天下一武道会にて悟空が優勝し、ピッコロを回復させてまた次の戦いが来ると思われていたものの、何も起きない日々が過ぎ、平和が訪れた世界。
俺は今日、久しぶりにカプセルコーポレーションに訪れていた。
理由は、悟空が回収してくれた財宝をようやく換金できる時間ができたからだ。
今までピッコロ大魔王やら天下一武道会やらの準備でまるで時間が足りなかったから、やっとこれが換金できる…。何年も置いてたので少し価値の変動があるかもしれないけど、最低でも数百億は下らない。
俺のしたいことがやっとできる〜!大人になるまでできなかったからなぁ!
「ブリーフさーん!少し相談があってー!」
「ん?おぉ!海君じゃないか!久しぶりじゃのう。大きくなったなぁ。どうしたんじゃそんな急いで、お茶でも飲んでいかんか?」
「あ、ぜひ!」
ブリーフさんとビキニさんにおもてなしをうけ、今日の相談事を話す。別でまた頼みたいことがあるが、それはまた今度だ。
この話はブリーフさんの方が得意分野なので、めちゃくちゃ頼らせてもらう。
「実はですね…俺、悟空に頼んでこいつを取ってきてもらったんです」
「ほうほう。孫君に頼んで取ってきてもらったものとは、どんなものなんじゃ…って、これは綺麗じゃのう!」
「あらまぁ〜!大きな宝箱!綺麗ね〜!どこから持ってきたの?」
「海賊の隠された財宝です。ブルマさんによると、大きなダイヤ1個で数百億いくって聞いたんですが…」
「う〜む、確かにこの宝箱の価値は凄まじいと思うのう。しかし海君、わしのところに持ってきたのは換金のためというのはわかるが、君は一体これで何をする気なんじゃ?」
「実はですね…」
ブリーフさん達に説明したのは、昔パンジに話したもの。
その内容は、会社を設立したいというもの。
俺は考えた。悟空もそうだが、俺も大食いだ。サイヤ人だから仕方ないという部分はあるが、それでも食事の出費がエゲツない。
家計簿をつけていたときは修業用の出費よりも食事が何倍も大きくて白目を剥いた。というのも、悟空は最近ならちょっとした勘定はできるようになったが、昔はまだできなかったので俺がしていたのだ。
そして悟空は結婚した。なんなら天下一武道会が終わって早々に籍を入れ、今は結婚式の準備中だ。
するとあることが考えつく。生まれた子供も大食いじゃね?ということだ。孫も、恐らくその子供も。
サイヤ人と地球人の混血なので、薄まればそれもないのだが今は違う。絶対にエンゲル係数がバカ高くなる。
時々は俺もチチさんの手伝いに行かなきゃな…悟空とチチさんは俺と別居してるし、最初のうちは俺が助っ人に入るべきだ、料理の。これでもサイヤ人4人の腹を母さんと満たしてきたんだ、自信はあるぞ。
閑話休題。
というわけで、うちもそうだが色んな人がお腹いっぱい食べれるように第一産業に関わる会社が設立したかったんだ。
いずれ来るだろう食事への出費の発狂を防ぐためにも、野菜以外にも手を加えれるようにするためにも。家の野菜とか色んな人に食べてほしいし。
ちなみに一度肉への出費に苦しんでじっ様や父さん母さん、トーマさん達に墓で一回愚痴ったことがある。あの時ほどブリーフさんのお駄賃に感謝したことない気がする…。
「ふむ、ふむ…。いいと思うのう。わしらにも1枚噛ましてもらえんかの?」
「いいんですか!?お願いします!」
「何を言う。こっちからお願いしたいぐらいじゃ」
「海ちゃんたちの作る野菜が食べやすくなるのね〜。嬉しいわ〜!」
ブリーフさん達から会社の経営について助けてもらえるだけでなく、カプセルコーポレーションの後ろ立てが貰える約束をしてくれた。代わりに家の野菜をまた定期的に届ける約束もしたけど、全然構わない。
やった!これで初動が動きやすくなるぞ!
◇◆◇◆◇
ブリーフさんオススメの換金屋さんで財宝を換金し、莫大な資金を得てブリーフさんと会社を設立した少し後。
今はあるところに向かうため、少し腹を満たそうと料理を作ってるところだった。後ろには悟空とチチさんがいる。
「あの、お兄さん。おらも手伝った方が…」
「まぁまぁ、折角だし俺の食ってってくれよ!悟空好みの味付けするからそれも味わってほしいし!」
「ご、悟空さ好みの…!わかっただ、今日はごちそうになるべ」
チチさんが食卓に座り、少しソワソワしだした。そんな緊張するものなのかね。
すると悟空がこっちに来た。どしたん?
「なぁなぁ兄ちゃん、ちょっと聞きてぇことがあんだけどさ」
「ん、なんだわざわざ」
「子どもってどうやって出来んだ?」
「………どうやって出来んだろ…」
ブリーフさんなら知ってんだろ。あの人に今度頼みにいくからそん時に聞いたらいいといって料理を作り続ける。
作り終えて食卓に戻ると、俺と悟空のことをチチさんがすっごい目で見てきた。え、なに。俺らになんか付いてる?
◆◇◆◇◆
悟空が花嫁衣装のために再度燃えだしたフライパン山の火を消すためあの世に行った次の日。無事結婚式が行われた。
誓いのキスをして顔が赤くなる2人は必見ものだった。父さんと母さんも、見てるかなぁ。
それとあの世でじっ様に会ったらしい。羨ましいな…。
そして現在、俺はグルメス王国に向かってる。
昔パンジと結んだ、大人になったら連れていくといったニュアンスの約束を果たすためだ。
そしてグルメス王国にたどり着いた。今はもう緑豊かになり、あの時の荒れようは何処にも無い。
花畑があったのでそこに降り立つと、見覚えのある赤い髪の女性がいた。
「…ん?パンジ?」
「……えっ。海、さん?」
声をかけようとした瞬間、女性が走り出して俺に抱きつく。
っとと。
「〜〜〜っ!!海さん!!」
「おぉっとと!ハハッ!パンジ!久しぶりだなぁ〜!大きくなったなぁ〜」
「海さんこそ、本当に久しぶり!もしかして、私との約束…覚えてくれてたの?」
「おう!大人になったら連れてってって言ってたしな」
抱き抱えてくるりと一回転し、勢いを殺す。約束について話すと、嬉しかったのか俺の胸に顔を擦り付ける。ちょっと擽ったいな。
久しぶりに国の皆さんと会い、王様の様子も確認する。
全員でまた畑を作ったり花を使った工芸品を作ったりと、元気にやっていそうだった。
王様も皆との蟠りはなくなったようで、その敏腕を振るって穏やかな国の再興を行ってるとのこと。
「最近海さんは元気?ピッコロ大魔王のことがあったせいで皆不安そうだったの」
「全然元気。いつも修業ばっかしてるよ」
「海さん、毎日してるって言ってたね」
パンジと談笑しつつ、皆の様子を見に行った。元気に挨拶すると、向こうからも嬉しそうな挨拶が帰って来る。
あの時来てよかったな〜。じゃなかったらこんな光景見れねぇし。
「でさ、パンジ。俺会社作ったんだよ」
「そうなの?」
「おう。でさ?社員は最悪いなくてもいいんだけど、出来たら俺のことサポートしてくれる人が欲しくてさ。ついてくるか?って聞いた手前、聞きづらいんだけど…パンジ、俺の秘書やってくれないか?」
「やる」
「……そ、即答なんか。嬉しいけど、いいのか?」
「お父さんやお母さんにも相談して、大丈夫って言ってもらったから。それに、そのために勉強もしたから」
「…そっか。じゃあ、末永くよろしく頼む」
「うん!よろしくお願いします!」
断られたら時々する出張販売についてきてもらったりするつもりだったけど、まさか了承してもらえるとは…。
まぁでも、パンジはこんな遠いところからカメハウス目指すぐらいにアクティブだし、賢いから本当にありがたい。
会社が大きくなったらグルメス王国の人たちを雇おうかな?
カイは変なところで刷り込みが出来ず、細胞やら知識やらがバグってるので子供の作り方とかは知りません。
エッチというのは雰囲気でわかるものの、なにがどうやってそう感じるのかはわかりません。
余談ですがカイは医療系にも手を出すつもりなので、何度か話にも出てきた先生も会社に雇入れています。
なんならブリーフさんにアドバイスしてもらいつつ病院ごと買い取ってたり。
仙豆が使えない時は病院にお世話にならざるを得ないのでね。