「なぁ兄ちゃん、さっきからついてくるこいつなんなんだ?」
「知らん。でもレッドリボン軍じゃなさそうだ。」
桃白白との戦いの後、俺たちは残りのドラゴンボールの反応のもとへ向かっていた。
その途中にて変な機械が俺たちの横を並走し、カメラらしきものをこちらに向けていた。その向こうからは悪意を感じない。
……もしかして、ブルマさんか?レッドリボン軍のマークもないから、多分そうだな。
「悟空悟空、多分ブルマさんだ!」
「そうなんか!おーいブルマ―!オラたちちょっとレッドリボン軍のとこに行ってくる!」
「すぐ終わらせるんで、お茶でも飲んで待っててください!」
カメラに向かってそう呼びかけると、慌てたように俺たちの逆方向に飛んでいった。すげぇな、筋斗雲よりも早いや。
少しすると、大きな城らしきものが見えた。あれだな。
「よーし、久々に暴れるぞー!!」
「ハハッ!!俺も自重なしでやってやるか!!」
悟空は地上で、俺は空中で飛び回ってる飛行機を落とすとするか!
◆◇◆◇◆
『な、なんだこのガキ!!?』
『二人組の片割れだ!!に、にげ―――』
「遅ぇ」
舞空術で飛び回り、パンチで一機を殴りつけてもう一方に衝突させる。爆発に紛れてかめはめ波を準備し、城壁で構えるスナイパーめがけてぶっ放す。
「波!!」
「や、やばい!!こっちにくるぞ!!」
「はやく逃げろって!?このままじゃッ―――!??」
「悟空は…大丈夫そうだな。飛んでるやつも減ってきたし、逃げてるやつはほっとくか」
すでに地上は悟空が伸したやつらであふれかえり、もう銃の撃つ音も聞こえない。終わったかな。
と、ここで異変が起きた。悟空の気配がしたところから一気に悟空が打ち出され、慌てて回収する。
「いちち…あ、兄ちゃん!サンキュー!」
「悟空!?何があったんだ?」
「中にいたやつに会ったんだけど、そいつがでっかいロボットみたいなのをだしてさ、それに吹っ飛ばされちゃった」
「でっかいロボット…あの赤いのか」
「そう!」
塔をぶち破って現れたのは、赤いロボット。コックピットらしき場所に男が座っている。
「貴様は、そのガキの片割れか!ふっふっふ、どうやら我がレッドリボン軍の兵隊は負けたようだな…。だが、このブラック総帥が乗るこのバトルジャケットに勝てるわけがない!死ねぇ!!」
あっぶね!?腹からレーザーが飛んだかと思うと、後ろにあった山が吹き飛んだ。いい威力してんじゃねえか…。
「悟空、あいつの乗ってるあれって固いのか?」
「うん、ちょっとだけ固かった」
「そうか…よし。悟空、俺いいこと考えた」
「え、なになに?」
ずばり、悟空ミサイル作戦だ。
◆◇◆◇◆
「ちぃっ!やつらめ、どこに隠れた!?」
「よしよし、ちゃんと俺たちのこと見失ってやがるな」
「兄ちゃん、ちゃんと投げてくれよぉ?オラ変な方向に投げられちまったら困るぞ」
「そんな大暴投なんてしないって!……多分」
「兄ちゃん???」
現在、ブラックとか名乗っていた男の乗るロボットは俺たちのことを見失っている。地上に落ちている兵士の持ってる手りゅう弾を拝借して投げつけたことで、爆炎が視界を覆って見えなくなった隙に隠れた。
そして俺の肩に悟空が背筋を伸ばして待機している。見た目はランチャーを構えた兵士みたいだ。
「作戦概要は、こうだ。まず俺ができるだけ接近し、悟空をあの発射口に向けてぶん投げる。そして悟空が」
「そのままの勢いであいつをぶち抜く、でしょ?任せてくれ!」
「ははっ、頼もしいねぇ」
そしてロボットが近くの広場に降り立った瞬間、一気にダッシュして加速する。悟空が風圧に若干耐えれてないけど、殴る瞬間は大丈夫だろう。
そして向こうもやっとこっちに気づいた。だから遅ぇってんだよ!
「き、貴様ら!?そこにいたのか!」
「よっしゃあ!ぶち抜いてこい、悟空!」
「おう!」
両手で槍を投げるように悟空をロボットに向けて射出する。向こうは何も動けていない。
「ダアリャア!!」
「な、に」
両手で悟空が機体をぶち抜き、ブラックという男は何もできないまま、爆散した。これでレッドリボン軍も完全に終わったかな?
◆◇◆◇◆
「ドラゴンボールを飲み込んだ?そんなことがあるんですか?」
「ワニとかカバみたいなおっきな動物とかだったら全然飲み込んじゃうわよ。昔も似たようなことがあって、お腹の中から見つかったって話もあるぐらいだし」
レッドリボン軍の基地を壊滅に追い込んだ後、二人でドラゴンボールを探したところ無事二つとも見つけた。しかし残りの一個が光っておらず、壊れたかもしれないのでブルマさんのところへ行こうとした矢先に、いつもの皆さんと出会った。なんでも、俺と悟空の救出のために来てくれたそうだ。優しいなぁ。
その後、カメハウスまで帰ってブルマさんにレーダーを確認してもらったところ、どこもおかしくないそうなのだ。
そして冒頭の話に戻る。
「う~ん…あきらめるしかないのか、な…」
「兄ちゃん、どうする?さっきまで光ってた場所に行って探してみるか?」
「場所は何となくだけど覚えてるし、それでもいいんだけど…」
「占いババの宮殿に行けば、きっとドラゴンボールのありかについて教えてくれるぞよ」
「占いババ?ってどなたですか?」
じい様いわく、探し物が見つからないときはその占いババという人に占ってもらえば必ず見つかるとのこと。へ~!そんなすごい人がいるんだな!ドラゴンレーダーいらずじゃん!
さっそく向かうことになり、道中で悟空と俺の服を新調して、ウパもつれて宮殿に向かった。
だけどなんかごつい人とかお金持ちっぽい人ばっかだな?あと悟空は売れないババとかいうんじゃありません。
そして前にいた人たちがボロボロになって帰り、俺たちの番が来た。
出会った人は、とんがり帽子をかぶった女の人だった。しかも水晶玉で浮いてる。不思議な人だなぁ。
「おやまぁ、若い子たちばかりじゃないか」
「「こんにちはー!」」
「ほっほっほ、こんにちは」
「あんたが占いババか?俺たちドラゴンボールっていう球を探してるんだが、どこにあるか占ってもらえなかいか?」
「いいとも、1千万ゼニーおだし」
「「「「い、1千万ゼニー!!??」」」」
「そ、そんな大金持ってるわけありませんよ…!」
「おや、そうなのかい?そこの坊やはどうなんだい?」
「……」
「え、海…?」
「………………」
………俺、多分払える。え、どうしよう。たまにやってた出張販売とブリーフさんへの定期宅急便で結構稼いでるんだよな…。
しかもブリーフさん、たまにバンドの調整に行ったときにこれあげるとか言われて封筒渡されて、帰るまで開けちゃダメとも言われたのがあるんだよな。家帰ってそれ開けたら中身札束でびっくり仰天して悟空に心配されたっけ。
ブリーフさんに返そうにも君にあげたお駄賃なんだから自分はいらないとか言われて返せなくって、大切なものを突っ込んだカプセルの中に入ってんだよな…。
ちゃんとブリーフさんに頼んで俺以外開けれないようにした特注のカプセルの中に。
なんなら悟空がとってきてくれた財宝があるから余裕なんだよな。ブルマさんが拾ってたダイヤひとつで数百億かかるらしいし。
別に貯金から崩してもいいんだけど、どーしよっかな…。
「…海?お前さん、もしや孫海という名前か?」
「え?は、はい。孫海です」
「ではそこの坊主は、孫悟空か」
「?おう!オラ、孫悟空だ!」
「ほっほっほ!ならば早くそう言わんか。全員こっちにおいで」
「え?え?な、なんで悟空たちの名前を聞いたら呼ばれるんだ?」
「海、何も知らないの?」
「お、俺初めてあった人だから、何も知らない…」
「悟空さんも、何も知らないんですか…?」
「オラ何も知らねぇぞ?」
………え、なんで呼ばれたんだ?
ブラックが乗っていたのは映画の最強への道に出てきた赤いバトルジャケットを想像してほしいです。あれほどでかくはありませんが。
それと、明日は投稿する話数が少なくなります。ご了承ください。