カードのテキストが長すぎます!   作:ピンノ

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※香澄視点です。



130話 極夜あるいは磨羯宮

 

 とりあえず、このターンは準備に回すことにしようかと思いますので。

 ひとまず、『フルオート』の時……アルケーさんがあたしの《星辰の魔女》デッキを使用していた時によくしていた動きを、思い出しながら真似てみることにしたいと思います。

 

 ……それで。

 現状わかっているカードの中で、ダメージを出すことに向いているカードといえば、【ルクバト】さんの継続的なダメージ、それから、【レグルス】さんの攻撃時効果で手に入る【獅子奮迅】によるダメージと、【アルデバラン】さんの盤面から離れた時の効果……くらいです。

 

 これが、少ないというわけではありませんが。

 しかしやはり、どれもやや小粒のダメージを複数回与える事に向いていますので。

 無条件で『受けるダメージを-1』する向こうのデッキとは、相性がいいとは言えません。

 

 つまり、必要になってくるのは、1度に大きなダメージを叩き出すカード……だと思います。

 

 ……そして、話が戻ってくるのですが。

 

 今のこのデッキは、元の《星辰の魔女》デッキから大きく変わっていますが、なんとなく、カードの効果の傾向と言いますか、タイプと言いますか……。

 とにかく、そういったところで、面影が残っているように感じます。

 

 ──であれば。

 それは、手札に加わったこともなく、確認したことがあるわけではありませんから、確証はありませんが。

 元の《星辰の魔女》デッキの大型ダメージカードとして運用されていた【巨蟹の魔女アクベンス】の《極夜の魔女》デッキバージョンを、探してみよう、というのが、最初の方にちらりと考えた、「アルケーさんの真似をする」ということになります。

 

 ……そのようなカードが本当に自分のデッキにあるという根拠がない状態で、そのためだけに1ターンを使うのは、おそらく、かなりのリスクではありますが……。

 

 ──これもまた確証のないお話ですが、向こうのデッキにはまだ回復カードもある……かも知れません。

 ですから、このまま小さなダメージを少しずつ積み上げていっても、それでは埒があかない……と、言わざるを得ないでしょう。

 

 「……コストを5使って、エンティティを召喚します。──【アルゲディ】さん、お願いします」

 

 

 そして、召喚時。

 手札に2枚のファントムカードが加わり、そして、【インフィニティ・プラネット】の効果でのドローがありますので、手札の枚数はこれで16枚になります。

 さらに、このターン最後の矢も放たれて。向こうの体力を少しだけ削りましたので、向こうのソーサラーの体力は17になりました。

 

 

 【極夜の磨羯宮アルゲディ】

 コスト5。エンティティ。攻撃力3、体力5《分類:極夜の魔女》

 『猛進』

 召喚時、①と②の効果の中からランダムに1つ発動する。その後、自分のコストを2回復し、自分と相手の両方の盤面にエンティティが1枚以上あるなら、それらを1枚ずつ選んでお互いの手札に戻す。

 『①自分の手札に【磨羯の疾駆】を1枚加える』

 『②自分の手札に【避坑落井】を1枚加える』

 

 

 ──そうして。

 それから、手札に加わった2枚のカードが……こちらですね。

 

 

 【磨羯の疾駆】

 コスト1。マジック。ファントム。《分類:極夜の魔女》

 自分の手札のカード1枚を選択し、それをデッキに戻す。その後、自分の手札から最もコストの低いランダムなエンティティカード1枚を複製し、それを盤面に1枚出現させる。それから、それに『次の相手のターン開始時、これは手札に戻る』を付与する。

 

 【避坑落井】

 コスト1。マジック。ファントム。《分類:極夜の魔女》

 自分の盤面のエンティティカード1枚を選択する。その後、選択したエンティティカードのコストを2倍した値を上限に、コストの最も高いカードをデッキから手札に加え、そのコストを-2する。

 

 

 「……それから、手札に加えた【磨羯の疾駆】を使います」

 

 手札のカードから、とりあえず当面使わなさそうなカードを選んでデッキに戻して、それから、ランダムなコストの低いカードを盤面へと出現させます。

 

 ……ただ、ここでの「ランダム」は、残念ながら【インフィニティ・プラネット】の効果の関係ないものです。

 手札にあるエンティティカードは、現状【レグルス】さんと【サダルメリク】さんの2枚がコスト1ですので、そのどちらかが出てくる事にはなると思いますが、どちらが出てくるかは使ってみるまでわかりません。

 

 ……それで。

 その結果、ですが。

 

 盤面に出現したのは、【サダルメリク】さんでした。

 

 ……ランダムですので、仕方のないことではありますが。

 本当であれば、【レグルス】さんの枚数を増やしたかったところなので、こうなるのであれば、使うターンを後に回すなりした方が良かったということになりますので。

 

 ちょっと、失敗してしまった形にはなってしまいますね……。

 まあ、そうなってしまったものは仕方がないということで、割り切ってしまいましょう。

 

 「……コスト0で、【夜天の争乱】を使います」

 

 お互いのソーサラーに、『相手のターン開始時、自分の盤面に【無名の魔女】を1枚出現させる』を付与するカード、です。

 既に1度使ったカードですが、この効果は重複するみたいですので。これで、これからはお互い2枚ずつ、【無名の魔女】を出現させ合う形になります。

 

 そしてさらに。

 ソーサラー付与を行った後に、相手の盤面に【無名の魔女】が1枚出現します。

 

 ……このカードを引いたのは、【アルゲディ】さんの召喚をしたタイミングでしたので、まあ、無理なお話ではありますが。

 

 できることなら、あともう少しだけ早く来てくれていれば、【レグルス】さんの攻撃の当て先が増えたのですが……。

 

 ……その、中々上手くいかないものですね。

 

 むしろ、2枚目の【夜天の争乱】を使うことができたことそのものは良かったですし、それから、【レグルス】さんもまだ手札にありますから。

 【レグルス】さんのファントムカードを手札に加えること自体は、後からでも問題なくできる……と、そう考える事にします。

 

 ……ともかく。

 次で、このターン最後のカードです。

 

 いい感じの、大きなダメージに繋がるような高コストのカードがデッキにあってくれることを、祈りましょう。

 

 「……最後に、【避坑落井】を使います。──そして、効果の対象には【アルゲディ】さんを選びます」

 

 ……これで、デッキからコストが10以下で、かつ、その中で最もコストの高いエンティティカードがデッキから手札に加わり、そのコストが-2されます。

 そして、肝心の。手札に加わってきたカードはと言いますと……。

 

 ……それは、【極夜の巨蟹宮アクベンス】というカードでした。

 そして、そのコストは9で……そしてコストが-2されたことで、コストは7になっています。

 それから、パッとみた感じではありますが、効果についても、高いダメージが期待できそうな雰囲気を感じますので……。

 

 ──つまり、予想が当たった、といったところですね。

 

 

 「……これで、ターンを終わります」

 

 あとは、もうこのターン中にできそうなことがもう特にありませんので、ターンを終了する事にします。

 

 ……そして、ターンの終了時。

 【サダルメリク】さんの効果で、あたしはカードを1枚引き。

 そして、向こうの盤面の【無名の魔女】が、除外されます。

 

 

 「さて、デッキから高コストカードをサーチして、そっちの準備の方は上々ってところかな?」

 

 「……やはり、このまま守るばかりではいずれ潰れるのみ。であるのなら、こちらとしても、リスクを承知で、無理矢理にでもテンポを上げていく必要がある」

 

 

 【ミラージュ・ドリーム】が墓所へと送られて、ぼやけていた景色が元に戻った後。

 

 こちらの盤面の【サダルメリク】さんが自動的に手札に戻り、それから入れ替わるように、【無名の魔女】が2枚、あたしの盤面に出現します。

 

 そして、【綴じられた世界アカシック・インデックス】による効果を合わせて、2ドローをする……その前に。

 【インフィニティ・プラネット】の効果を利用して、向こうはカードを1枚捨てました。

 

 ……そして、捨てたカードは。

 公開されていたカードでしたので、何のカードなのかすぐにわかりました。

 

 ──どうやら、捨てられたのは【不沈の太陽アッシズ・ラー】のようです。

 カード除外でソーサラーに1回の被ダメージ無効を付与するので、大切にしていくのかと思っていましたが……。

 考えられる理由としては、ターン終了時の無差別盤面全体ダメージを嫌った……というところでしょうか。

 

 だとすれば。おそらく、ここからは。

 向こう側としては、盤面を強く使うような方向性にシフトしたい……という事なのかも、知れません。





【極夜の磨羯宮アルゲディ】のランダム効果の発動タイミングを、本来は攻撃時なのに、召喚時と間違えてしまっていまいましたので、話の展開を維持するため、ランダム効果の発動タイミングを召喚時へと変更する形での修正を行いました。

新たに登場するカードが多いからか、この章に入ってから本当にミスが目立ちますね……。本当に申し訳ございません……。
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