ドラゴンボール ~もう一人の兄~   作:龍玉

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天界にて

 

 

 修行が始まった。最初は空気に慣れ、ポポさんにしばかれる日々。悟空は時々座禅を組んで精神を安定させる修行を積んでいた。俺はというと…。

 

 

「……ど、どこだ…!」

 

 

目隠し耳栓鼻栓体中に重りをつけてポポさんを探す特訓をしていた。

 

 ちなみに重りは優に50㎏を超える。普通ならちょっと重いかな?ぐらいだが、あのポポさんを探すとなったら邪魔でしかない。

 時々神様が光線で俺のことを撃ってくるので、それも避けなければいけない。ポポさんは完全に心を無にしたうえで気配も完全に殺すし、動きに一切の音がない。なんなら空気の揺れも少ししか感じないため、五感で捉えようものなら足を引っかけられ、神様に光線で滅多打ちにされる。分かるかぁ!!!

 

 

「ここぉ!!」

 

「ぶっ!?」

 

「海 それ悟空。ポポ違う」

 

「何をしとるんじゃ…」

 

 

 

あ、ごめん悟空!!

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 食事である。といっても神様たちはそもそも食事を必要としないし、ポポさんに至っては霞を食えるのであまりお腹が空かないらしい。カリン様みてぇだな…。

 

 というわけでここでも野菜を作らせてもらった。

 で、天界の空気があまりにも地上と違いすぎるので神様に調整してもらって野菜を作り始めたのだが…。

 

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

 

「「「「…………」」」」

 

 

 

 

――――ギャオォォォォ!!!

 

 

 

バケモンが生まれた。

 

 

 

 いや弁解させてほしい。最初はじっ様たちの墓参りのついでに取ってきた普通の野菜の種で栽培してたんだ。

 そこでふと考えた。天界は違う次元に存在してたんだから、混ぜて栽培したらなにか別の野菜に進化するのでは?と…。

 

……俺のせいだなこれ!!!

 

 

 

「兄ちゃん!あいついろんな野菜が生えてんぞ!!うまそうだな~!」

 

「え?…あ、ほんとだ!?しかもなんか光ってる…」

 

「ふむ。天界の空気と栄養に適応しようとした結果、私の力の残留子を吸収し、それが野菜の栄養に行ったようだな…。せっかくだ、海!罰として一人で収穫してくるんだ。少し私も味が気になってきた」

 

「ポポも 気になる」

 

 

「はーい、自分のケツは自分で拭いてきますね…」

 

 

ちなみに野菜はすっごく美味かった。今度からこっちでも栽培しようかな…。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 悟空が精神と時の部屋という部屋に入って一時間ちょい経った。神様に一度試してくるか悟空が聞かれて、せっかくだからと入っていったが、どんな部屋何だろうか。ポポさん曰く、時間の流れも違えば過酷さは地球の比にならないらしい。常人が入れば部屋の中で一日と経たず死んでしまうとのこと。

 悟空のやつ、大丈夫かな…。

 

 

「ぜぇ、ぜぇ…お、オッス…兄ちゃん、久しぶりだなぁ…」

 

 

「わー!?悟空が干からびかけてる!!」

 

 

「ほれ 水と野菜 あと海がとってきた 肉だ」

 

 

「さ、サンキュー…」

 

 

 ふっつーに死にかけて出てきた。聞いてみれば、マジで過酷らしく、1カ月と経たず出てきてしまったらしい。常人は1日もたないって話だし、十分じゃねぇかな…。

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

「イテテテテテ!!!いったい!!まじでいったい!!!」

 

「兄ちゃんデカくなったなぁ」

 

「悟空も少ししたらこうなるぞ!?―――うっ!?ぐあぁぁぁぁ!!??」

 

 

 

 

 成長痛がやってきた。

 サイヤ人は子供の姿が長く、大人になると同時に一気に成長する。その影響か、老いも少ないらしい。

 そして俺と悟空は成長がかなり遅く、さぁ修行だと起き上がったときに違和感とともに痛みがやってきた。

 

 悟空はまだ小さい状態だが、多分天界にいる間に成長すると思う。横で笑ってるけどな!!

 そろそろ悟空も来るはずだから、お前も苦しめぇ……!!

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 悟空も成長痛で苦しみ、修行も順調にこなしてきたころ、俺は下界が見える場所で座っていた。

 

 

「……」

 

 

「海 なにやってる?」

 

 

「あ、ポポさん。なんか最近下の様子がわかってきたんです。なんていうか、目を閉じてそっち側に意識をやると遠くから見てるような状態になって…」

 

 

「それ 神様もやってた。千里眼 というやつだ。天界で過ごしてたから 神様の 影響を受けたんだ」

 

 そういえば神様、時々こうやって下界を見下ろしてたっけ…こうやって見守ってくれてたんだなぁ。

 

 

「こうすると、いろんなものが見えますね…悲しいことや、嬉しいこと、いろんなこと…。神様はこうやっていつも見守ってくれてたのか…」

 

 

「海 もっと経験積めば 神様の後継げれる。お前 継ぐのか?」

 

「いいえ、継げないと思います。俺はやっぱり手の届く範囲のことに精一杯ですから…神様みたいな達観した視点は持てませんし」

 

 

「そうか」

 

 

 ポポさんが横に座り、一緒に下界を見下ろした。そういえばポポさんって、地球人なのかな?気配がわかんないからどうなのか知らないけど…。

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「あれ?悟空お前尻尾は?」

 

 

「あ、兄ちゃん。尻尾は神様が切ったんだ。月を戻すから邪魔だって」

 

 

「あー…そうなんか」

 

 

 そういや神様から相談されたっけ。尻尾を切るけど、海はどうするって。

俺は月は見ないよう気いつけてるし、最悪の場合大猿になったときに自切できるからな。

 悟空は大猿になっても大丈夫じゃないから、仕方ないか…。

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

「兄ちゃーん!神様が修行始めるってよー!」

 

「すぐ行くから待っててくれー!」

 

 

珍しく今日は寝坊してしまった。ベッドから飛び起き、道着に着替えて廊下を走る。

 

 

『―――』

 

 

 

「…ん?」

 

 

なんか、呼ばれた気が…。

 

 少しそっちに向かうと、変な部屋があった。神殿内にはいろんな部屋があって、俺もいろんな時代が見れるって部屋にはいって変な世界に飛んだこともあったからその一つなのかなと部屋をのぞき込む。

 

 

そこには台座が一つあって、中心に丸い何かがあった。埃だらけなので少し拭ってみる。

 

 

「……これは、ドラゴンボール?」

 

 

だけど中心に紅い星がない。黒い星が、そこにあった。

 

 

『―――』

 

 

「っ!?…やっぱりこれからなんか聞こえる…。でもなんて言ってるか…」

 

 

「兄ちゃーん!?どこ行ったんだー!神様が探してんぞー!」

 

 

「やべ、早く行かないと!今行くー!…えっと、すまんけどまた今度な!」

 

 

返事はないがドラゴンボールに一言断り、すぐに悟空のもとへ向かう。

 

にしても、なんだったんだあれ?今まであんな部屋なかったと思うんだけどなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――今はまだ、その時ではない……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、天下一武道会が始まる。

 

 

 

 




タグに「ドラゴンボールGT要素あり」を追加しようと思います。といっても再登場はブウ編あたりになると思います…。

それとカイも成長したのでゼノバース2から容姿を引っ張てきたいんですが、どうしたもんかな…。できそうだったら次回以降に画像をはっ付けようと思います。
無理だったら顔パーツの番号でも乗せるかな…。
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