ドラゴンボール ~もう一人の兄~   作:龍玉

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サイヤ人危機一髪!

 

「―――っは、あ!?」

 

「「うわあ!?」」

 

「…どうやら無事に帰ってきたみたいだな」

 

「私たちもちゃんと肉体込みで来れたね!」

 

瞬間移動による次元移動を経て、やっとの思いで地球に帰ってこれた!いつの間にかサタンとデンデのすぐそばに来ていたようで、急に動いた俺に二人がびっくりしちまってる。

 それに父さんと母さんの二人もちゃんと来ていた。閻魔のおっちゃんがちゃんと仕事してくれたみたいだ。

 

 というか、今どういう状況なんだ?今更だけどサタンとデンデが一緒に居る理由がわからんな…。

 

「おいカイ、あれを見ろ」

 

「え?っあれが魔人ブウ!?なんというか、小っちゃいな…」

 

「ベジータ王子もカカロットも居るな」

 

「あれが、魔人ブウ…なんて存在感なんだい…」

 

「か、海さん!やっと起きた…!」

 

「マーク~!天下一武道会以来だな~!」

 

「いやいや、さっき会ったばかりじゃないですか~」

 

「え?俺気づいたらマークのすぐそばにいたって思ってるんだけど」

 

「ゑ?」

 

「お二人とも、そんなことより魔人ブウが!!」

 

 目線を魔人ブウに戻すと、ベジータが地球目掛けて放たれた気弾を弾き飛ばしたところだった。

 一切の躊躇いなく地球を壊そうとする意志。今まで戦ってきたフリーザやクウラなんかとは違う、ただ破壊することのみを考えた一撃だった。

 

「おいブウ!!この星をぶっ飛ばすのは貴様の勝手だがな、オレ達と戦ってからにしたらどうだ!!!」

 

「…ニィ」

 

 笑みを浮かべたブウが手を掲げると、地球一つ壊すことなんて容易い威力を秘めた気弾が現れた。超サイヤ人の悟空とベジータじゃ弾き飛ばせないし、あのまま投げられたらブウ以外のみんながお陀仏なのは想像に容易い。

 

瞬間的に俺と父さんが飛び出して、気弾を受け止めた。

 

 超サイヤ人3に変身したおかげで耐えれはするけど、さっき戦ったばっかなせいで俺の体力が持たない。父さんも肉体が存在している状態だから気の消耗も激しいはず。だからさっさと悟空が母さんたちを連れてってくれたら俺もすぐに逃げれる…!

 

「悟空!!早く逃げろッ!!!」

 

「兄ちゃん―――ッ!?」

 

「急げカカロット!全員抱えなきゃならないんだぞ!!」

 

「皆さんこちらへ!!」

 

 悟空とベジータが母さん達と気絶した悟飯たちを抱えて消えたのを確認し、父さんと共に瞬間移動で悟空のもとへ移動する。

 一瞬、悟空の気が感じられないぐらいの距離に飛んでいったから焦った。すぐさま悟空が超サイヤ人3になってくれなかったら父さんと一緒に消し飛んじまってたぞ…!

 

「ふー、助かったぁ!ナイスだ悟空!悟空が居なかったら父さんと一緒に死んじまってた!」

 

「そりゃよかったけどよ、兄ちゃんいつ生き返ったんだ!?それに一緒にいんのは誰なんだ?なんか懐かしい気が…」

 

「カカロットーッ!!会いたかったよー!!」

 

「ぶええッ!?」

 

「ギネ、喜ぶのは後にしやがれ。地球がぶっ飛んじまったんだぞ…」

 

 瞬間移動で悟空たちのもとに現れると、見たことのない青年とじいさんがいる場所に立っていた。そして悟空めがけて母さんが突撃し、急に母さんが突撃したのに反応できず悟空が地面にぶっ倒れた。

 父さんが諫めるけど、さすがに何十年も会えなかった悟空に会えた喜びが大きいのか、ずっと悟空に抱き着いたまんまだ。

するとベジータが訝しげに父さんに視線を投げかける。どこか記憶を探っている様子だ。

 

「貴様、下級戦士のバーダックか?何故カイと共に生きている。カイはともかく、貴様は惑星ベジータの消滅と共に死んだんじゃなかったのか」

 

「ふん、オレの息子が世話になったなぁ?王子様…オレたちは地獄で色々あってな、魔人ブウを何とかするまでは現世に居られるようになってんだ」

 

「地獄って、じゃああの世とこの世の境をなんとかしたのって兄ちゃんたちだったんか!よかった~!…ていうか、ラディッツ兄ちゃんがオメェの息子って…じゃあオラも…?」

 

「…そうだよ、カカロット。あんたはあたしとバーダックの息子だよ。記憶が無いから実感がないかもだけどね」

 

「…オラの母ちゃんと、父ちゃん…」

 

「けっ。オレのガキだってのに、甘いやつになりやがって…。だが、フリーザの野郎に勝つたぁな。デカくなったじゃねえか」

 

「――――」

 

「…テメェはオレ達の自慢のガキだよ」

 

「……あり?な、なんだ…?」

 

 父さんはそう言うと、少し乱雑に頭を撫でた。悟空の髪がぐしゃぐしゃになっては元に戻ってを繰り返すけど、撫でるのを止める様子はない。

 すると悟空の目から少しずつ涙がこぼれだした。慌てて目を擦るけど、止めどなく流れ続ける。号泣というわけでもなく、かといって雀の涙というわけでもない涙が地面に落ちて、悟空が戸惑い続ける。

 さっきから「ここは天国か?」とか頓珍漢なことを言ってたサタンも周りの状況に気づいたみたいで、困惑した様子で悟空を見ていた。

 ベジータは興味なさげに鼻を鳴らして悟空から目を背けて、気絶した悟飯たちの様子を確認してる。

 

…俺は、静かにそれを見ていた。悟空が記憶喪失の状態になったのは、守れなかった俺のせいだ。そんな俺が三人の傍に行くのは、少し違う気がする。

 でもまぁ、父さんたちと悟空が会えたのは、本当に良かったと思う。あの世に行っても会えなくて、もう二度と会わせられないって思ってたから。

 

◇◆◇◆◇

 

「や、やっと止まった…なんか変な気分だ。泣いてるつもりじゃないのに泣いちまうし、なのに嫌な感じはしねぇ…」

 

「体が覚えてたんだろうな、父さんと母さんのこと。今はそれは置いておこう。ベジータ!気絶したみんなは?」

 

「駄目だ。全く起きる気配がない。魔人ブウに吸収されたせいなのか、ずっと眠りこけたままだ」

 

「みんなが気絶してたのは吸収されてたからなのか…それに地球も吹っ飛んじまったからドラゴンボールも無いし、結構まずい状況だな…」

 

「な、なに!?ドラゴンボールじゃと!?何故ドラゴンボールが地球にあるんじゃ!?」

 

「―――そうだ!ドラゴンボールですよ!!」

 

 デンデが急に喜色の声を上げた。彼曰く、ナメック星のドラゴンボールを使えば地球もみんなも復活できるかもしれないらしい。確かにナメック星のドラゴンボールを使えば地球を戻すことも可能だし、地球が戻れば地球産ドラゴンボールも復活する。

 距離の問題も界王神様とお付きの人が合体した姿のキビト神なら問題が無いらしいし、何とかなるかもしれない。

 しかしここで問題が発生した。地球が爆散したことで散り散りになっていたブウが元に戻ったらしい。

 

「お前さんら、こやつが怒るからと言ってポタラを持ったままじゃったろう!早く合体するんじゃ!」

 

「……いや、オラたちは合体しねぇ。コイツはなんていうか、オラ達向きじゃねぇんだ。自分一人の力で戦いたいんだ。悪いなこんな時に…もしもの時に備えて、兄ちゃんに持っててもらうから大丈夫さ」

 

「フッ…よく言ったなカカロット。それこそが…サイヤ人だ」

 

「俺が持っとくのか、了解」

 

「フン、バカ息子め。テメェだけで楽しむつもりか?」

 

「へへっ、バレちまったか?実はオラバビディと戦ってるときも戦ってねぇから、先にやらしてもらおうって思っててさ!ベジータなんかあんときだけじゃなくブロリーとも戦ってから、今回はオラに譲ってくれよ!」

 

「ぐッ…!貴様、痛いところを突きやがって…」

 

「ふふっ!カカロットらしいね、みんなより戦ってないことを気にするなんて!」

 

「~っ!ホンットにサイヤ人っちゅーもんは厄介な奴らじゃ…!」

 

 俺達の様子を見て、合体する気が無いことを察したおじいちゃんが苦虫を嚙み潰したような顔で天を仰いだ。

 実際、ブウのことが心配な人からしたら俺たちの行動は意味不明なものに映るだろう。だけど俺達サイヤ人は、闘うことが一番に来てしまうどうしようもない一族だ。母さんとか俺みたいなのが例外なだけで全員闘いたくて仕方ないんだ。まぁ俺と母さんもみんなの行動を尊重しようとする側だから同じ穴の狢かもだけど。

 

「大丈夫、心配すんなって。あいつはここまで来れやしねぇから、その間に作戦でも考えるよ。その間に犠牲になった宇宙人には悪いけど、ドラゴンボールでなんとかすっからさ…」

 

 それがフラグとなったのかどうなのかはわからない。だけどその言葉のすぐ後のことだった。俺たちのすぐ背後で風切り音が鳴ったかと思うと、魔人ブウが姿を現した。

 俺と悟空が使う瞬間移動とは少し違うそれは、先ほどのキビト神が使った瞬間移動であることがわかる。

 

「頼む!みんなを連れて違う星に行ってくれ!ここはオラ達だけで何とかする!」

 

「え…!?は、はい!」

 

「ええい仕方ない!こ、この界王神界は滅多なことでは壊れはせん!思いっきしやってしまえ!」

 

「カイ!カカロット!バーダック!絶対に負けないで!!」

 

「頑張って…!」

 

 母さんたちにサムズアップで返し、四人だけ残って魔人ブウと相対する。といっても最初は悟空一人で戦うけど。

 

「よし、なんとかなるかどうか、いっしょかましてやっか!みんなの番ごと飛ばしてやる!」

 

「ああ」

 

「悟空、出し見惜しみなしだからな!」

 

「油断すんじゃねぇぞ、カカロット」

 

 ベジータと父さんと共に丘に移動し、悟空の戦いを見守る。こっちが移動したころには超サイヤ人3へと変身し、寝ていた(!?)ブウもやる気になったみたいだ。

 

「いよいよ始まるか…」

 

「あぁ…」

 

「全宇宙を懸けた、最後の戦いが…!」

 

◇◆◇◆◇

 

「…あっ!しまった、ここは夢だとか言って駆け回っていた人間を連れてくるのを忘れてました…!」

 

「…まぁ別にいいじゃろ」

 

◇◆◇◆◇

 

 悟空とブウの戦いは熾烈を極めた。悟空の気功波がブウを消し飛ばし、再生したブウが隙をついて悟空に打撃を加えていく。向こうは一切のダメージを負っていないにも関わらず、悟空は少しずつ傷を負っていくじり貧の形だ。

 

 ふとベジータの様子が気になってそちらに目をやると、少しだけ笑みを浮かべながら悟空のことを見ていた。その目は、悟空に期待するような光があった。

 

「…カカロット、凄いやつだよ、お前は…魔人ブウにとどめを刺せるとしたらお前しかいないだろう」

 

「ベジータ、お前…」

 

 少し驚いてしまった。あのベジータが悟空を認めるような発言をしたからだ。プライドの塊と言える存在が言う言葉は、思っていた以上の驚愕を覚えるものだった。

 

「カイ…オレは何となくではあるが、何故カカロットのやつに敵わないのかが分かった気がする」

 

「………」

 

「守りたいものがあるからだと思っていた。守りたいという強い心が得体の知れない力を生み出しているのだと…確かにそれはあるかもしれないが、それは今のオレも同じことだ」

 

「…そうだな。今のお前は、父親の顔をしているよ」

 

「そう見えるか?カイ。だが今までのオレは、オレの思い通りにするために…楽しみのために…敵を殺すために…そしてプライドの為に闘ってきた…。だがアイツは、カカロットは違う。勝つ前に戦うんじゃない。絶対に負けないために、限界を極め続け戦うんだ…!だから相手の命を絶つことにこだわりはしない…。あいつはついに、このオレを殺しはしなかった。まるで、今のオレがほんの少しだけ人の心を持つようになるのがわかっていたように」

 

 言われて、悟空の顔が浮かんだ。悟空は確かに殺すことを重要視しない。殺すことよりも、より強くなってもう一度戦うことを想像する。いつだって止めを刺さざるを負えない状況だから止めを刺していた。その在り方はベジータの言葉に信憑性を帯びさせるもので、悟空が俺たちの一歩先を行っている理由だと思えた。

 

 

 

「アタマに来るぜ…!戦いが大好きで優しいサイヤ人なんてよ…!

 

……がんばれカカロット、お前がナンバー1だ!!

 

 

 

 

「…くっ、ふふ…!ベジータがそんなこと言うなんてな。ホント、最初に来たばっかのお前に見せてやりたいぜ」

 

「あの時のベジータ王子に見せたところで、未来の自分だなんて認めねぇと思うが?」

 

「違いない。ハハハハハ!」

 

 宇宙の命運が懸かった戦いの最中とは思えないぐらいに笑ってしまう。ベジータのそれがあまりにも純粋な賞賛と、いつかそのナンバー1を追い越してやるという決意に溢れたものであることが嬉しかったからだ。

 

 俺は今まで、悟空が笑って、幸せでいられるようにと見守ってきたつもりだ。それは今に至るまで、一切変わらない願い。

 だけど、もう大丈夫だろう。悟空にとってのライバルがいて、友がいて、全力を出して挑むべき壁がある。それに悟空が喜ばないわけがない。笑わないわけがない。

…これからはただ純粋に悟空と肩を並べよう。追い越して追い越されてを繰り返して、死ぬその時まで悟空やベジータと競い合おう。

 そのためにもまずは、ブウを倒さなくちゃな。

 

「悟空があれだけやっても有効打になってないところをみるに、今までの一撃じゃ威力が足りてないってところか」

 

「カカロットほどのパワーなら細胞も残さず消し去れるはずだ。だが気を溜めようにも、時間が足りないといったところか…」

 

「しかも超サイヤ人3じゃ燃費が悪ぃから、いつガス欠になってもおかしくねぇ。…仕方ねぇ、カイ!超サイヤ人3でさっさと決めちまうぞ!誰が戦おうが似た結果になるのが目に見えてやがるしな」

 

「それもそうか。あんなにダメージを負ってんのに、すぐ新品になっちまうからな…」

 

「癪な話だが、全員で消しにかかるしかないだろう…!ハアッ!!」

 

「「だああッ!!」」

 

 話もまとまり、三人で超サイヤ人3へと変身して悟空のもとへと飛びたつ。近くに来たからこそわかるが、父さんの言う通り悟空の気がかなり減っている。肉体がある状態で超サイヤ人3に変身し続けていたから、その分気力も減っていたということだ。

 もしこのまま戦っていたらガス欠になってもおかしくなかっただろう。

 

「ベジータ!?それに父ちゃんに兄ちゃんも…!」

 

「カカロット、すでに貴様も限界が近いはずだ。こうなったら全員でかかるぞ!」

 

「えっ!?も、もうちょっとだけ待っててくれよ!1分ありゃ完全に消し飛ばせっからさ…!」

 

「カカロット、虚勢張ってんじゃねぇぞ。テメェもそろそろガス欠だろう。オレも超サイヤ人3になったからわかってる」

 

「うっ…!?」

 

「時間がかかればかかるほど向こうが有利になるんだ、四人でさっさと勝負を決めちまおう!」

 

「ちぇっ、カッコつけすぎちまったかな…!…戦ってて分かったけど、今のオラ達全員の気功波をぶつけちまえばあいつも治れないと思う。だから…」

 

「全員同時に放つための隙が必要というわけか…ならばオレが隙を作る!後に続け!!」

 

「「「おう!!」」」

 

「カッカカカカカカカカ!!」

 

 ベジータが先陣を切ってブウと殴り合い、その周りから俺と父さんが気弾を投げつけてベジータの援護をする。俺達を煩わしく思ったようで、ベジータに一撃を入れてから俺たちめがけて魔口砲じみた気功波を放とうとして、真上から急降下をすることで勢いを付けた悟空の蹴りが放たれる寸前の口を閉ざした。

 全員がすぐさま離脱した直後にブウの口が大爆発を起こし、一瞬だけの隙が生まれた。だけど気功波を放つ隙とは言えず、牽制じみた光線しか放てなかった。しかも光線は弾き飛ばされるわその光線が悟空に飛んでいくわと芳しい効果はなかった。

 

「兄ちゃんのバッキャロー!オラに飛んできたじゃんかー!」

 

「わ、悪い!」

 

「何してやがる…」

 

「ふざけてるのか貴様らァ!!」

 

 父さんに呆れられるしベジータには怒鳴られちまった…!やらかした…。こうなったら今度は俺が隙を作ってやる!

 

「ダァァアアアアア!!」

 

「グギャオオッ!!」

 

 鞭みたいに俺めがけてブウの腕が振り回されるのを掻い潜り、ブウの顎を蹴り上げる。アームハンマーで追撃しようとするが、今度は俺の顎が蹴り飛ばされた。どうやら地面を潜ったブウの足が直角に折り曲がって俺を蹴り飛ばしたらしい。

 宙に浮いた瞬間にブウの腕が殺到し、瞬きする間もなく拘束されてしまった。

 締めあげようとするブウに抵抗しようと強引に抜け出そうとすると、二枚の気円斬がブウの腕と本体を切り飛ばした。

 

「あっぶね…!?悟空にベジータ、助かった!」

 

「さすがに一人一人じゃきちぃみてぇだな…!」

 

「バーダック、カイと共にブウの相手をするんだ!その間にオレとカカロットは気を溜める…!」

 

「俺に指図すんじゃねぇよ…!」

 

 そう言いつつも、俺が飛び出すのに合わせて父さんが気を纏ってブウにタックルを仕掛けた。ブウが分裂して父さんを迎撃しようとするのを連続かめはめ波で妨害し、父さんに気弾が飛ばないようにしておく。

 

「リベリオンスピアッ!!」

 

「グギャオッ?!」

 

「そらそらそらそらそらァッ!!」

 

 分裂したブウの一人にぶち当たったかと思うと、他のブウ一体一体に同じように突撃することで一か所にブウを集めていく。

 最後の一体が飛んで言った瞬間にバリアを放ち、一人残さず俺のバリアの中に閉じ込めて圧縮していく。

 徐々に徐々に一体に凝縮していき、ついには元の一体へと変化した。

 

「今だアアアアアアアアッ!!!」

 

「ギャリック砲ッ!!!」

 

「リベリオンッ!!トリガアアアアアアッ!!!」

 

「「かめはめェッ…!波アアアアアアアアッ!!!」」

 

 

「グガオオオオオッ!?…ガ?……ギヒヒッ!!」

 

 

全員の気功波がブウへと向かう最中、瞬間移動の音と共にブウの姿が消えた。

 

「ッ!?あいつ、どこに行きやがった!?」

 

「まさか、逃げやがったってのか…!?」

 

「おい界王神!ブウのやつはどこに逃げた!?」

 

 

 

『皆さん今すぐ退避を!!魔人ブウが―――!?』

 

 

 キビト神の焦る声が聞こえたその時だった。また瞬間移動の音が聞こえて、そちらに目をやって思わず後悔した。

 

 そこにはブウが居た。だけどさっきまでのブウじゃない。小さい姿のままなのに、服装が変わっていた。

 さっきと同じズボンの上には赤い腰巻が巻かれ、首元には見覚えのある()()()()がかけられていた。

 

まるで蒸気を吐きだすようにブウが息を吐く。そして次に放たれた言葉に戦慄した。

 

 

 

「―――カカ、ロットォォォ…!!グギャオオオオオオオッ!!!」

 

 

 後から知ったことだが、ベジータは復活したブロリーと戦っていたが止めを刺せなかったためブロリーは生死不明のままだったらしい。

 つまり、今俺の目の前にいるブウの姿から予想するに…目覚めたブロリーに気づいたブウが奇襲し、そのまま吸収したということだろう。精神性はそのままに、パワーと残虐性を増した状態で、ここに帰ってきたというわけだ。

 

今度こそ俺達を、八つ裂きにするために。

 




はい。いやはいじゃないが。
まぁ超サイヤ人3×4対純粋ブウだとどう考えてもブウが負けてしまうので…。
まぁこの状況のままだと逆にサイヤ人側が負ける戦力差なんですけどね皆さん(白目)。

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