一部イベント特効ゲーマーの行くVRMMO(ゴシック体対応版)   作:みなかみしょう

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第50話:決戦! キメラゴドン! 5

 俺は無事にモリス・ルクスの広場で復活した。見れば、似たような状況らしい人達が複数いる。あのファイターさんもだ。

 

「コサヤさんもやられましたか」

「……完全に狙われた。さすがにアレは、空中二段ジャンプできないと無理」

 

 二段ジャンプあれば回避できるのですか。凄すぎる。俺はちょっと厳しいな。

 そんなことを考えていると、広場に轟音が響いた。音のした方は北側。なんか、頭が光ったキメラゴドンが見える。

 

「あれ、イザベルCCが気合い入れて攻撃しながら近づいてるってことですよね」

「……多分」

「下にいて生き残った仲間が言うには、危険モンスターはいないけど攻撃が激しくて上に近づけないらしいぞ」

 

 さっきのファイターさんが教えてくれた。

 つまり、どうにか頭上にいってあの女を殴らなきゃいけないわけか。

 

「……どうする?」

 

 短いけど、コサヤさんの言葉には多くの意味が含まれていた。キメラゴドンは街に大分近づいている。のんびり登って戦う余裕はないだろう。なにか、特殊の手段が必要だ。

 

「一つ思いつきがあります。カモグンさん達のところに行きましょう」

 

 俺達は他の人達と別方向、城壁へと向かった。

 城壁北側に到着すると、ひと目で状況がわかった。カタパルトは修理中だ。カモグンさんとオリフさんが周囲にいくつもウインドウを開き、カタパルト本体が淡く輝いている。

 

 手の空いているフィーカと瑠璃さんは城壁から届く範囲で攻撃と支援をしているようだ。……どさくさに紛れて野良モンスターもきてるのか。そろそろヤバそうだな。

 

「あ! トミオさんにコサヤ様! 無事だったんですね!」

「いや、しっかり死に戻ったが」

「……無事といえば無事」

「素直に再会を喜びましょうよ! どうでした、あたし達の魂の一撃は!」

「……見事だった」

「ああ、おかげであとちょっとだ。……カモグンさん、カタパルト、使えますか?」

 

 作業していたカモグンさんとオリフさんが顔を上げる。

 

「撃てるっちゃー撃てる」

「破損率をちょっとずつ下げてるトコ。一回か二回はできる」

 

 よし、ならいけるな。

 

「カタパルトで俺を射出してください。その次はコサヤさん」

 

 こうなったら空から直接乗り込んでやる。他に方法はない。取り巻きを片付けながら、キメラゴドンの足元から頭上を目指す時間はないんだから。

 俺の作戦を聞いたフィーカが焦って声をあげる。

 

「ええええ! 無茶ですよ! だってこれ、人間乗せて飛ばすアイテムじゃないですよ!」

「乗れないのか?」

「実は乗れます」

 

 じゃあ、問題ないな。

 

「着地の直前にピタッとフックの移動に切り替えれば大丈夫なはずだ。多分」

「多分て!」

 

 頭を抱えて叫ぶフィーカ。俺が変なこと考えたみたいじゃないか。やめてほしい。

 

「あとちょっとで破損率が10%切る。瑠璃さんに支援をかけて貰っていてくれ。コサヤさんもな」

「わかりました~」

 

 カモグンさんが了承し、瑠璃さんが魔法をかけはじめてくれた。

 

「え、いくんですか? これ。撃つのあたしですよね!?」

「責任重大だな」

「……頑張って」

 

 回復アイテムを飲みながら伝える。うん、皆話が早くて助かる。

 

「できた。俺と瑠璃は下に行って履帯でも殴るよ」

 

 オリフさんが顔を上げて言った。キメラゴドンはもう城壁のすぐ側だ。意外と移動が早い。あのイザベルCCを倒すまでの時間稼ぎは必須だ。

 

「二人を射出したあと、修理しつつ破損覚悟で援護する。頼んだぞ」

 

 真面目な顔でいいつつ、カモグンさんが視線で俺に乗るように指示をしてきた。

 カタパルトの台座に両足を乗せる。大ジャンプを決めてやるぜ。

 

「どうなっても知りませんよ! やっちゃいますよ!」

 

 動揺しながらもフィーカがカタパルトを操作していく。狙いをつけたり、威力を調節したりと、色々操作があるようだ。ちゃんと当ててるあたり、才能がある。

 

「やってくれ。コサヤさんは少し狙いがずれても問題ない。俺が拾う」

「ええい、ままよ! いけー!」

 

 俺は勢いよく射出された。

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