうなカード、です。

 

 引いてきたカードは、少し、複雑な効果ではありますが。

 ……一通り読んでみた結果、使うことにデメリットが無さそうだと思いましたので、これも使ってしまいます。

 

 「えっと、それから、コスト0のマジックカード【夜天の争乱】を使います」

 

 

 【夜天の争乱】

 コスト0。マジック。《分類:極夜の魔女》

 お互いのソーサラーに、『相手のターン開始時、自分の盤面に【無名の魔女】を1枚出現させる』を付与する。その後、相手の盤面に【無名の魔女】を1枚出現させる。

 

 ……それは、お互いに効果を付与するカードで。

 そして、即座に相手の盤面へと、エンティティカードが1枚、出現します。

 それで、出現したエンティティカードの方はと言いますと……。

 

 

 【無名の魔女】

 コスト0。エンティティ。ファントム。攻撃力0、体力1《分類:極夜の魔女》

 相手のターン終了時、これは除外される。

 

 

 役割としては、『猛進』と攻撃時効果がある時に確実に発動させるための当て先……と、いうことでしょう。

 自動的に消えるので、残して盤面の封殺、ということには使えなさそうですが、【レグルス】さんや【アルレシャ】さんといい、今の所、こちらのデッキには攻撃時に効果を発揮することが何かと多い印象ですので。

 

 ……多分、メリットは大きいものになりそうです。

 

 「──それから、【無名の魔女】に、まだ攻撃してない方の【アルレシャ】さんで攻撃します」

 

 そして、カードの効果で出現した【無名の魔女】に、攻撃を仕掛けまして。

 ……また、【アルレシャ】さんの攻撃時効果が、起動します。

 

 そうして。今回選ばれた効果は……。

 

 ……②の効果、ですね。

 先ほどとは別なファントムカードが、手札へと加わります。

 

 それで、加わったカードはと言いますと……。

 

 

 【優游涵泳】

 コスト1。マジック。ファントム。《分類:極夜の魔女》

 盤面のエンティティカード1枚を選択し、それを手札に戻し、そのコストを-1する。その後、それが『ライフリンク』を持っていて、自分の盤面にそれに対応する『ライフリンク』を持っているエンティティカードが存在しているなら、その対応する『ライフリンク』を持つエンティティカードの攻撃力と体力を+2する。

 

 

 ……コスト1のマジックカード、ですね。

 中々強そうな効果ですが、もう残りコストがないので、少なくともこのターン中は使えません。

 

 【アルレシャ】さんの効果に反応して、またも矢が飛び……向こうのソーサラーへと1ダメージを与えて体力が22まで減ったこと。

 そして、【エンドレス・プラネット】のコストが3になったのも、しっかりと確認しまして。

 

 「……これで、ターンを終わります」

 

 頭の中で、何度も指差し確認をしながら。あたしは、ターンの終了を宣言します。

 

 そして。それと同時に。あたしは、自分の盤面にある2枚の【アルレシャ】の効果によって、カードを2枚引きまして。それから、カードを2枚、選んでデッキへ戻します。

 

 ……これで、手札のカードの枚数は7枚と。効果が発動する前と後とで変わりません……が、しかし。手札の入れ替えによって、地味ながらも確実に、次のターンも、ぱっと見の印象ではありますが、大分動きやすそうな手札になった気がします。

 

 ──と。そうして、あたしのターン終了時の処理は、終わりです。

 あたしのターンが終わったということは、つまり、ターンが移り。

 

 

 「……現状、かなり面倒な展開が続いている。やはり想定以上に優秀なカードが揃っているらしい」

 

 「そうだね。特に、君のデッキについてはわたし達は一切知らないから……知らないカードがたくさん出てくるのは、楽しいものだね!」

 

 

 なんて。そんな、楽しそうなお二方の言葉と同時に。

 向こうのフィールドカード……【無限の混沌】が、墓所へと送られて行きます。

 

 ……これで、墓所のフィールドカードの種類は3種類、ですね。

 なんだか、思ってたよりは早くカウントが進んでいるような気がしないでもありませんが、しかし、ゴールである39までは、まだ大分遠そうに感じます。

 

 それから、カードを1枚……いえ、直前のターンに【綴じられた世界・アカシックインデックス】でカードを捨てていましたので、2枚、カードを引きまして。

 そしてさらに、【夜天の争乱】の付与効果によって、私の盤面へと【無名の魔女】が1枚出現します。

 

 ……これで、ターン開始の処理は終了、ですね。

 ここから、相手側の、3ターン目が始まります。

 

 いっそ、このまま公開している【ルクバト】さんの効果で、削り切れるような試合展開になってくれれば楽なのですが……。

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