ドラゴンボール ~もう一人の兄~   作:龍玉

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セルゲーム

 

 目が覚めて急に走らされたと思ったら変な話をされたんだけどどういうこと。

 

 というか、あのドラゴンボールって究極ドラゴンボールっていうんだなぁ。へー。

 でもそんなこと言い出す雰囲気じゃない。ピッコロは冷や汗をかきっぱなしだし、未来の悟飯は聞いたことが信じられないのかずっと考え込んでる。

 てか悟飯に説明してもらったけど、俺マジで意識なかったぞそん時。目ぇ開けたら天界からベジータとセルが戦う場面がすぐに視界に入ってきたし…。

 

「…ん?あれクリリンか?なんか持ってんぞ」

 

「なに?」

 

「もしかして、ブルマさんが作ってくれた緊急停止用のコントローラーじゃないですか?」

 

「まじか、そんなのできてたのか!」

 

「そういえばお前はあいつらに連れまわされていたから、研究所の地下のことを知らないのか…」

 

 地下ってなに?と思っていると、未来の悟飯が教えてくれた。なんでもそこで17号の設計図を見つけたらしい。さらに奥の部屋では人造人間が入っていたかもしれないカプセルが3つもあったとか。でもその3つは誰かにこじ開けられており、中には誰もいなかったらしい…。

…あいつらレベルのがまだいんのか?冗談じゃないぞ…。

 

「…それにしてもクリリンのやつ、なにを迷っているんだ?別に18号を殺すわけじゃないだろうに…」

 

「え?そうなの?ちゃんとコントローラーは渡したんだけど…」

 

「クリリンが迷っている?なにかまずいことがあったのか…?」

 

「さぁ…セルのことを考えるなら、18号を殺さないと完全体になってしまいますから悩む必要はないと思うんですけど」

 

「…そういやクリリンのやつ、18号にキスされてなかったっけ。初めて会った時」

 

「「「「は?」」」」

 

 神殿から出てきた天津飯と飛行機に乗って神殿にて合流したブルマを合わせた5人で見守っていると、クリリンが迷っている場面が見えた。

 まぁこのことが見えるのは俺とピッコロだけなんだけど。千里眼使えるのって俺達ぐらいだし。ピッコロは神様と一つになる前から使えてたのかな?

 

「どういうことだ、海。クリリンが18号にキスされていただと?それとあれになんの関連性がある」

 

「もしかしてだけど、クリリンのやつ18号に恋してんじゃねぇかなぁ…。それで緊急停止コントローラー使って18号を殺すのを躊躇ってる、とか」

 

「そ、そんな!じゃあクリリンさんはコントローラーを使わないかもしれないってことですか!?もしそうなら、セルが…!!」

 

「…そうだとは思いたくないが、事実海の言っていることが本当ならそれは事実だろう…。クリリン、何をしているんだ…」

 

「ちょっと、私がコントローラー作った意味ないじゃない!何してんのよクリリン!」

 

「人間の恋はよくわからん…」

 

…てかベジータのやつ、舐めプし始めたぞ…。挙句の果てに完全生命体にしてやるからどっか行けって、おいおい…!

 

 

『おおおおおおいッ!!セルに見つかったぞおおおおおッッ!!!』

 

「っうるせぇ!?み、耳が…!!」

 

「海おじさん!?だ、大丈夫ですか!?」

 

「…ベジータが、セルを完全生命体にしようとし始めたぞ…」

 

「ちょっ、何やってんのよベジータ!?」

 

「っ俺、行ってくる!」

 

「やめろ海!ベジータの言う超サイヤ人の壁を越えられていない今のお前では、行ったところでベジータに倒されておしまいだ…!トランクスを信じろ…!」

 

「んなこと言ったって!っあ…!せ、セルが、18号を…!」

 

「そ、そんな…!」

 

 18号がセルに吸収されていく光景が見える。筋肉質になっていたセルの体が変化し始め、その体系がスリムになっていく。だけど潜在するエネルギーはさっきと比べ物にならない。完全生命体というだけあった。

 

「…セルが、18号を吸収した」

 

「……じ、じゃあ、ベジータは?」

 

「今、戦おうとしてるよ…でも、勝てないと思う…」

 

「ベジータのやつ、責任とれよ…!」

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 完全体となったセルがクリリン、ベジータ、トランクスを撃破したあと。トランクスの変化に興味を持ったのか、セルがセルゲームという武道大会を開くと宣言した。わざわざテレビ局をハイジャックしてまで全世界にセルゲーム開催を伝えた。地球側の選手が負ければ、地球を破壊するという爆弾発言と共に。

 ガードマンやキャスターさんが腰から上が壁に埋まった状態というシュールな状況で宣言されたそれは世界中に混乱を巻き起こし、しかもその猶予は9日しかない。

 

 悟空と悟飯が自然体で超サイヤ人となって出てきたことに驚きながら二人にそれを報告すると、少し悟空がワクワクしながら笑った。

 

「武道大会か…おもしれぇこと考えやがったな。兄ちゃんもそう思うだろ?」

 

「…半々、かな」

 

「ちっ!今の貴様がセル相手に戦えるとは思えないがな、カイ」

 

「これから俺と未来の悟飯の二人で精神と時の部屋に入るんだからわからんだろーがボケナス」

 

「そうなると、次にラディッツとナッパ、そしてベジータとトランクス、俺と天津飯、クリリンとヤムチャの順で入るか…時間がギリギリだな」

 

「ごめんクリリン、ヤムチャ。時間がないから、二人は1年半しかいられないと思う…」

 

「仕方ないよ。俺たちははっきり言って補欠みたいなもんだからな」

 

「界王拳をもっと極めればいいだけの話さ。それでも、一度壁になれるかどうかって具合だけどな…」

 

 純粋な地球人でセルのパンチを一回でも受け止めれたらそれもう地球人止めてんじゃねぇの?って言ったら天津飯とクリリンとヤムチャにしばかれた。痛いんだが?

 事実を言っただけだろって言ったらもう一回しばかれた。今度はグー(界王拳込み)だ。普通に痛いんだけど??

 

 それはさておき、もう時間が迫ってきている。さっさと悟飯と一緒に入ろう。

 

「あっそうだ兄ちゃん!未来の悟飯と一緒に出てきたらチチ達とピクニック行こうぜ!」

 

「え、お父さんこんな時に何言ってるの…?」

 

「まぁまぁ。大丈夫かなー?」

 

「別に構わんけど…」

 

 なんで急にピクニック?でもまぁ休憩は必要だし別にいいんだけど…。

 

 ちなみにラディッツにも聞いてみたらしいが、「俺達が出てきたらクリリン達を誘って居酒屋に行こうと思うからパス」と返ってきたらしい。あいつらもあいつらでギリギリの居酒屋ダッシュだな…。

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 未来の悟飯と一緒に精神と時の部屋に入った。へえ~こんな感じなんだな。かなりハードな修行ができそうだ!

 

「こ、ここが精神と時の部屋…俺達の時代にもあったのかな…」

 

「そっちには神殿が無いのか?それとも壊されたのかね」

 

「多分、壊されたんだと思います…。カリン様も亡くなり、仙豆が無くなった状態ですし…」

 

 まじかよ、仙豆がないのか?じゃあ仙豆エキスも作れないし、死にかけてから復活したらパワーアップてのも無理なのか…。しかもドラゴンボール無し。ハードモードすぎんだろ。

 

…まぁその影響で悟飯とトランクスの油断が常に無いんだろうな。戦うってなったときの相手に対する集中力は本当に凄い。ここまで鬼気迫る勢いを持つことは俺でも無理だと思う。今は、って枕詞がつくけど。

 

 とにかく、2年間はここで修業するか。幸い悟飯も超サイヤ人になれるから、悟空を見習って超サイヤ人を維持するか。そのあとは俺は別の修行をしよう。もともとこれできるのかなって思ってたのがあったし。一応悟飯にもやってみてもらうか…。

 

 さてと、頑張って悟飯の潜在能力を引き出していきたいなぁ。多分だけど、こっちの悟飯並みにその力は眠ってるはずだ。それを如何に引き出すかは相手になる俺次第って感じだ。頑張んないと…。

 

…それにしても、セルのやつも変だよな。あいつジンジャータウンの人を殺したと思ったら、それ以降はめっきり人を襲わなかったらしいし。悪人は殺してたらしいけど。それにテレビ局の人も殺さなかった…。気絶させて「面白そうだから」って言って壁に埋めてたけど。

 なんというか、ちぐはぐな印象を受けるや。

 

 

こっちでは、久しぶりだな…。海おじさん、よろしくお願いします!」

 

「おう!超サイヤ人になって準備万端だな。じゃあ俺も、やるとしますかね!」

 

 




戦闘力はセルゲーム直前辺りで。
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