「…飛んだら吸い寄せられて、着地したはいいけどおっもい…」
「兄ちゃんが持ってきてくれた重力のやつと一緒だな」
「あれよか軽いけどな」
「お前さんら、慣れるの早いの~…」
小さな星に飛び乗り、猿っぽい何かがうっほっほと言いながら向こうに行くのを眺めて少しした後。触角の生えた青白い肌した人が現れた。
この人、俺達より強い…か…?
「おめぇが、界王…?」
「多分…」
「ふふふ…わしは…う~~んかい~~よ~~かい~お~~…かいおう~~…界王じゃ!」
「「………」」
……こんな時、どんな顔すればいいんだ…?
◆◇◆◇◆
その後、界王様の面白くない何ともいえないギャグを聞いた後、おやじギャグで界王様を笑わせなきゃ修行を受けれないといわれたので、悟空は「布団がふっとんだ!」、俺は「トイレに行っといれ!」で無事切り抜けた。
そして現在、界王様のところのキッチンを借りて食事を済ませてバブルス君との鬼ごっこの時間だ。
思ったより重力が悪さして捕まえられないなと思っていたら、重力じゃなくて俺たちが着ていた道着が重かったせいで捕まえられなかったようだ。
あと悟空お前なんで150kgもつけてんの?俺でも蛇の道通る前にいくつか外して50kgだったんだぞ?
てかお前やっぱ重かったんじゃねぇか!!おかしいと思ったわ!!悟空が乗ったとき人が複数乗ってる感覚してびっくりしたわ、別に問題なかったけど!!
で、捕まえられそうではあるのだが界王様からどちらも150kgつけて追いかけることを命じられた。何でもそちらの方が効果的だし、相手は界王様よりも強いので負荷が大きい方がいいんだとか。
そして悟空が40日ちょい、俺はその後に挑戦して35日ちょいかかって捕まえられた。俺の方が速かったのは悟空を待っている間に重りをつけた状態で筋トレしてたからだな。
そして残りの165日の間に界王様からの修行を受けることとなった。
「さて…お前さんたちにはまず、界王拳という技を学んでもらう」
「かいおうけん?ってなんだ界王様」
「名前で考えると、界王様独自の必殺技みたいなものですか?」
「そうだ!わしが夢にまで思い描き、ついに実現まで至らなかった必殺技じゃ!」
理屈としては、体中のすべての気をコントロールして瞬間的に増幅させることで、パワーもスピードも何倍も膨れ上がる優れものなんだとか。
しかし負荷をかければかけるほど体にあまりにも強い反動がかかるため、界王様レベルでも実用まで行けなかったらしい。そこにこの重力でもバブルス君をすぐに捕まえられる俺達ならば、界王拳も、その先にある元気玉にも手が届くとのこと。
「つまり、その界王拳を安定して使えるようになるまで体を鍛え、そして界王拳を習得。締めに元気玉とやらをマスターしてサイヤ人に備える…。ということですか?」
「うむ。お前さんは物分かりがいいの~」
「兄ちゃん頭いいもんな!」
あんがと。でもそうなってくると、まずは界王様レベルに至らないとな…。
「さて、まずはお前さんらで組手をしてもらおうかの。重りはつけたままじゃ」
「「おす!」」
ついに界王様の修行が本格的に始まった。
◆◇◆◇◆
「でやぁっ!!」
「っつ!?ハアァッ!!」
「うむうむ。やはりいい筋をしておるの。よし、次はわしとの組手じゃ!まずは悟空、かかってくるんじゃ!」
「おぉ!!やっとか~!そんじゃ、行くぜ!」
「悟空ファイト~」
「あまぁい!!」
「ぶべっ!?」
「あっ」
◆◇◆◇◆
「界王拳!!……思ったより、きついな…」
「も、もう発現させるとは…」
「よーし!次はオラだ!界王拳!!……おっ?行けそうだ!!」
「「はぁ!!?」」
◆◇◆◇◆
「では、界王拳使いながら組手じゃ。長く続ける練習じゃから手加減が必要じゃぞ!」
「よーし!行くぞ兄ちゃん!界王拳!!でやあぁぁぁ!!」
「来い!悟空―――ぶほぁ!!」
「げぇ!!兄ちゃんごめん!!」
「き、気絶しとるな…」
「わー!ほんとごめーん!!」
◆◇◆◇◆
「「……」」
「お前さんら、何をにらみ合ってるんじゃ…」
「兄ちゃんから逃げるため」
「手加減をしなかったバカロット、もとい馬鹿悟空を絞めるため。…いまだ!3倍界王拳!!」
「ぎゃあぁ!?兄ちゃんずるいぞ!ならオラだって、3倍界王拳!!」
「こ、こんなくだらないことに界王拳が…しかも3倍まで行っとるし…」
「「げほぉ……」」
「そらそうなるわ」
◆◇◆◇◆
「こ、これが元気玉…悟空、どんな感じなんだ?」
「なんつーか、すっげぇいい気が集まって手のひらで燃えてるみたいだ…。あっ、消えちゃった…」
「集めて形にするだけ大したものだ。目指すはそれでわしが投げるレンガに当てることじゃな」
「どんな威力なんだろうか…」
「いまはこの界王星の元気だけじゃが、それでもお前さんらも大ダメージは確実に負うじゃろう」
「す、すっげぇ威力だな…!」
「これが万が一の切り札か…。まぁ、俺がまた時間稼ぎをして悟空が投げるのがベストかな」
「ほんとは一対一で戦いたいけどな。やばくなったらそんなこと言ってらんねぇだろうし」
◆◇◆◇◆
「では、このレンガの超スピードを捉え、元気玉を当ててみよ!」
「わかった!―――――」
「それぇ超スピード!!」
「――――ッ!!でやぁ!!」
「…命中したな」
パラパラ落ちて来たレンガが煙たいや。
「まさか二人してこんなあっさりと…。サイヤ人が来るのに少し余裕ができたの…」
そうなんだ!じゃあ俺先帰ろうかな…パンジに途中で連絡したけど、任せっきりはまずいし。
「界王様、悟空!俺先帰ろうと思います。パンジに会社のこと任せっきりだったんで」
「おぉ、そうか。お前さんなら1日とかからず帰れるだろうし、神に連絡しておこうかの」
「兄ちゃん、悪ぃんだけどチチに説明しといてくんないか?多分兄ちゃんが言ってくれたらチチも納得すんだ!」
「おぉ、構わんけど。そういえばチチさん悟空が修行バカだってちょっと呆れてたな…」
俺も修行するけど、休憩の時に悟飯に勉強教えてたからそこらへんは俺の方が説得力あんのはしかたないか。
「そんじゃ、界王様!一年弱お世話になりました!悟空も早く帰って来いよ!」
「おう、元気でな~」
「兄ちゃん、ドラゴンボールのことも頼んだ~!」
「あいよ~!」
「…む。来たか、海」
「神様!お久しぶりです。では早速お願いします!」
「あいわかった。では閻魔大王様、失礼します」
「ばいばーい、閻魔のおっちゃん!」
「あぁ、また会うのを楽しみにしとるぞ!」
◆◇◆◇◆
神様と少し近況について話し、ドラゴンボールで悟空を蘇らせた後のこと。パンジと再会して抱き着かれちょっと休憩した、日が少し落ちて来たころにそれを感じた。
遠い空、二つの巨大な気配を。
「ッ!?な、なんで…!?明日じゃないのか!?」
「?海さん、どうしたの?」
「…ごめんパンジ。俺もう行かなくちゃ…!」
「…そう。じゃあ、絶対に帰ってきてね」
「おう!」
他の人も集まってる。悟空が来るまでの間に何とか時間を稼がないと!!
ラディッツ、ターレスの二連戦があったのでベジータたちが来るのが少しずれています。