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『皆さん!!お待たせしました、ミスターサタンのご活躍により安全が確認されたため、これより天下一武道会を再開いたします!!どうか、盛大な拍手をお願いします!!』
「「「「「わあああああああっ!!!」」」」」
魔人ブウの危機が去って数日。ドラゴンボールでブウの記憶を消してもらったことで、地球の人々から魔人ブウという存在が忘れ去られた。しかしなにか地球の危機があったということは事実であったため、埋め合わせをするかのようにサタンが危機を救ったヒーローとしてみんなの心に残った。
実際、あの時サタンがいてくれなかったら俺と父さんは死んでたし、ベジットが間に合うこともなかった。
そのことも相まって、太っちょのブウをサタンが殺してほしくないと願っても反対する人はいなかった。まだ合体が解けてなかったベジットが後押ししたこともみんなを納得させる一因だったかもしれない。
そのあとはドラゴンボールで地球と人を生き返らせて、記憶を消してもらって…残った願いで父さんと母さんを生き返らせてもらった。
俺の魂のこともあるから二人ともすごい嫌がったけど、悟天の「ボク、おじいちゃんとおばあちゃんのお話もっと聞きたい!」と強請ったことで母さんがノックアウトされ、なし崩し的に父さんと共に生き返ってもらった。
今は悟天と出場前の悟飯の二人から、俺や悟空、ラディッツの小さいの頃の話を聞かれては楽しそうに話している。父さんは話に参加せず、出店の料理を楽しんでいるようだ。
…あぁ、あとあのことも残ってたか…。実は小さい方のブウが消えた後に、じい様たちを封じ込めた瓶と一緒に、ブロリーが倒れていた。ブウに吸収されていたから、死ぬこともなく外に出てきたのだろう。
ここからが大変だった。界王神様たちと一緒に元気になったみんながやってきてブロリーを発見し、相対したことがある面々が止めを刺そうとした。
しかしその直前に目覚めたブロリーの様子がおかしく、どうも記憶を失くしたようだった。口調も穏やかで、どこか無気力な状態だった。
どうやら合体した俺と父さん――カダックとベジットのかめはめ波に浄化のエネルギーが混じっており、ブウを浄化するだけに留まらずブロリーの精神にまで影響を与えたようだ。
邪悪な気も感じられず、敵意もないブロリーを殺すことに躊躇ってしまい、結果的に見逃すことに。地球に連れて行くことにもなり、時々様子を確認しながら危険性がないかを見守ることとなった。
今は東の都付近で一人日々を過ごしている。
「ほんと、無事に大会が再開してよかったぁ」
「あむっ!んぐ、んぐ…オラとベジータも、ポタラで合体したまんまだったもんなぁ」
「いやほんと、無事によく…」
ブウとの闘いの後、俺と父さんは時間が来たから分離できたものの、悟空とベジータはポタラで合体したまま分離しなかった。大会まであと数日だったり、悟天とトランクス達がオレのパパだいやボクのお父さんだとケンカし始めたりと急を要したため、ヤードラット星に向かってスピリットの強制分離という技で分離してもらった。
結果的にベジットから悟空とベジータに分離し、なんとか大会に間に合った。
「スピリットの強制分離か…今度学びに行こうかね」
「ありだと思うぞ?兄ちゃんなら使えそうだし。……おっ、悟飯とナッパが戦うみてぇだ!」
武道会の方に目をやると、ナッパと悟飯が向かい合って構えていた。
武道会に出場する選手が何人もいなくなって進行がごたつきかけはしたものの、色々と変更を加えることで進行することとなった。その中でも大きいのは、サタンは優勝者とのエキシビジョンマッチとして出場することとなり、トーナメントから除外された点だろう。人数の問題もあったから配慮が加えられたが、サタン本人はホッとしていたな。
現在はすでに第9試合まで進んでおり、これが終われば次は悟空と18号の試合だ。
ピッコロは界王神様がいないため勝ち進み、悟空とベジータ、ラディッツと18号の試合、天津飯と俺の試合もすでに終わった。どっちの試合も見ごたえ抜群で、天津飯との試合は戦っている最中なのにも関わらず笑みが零れちまうぐらいに楽しかった!
中でも悟空とベジータはほぼ決勝と言っても過言ではなかったな。
悟空とベジータが舞台に上がった後は言葉少なに試合が始まり、いきなりフルパワーで戦い始めた。超サイヤ人無しの状態で舞台を駆け巡り、時々見える姿は少しずつ傷を負っていきながら笑顔が溢れたものだった。気功波が飛び交っては空へと打ちあがり、より苛烈さを増していく戦いは二人の気功波のぶつかり合いで頂点に達し、ベジータのファイナルフラッシュを悟空のかめはめ波が打ち破る形で幕を閉じた。
ベジータが地球に来たばかりの頃を空見してしまうほどの本気のぶつかり合いの熱は、また天下一武道会を見るためにやってきた観客の人々の心に火を灯して大歓声を巻き起こした。
悟空が「今度は超サイヤ人ありでやろうな、ベジータ」と言えば、「次は、貴様を超えてみせる」とベジータが返して二人は引き上げたのだった。
ラディッツと18号の試合はぶつかり合いがかなり少なかったスピーディーな戦いだったな。ラディッツが円を描くように動き、中心にいた18号がその軌道を読んで攻撃をしていた。ラディッツのスピードに追い付けなくても、18号自身は永久エネルギー炉があるから持久戦に持ち込めば有利に働くから、ラディッツが攻撃の態勢に移らないように動いていた。対するラディッツは一瞬一瞬の隙を縫った攻撃で少しずつ18号に攻撃を与えていくヒット&アウェイ。だけど超サイヤ人無しの状態だったから、少しずつ18号もスピードに慣れてきて攻撃が避けられるようになって行ったかと思うと、突撃してきたラディッツにクロスカウンター気味のストレートが突き刺さってラディッツが場外に吹き飛んだ。結果、ラディッツの場外負けとなって18号が勝ち進んだ。
超サイヤ人無しで18号とやり合えていたことを考えればラディッツも凄まじい成長をしていると言えるけど、当の本人は「18号がスピードに慣れる前に勝負を決めるべきだった」と悔しがっていた。今は観客席に移動して、父さんと試合の反省をしているみたいだ。
そんで最後の天津飯との試合は…とにかく楽しかった。天津飯は天下一武道会が始まるまでの間に、自分の体をさらに磨き上げていた。その成果がなんと、気功波の跳ね返しだ。かめはめ波だけじゃなく、気功波すべてに耐性ができていた。クリリンとの試合ではかめはめ波しか見られなかったから、俺との試合がお披露目のタイミングになったらしい。
こっちの気功波、つまりかめはめ波は勿論のこと、いつも牽制気味に撃っているレーザーも気弾も一切効かないし自分に返ってくることになる。当たる直前に起爆してしまえば跳ね返ることもないが、そもそも天津飯の目が良いせいで起爆しようとした瞬間に気弾をこっちに蹴り飛ばされてこっちが爆破された。
結果、こっちは気弾系を封じられた状態で格闘戦を強いられるかなり厳しい試合となった。向こうは気功砲もどどん波も制限なく打てるから、距離を取られてしまえば防戦一方になる。しかも界王拳も使ってくるからもっときつい。
だからこっちも界王拳を使い、天津飯の撃つどどん波も気功砲もすべて真正面から突撃して突破し、ボロボロの状態ながらも格闘戦を仕掛けていった。気弾も天津飯に当てないようにしながら目くらましに使い、残像拳でフェイントを入れながら天津飯と殴り合った。
どどん波と気功砲を無理に突破したせいで服はボロボロ体は血だらけな俺と、四本の腕を生やしながら体中が痣だらけとなった天津飯の試合は、餃子やランチさん、ブルマさんやパンジの応援する声が聞こえる中で終わりを迎えた。決め手は天津飯が気功砲を打とうとした瞬間の突進だった。突進の寸前に界王拳の倍率を50倍に引き上げ、反応もできない瞬間を突いたことで天津飯も吹き飛び、二人で一緒に観客席にいたクリリンたちへと突っ込んでしまった。
しかし天津飯が先に観客席に接触していたため、ギリギリの判定ながらも俺の勝利となった。双方ともに限界ギリギリの戦いに、終わった後は笑いながらぶっ倒れてしまった。仲間の誰かとあんなに競い合い、ギリギリを攻めた戦いは本当に久しぶりだったからかな。この後の二人も同等以上にギリギリの戦いになるだろうけど。
「界王拳の50倍以上はやっぱり諸刃の剣だな。超サイヤ人並みにパワーアップする感覚があるけど、それ相応のフィードバックが来ちまうし」
「あー…。兄ちゃんも仙豆無しじゃ動けなくなるぐらいだもんなぁ」
「あれはダメージがすでに積み重なってたからだろうと思うが…。まぁでも、あの時天津飯がそれ無視して50倍で来てたらさすがに負けてたかもな」
頬を思いっきり殴られながらも悟飯を蹴り上げるナッパを横目に、悟空と試合のフィードバックをしていく。ベジータはブルマさんと一緒にいるため、選手控室側にいない。
天津飯との戦いで一番キツかったのはやっぱり気弾系の跳ね返しだったな。昔は集中のための予備動作があったけど、今はそれも克服したようで少し力んだかと思えば跳ね返してくる。本人曰く、桃白白や鶴仙人、餃子の超能力を来る日も来る日も受け続けて耐性を作り出したんだとか。もともとかめはめ波を体質で跳ね返せる天津飯にしかできない芸当だな。
といっても超サイヤ人になった俺や悟空レベルの気弾はまだ返せる気がしないらしく、まだまだ改善の余地があるらしい。そもそも本人としてはこれ自体を主力にする気は無く、よりどどん波や気功砲といった技を磨くことに専念するみたいだ。一つのアドバンテージに固執せずにより高みを目指すのは天津飯らしいというかなんというか。
「デラックスッ!!ボンバ―――」
「そこだあああああッ!!!」
「なぁ……ッ!?」
試合の方ではついに決着がついたようだ。デラックスボンバーを放とうとした瞬間を隙と見た悟飯がナッパが蹴り飛ばし、背後に移動したかと思ったら一気に肘をナッパの背中に叩き込んで場外へと叩き落した。
あの動きは、悟空が龍撃拳って名付けてた連撃を見た悟飯が自分なりの動きに落とし込んだやつか?確か龍翔拳って名前だったはず…。
「……へへ、そろそろオラの番になっか。18号とやんのは初めてだかんな、最初から本気で行かねぇと…!」
「持久戦に持ち込ませんなよ。向こうに疲労って概念は無いんだし」
「わかってるって!」
そう言いながらチチさん達の元に行く悟空を見送り、俺もパンジ達の元へと向かう。次は悟飯だからな、少しでも油断したら負けるし、気を落ち着かせないといけない。
……ほんと、無事に再開してよかった。じゃなかったらみんなと正式な場で戦うことなんてほぼ無い。この天下一武道会だからこんなにもワクワクする。ドキドキする。ゾクゾクする。まずは悟飯に勝たないとな…!
天下一武道会(ダイジェスト)。次回も最初にダイジェストを挟んで決勝となります。
ぶっちゃけた話をすると、書いてる途中で悟空VSベジータの戦いをダイジェストにするのを勿体なく感じたのでおまけ話枠で書こうか迷ってます。
正月に書きたい話があるから来週までに次回を書き終えれたらいいけどなぁ…。
天下一武道会の展開について
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決勝以外ダイジェストで
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