カードのテキストが長すぎます!   作:ピンノ

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※香澄視点です。



131話 残火あるいは延焼

 

 カードを引き、ターン開始時の処理が終わったようで。ここから、向こう側の、先攻6ターン目の行動が始まります。

 ……それで、あたしとしては、特に。

 この直前にわざわざ【不沈の太陽アッシズ・ラー】を手札から捨てたことが、気になっています。

 

 

 「……まず、最初にエンティティカードの召喚を宣言する」

 

 「召喚するのは、コスト6で【延焼する魔王の残滓】」

 

 

 そして。召喚されたのは、1枚でこのターンに使えるコストを全て使い切るような、高コストのカードのようです。

 

 そして、それはまた、これまでにあたしが見たことのないカードです。

 

 ──透明でありながらも、確かにそこにあって。そして、確かな熱を感じるような。そんな、まるで透き通った炎そのもの、といったような姿のエンティティ……ですね。

 

 

 【延焼せし魔王の残滓】

 コスト6。エンティティ。レジェンダリー。攻撃力0、体力6《分類:灰燼の焦熱》

 これは攻撃できない。

 『不可視』

 これはカードの効果で除外されない。

 召喚時、自分の盤面に【紅き焦土の残火】と【蒼き焦土の残火】と【白き焦土の残火】と【黒き焦土の残火】を出現させる。その後、自分の領域に【残火の戦場跡地】がないなら【残火の戦場跡地】を1枚自分の領域に設置する。

 自分のターン終了時、自分の盤面に【紅き焦土の残火】と【蒼き焦土の残火】と【白き焦土の残火】と【黒き焦土の残火】のいずれも存在しないなら、自分の盤面に【紅き焦土の残火】と【蒼き焦土の残火】と【白き焦土の残火】と【黒き焦土の残火】を出現させる。その時、どれかひとつでも存在していたなら、代わりにこれのコストを+1する。その後、これのコストが10以上になったなら、この試合に勝利する。

 被破壊時、これは墓所には加わらず、代わりにコストの変化を引き継いだ状態で手札に加わる。

 

 

 ……そして、召喚時効果。

 それと似たような形の、赤、青、白、黒、といった色の付いた炎が4つ。まるで炎が燃え広がるように、向こうの盤面に現れました。

 

 

 【紅き焦土の残火】

 コスト6。エンティティ。ファントム。攻撃力4、体力2《分類: 灰燼の焦熱》

 出現時、これは『これが次に受けるダメージを0にする』を持つ。

 これは攻撃できない。

 相手のターン終了時、相手のソーサラーに4ダメージを与える。

 

 【蒼き焦土の残火】

 コスト6。エンティティ。ファントム。攻撃力4、体力2《分類: 灰燼の焦熱》

 これが受けるダメージを-1する。

 これは攻撃できない。

 相手のターン終了時、相手の盤面のエンティティ全てに4ダメージを与える。

 

 【白き焦土の残火】

 コスト6。エンティティ。ファントム。攻撃力4、体力2《分類: 灰燼の焦熱》

 これはカードの能力によって破壊されない。

 これは攻撃できない。

 相手のターン終了時、自分のソーサラーを4回復し、次のターン自分は1の追加コストを得る。

 

 【黒き焦土の残火】

 コスト6。エンティティ。ファントム。攻撃力4、体力2《分類: 灰燼の焦熱》

 これはカードの能力によってダメージを受けない。

 これは攻撃できない。

 相手のターン終了時、相手のソーサラーは手札のカードを4枚選択し、その全てを捨てる。

 

 

 ……そして、同時に。

 今度は、焼け落ちた瓦礫の山のような風景が、広がりました。

 

 

 【残火の戦場跡地】

 コスト6。フィールド。ファントム。《分類: 灰燼の焦熱》

 これが領域にある限り、お互いのソーサラーは、自分のターン中4度まで、相手のエンティティカードを破壊するたびに1ダメージを受ける。

 お互いのソーサラーは、自分のターン終了時、自分の盤面にあるエンティティカードの枚数だけ体力を回復する。

 

 

 ──それは、瓦礫の山、という意味では、【叛乱の機構ルシフェル】の設置するフィールドカードである、【創造者無き世界】と似通っているような気がしないでもありません。

 ですので、敢えて比較して違う点を挙げるとすれば。あのフィールドが鋼や銃火器の残骸が散らばるフィールドだったのに対して。このフィールドは、そういったものはあまり見当たらず、どちらかと言えば石やレンガ、剣や杖といったものが散らばっている……というのが、違いでしょうか。

 

 ……それで。

 全体を通してのぱっと見の印象、ですが。

 多分、一気に定期的に効果を発揮するカードを4枚も設置して、それでアドバンテージを得るカード……といった感じに見えます。

 

 そして、これを使うのなら、確かに。【不沈の太陽アッシズ・ラー】の全体ダメージとは、少し相性が悪そう……ですね。

 

 勝利効果に関しては、ただの勝利効果ですので、【インフィニティ・プラネット】で無効化して、逆に手札に【可能性の萌芽】を加えられるので、逆にありがたいまでありますが……。

 ただその場合、問題がいくつかあります。

 例えば、意図的に向こうの勝利効果の発生を狙うのであればどれかしらの【残火】シリーズを盤面に残し続ける必要がありますし、それに、向こう側に自壊カードや手札に戻すカードがあったら意味がありません。

 

 ……そう考えれば、わざわざ狙いに行くのは、中々にリスクが大き過ぎるような気がしますから、おそらく、どうにかして処理するのが、一番安定するような気がします。

 

 

 「──それから、カードの公開を宣言するよ!」

 

 「公開するカードは、【神威の聖域】」

 

 ……そして、続いて。

 今度はカードの公開、ですね。

 

 

 【神威の聖域】

 コスト8。フィールド。レジェンダリー。《分類:裁断の神威》

 自分のターン中、これが手札にあるなら、任意のタイミングで公開してよい。

 手札にあるこれが公開された時、お互いの盤面に【罪業の石板】がないならお互いの盤面に【罪業の石板】を1枚ずつ出現させる。

 自分のターン開始時、手札にあるこれが既に公開されていて、相手の盤面の【罪業の石板】のコストが6以上であるなら、これを領域へと設置する。

 自分のターン終了時、手札にあるこれが既に公開されているなら、次の自分のターン終了時まで、お互いの手札のランダムなレジェンダリーでないカード1枚のコストを-1する。

 これが領域にあるなら、お互いのソーサラーは自分の盤面にエンティティがカードの能力によって出現する度に、それに『被破壊時、相手のソーサラーに1ダメージ』と『被破壊時、自分のソーサラーを1回復』を付与する。

 自分のターン終了時、自分の盤面に【聖域の守護者】を3枚出現させる。

 

 

 ……公開時効果によって、お互いの盤面に【罪業の石板】というエンティティカードが、お互いの盤面に出現するようですが。

 向こうの盤面は既に上限枚数に達しているので出現せず。

 

 結果としては、こっちの方の盤面にだけ、それは現れました。

 

 

 【罪業の石板】

 コスト0。エンティティ。ファントム。攻撃力0、体力13《分類:裁断の神威》

 これは攻撃できない。

 これは反撃できない。

 『不可侵』

 自分のターン中に3回まで、自分が元のコストと異なるコストでカードを使用した時、これのコストを+1する。

 また、自分のターン中に3回まで、自分が相手の盤面のエンティティを破壊した時、これのコストを+1する。

 相手のターン開始時、それが10ターン目以降で、これのコストが13以上であったなら、これは『不可侵』を失う。

 被破壊時、相手ソーサラーはこの試合に勝利する。

 

 

 「……それから【アカシック・インデックス】の効果でこちらの盤面のエンティティ全ての《分類》を《分類:原生の侵食》に変更し、ターンを終了する」

 

 「あとは、ターン終了時に、【綴じられた世界アカシックインデックス】の効果でカードを1枚捨てることも宣言するよ!」

 

 ……向こう側のエンティティカードの分類が書き換わり。

 そして、ターン終了時。

 

  【延焼せし魔王の残滓】のコストが7へと変動して、向こうの手札のカードが1枚捨てられて……それから。ついさっき出てきたフィールドカードである【残火の戦場跡地】のターン終了時効果によって、盤面に5枚のエンティティカードが並んでいますので、体力が一気に5も回復して……。

 

 ──それで、体力が22になって。

 ようやく、向こうのターンが、終わりました。

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