追記
評価バーが全部埋まっていることに今気づきました…。
評価・お気に入り・感想をいつもしてくださりありがとうございます!これからも頑張っていこうと思います…!!
天下一大武道大会の日がやってきた!会場はギョーサンマネーが買い取って改造した巨大な船を丸々使った大規模なもので、これが終われば地下に巨大なステージの作られた島に移動するらしい。めちゃくちゃ金がかかってる…。
大会の進み方としては、8つにブロック分けされた区域でラスト二人になるまでのサバイバル式トーナメントとなっているので、色んなギミックを駆使しながら生き残る必要がある。
全員バラバラのブロックに居るので、会うとしたら準決勝になるだろうな。ちなみに悟空はピッコロと戦った後にクリリンとヤムチャと、ベジータはトランクスと天津飯、悟飯は未来の悟飯、俺はラディッツとナッパといった感じでぶつかりそうだ。クリリンたちが悟空とピッコロに勝てるかどうかってところかな?俺も含めて他のメンバーは誰が抜けるかわからなし。
そうそう、トランクスたちと再会したときに未来のセルは来なかったのか?と聞くと、向こうで農業に取り組みたいらしくパスしたとのこと。あいつ完全にスローライフを楽しんでんな…。
…さてと、現実に立ち返るとするか…。
今俺がいる場所はどこか?岩?動く足場?どれも違う。正解は…倒れ伏した選手の山だ。
「いやぁ~…張り切っちゃった!」
久々に試合に出れたからかなりテンション上がっちゃって、勢いのまま全員KOしちゃったんだよな…。サタンを驚かしたかった気持ちもあったし。その件のサタンはパスタを顔に着けたまま顎が外れんばかりに驚いてたけど。ドッキリ大成功ってな!サタンからしたら俺とかは観戦してもらってるもんだと思ってたから、そうなるのも当たり前か。
「孫海選手、予選通過!こちらから退出し、体をお休めください!」
「はーい!よしっ、ラディッツとナッパのどっちが勝つかな?ワクワクしてきたぜ…」
待機所に移動し、他のみんなの様子を確認する。クリリンは…傾く足場に苦戦してんな。でもぎりぎり掴んで耐えてるし、クリリンを掴もうとした人が何人もいたけどクリリンの禿頭のせいで滑って落ちてんな。そんなことある?
悟空は…特に苦戦せず全員を落とし、ピッコロと戦っている。ピッコロはターバンとマントを外して天下一武道会のリベンジと言わんばかりに猛攻を仕掛けている。悟空は超サイヤ人の状態でピッコロに掴みかかり、島の天辺から海面まで投げ飛ばした。ピッコロは抵抗できず、場外負け。悔しそうだけど「次は勝つ」って悟空に言ったかと思うと、そのまま島を飛び立った。超サイヤ人じゃないとピッコロに勝てないってなると、神様との融合って本当に強くなりすぎだろ。
そんでベジータは…こっちも全員投げ飛ばして突破した。トランクスと天津飯はトランクスが天津飯を海面に落として勝ったから、親子対決だな。
悟飯と悟飯はまぁ言わずもがなだし、ナッパとラディッツはお互いボロボロになりながらの正面切った殴り合いをしていた。ラディッツはスピード、ナッパはそのタフさとパワーで戦っている。最終的にナッパのデラックスボンバーを紙一重で回避して至近距離からウィークエンドを叩き込んだラディッツが勝った。終わった後はラディッツがナッパを煽り散らかして喧嘩してたけど、少しすると互いに肩を叩きながら笑いあっていた。…あいつら、地球の生き方にすっごく染まってきたよなぁ。というか、ラディッツと俺だから兄弟対決になるのか!あいつが地球に来たとき以来だから、楽しみで仕方ない!
◇◆◇◆◇
悟空、ベジータ、悟飯の三人が勝利し、最後の試合の順番が回ってきたので精神を統一しているとついに俺の名前が呼ばれた。
「それでは孫海選手、会場へお越しください」
「分かりました!さて、ラディッツが相手か…」
俺の相手であるラディッツだが、最近どれだけ強くなったのかは不明だ。というのも修行は悟空とかとやってるし、ラディッツはナッパとかクリリンとかとやってるから細かい実力の把握はできていない。さっきの殴り合いだけじゃ全体像は掴めないからなぁ。大まかな部分はわかるんだけど。
唯一分かってるのは、タフさよりもスピードとパワーを伸ばしてるってことぐらいしかわからない。だからスピード対決に持ち込むのではなく、向こうから攻撃させてカウンターを叩き込むってのがいいんだけど…。
そんな思考をしているうちに一つの柱で立った円形の足場に着いたようで、エレベーターから降りてラディッツと向かい合う。ここが一番高い場所だから、他の観客の人が下でガヤガヤと観戦しているのがよく見える。
「兄貴、今日こそ俺が勝たせてもらう…!」
「やってみな、ラディッツ。地獄での修行の成果を見せてやる」
『それでは準決勝第四試合、孫海選手とラディッツ選手の戦いです!』
「「―――行くぜ!!」」
ラディッツと同じタイミングで飛び出して殴り合う。だけど通常の状態だとラディッツの方が速いから、ヒートアップしてきたラディッツの攻撃によって防御を強制的に取らされる形になる。はっきり言ってダメージはそこまでなんだけど、こっちが攻撃しようとするとラディッツが先んじて攻撃の出をつぶしながら殴ってくるからずっと受けっぱなしなんだよな。
さすがに防戦一方だと不味いので、瞬間移動で距離を取る。今は最初の足場の一つ下の段の舞台だ。といってもあいつからしたら近場に移動しただけだから、すぐに追撃に来るだろう。だけどこっちからしたら少しの距離が取れたらいい。ほんの少しの時間があれば十分だ。
「やっぱ普通の状態だと追いつけねぇな…!ハアアアッ!!」
「ッ!!なら俺もだッ!!」
少し遅れてではあるけど、共に超サイヤ人へと変化し、仕切り直しを図るべく今度はこっちから攻撃を加えていく。といっても牽制程度の気弾で攻撃しているから、あまりダメージは入ってないだろう。だけど狙いはあいつの妨害だ。こっちに来るのを阻害しつつ、今度はこっちから攻撃の出を潰していく。
そして何度も妨害されたらあいつでも苛立って…!
「自分のペースに持っていこうとするよな!?」
「なにっ!?」
連続で発射した気弾を突っ切ってパンチを放とうするのを残像拳で回避し、横から両腕を捕まえた。
スピードだけはあいつの方が速い。あいつが俺や悟空に負けないためにずっと磨いてきたステータスだから、いくら俺でも同じ土俵だと追いつくのは至難だ。例えパワーとスタミナで上回っていても、ダメージを与えることが出来なかったら意味がない。それを分かってるからあいつはそのスピードを主力武器にして主導権を握ろうと攻撃してくる。
だから戦う前に考えたように、あいつの攻撃を受け身の状態で捌いてカウンターを叩き込むのがいいんだよな。あとは攻撃を受け止めて動けないようにするとか。今みたいにあいつのストレートを弾いたうえで両手を掴んだ状態なら、ラディッツもご自慢のスピードは出せない。パワーじゃ俺に負けてるから抜け出すのも困難だし。
だけどラディッツのことだ。なんとか離脱して今度は捕まらないようにって距離を保ちつつ、ヒット&アウェイで勝ちに来る。逃せば逃すほど、こっちが不利になるだろう。
だからこそ、一発で仕留める必要がある。
「ホントは決勝でなるつもりだったんだけど、ここでやってやるよ!!超サイヤ人の壁を越えた、超サイヤ人を!!」
「ッ兄貴の姿が変わっていく…!?まずい―――ッ!」
「もう遅い!!」
ラディッツを捕まえたまま体の奥底に力を集中させ、気を高めていく。高め続けるうちに、少しずつ体の周りにスパークのようなものが発生し始め、逆立った髪がより細かく分かれていくのを感じる。
臨界点に達した瞬間に立っていた足場が砕け散り、重力に逆らうように上へ上へと上がっていく。
気合を入れるために出していた声を止め、ラディッツを見る。その目はどこか負けを認めるような感情と、これで終わらない、さらに上へと目指すというサイヤ人らしい向上心が見て取れた。
少し口角が上がるのを感じながらラディッツの腕を掴みなおし、ジャイアントスイングで海面へと投げ飛ばした。
そして爆発したかのような水しぶきが船全体に降りかかり、試合終了のコールが響く。
結果はラディッツの場外判定。俺の勝ちが決まった。
◇◆◇◆◇
ラディッツを回収して試合の感想を交わしながらみんなのもとに帰ると、ベジータが悟空を掴んで前後に揺らしまくってた。なんで?
「カカロット貴様、カイのあの姿はなんだ!?どうせ貴様もなれるんだろう!吐けっ!」
「べべべベジータ止めてくれ!?吐いちまうっ吐いちまうって!?」
「吐けと言っているんだ!早く楽になるといいだろう!!」
「ぐえぇっ……!!?」
「パンジ、なにあれ?」
「ベジータさんが悟空さんに掴みかかったの。海さんがすっごく強くなった後…」
「あー……」
慌ててナッパと共にベジータを抑えに掛かったラディッツを見ながら考える。最後に俺が成ったあの超サイヤ人は、クウラと戦った時に悟飯たちが変身した超サイヤ人だ。
精神と時の部屋で超えた壁のもう一つ先の領域のその超サイヤ人は、あの世で悟空と共に超サイヤ人の限界を超えようとしていた時に至った。いわば、超サイヤ人2といえるだろう姿。すでに変身できる勢の悟飯×2は「海おじさん、あの時の僕たちみたいになってたね」「あぁ。しかも自発的に変身できていたな」と懐かしそうに話していた。
多分だけど、ベジータも超サイヤ人2には成れる。だけどそれを維持するのがまだできないって感じかな。だから自発的かつ維持できていた俺の姿に驚いて、俺ができるなら悟空もできるだろうって考えて悟空を揺らしてるんだろう。実際悟空もできるし、何ならもう一つ先の姿に手をかけてる。俺は魂だけの姿に成れないから苦戦してるけど…。
というかそろそろ止めないと不味いな。悟空の顔が土みたいな色になってきてる…!
◇◆◇◆◇
ステージⅡに移動し、ついに決勝が始まる。立たされた場所で待っていると急に動き出し、天井が開いて会場が見えるようになった。せり上がる途中でチチさんと未来の悟飯が悟空と悟飯を、ブルマさんと未来のトランクスがベジータを、そしてパンジが俺を応援する声が聞こえてきた。ベジータはつっけんどんな対応だけど、悟空はチチさんたちに手を振って返事をしてる。悟飯は…ちょっと恥ずかしそうだな。
そしてアナウンサーさんにより、試合のルールが説明された。
この地下の施設は東西南北に分かれており、くじ引きで決めたルートを通ってそれぞれのバトルゾーンに移動する。着いた場所には四つの銀河を代表したぶっちぎりの戦士が居て、それに勝利したうえでエレベーターに乗って最初にここに帰ってきた人が優勝とのこと。
…ベジータめちゃくちゃ不満そうだな。そりゃそうか、悟空と戦うためにこれに参戦したんだもんな…。
多分だけど、この決勝は秒で終わる気がするなぁ…それこそセルとかクウラレベルの人が相手じゃないと。まぁそんな人が来るわけないか!
『それでは決勝戦、スタートです!10、9、8―――』
「よーし、お父さんやおじさん、ベジータさんに勝ってみせる!」
「銀河を代表した戦士か~!パイクーハンみたいなやつなんかな!?どんなやつかオラワクワクすっぞ!」
「なんでこんな試合に俺は来てしまったんだ…。トランクスと戦っていなければ棄権したいくらいだ…!」
「さ~てと、戻ってきた時に喧嘩になることも考慮して戦わないとな…」
カウントが0になり、機体が発進する。決勝戦が、始まった。