会社名が決まった日。俺はまたカプセルコーポレーションにいた。ちなみに会社名は産業組合サイヤである。安直すぎて笑ったっけ。
で、カプセルコーポレーションにいる理由だが、とある物を作りにもらいに来たのだ。
それは…。
「ふーむ…海君と悟空君が宇宙人というのは驚いたが、まさかこのような存在がいるとはのう…。そしてその者に対抗する足掛かりのために、これを作ってほしいと…」
「すみません、ブリーフさん…会社を建てるためのあれこれを手伝ってもらったのに、こんなことを伝える羽目になって…」
「構わん構わん。君の言う通りなら、この星に生きているものは例外なく滅ぼされるんじゃろ?そのフリーザとやらに…」
「…はい。俺達サイヤ人が善良な存在と言えなかったですし、そのサイヤ人を使って星を売るようなやつです。ろくでもないやつなのは確定で、しかも今の地球でまとまって反抗してもワンチャンスもない。星一つを吹き飛ばすようなやつですから…。そのためにも、これを作ってほしいんです」
「重力装置と、孫君達のお父さんやそのお仲間さんの動きを可能とした人形、か…」
もともとの会社の頼みともう一つの頼み事。それは、フリーザを見据えた修行環境の整備だ。もしも、フリーザが本当に星を吹き飛ばすようなやつだとしよう。それに今の俺達で勝てるか?無理だ。絶対に傷もつけられずに死ぬだろう。
その為にも、一気に体全体に負荷をかけられる重力装置と組手相手となる存在が欲しかった。そしてそのモデルは、現状俺が知る限りで最強な父さんとトーマさんたちだ。
アラレちゃん?あの子のいる場所わかんなくなったんだよな…。会えたらプロレス?してもらって修行したかったんだけど。
地球はきれいだ。水はおいしいし、環境は整っている。こんな星、絶対に狙うはずだ。その為にも全体の力を上げたいんだよな…。
可能なら、ピッコロにも渡したい。
「よし、任せておくれ。わしもブルマたちのことを死なせたくないからのう。じゃが海君から見せてもらった記憶では、海君のお父さん達のパワーの再現は難しいの…。重力発生装置ならまだできるんじゃが」
「そ、そうですか…。…いえ、頼んでるのはこっちですから。本当にありがとうございます」
「あまり背負いすぎないようにな」
「大丈夫ですよ。相談できる相手がいてくれますし、それに俺一人じゃないんで」
装置ができるまで少しかかるらしいので、家に帰ることにした。パンジも待ってるしな。
「なぁなぁブリーフのじいちゃん!ちょっと聞きてぇことがあんだけどよ!」
「む?なんじゃ?」
「悟空!俺先帰っとくぞ~!」
「わかった!また後でな~!」
ブリーフさんほどの天才なら、一年ちょいあったら完璧に作ってくれるだろう。望めるなら医療ポッドとかも欲しかったけど、俺あれ見たことがある程度でどんな内容物してるのか知らねぇんだよな…。
◆◇◆◇◆
「に、兄ちゃん!どど、どうしよう!?チチが、チチがぁ!!」
「アホ!お前が慌ててどうする!?先生が知り合いの産婦人科の人と掛け合ってくれたんだから、待つしかねぇの!チチさんのもとに居てやれ!」
「わ、わかった!」
ブリーフさんに頼んでから数カ月。悟空とチチさんの子供が生まれるとのことだ。大急ぎで先生にヘルプを呼び、今は会社が取り込んだ病院で待ってる。悟空お前、そんな慌てること今まであったか…?いやチチさんが大事なのはわかるけど。
後日、無事生まれたようで、悟空が甥っ子とともにわざわざ会いに来てくれた。今は、俺の腕の中で眠っている。俺が、おじさんか…。
名前はじっ様から名前をもらったらしく、孫悟飯とのこと。…いい名前じゃんか。
お墓に参り、じっ様たちに報告する。父さんや母さん、見てくれてるといいな。
それとブリーフさんが出産祝いとともに、重力装置をもってきてくれた。まだ試作段階らしく、50倍が限界とのこと。十分ですよ!
◆◇◆◇◆
悟空やみんなとともに重力装置を使って押しつぶされる日々が続く中、悟飯が歩けるようになったらしい。めでたいので悟空一家とパンジと一緒に天然温泉に行くことにした。
ついでにブルマさんやランチさんも一緒に来たが、じい様やウーロンなどは邪な感情で来ようとしたらしく、ブルマさんお手製のお仕置き椅子に固定されていた。何してんだじい様たち…。いやまぁ、義妹のチチさんにセクハラっていうことをしようものなら誰であろうとアイアンクローで処すけどさぁ。
ちなみにセクハラ?の基準はブルマさんに教えてもらった。されたら嫌らしいのでしたやつを遠慮なくシバいていいらしい。そんな変なことなんそれ。
「気持ちいいなぁ~…。兄ちゃん、いつ見つけたんだこんなとこ!」
「出張販売」
「ハハッ、兄ちゃんらしいなぁ。なぁ悟飯?」
「はい!おじちゃんらしいです!」
はは、そうかそうか。俺らしいか。
悟飯は少しだけなら話せるようになったらしく、チチさんも喜んで勉強を教えてるとのこと。てかなんなら俺が教えてる。まぁ確かに会社のためにちょっと勉強したけど。あと、ちょっとだけ武術も教えてる。チチさんには体を動かすことはストレス発散にもなると説明してるので、了承は得れている。悟空が嬉々としてかめはめ波とか教えようとしてるけど。
「ちょっと風に当たってくるよ」
「おう!オラたちこっちにいとくから、いつでも戻ってきても大丈夫だぞ!」
「あいあ~い」
悟飯を安心させるため、先に入っていたということもあって少しのぼせそうになった。風が気持ちいいなぁ。
……ん?なんか知ってる気配が…。
「あ…」
「…ん?…あ…」
「……」
「……」
「「……」」
素っ裸のピッコロと目が合った。……気まずい。向こうにも温泉はあったから、そっちに入ってたんだろうな…。
いやでも、ここにピッコロがいることが分かったのは僥倖だ。今度適当に投げ捨てて渡しとこ…。
「兄ちゃーん!悟飯が寝ちまったから先に上がって…なんかあったんか?」
「あぁ…まぁ、あったちゃあったな…うん」
「ふーん?」
「悟空さー!そっちは準備できただか?」
「はぁ~。孫君と海君と知り合っていいことが一気に増えた気がするわ~」
「そうですね~!」
「カイさん、また来たいわ!」
嬉しそうだな、女性陣の方々。
◆◇◆◇◆
「ちっ、まさか孫海のやつに会うとは…」
「ん?……これは、何かの機械か?それにメモ…」
「…『諸事情でピッコロにも強くなってほしいので、こちらの重力発生装置を渡す。50倍まで行けるのでうまく使ってください。具体的には星を消し飛ばすやつにも対抗できるのを目標に強くなってください。あと生まれてすぐにお前俺の作った畑で生活しながら天下一武道会きてたよな?今度味の感想教えてくれ』…」
「…なぜやつは俺の生まれてすぐのことを知ってるんだ。しかしそんなことより、重力発生装置…ふん!このピッコロ大魔王様に塩を送るとは、ふざけたやつだ」
「しかし、星を消し飛ばす、とは…やつは何を知ってるんだ?」
カイは天下一武道会が終わり、家に帰ると畑が荒らされてたのでどこのどいつだと地面から記憶を読み取ると、生まれてすぐのピッコロが畑で自分で野菜を作って生活してたのを確認しています。