ドラゴンボール ~もう一人の兄~   作:龍玉

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どう頑張っても戦闘描写が上手くできない…。


VS特戦隊

 

 

 ナメック星にたどり着いた。初めて来たけど、かなり緑が多いな。だけど気配があまりにも少ない。感じるのは邪悪な気配と見知ったものだけだ。

 

 

「よし、さっき決めた通りに動くぞ!」

 

「急ぐぞカカロット!兄貴!ナッパ!」

 

「おう!」

 

「へっへっへ!肩慣らしにちょうどいいやつらがいそうだな…!この気ってやつを感じ取るのは便利だな!」

 

「俺は急いで最長老様のところに行ってくる」

 

 俺、ラディッツ、悟空、ナッパは悟飯とクリリンのもとへ。ピッコロは最長老という人のもとへ。

 それぞれがそれぞれのやるべきことをするため、飛び上がった。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

「!!兄ちゃんたち、あそこだ!」

 

「あの気配、悟飯が死にかけてる!悟空、仙豆は!?」

 

「あと五粒あるから、大丈夫だ!」

 

「よし、ナッパ!俺はあの青いのとやるから、あんたはあのボロボロな奴とやってくれ!」

 

「おう、任せとけ!」

 

 俺らが到着したのが分かったのか、あのフリーザの兵士らしきやつらのリーダーっぽいやつも飛んできてる。そっちは悟空に任せるべきだな。

 となると、俺はあの赤いのか…。

 

「悟空、悟飯を助けたら後から来てるやつは悟空がやれ!もうフリーザにバレてるんだ、体力は温存するんだ!最悪の場合、地獄に送ってやれ!」

 

「オラあいつらのこと殺したくないけど、しょうがないか…!」

 

「一対一で圧倒できるなら気絶させればいい、難しそうならやるしかない!」

 

 悟空が悟飯のもとにたどり着き、ボロボロの大男の前にナッパが降り立つ。俺とラディッツは青いやつと赤いやつの後頭部に飛び蹴りを放って地面に叩きつける。

 

「あっ…!ご、悟空!それに海、ラディッツ!あとナッパもいる!?」

 

「!?なぜおまえが、ナッパ…!?」

 

「へっへっへ…まさか俺がベジータを追い越す時が来るとはな…!」

 

「な、なんだ貴様!?サイヤ人のようだが…」

 

「ぐっうぅ…!?お、俺たちが不意打ちを喰らうだと…!?」

 

「み、見えなかった…このバータの目をもってしても…!」

 

「こいつらは余裕で行けそうだな…。だがフリーザがまだ怖いな…」

 

「それと、向こうから来てるやつも少し、な」

 

「……よし、もう大丈夫だぞ、悟飯!」

 

「――うっ…は!お、お父さん!?」

 

「クリリン、ベジータ!仙豆だ、お前らも食っとけ!」

 

よし、クリリンもベジータも回復したな。後は目の前のやつらだけだ。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 ジースは怯えを感じていた。目の前の二人のサイヤ人をスカウターで測ってみても、6千と5千としか数値が出ない。今さっき自分たちを不意打ちしたときの一撃の重さと数値のギャップを理解できていなかった。

それは、バータも同じ。なんなら向こうにいる二人も似たようなものだ。

しかしそれに気づいていないリクームは目の前の禿頭を見くびっていた。

 

「なんなんだお前…4千程度の雑魚が俺と戦おうってのか?」

 

「へっへっへ…本当に4千だとも思っているのか?面白れぇ、見せてやるよ!」

 

「は?ッ!?す、数値がどんどん上昇していく…!?」

 

 数値は4千程度で留まらず、8千、1万2千、2万と高まり…ついにその数値は7万を指し示した。

 

「う、嘘だろ…ただのサイヤ人が、7万なんて行くわけないだろ!?スカウターの故障か?!」

 

「嘘かどうか、自分の体で確かめてみやがれ!」

 

 ナッパが踏み込み、リクームの腹へ拳を叩き込むとまるで陥没したかのような跡が残り、リクームの口から胃液が少し漏れ出す。

 

「こ…この、やろ…」

 

「なんだなんだ?あの有名なギニュー特戦隊のメンバーがいくら疲れてるとは言え、たった一発のパンチで沈むなんてな!殺す価値もねぇや!」

 

「あ、あいつ、リクームを一撃で…!」

 

「となると、目の前のこいつらも…!?」

 

「ナッパのやつ、無駄に気を解放しやがって…」

 

「習って1ヶ月ちょいで気を解放してるだけすごいと思うんだけどな」

 

「だがカカロットや兄貴みたいなやり方のほうが無駄がないだろう」

 

「お前もできてただろうが」

 

「…バレてたか」

 

 二人は畏怖の目を二人に向けていた。自分たちが雑魚のように思っていた存在がまるっきり皮をかぶっていたことが理解できたからだ。

 されど二人はフリーザからも認められるエリート。その感情を飲み込み、すぐさま作戦を立てる。

 

「こうなったら、二人であの長髪を一気に仕留めなきゃならない…!もう片方はその後だ!」

 

「ならバータ、お前のスピードで片方を拉致して引き離すんだ!すぐさま俺がクラッシャーボールを放つから、お前はすぐに逃げろ…!!」

 

「わかった…!」

 

 

二人が少ない会話で作戦を決めている間、海とラディッツはそれを静観していた。

 

「あいつら、どんな会話していたんだ?」

 

「お前を拉致って先に仕留めるんだと」

 

「チッ!舐められたもんだぜ…」

 

「拉致られた瞬間に青いやつにカウンターすればいいんじゃないか?もう片方がエネルギー撃つ瞬間に俺が倒す」

 

「そうするか」

 

 静観していた理由、それは海の持つ記憶の読み取りを応用し、向こうに気づかれないようにしつつ作戦を盗み聞きしていたためだ。現在とのタイムラグが発生するものの、それでも距離を取りながら作戦を聞けるためわざと向こうに作戦を立てさせていた。

 想定よりも戦闘力に差があった。その為自暴自棄になって捨身で来られるより、まだ冷静なうちに向こうを無力化したかったのだ。おそらくこの後来るであろうフリーザとの戦闘に備え、体力は残しておきたいと考えたための方針。こちらの言うことを素直に聞くと思ってなかったナッパが慢心して殺していなかったのは予想外だが、別に構わない。無駄な体力を使わず倒したのだから好都合だ。

 

「俺たちは天下のギニュー特戦隊だ…!負けてたまるか!行くぞバータ!!」

 

「おう!」

 

「来るぞ」

 

「あぁ」

 

 青い風を残しながらラディッツに突進を仕掛けるバータ。その瞬間にジースの手元に赤い気弾が現れる。

 タックルに合わせるように後ろに飛んだラディッツは、バータの視界から消えるように上へ飛び上がる。向こうからしたら相手に当たらなかったと思ったら姿が掻き消えた状態だ。そして宇宙一のスピードを持つという自負があるバータからすれば、自分のスピード以上で消えたとしか考えられず、動きが止まってしまう。

 

 

「こ、このバータ様のスピードを、追い越した…!?」

 

「バータ、上だ!!」

 

「はッ!?」

 

 姿を捉えようと上を向いた瞬間、その顔をつぶしながらラディッツのアームハンマーが振り下ろされる。たったの一撃で気絶したバータを一瞥すると、ラディッツはジースの方へ目を向ける。

 

 

「っ!!クラッシャーボー――!」

 

 向こうがこちらに来てない間にクラッシャーボールを放とうとした瞬間、自身の手元にあったエネルギーが感じられなくなった。

 空白の生まれる脳みそで違和感を感じ取ったとき、もう一つの違和感に結び付く。二人組の片割れはどこに行った?

 

「すぐに反応できるんだから、本当にあんたらはエリートなんだな」

 

「―――なっ」

 

 ジースの死角にいた海の手元、そこにはジースが放とうとしていたクラッシャーボールがあった。ジースの手元から離れる瞬間、そのボールを自身の気で覆いつくし自分の支配下に置いていたのだ。

 そしてジースはそれを目にすることなく、自身が放ったクラッシャーボールを返されることで意識を断絶することとなった。

 

 

「兄ちゃんたち、もう勝ったみたいだな…。そんじゃあ、オラたちもやっか」

 

「……なぜだ」

 

「?」

 

「なぜジースたちを殺さない」

 

「なんでって…オラ達は別に殺したいわけじゃないからなー」

 

「なんだと…?」

 

 悟空はついさっきこちらにたどり着いた目の前の紫肌の男、ギニューを視界に入れつつ、兄たちの方へ目をやる。そこには止めを刺そうとするベジータを体力の無駄遣いだと言いながら制止する海の姿があった。ラディッツはすぐに動けないよう気絶した面々を地面に埋めている。

 

 クリリンたちはどうやらレーダーを取りに行くようで、おそらくブルマであろう気配のもとへ飛んでいった。あきれた様子のベジータは違う方向へ飛んでいったようだ。

 

 

「フリーザが来た時のために少しでも体力を温存しときてぇってのもあるけど、オラは無駄に殺したくない…。本当ならオメェも自分の星に帰れって言いたいけど、いやだろうしな」

 

「当たり前だ!フリーザ様にお前たちの始末を命じられているのだ、逃亡を図った恥をかくものか…!そして、お前のような強者と戦える機会をみすみす逃してたまるか!」

 

「…オメェ、なんでフリーザってやつの命令を聞いてんだ?」

 

「貴様に教えるものか」

 

「それもそうか!」

 

悟空がファイティングポーズをとると、ギニューは特徴的なポーズをとる。

 

 始まりは、ギニューの突撃だった。本気の肘鉄を悟空の顔面目掛けて放つも、悟空は優しくそらすように防ぐ。横並びの状態になると、今度はギニューの膝蹴りが放たれた。

 しかし今度はバックステップで距離を取り、一息つく。ギニューも一拍置いたと思うと、すぐ悟空へ接近、格闘戦に突入する。

 

 

(コイツ、なんという強さだ!?オレ様の攻撃をすべて避けて俺にダメージを…!さっきの二人もこっちに向かってきてる、かくなる上は―――)

 

(やっぱりこいつがあの3人のリーダーみたいだな、速さが全然違う!それにしてもベジータのやつ、なんであっち側に――もしかして、ドラゴンボールか!?あんにゃろう、こいつらが持ってたドラゴンボールを取りに行ったんだ!なら早くこいつを何とかしないと…!)

 

 

「終わったぞ兄貴!これでこいつらはすぐに動けない!」

 

「よしさっさと悟空の援護に行くぞ!」

 

 

 海とラディッツが悟空の援護に入ろうとした瞬間、ギニューが自身に攻撃を放つのを目撃し動きが止まる。

 

 

「がはっ…く…ッ!私は、負けるわけにはいかん!その体をもらうぞ!!」

 

「か、体…!?」

 

「チェェェェンジッ!!!」

 

 

「ラディッツッ!!」

 

「了解!!」

 

 ギニューの身から不可思議な気の起こりを感じ取り、海とラディッツは気を全開にして突っ込む。二人の意識はただ一つ。

 

―――あの攻撃を当ててはいけない

 

 

「カカロットッ!!」

 

「ラディッツ兄ちゃん!?」

 

 

「界王拳ッッ!!だああああぁぁぁぁぁッ!!」

 

「がっ―――!?」

 

 悟空へラディッツが飛び込み、海がギニューへ界王拳を発動しながら突進する。そしてとっさの判断は功を奏し、ギニューの放った光線は空の彼方へ飛んでいった。回避を成功させることができたのだ。

 

 海の突き立てた右腕はギニューに直撃し、命中したがゆえに響く嫌な音が拳を通じて海に届く。

 

 

「ごッ…は、あぁ…!」

 

「…ッ!」

 

「ぐ…く、そ…オレ様の、負けか…」

 

「…そうだ。お前の負けだ。もう何もするなよ…」

 

 

 念押しするようにギニューに海は言う。すでにギニューがなにかできる状態ではない。今の一撃がとどめとなったようだ。

 悟空とともにラディッツがやってくる。いつでも動けるようにしているが、ギニューへの敵意はすでに霧散させている。

 

「く、くっくっく…あぁ、悔しいな…。フリーザ様に、勝利を届けられなかった…」

 

「…」

 

「だが、お前たちがフリーザ様に勝つことはない…!このギニューでも、あの方の足元にも及ばない。どうやらお前たちもやるようだが、次元が違うのだ…」

 

「そんなに強ぇんか、そのフリーザってのは…」

 

「あぁ…強い」

 

 その言葉とともに、遥か彼方からとてつもない邪悪な気を感じる。今の自分たちでは到底敵いっこないと感じるような、気配がする。

 

 

「こ、この邪悪な気は…!?」

 

「フリーザ様さ…。あの方がここまで力を出されるとはな…」

 

「兄貴、早くそいつを捨てろ!!今すぐ悟飯たちのもとへ向かうぞ!!」

 

「わかってるよ!いいか、ここから絶対に動くなよ…!」

 

 

 地面に埋まった面々のすぐそばに放り捨て、悟飯たちがいる方向へ一気に飛んでいく。ドラゴンボールを渡してはいけない。その一心で。

 

 

 

 




次回はピッコロさんがなにをしていたかです。
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