ドラゴンボール ~もう一人の兄~   作:龍玉

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魔人ブウ編
悟飯のネーミングセンスはどこから?


 

 武泰斗さんとの試合から年月が経ち、これといった事件も異変もない平和な時間を過ごしている現在。今日も今日とて野菜の収穫と種まきである。

 メンバーは俺、ナッパ、悟空、バイオレット、ゴクアとブージンの六人だ。少し前からボージャック一味も仕事に力を入れてくれるようになり、現在は畑仕事をしてみたいと言ったゴクアとブージンに手伝ってもらってる。他の一味は映画俳優としての仕事を割り振っている。まだまだ映画の技術は良いとは言えないけど、少しずつ手を伸ばしている感じだ。ちなみに三人の中で一番演技が上手かったのがボージャックだった。何故あんなに銃器を背負って乱射する姿が似合うのかはいまだにわからないけど。

 

「そういえば兄ちゃん。ラディッツ兄ちゃんは?」

 

「ラディッツ?」

 

 収穫を終えて悟空と世間話に興じていると、悟空が不思議がった様子でラディッツのことを聞いてきた。最近は畑で姿を見ることもなかったので気になったのだろう。

 

「ラディッツなら、今は悟飯が行く予定のハイスクールの臨時講師に行ってもらってるよ」

 

「えぇっ!?ラディッツ兄ちゃんが先生ぃ!?」

 

 そんな驚くことか?あいつ免許取ってから俺と一緒に勉強することが多かったから結構頭の出来が良くなってきてるんだぞ?

 まぁでもうちが教育の方まで事業拡大を目指しているからラディッツを講師にしたわけではない。向こうのスクールさんからうちの事業についての説明だったりを主にして、軽く数学だったりを教える講師に来てくれないかって頼まれたんだよな。キャリアガイダンスってやつに近い。

 そんでまぁうちの中で説明ができて結構初期からいる誰かに行ってほしいってなったときにラディッツに白羽の矢が立ったのだ。あいつからも了承は貰えたし、特に問題はない。

 

 そんなことを喋っている内に収穫した野菜の梱包も終わり、一段落着いたので家に帰ることになった。そして帰るときに目に入るのは、ナッパと楽し気に喋るバイオレットの姿。どうやら今日の野菜の量についての報告書のことをナッパに相談しているらしく、相談を受けてるナッパの頭から煙が出てるように見える。

 まぁ相談したバイオレットからは特にからかってる雰囲気もなく、仲が良さそうに見えるので大丈夫だろう。もしかしたら社内結婚とかありうるかも。この前クリリンと18号が結婚したし、うちからも誰かの結婚報告が来そうでちょっと楽しみ。

 

「そういえば悟空、悟天は元気か?」

 

「元気いっぱいだぞ!この前チチと悟飯も連れて遊園地ってとこに連れてったんだけどよ、そん時は色んなとこに走り回っちまうから大変だったぞ!」

 

「そいつはいいこと聞いたや」

 

 天下一大武道大会が終わり、武泰斗さんとの試合があった次の日のこと。なんと悟空とチチさんの間にもう一人子供が生まれたらしいのだ。名前は悟天。ちっちゃいころの悟空そっくりで、母さんと父さんが見ても悟空と見間違うぐらいにそっくりな元気な子だ。

 生まれた月は違うけどリンと同い年の子だから、リンと会わせてみたらすぐに仲良くなった。リンは少し内気な子ではあるけど悟天のテンションに付いていける子だったから、いつの間にかトランクスと一緒にお菓子を食べては遊んでることが多々ある。

 最近は悟天とトランクスがいたずらしようとして、それをリンがブレーキをかけることが多いかな?稀に便乗して中々に派手ないたずらするときがあるけど。

 

「悟天も強くなったよな~。この前超サイヤ人になってなかったっけ」

 

「なってたな、オラも知らなかったら驚いたや!チチが不良みたいだからダメだって言ってたけどな…」

 

「ははは…まぁ金髪って不良のイメージがあるっちゃあるから仕方ないさ。そんじゃ悟空、また明日!」

 

「兄ちゃんもバイバーイ!」

 

悟空と別れ、瞬間移動でパンジのもとへと向かう。すでに夕方だったのでパンジは料理の準備をしていたところだった。

 

「ただいま~」

 

「あ、お帰りなさい!今日はどうだった?」

 

「ぼちぼちかな。また明日の準備が必要だけど…そういやリンは?」

 

「悟空さんのところに遊びに行ってるよ。そろそろ帰ってくると思うけど…」

 

 俺も準備の手伝いをしていると、玄関から聞きなれた足音が聞こえてきた。噂をすればなんとやらってやつだろう。

 

「ただいまー」

 

「おかえり、リン」

 

「おかえり~」

 

「あ、父さん。ねぇ聞いて、今日悟天君と対決ごっこしてたんだ」

 

「対決ごっこか!どうだった、楽しかったか?」

 

「うん!それでね、それでね――」

 

 準備をパンジに任せ、リンの目線に合わせるように膝で立つ。そうすると少し抑え気味ではあるものの、楽し気な様子でリンが喋るので相槌を返していく。元気一杯の様子に嬉しくなり、頭を撫でてやれば嬉しそうにはにかむリン。

 パンジの笑う声を聴きながら、リンと一緒に今日あったことを話していく夜。これが俺の一日ってやつだ。

 

◇◆◇◆◇

 

「天下一武道会?」

 

「はい!海おじさんもでませんか?」

 

「出るつもりではいるかな…」

 

 悟飯がハイスクールに編入し、なんか色々とあった日から数日のことだった。目の前でグレートサイヤマンと名乗った悟飯がやってきて、天下一武道会に出場しないか聞きに来たのだ。

 すでに悟空やベジータ、クリリンとかも出場するらしく後は俺達のところだけらしい。

 まぁ天下一武道会があるなら絶対に行くつもりではある。

そのためにも修行をしたいから悟飯も誘ってみたくはあるけど…どうしても目の前の悟飯の姿が気になって仕方ない…!

 グレートサイヤマンってなんだ。姿を隠すつもりなのはわかるけどなんだそのネーミングセンスは。見せてもらったポージングもヘンテコだし…。というかそれ、ギニュー特戦隊みたいだけどもしかしてあいつらの影響か?あいつらのインパクトが強すぎて悟飯のセンスが歪んだのか?

 でもこれ、ぶっちゃけちゃうと悟飯凹むよな…「おじさんならわかってくれますよね!」って目ェキラキラしながら見てるし…。

 

「……」

 

「……」

 

「……まぁ、なんだ。その恰好、似合ってんな…」

 

「!!わかってくれますかおじさん!いや~他の皆さんからはいい返事が貰えなかったんですけど、おじさんならそう思ってくれるって信じてましたよ!」

 

「そ、そうか…」

 

…ダサいって言葉は墓場まで持っていこうっと。

 

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