ドラゴンボール ~もう一人の兄~   作:龍玉

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キャンプの日

 

 

 この日が来た。かねてより予定していたキャンプの日!カレーを食べて夜空を見て川のせせらぎを聞きながら夜を過ごす、めちゃくちゃ楽しみにしていたこの時が!

 

 メンバーは悟飯、ウーロン、クリリン、ラディッツ、ナッパと俺の6人だ。ピッコロは修行で、ベジータはくだらんとか言っていたので来ることはなかった。

 そうそう、悟空に連絡が取れたので自慢してみたらまぁまぁ拗ねてた。「なんでオラのこと放ってキャンプに行くんだよー!こうなったら瞬間移動で…」とか言ってたので、また今度行こうなと返しておいた。あと瞬間移動ってお前帰ってきてない間に何してんの?今度教えてほしい。

 

 余談だが、ベジータにうちの畑で働かないか聞いてみたところ、「俺が農業だと?ふざけてるのか…!」とかほざいたので「王子はそんなこともできないんだな」と返してそのまま念話をぶつ切りした。多分青筋立てて帰ってくるから襲ってきたら界王拳で返り討ちにしてやる。

 

「悟飯ちゃーん?ちゃんと勉強道具も持ってるだか?向こうでもちゃんと予習するんだぞー!」

 

「ちゃんと持ってるよー!もーお母さんってば…」

 

「はっはっは。教育ママってやつだな」

 

 悟飯を迎えに来たところ、そんな会話が聞こえた。チチさんかなり悟飯の勉強に力を入れてるからなぁ。悟飯の勉強に役立ててよかった。

 

「そうだ!海おじさん、ハイヤードラゴンも連れてっていいですか?置いてっちゃったら可哀そうで…」

 

「ハイヤードラゴン?そういや最近でっかいドラゴンがいんなぁって思ってたけど…。まぁ悟飯が仲良くなったやつだし、あいつらも許してくれるだろ」

 

「やった!ハイヤードラゴーン!おいでー!」

 

「クエエェェ!」

 

 念のためクリリンたちに連絡している間に、いつの間にか悟飯がハイヤードラゴンとやらに騎乗していた。なんか似合うな、悟飯がドラゴンに乗ってるの。

 

 俺と時々顔を合わせるからか、ハイヤードラゴンは俺にも懐いてくれたようで俺も乗せてもらうことに。思ったよりもスピードを出せるから、あまりみんなを待たせずに集合場所に着いた。

 すでに準備が進んでおり、飯を炊くところまで進んでる。

 

「ん?おう、悟飯の坊主にカイ!迎えに行ったにしては早ぇな!」

 

「そのドラゴンに乗ってきたのか。かなりのスピードが出せそうだな…」

 

「あ、二人とも!来て早々にすまないんだが、薪割りとメインの魚を取ってきてくれないか?俺達、キャンプの設営とカレー作りで忙しくてさ」

 

「へっへっへ。俺特性の魚類カレーだからな。サイヤ人のおっさんでも舌が唸るぜ…!」

 

「言ったな豚の小僧!俺は飯にうるさいからな、楽しみにしてるぜ」

 

「あんたの舌は確かだからな。最近は兄貴の作ったたくあんに嵌ってるが」

 

「あれは格別なんだよ…とにかく飯が進むんだぜ」

 

「自分の畑を作って自作の大根作ろうとするぐらいだしな」

 

 二人の家をと思って建てた寮みたいな場所で、暇なときはキッチンに籠ってたくあん作りに挑戦してるってラディッツから聞くぐらいに嵌ってるようだ。俺よりうまく作るようになったら商品化もありかな?

 

「にしても魚か。全員にいきわたるぐらいってなったら俺一人じゃ時間かかるかもな…。ラディッツ、ナッパ!一緒に行こうぜ!」

 

「俺もか。別に構わんが」

 

「せっかくなら池の主でも取りに行くか!でけぇ方が美味いだろ!」

 

 よし、三人で取りに行くか。カレー作りはクリリン、設置はウーロン、薪割りは悟飯に任せれば大丈夫だろ。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 というわけで、三人で別の池に主と言えるような魚を取りに潜ってみた。といっても取りすぎたら生態系崩れちゃうから近辺で暴れてる魚限定だけどな。

 

「―――ぷはっ!ふ~。かなりデカいのが取れたな!残りの二人は…」

 

 

「どこ見てんだラディッツ!俺の方がデカいだろうが!」

 

「あんたこそ目ェついてんのか!?俺の方がデカいぞ!」

 

「喧嘩してんじゃねぇよさっさと帰んぞ!」

 

 二人の耳を引っ張って連れていく。ギャーギャーわめくのでうるさいうるさい…。見ろよ鳥たちも逃げてんじゃねぇか。

 無理やり立たせて三人で歩いていると、ラディッツがなにやら相談があるとのこと。

なになに、どったの。

 

「実はな兄貴…俺は今、悟飯を攫ったことをあいつにどうやって謝ったものか悩んでんだよ…」

 

「…あ~…二人とも特に壁がありそうには見えなかったから気にしてなかったが…そうか…」

 

「あん?なんだ、悟飯の坊主に謝りたがるたぁサイヤ人らしくねぇな」

 

「俺も地球で暮らし始めて、罪悪感が芽生えてきたんだよ。なんなら来たときに農家の男を殺してるからな…」

 

「ん~…」

 

 来たときかぁ…。1年過ぎてるし、それはどうしようもないな…。でもサイヤ人のプライドがあったラディッツがそう思えるってかなり成長したな。といってもどうしたもんかね、謝りたいって言われても俺からしたら機会を作るぐらいしかできんし…。

 

「でもまぁナッパも俺が東の都を~って言ったら罪悪感生まれただろ」

 

「……」

 

「おいおい、あんたもじゃねぇか…」

 

ラディッツ、追い討ちすんじゃねぇよ。

 

 

「まぁでも、悟飯は特に気にした様子もないから飯の時にでも―――あ?」

 

「なんだ…?」

 

「……なにか、いやがるぞ」

 

 森がざわめいてる。いつも聞こえている木々の揺れる音が、どこか恐れを含んだ音に聞こえる。

 神様のところで修業してからよく木の声らしきものが聴けるようになったっぽくて、こういった音の聞き分けができるようになったんだよな。

 

 だけど周辺に何か気配がするわけでもない。なんだ、何が起こってるんだ?

 クリリンたちのところに合流するべきかな…。

 

「兄貴、急いだほうがいいぞ。少しまずいかもしれない」

 

「かもな…。魚はカプセルに入れてここに置いておくから、飛んでいくぞ!」

 

「ちっ、仕方ねぇな!」

 

魚入りカプセルを地面に埋めて飛び上がり、悟飯たちのもとに向かう。

 

…なにか、悟飯たちの近くにいる。知らない気だ、しかも嫌な気配もする…!急がねぇと!

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 悟飯たちのもとへ向かうと、見たことのないやつらがそこにいた。だけどあの戦闘ジャケット…形は違うけど、まさかフリーザの残党か!?

 

「ラディッツはあの茶色!ナッパは緑だ!」

 

「了解!」

 

「応よ!」

 

 一気に加速して奇襲をかけると、どうやらスカウターを持っていたらしく事前にこちらに気づいて防御を取ろうとする。なので目の前で急停止してアッパーを放って防御を崩し、蹴り飛ばして距離を取る。

 他の二人はそれぞれ防御される前に吹っ飛ばすか、防御ごと殴り飛ばしている。

 

「がはっ…さ、サイヤ人め…!」

 

「ちっ。しぶとい野郎だ…」

 

「あんたら、何者だ!」

 

「俺達はクウラ機甲戦隊、ドーレ!」

 

「ネイズ!」

 

「サウザーだ!さては貴様ら、フリーザ様を殺した孫悟空とともにいたというサイヤ人の生き残りどもか…!」

 

「情報がすでに伝わってんのか…」

 

 こいつら、かなりやるぞ…。ピッコロレベルだ…!

…ナッパが震えてる。どうした?

 

「く、クウラ機甲戦隊だと!?」

 

「どうしたナッパ、何故そんなに慌ててるんだ」

 

「馬鹿野郎ラディッツ!お前は知らんかもしれないが、クウラ機甲戦隊はフリーザの兄のクウラの親衛隊だ!つまりフリーザ以上の化け物が、近くにいるってことだぞ…!」

 

「フリーザ、以上…!?」

 

うそだろ、フリーザ以上の化け物が地球に!?まさか、悟空に仇討ちをしに来たのか…!

 

「フッフッフ…今更恐怖を覚えても意味はない。なぜならここで貴様らが死ぬからだ!行くぞドーレ、ネイズ!」

 

「粉々にしてやるぜ!」

 

「俺についてこれると思うなよ!」

 

「ッ!来るぞお前ら!悟飯、クリリンを頼む!!」

 

「ちぃっ!まずはこいつらを何とかせんといかんな…!」

 

「雑魚どもがァ!木っ端みじんにしてくれるわ!!」

 

 

休日が台無しになったぞこん畜生!!

 

 

 




地球にいる組の戦闘力(何人かは省略)

海:330万
ラディッツ:290万
ナッパ:280万
ピッコロ:150万(重りなし:170万)
悟飯:10万(怒り爆発:100万)
クリリン:7万5000

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