ドラゴンボール ~もう一人の兄~   作:龍玉

12 / 104
まさかまさかの評価欄に赤色が付くことになりました。
ただの趣味で書き始めた作品が読んでくださる方々に人気だという事実がとてもうれしい所存です。本当にありがとうございます。
これからも頑張っていこうと思います。


少年期
摩訶不思議アドベンチャーへ!(主人公はお留守番)


 

 

〇月×日

 

 

 悟空が女の子を連れて帰ってきた。なんか見覚えのある人だな…。

 

 俺は今日、畑の様子が見終わって家に帰ってきたところだった。悟空がお風呂用と料理の火用の薪割りを終えたところらしく、きれいに山なりの形にそろった薪が積みあがるの見ることができた。

 

 昔俺がしてたのを真似するようになってからかなり熟達したようで、俺以上の数積みあがっている。ちょっと自慢気な悟空がかわいかったので頭をぐしゃぐしゃに撫でてやった。

 

 そこで悟空のおなかが空いたらしく、悟飯さんの形見のボールに手を合わせてから食料を取りに出かけて行った。

 

 そこでまぁ何があったのか知らないがこの女の子と出会ったとのことだ。

 連れてきたのは悟飯さんの「女の子には親切にしろ」という言いつけがあったからだと聞いた。

 

 それは別に構わない。言いつけをちゃんと守れてるなとほめてやりたいくらいだ。

 けどそれとは別に、目の前でボールをもって興奮している女の子がすっごい気になる。具体的に言うとその雰囲気にめちゃくちゃ見覚えがあった。もっと具体的に言うとブリーフさんとビキニさんにすっごい似ていた。

 

なので女の子にブリーフさん達のことを知っているか聞いたところ、なんと彼らの娘さんであるブルマさんなんだとか。

 

 これには悟空と一緒に驚いた。悟空とはたまにカプセルコーポレーションまで競争をしながら野菜を届けたことが複数回あったので、ブリーフさんとは悟空も顔見知りなのだ。

 ブルマさんと会えていないのは、時間帯が悪いのだと思う。ブルマさんが学校に行っている時間に届けているから、会えずじまいなのだ。

 ちなみに競争は全部俺の勝ちだ。まだ悟空には負けてられないので本気で走っている。悟空はまだ走り切れず、たまにバテてしまうのでおんぶしていくこともある。

 

 ブルマさんも俺たちのことはブリーフさんから聞いていたのか、向こうも驚いていた。あと届けている野菜が本当に大好きだとかですっごいお礼を言われた。悟空も俺もちょっと照れてしまった。

 

 それはさておき、ブルマさんにここに何をしに来たのか聞いてみた。なにか探し物をしている様子だったし、手伝えそうなら手伝いたかったからだ。

 

 するとブルマさんが悟飯さんの形見のボールを指さし、このドラゴンボールが欲しいと言ってきた。

 ドラゴンボール?と悟空と一緒に首をかしげるとブルマさんが教えてくれた。

 

 曰く、このボールは世界中に七つあり、さまざまな場所に散らばっているとのこと。

 曰く、これを七つそろえて呪文を唱えると、龍の神様が現れてどんな願いでも一つだけかなえてくれるらしい。

 

 ブルマさんはすでに二つドラゴンボールを持っているらしく、見せてもらうと中に二つ星があるものと五つ星があるドラゴンボールだった。それぞれ名前があるらしく、この二つは二星球と五星球で悟飯さんの形見のドラゴンボールは四星球と呼ばれてるとのこと。へ~。

 

 悟空と一緒にドラゴンボールを眺めていると、ブルマさんが言いづらそうにしながらもう一つの話を教えてくれた。

なんとドラゴンボールは願いを叶えると一年間は石となり、また世界中に散らばるとのこと。

 

 ち、散らばるの?それは困る。四星球は悟飯さんの形見だからどこかに行っちゃうのは嫌だ。

 

 そんな事情を察してくれたみたいで、ブルマさんが続けて言った。俺と悟空には野菜とかでお世話になっているから、自分の願いを叶えたらドラゴンボールを探すための機械、ドラゴンレーダーをくれるらしい。これがあればどれが四星球かは不明ではあるものの、ドラゴンボールを探し出すことが可能なんだとか。

 

 それなら俺は構わない。時間がかかったとしても確実に悟飯さんの形見が戻ってくるというなら別にいいのだ。

 悟空も散らばった後のドラゴンボール探しは修行の代わりになると考えたらしく、悟空も了承した。

 

 というわけで、一時的ではあるものの四星球はブルマさんに渡すことになった。すぐに帰ってきてくれよ~。

 

 あとブルマさんが悟空を連れて行っていいか聞いてきた。なんでもドラゴンボールはいろんな人がねらってきたものらしく、どんな危険があるかわからないため護衛が欲しいんだとか。

 悟空はその話を聞いてすでにどんな強いやつと会えるか楽しみにしているから全然大丈夫と伝えた。

 

 悟空からは俺はついてこなくていいのか気になったらしい。さすがにここを留守にするわけにはいかないし、畑の様子も気になる。それにお墓の掃除もしないといけないから、当分の間はついていくことができないと伝えた。

 まぁ場所を教えてもらえたら頑張って追いつくし、ここでついていく必要がない。それに今は飛行できるからショートカットができる。

 

 悟空もちゃんと強いし、一人で大丈夫だろう。あと俺がついていったら悟空の修行にならない。

 

 というわけで悟空たちは二人でドラゴンボール探しの旅に出る。俺は留守番だ。

 

 それと悟空が旅に出る前にあることを聞いてきた。ほんとうにドラゴンボールを譲ってよかったの?と。

……思わず悟空の頭をなでてしまった。そしていいんだと伝えた。

 悟空には言ってないはずなんだけどなぁ。まぁもしかしたらあの墓参りの時に察していたけど、ずっと黙っていてくれたのかもしれない。悟空は優しいから。

 悟空が聞いてきた理由は、ドラゴンボールの願いのことだ。一つだけなんでも願いを叶えてくれるのなら、死んだ人を蘇らせることができるだろう。

 

 つまり、悟飯さんを生き返らせることができるかもしれないのだ。そして俺は悟飯さんが死んでいたことを、一時期引きずってしまっていたことがある。だから念のため、聞いてきたのだろう。

 

 だけど俺はそのことに思い至りながら、ブルマさんにドラゴンボールを渡した。

 

 すでに悟飯さんが亡くなったことは、俺の中で割り切れている。それに悟飯さんが死んでしまった原因は老衰だ。悟飯さんにとっての人生がすでにゴールしているのに、俺の私情で墓から引きずり出すなんて蘇った後の悟飯さんにボコボコに説教されるだろう。

 修行で一度無理をしすぎたときに説教を受けたのだが、その日から悟飯さんには勝てないと思うようになったことがある。

 

 それがわかったのか、悟空はにっこりと笑い「兄ちゃんはやっぱり強ぇな!」なんて言ってきた。

 そんなんでいったら悟空のほうが強いだろうに。

 

 というわけで俺は家で悟空とブルマさんが出かけるのを見送った。二人がどんな旅をするのかが楽しみだ。

 

 

 

 




原作に突入したため、ここで章区切りとしたいと思います。
それとできたら今夜か明日の朝にもう一話投稿したいと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。