ドラゴンボール ~もう一人の兄~   作:龍玉

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宇宙船

 

 悟飯たちがナメック星に向かう日になった。悟飯がピッコロに激励?をもらいつつ、宇宙に行くことに心配なチチさんに荷物を確認されるのを横目に見ながら、クリリンたちに注意をしておく。

 

 

「一番うれしいのはフリーザがいないってことだけど、はっきり言って望み薄だからな…。いいか?フリーザはチビな奴だけど、バカみたいに強いはずだ。はっきり言って今の俺達じゃ太刀打ちできない可能性が高い。見つけたら絶対に気を消した状態で距離をとれ。フリーザの軍隊もいるかもしれないから、倒すのも気づかれないようにするんだ。ブルマさんはクリリンたちが隠れるように言ったら絶対に従ってくれ。最悪の場合、ブルマさんはすぐに帰ってきてもいいかもしれない」

 

「わかった。基本的に気を消して動けばいいんだな。任せとけ!」

 

「私だって死にたくないんだから、素直に従うわよ…」

 

「そうしてくれ。すぐに俺と悟空、ラディッツとピッコロで向かう。天津飯と餃子、ヤムチャは後詰めで来てもらうことになってる。説得できたらナッパもつれていく」

 

 

「あ、あのサイヤ人をか?本当に説得できるかな…」

 

「言っちゃあ悪いが、今の俺たちのほうが強いしもうあいつに勝ってるんだ。素直に聞くと思う。あのタフさは今後必要になると思うし、できたら仲間になってほしいが…」

 

 ちなみにクリリンと悟飯は戦闘服で行くつもりらしい。最悪の場合、撤退しつつ戦うことも視野に入れないといけないからな…。

 

「じゃあ行ってくる!すぐに来てくれよ!」

 

「孫君も早く回復して頂戴ね!」

 

「お父さん、お母さん、おじちゃんたち、行ってきます!」

 

 

 三人を乗せた宇宙船が飛び立ち、もう見えなくなる。さて、俺と悟空はあんまり動けないからな、気の操作でも練習しとくか…。

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 ナッパが目覚めた。でも周りが病院なことに驚いているようで、暴れることはなさそうだ。

 

 

「よう、ナッパさんよぉ…。どうやら目覚めたようだな」

 

「お、お前はラディッツ!それにカイ!?どうなってやがる!?」

 

「悟空…カカロットもいるぞ?」

 

「オラはここだぞ~」

 

「ボロボロじゃねぇか!!なんで生きてやがる!?」

 

「あんたもボロボロだろうが」

 

 そんなことはさておき、ナッパに事情を説明していく。

 ベジータは一足先に逃亡し、俺たちが勝ったこと。スカウターの話を聞いてフリーザがナメック星に向かったかもしれないこと。俺たちはフリーザが願いを叶える可能性があるため、それを阻止するつもりでナメック星に向かうことを伝えた。

 

「ふ、フリーザが…!?」

 

「そうだ。俺は会ったことがないけど、サイヤ人を指揮して星を滅ぼしてたんだ、ろくでもない奴なことはわかる。そんな奴がナメック星で不死身になるかもしれないんだ。できたらナッパも来てほしい」

 

「言うことを聞いておいた方が身のためだぞ。本当にフリーザが願いを叶えたら、もう誰も逆らえなくなる。あんたもそれは嫌だろう。それとも、ここで暴れて死ぬか?いくら俺達でも多少は回復してるしいつでも戦えるぞ」

 

「……ッ」

 

 苦悶の表情を浮かべて悩むナッパ。俺はいつでも暴れられても大丈夫なようにスイッチをいつでも押せるようにしてるし、悟空ももう立てるようになってるから、すぐそばで動けるように待機してもらってる。

 

「……わかったよ!俺も戦ってやる!永遠にあいつの支配下にいるなんて御免だぜ!」

 

「そりゃよかった。なら俺たちが回復したらナッパも一緒に行こう。だけど今後破壊行為はするなよ。東の都みたいにほかの都市も吹っ飛ぶなんて洒落になんねぇ」

 

「ぐッ…………わ、悪かったよ。もうそんなことはしねぇ…」

 

「あのナッパが謝った…!?」

 

 俺たちに謝られても感はあるが、もう済んでしまったことだし掘り返してもしょうがない。となるとナッパも修行してほしいが、回復するまでどれだけかかるか…。

 

「見舞いに来たぞ~孫君たち~」

 

「私も来たわ!」

 

「あっ、ブリーフさん!ご無沙汰です!それにパンジも!」

 

 会ったことがない人が二人のことを「誰だ…」という目で見てるので、二人のことを紹介する。ちなみに二人は部屋前で遭遇したらしく、一緒に入って来たとのこと。

 

 パンジは会社の運営を任せていたので、ほんと苦労を掛けてる。多分これからあと1ヶ月くらいは任せると思うと伝えると、俺の役に立ててるから別に大丈夫と言われた。いい子だな…。

 

 そしてブリーフさんは仙豆エキスの生成に成功したらしく、そのエキスを入れたドリンクの試飲を頼みに来たとのこと。

 

せっかくなので全員で飲んでみた。その反応が以下の通りだ。

 

ピッコロ:少し苦いな

ヤムチャ:苦すぎるだろこれ!?

天津飯:お、俺でも少しきついな…

餃子:て、天さん。ごめんなさい、飲みきれなかった…

ラディッツ:(気絶)

悟空:うげぇ!?にっがい!!

ナッパ:があああああ!?なんつう苦さだ!!

 

 俺も飲んでみたが、耐えられなくはないがちょっと苦い。ブリーフさん曰く、仙豆のエキスのみで回復を図ろうにも効果が薄まるらしく、いろんな薬品も混ぜながら試してみたところこんなに苦くなってしまったとのこと。

 しかしこれを飲んだおかげでほぼ全員が回復し、界王星に行く組は今日中には出発するらしい。良薬は口に苦しって言うだけある。

 ただこれを売りに出そうとすると、悪用される可能性があまりにも高いため俺たちの中でのみ使うこととなった。飲むだけでほぼ回復できるなんて普通にやばいもんな…。

 

 そうそう、ブリーフさんにいろいろと設備を追加した宇宙船の開発を頼んだ。動けるようになったからアタックボールの回収もできたし、すぐに取り組んでくれるとのこと。

 ついでに神様にドラゴンボールがすぐ使えるようにお願いした。最悪の場合、これで復活もできるからな。

 

さてと、仙豆をもらう頃には宇宙船もできてるだろうからそれまで修行をしとくかね…。

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 ナッパにピッコロと一緒に気について教えながら重力室で悟空とラディッツの三人で組手をしていると、ヤジロベーに呼ばれた。どうやら仙豆ができたらしく、持ってきてくれたらしい。

 

「カリン様が7粒全部持ってけって渡してきたんだ。大事に使うんだぞ」

 

「サンキューヤジロベー!でもなんでオメェ部屋ん中入らねぇんだ?」

 

「入ったら俺は潰れて死んじまうわ!というかなんでその禿頭は瞑想しながらそん中いんだ!?」

 

「禿頭…っ」

 

「潰れて死んじまうって、まだ30倍だぞこん中」

 

 今はどっちかというと慣らしに近いから、まだ50倍にしてない。行く途中でもっと上げたいけどな…。

 

 まぁ仙豆ももらったし、ブリーフさんとこに行くか。あの人ならもう完成まで行ってるだろうし。

 行く途中、じい様から連絡があった。なんでもナメック星にベジータも来ていたことと、フリーザらしきやばいやつも発見したとのこと。そしてその先兵らしきやつと遭遇したらしい。最悪なことに宇宙船が破壊されて、ブルマさんは帰ってこれないとのこと。

 まずいな、早く行かないとクリリンたちが殺される可能性があるぞ…!

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

「おぉ、孫君たちか。いいところに来たな、完成したところじゃよ」

 

「ほんとかー!すっげぇな、あのちっちゃなボールみたいなのからこんな大きいのに改造されたのかぁ!じゃあ人工重力装置ってのもできてんのか!?」

 

「できとるぞ。そうそう海君から頼まれてた仙豆エキスの風呂も作っておいたぞ。いやぁなかなか楽しかったのう、あれを作るのは」

 

「マジですか!?あれ作れたんですか!」

 

「まさか、メディカルマシーンに近いものを作ったのか?この爺なんて天才なんだ…」

 

「爺言うな」

 

やった、あれあったら宇宙船内だけだけど回復しやすくなるから、仙豆の節約にもなるぞ。

 

「よし、さっさと行こう!ブルマさんたちもかなりやばいらしいしな…」

 

「ブルマが?そりゃまずいな…。プーアルたちにはわしから説明してくるから、気を付けていくんじゃぞ」

 

 

 ブリーフさんにお礼を言い、5人で宇宙船に乗り込む。悟空が操作すると一気に宇宙空間に突入した。

 あと6日で着くから、それまでに鍛えないとな…。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 現在、宇宙に出て2日ほどたち、瀕死になっては回復して戦闘力を上げるのを繰り返して重力も100倍にもなれてきたころ。他のみんなが組手をしてる中、俺は風呂の中で回復しつつクリリンに会話を飛ばそうと念を飛ばしていた。

 

 今の現状について聞こうと思って飛ばしているが、やはりまだ遠いらしく、なかなかつながらない。

 そして、数分経ったころ…。

 

『―――か、海?海か!?』

 

『あ、つながった!クリリン、大丈夫か!』

 

『あ、あぁ。なんとかな…』

 

 

 ついにクリリンと会話ができるようになった。現在の状況について聞いてみると、かなりやばい現状が分かった。

 

『フリーザってやつにもう俺と悟飯はバレちまった…。それにもうドラゴンボールを5つ取られてて、ベジータのやつも1つ奪ったらしい。多分、持ってた人たちは皆殺しに…』

 

『なんだと…あの野郎…』

 

『それで、残りの一個を最長老って人が持ってたみたいで譲ってもらったんだけど、ベジータに奪われて…。でも悟飯がすれ違いながらだけど、ベジータが隠してたドラゴンボールを取ってこれたらしいんだ』

 

『てことはいま、ベジータとフリーザ、そして三人の三つ巴状態でドラゴンボールを奪い合ってんのか…』

 

『そうなんだよ。それで今は悟飯の潜在能力を解放してもらって、ベジータと戦えるようにしてもらおうと最長老様のところに向かってるところなんだ。そっちはどんな感じなんだ?』

 

『俺達とナッパの五人でずっと修行しっぱなしだ。それでも安心はできないから、着いたらすぐにだれか一人を最長老様に頼んで潜在能力ってのを解放してもらうか…』

 

『な、なるほど…!じゃあこっちは頑張ってドラゴンボールを奪ってくるから、すぐに来てくれよ!』

 

『任せとけ』

 

 会話が切れる。すぐさま風呂から上がってほかの全員に相談してみたところ、ピッコロが最長老さんのところに行くことになった。ピッコロ自身、なにか思うところがあったらしい。

 ちなみにピッコロは瀕死からの回復で戦闘力アップが無理なので、根性と気合で100倍についてきてもらってる。

 

 というか、フリーザが本当にいるしベジータもいるし、その二勢力でナメック星人を殺しまわってるのか…。もし復活させるってなったら、ベジータに殺された人のことも含めて復活させてもらわないとな。

 あとで界王様に伝えとこ…。

 

 

 

 

 

 

数日が経ち、全員の休憩も終えたころ。ついに、ナメック星に着いた。

 

 

 

 

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