ドラゴンボール ~もう一人の兄~   作:龍玉

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修行と第二十五回天下一武道会!

 

 天下一武道会の日が近づく今日この頃。他のサイヤ人組も出るとのことなので、会社全体の休みを出して修行に専念できるようにした。

 今はいつものメンバーではなく、餃子と天津飯の搦め手ありの状態で修業したくて鶴仙流のところに来ている。

 すでに天津飯達は修行を行っていたので見学中だ。

 

 目の前では視界を閉ざした状態で餃子の超能力を交わす修行を天津飯がしている。すぐそばで鶴仙人が天津飯めがけて檄を飛ばしている状態で、なかなかに見ごたえがある。

 

「こっち!て、あぁ!?」

 

「はぁっ!」

 

「いいぞ天津飯!その調子で亀の弟子に勝つんだ!卑怯な手を使わず、本当の勝利を狙いに行け!」

 

「はい、鶴仙人様!」

 

「餃子、瞬間移動も使っていくんだ。より天津飯の修行を密にしていく!」

 

「はい!」

 

 そういうと餃子が四方八方へ瞬間移動し、さっきから天津飯めがけて飛んでいた超能力の波が縦横無尽に飛び交い始めた。だけど天津飯が丁寧に波をかき消すことで隙間を作り、すべて紙一重で避けていく。あそこに元の天津飯の目の良さが加わったらさらに効率よく動けるな。

 

それにしても…。

 

「鶴仙人、元気になったな。それに天津飯との修行もいきいきしてるし…」

 

「お前さんが武泰斗様と出会わせてくれたおかげじゃ。生き生きしているのは兄の長生きの秘訣だ」

 

「秘訣ぅ?」

 

「兄が二人を拾い、共に修行を始めてからより元気になってな。例え暗殺拳の修行でも弟子と共に修行することが兄の精神的な支えとなっていたのだ。健全な修行をやり始めてからは、より一層とな…」

 

「へぇ~…長生きの秘訣、ねぇ…」

 

「海!折角来たのだから天津飯の修行を手伝うんじゃ!桃白白も加わってくれ!」

 

「俺もかよ。まぁいっか…」

 

「やれやれ…」

 

 

 この後、界王拳を使い始めた天津飯と餃子のコンビネーションに苦戦しつつも、なんとか無傷の状態で二人に一撃を入れることに成功した。

 

 

◇◆◇◆◇

 

 別の日。今日は悟飯との本格的な組手の修行だ。どうやら悟天も来ていたらしく、ラディッツとナッパの二人相手に超サイヤ人の状態で飛びかかっていったのが見えた。

 

 それとは別に、悟飯がそわそわしてる。なんか、ここに居る筈の無い人を見たような雰囲気だ。

 不思議に思って聞いてみると、どうやら悟飯のスクールに通ってる人がここに来ているのが見えたらしく、超サイヤ人となった自分のことがバレないか不安なんだそうだ。

 

「そんなに不安になることか?別にバレても構わんだろ。俺も社長ではあるけど有名にはなってないし」

 

「おじさんは顔が出てないからだと思いますよ。でも僕の場合は学校中で噂になっちゃうって母さんが言ってて…」

 

「あー…」

 

 言われてみれば確かに。ハイスクールなら有名人一人来ただけで大騒ぎになるらしいからな。前にラディッツがげっそりした状態で畑に顔を出してきたから聞いてみると、うちの会社勤めかつ古参だっていう理由で初仕事の時にもみくちゃにされたらしいのだ。

 偶然にも悟飯たちの授業を担当しているわけではないので悟飯は噂でそれを聞いたらしく、有名になることの厄介さを知ったみたいだ。

…まぁ超サイヤ人にならなきゃいいし、大丈夫だろ。うん。

 

 その後、元々約束していたようだったので悟飯はハイスクールの人も加えて気の修行をすることになった。そして会ってびっくりなんとサタンの娘さんが悟飯の同級生の子だった!向こうも俺のことを覚えていたらしく、顔を合わせて一言目が「えっ!?ぱ、パパが恩人だって言ってた人…!?」だった。名前はビーデルと言うらしい。いい気の雰囲気を持った少女で、昔会った時より強くなってる。あんときはサタンがチャンピオンになったときだから…7年ぐらい前かな?

 

 というわけで、悟飯がビーデルさんに舞空術のやり方を教えることとなり手持無沙汰になったので、俺は悟天とラディッツナッパの三人で組手をすることに。

 つっても超サイヤ人になったラディッツを気だけで感じ取り攻撃を当てるのと、ひたすら防御を固めたナッパを殴り続ける修行だけど。さすがに全力でやっちゃったらビーデルさんにバレるので、素の状態で殴ることになった。悟天も同じ状態でやっているので、ラディッツを捕えようとして寸前に避けられてしまったことで川に飛び込んだりと失敗続きだ。

 俺はナッパを殴っているものの、殴れば殴るほどこっちの腕が痛くなるもんだからキツイことキツイこと。なお、ナッパは涼しい顔でこっちを煽ってくるのですっごいキレそう。

 なにが「どうしたカイ!そんなへなちょこパンチで攻撃できてると思ってんのか!?」だ。ぶっ飛ばすぞ。俺知ってんだぞ、最近バイオレットさんと仲良くなってるけど仕事の報告書ではビシバシ調整するよう言われてるから裏でうーんうーん唸ってたこと。今度ラディッツに言ってやってもいいんだぞ…!

 

 そんなこんなありつつも、昼時になったのでご飯の時間だ。久しぶりにキッチンを借りて料理を作って出していくと一気に消えていく。チチさんとビーデルさん以外サイヤ人だからどんどん減ってくや。うちの野菜とか肉とか持ってきてよかった~。

 

「すまんが悟飯、そっちのささみとレタス盛りを取ってくれ」

 

「はーい。あ、じゃあラディッツさんの食べてる肉ください!」

 

「構わんぞ」

 

「そういや悟飯、カカロットのやつは?」

 

「お父さんはまたあの世で修業してるみたいです。そろそろ帰ってくると思うんですけど…」

 

「ただいまー!」

 

「あ、おかえりなさいお父さん!」

 

「おかえりー!」

 

 噂をすれば、悟空が瞬間移動で現れた。手には帰りで買ってきたであろう米袋の山が吊り下げられてる。

…というか悟空、お腹減ってたのか?めちゃくちゃ腹鳴ってんぞ。

 

「!!兄ちゃんの飯だ!兄ちゃんオラの分も置いといてくれ!チチ、米ってどこに置いときゃいいんだっけ」

 

「ご苦労様だべ悟空さ!米はあっちの倉庫に入れといてくんろ」

 

「わかったー!」と返事を返したかと思えば、風より速く動いて収納して俺が置いた料理を一気に食べ始めた。

また一つ料理の山が消えていく様を眺めていると、ビーデルさんが唖然とした表情と共に少し溜息を吐いた。悟飯もそれに気づいたらしく、ビーデルさんのことを気にかけ始めた。

 

「ビーデルさん、どうかしたの?」

 

「…いえ。目の前で悟飯君のお父さんが現れたり動きが目で追えなかったり、目の前に置かれたチャーハンが消えて行ったりして疲れたのもあるんだけど…少し羨ましくってね」

 

「羨ましい、って?」

 

 悟飯がそう聞くと、ぽつりぽつりとビーデルさんが話してくれた。どうも、サタンの奥さんが病気で亡くなってしまってからサタンが女人と遊ぶことが多くなり、家で一人なことが多くなったらしい。サタンがビーデルさんを愛してないってわけじゃないらしい。彼女と話すときは、やっぱり嬉しそうにするみたいだから。

 その点、悟飯は俺や悟天、悟空やチチさんたちに囲まれているのを見て自分と比較してしまったらしい。

…ふーむ。

 

「悟飯、今度からビーデルさんも修行に付き合ってもらったら?」

 

「「え?」」

 

「いい案だべ海さ!おめぇさんもたまにでいいから来るといいだ!飯ぐらい作ってやるだよ!」

 

「え、いや、そんなお世話になるわけには…」

 

「別にいいじゃねぇか、悟飯も気にしねぇだろ?」

 

「そうですね、邪魔なんてことは一度も思ってませんでしたし」

 

「えぇっとその…」

 

「よし!今度からはビーデルさんも修行するか!舞空術までらしいから、それまではよろしくな!」

 

 困惑するビーデルさんをチチさんが「折角来てくれたんだ、そんな遠慮することねぇだよ!」とごり押し、無理やりではあるもののオッケーを貰えた。ラディッツとナッパも反対してないみたいだし、大丈夫だろ!

 

◇◆◇◆◇

 

 修行の日が続き、ついに天下一武道会の日がやってきた。道中で悟飯から超サイヤ人無しで戦うことを提案されたことで試合本番は超サイヤ人無しで戦うことになったものの、それでも楽しみなのは変わりない。

インタビューをしようとした人のカメラがピッコロによって爆破されるのを見つつ、久しぶりに出会ったアナウンサーと雑談を楽しむ。今までもアナウンサーをしていたらしいのだが、最近はレベルが低くて見ごたえが無いとぼやいていた。

 

「それでも君たちが来たなら頼もしいことこの上ない!また君たち孫兄弟の対決を楽しみにしてるよ!」

 

「へへ、負けるつもりはねぇぞ!」

 

「俺もだぜ?悟空…」

 

「貴様ら、俺を忘れているような…」

 

「おぉ…!すでにバチバチだね!それでは他の方も武舞台で会いましょう!」

 

 アナウンサーさんと別れ、予選出場を決めるためのパンチマシンとやらがある場所に向かう。どうやらあれの数値が高い順に出場を決めるらしく、サタンが披露した数値の137以上を出せばほぼ確実に出場できるようだ。…手加減間違えたらぶっ壊しそうだな。

 

「天津はーん、頑張れよー!」

 

「孫、それはどっちの意味で言ってるんだ…」

 

 最初は天津飯がすることに。いつものパンチの音と思えないぐらいの弱さで殴られて出た数値は…190。周りにいた人たちがざわつき始めた。

 

「おいおい、あの三つ目のやつ化け物か…!?」

 

「ミスターサタンを超えるなんて、機械の故障じゃないか!?」

 

「待て、どこかで見覚えがあるような…なんだったか…」

 

 

「…これ、かなり手加減しないと不味いかもな…」

 

「ちっ、くだらん…」

 

「18号、力加減を間違えるんじゃないぞ!」

 

「分かってるよそんぐらい…」

 

 その後俺や悟空、ピッコロなどが180~200を前後する点数を出したことでほぼほぼ出場が決まり、ベジータがパンチマシンを粉々にしたのを横目に見ながら少年の部を見ることとなった。リンは出ていないが、悟天とトランクスが出ているから二人の試合が見ものかな?どれだけ強くなったかな~。

 

 




ボージャック一味はまだ天下一大武道大会のことがあるのでパス、16号は森の動物たちがなぜか不安がっているので原因を探すためこちらも不参加です。
セルは変なオルゴールを見つけたらしく、開けるための方法を探すために宇宙を彷徨っているので天下一武道会のことを知りません。一応カイも連絡しようとしたものの、かなり遠いところにいるらしく連絡が届きませんでした。
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