ゲヘナのガンマン   作:トニートニー

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ガンマンと先生 その2

 

 

本日は晴天時々銃弾の雨、ところにより榴弾が降るでしょう…

 

そんな事を考えながらヘルメットどもに銃弾を叩き込む。

大漁だ。全国のヘルメット共が集まってるんじゃないかコレ…

 

「な、なにこれ!?」

 

「何って…活きの良いヘルメット共でしょう?ミレニアムには生息してないんですか?」

 

ぼやくユウカ先輩に軽口で返す。

 

「そういうことじゃなくて!なんで私達が不良と戦ってるの!?」

 

それはほら、何とかの制御を得るために…

 

「サンクトゥムタワーの制御を取り戻す為にはシャーレの部室の奪還が必要ですから…」

 

そうそう、そんな名前だったわ。横文字ばっかりで私は覚えてられないが、チナツはちゃんと覚えている様だった。

 

飛んできた銃弾を避けながらお返しの一発、ハイ命中ッと。

 

「それは聞いたけど…!私コレでもウチの学校で生徒会に所属しててそれなりの扱いなんだけどなんで私が…」

 

おぉ、団体さんだ。少し脇にそれて初弾を躱す。反撃で半数は沈黙、残りはスズミ先輩とハスミ先輩がトドメを刺す。ビューティフォー。

 

「痛っ!あいつら違法JHP弾を使ってるじゃない!?」

 

あ、避けた弾がユウカ先輩に当たった。…ミレニアムは技術に偏った学園だと思っていたがこの人を見ると文武両道なんだろうな。

 

「伏せて下さいユウカ、林檎。それに、ホローポイント弾は違法指定されてません。」

 

ハスミ先輩の言う通りに伏せると頭上を掠めて弾丸が通過、奥の新手が壊滅した。やっぱり強いわこの先輩…

 

「ウチじゃ近々禁止指定になるの!傷跡が残るでしょ!!」

 

当たると痛いし痕になるしで恨みがマシマシになりそうだもんな。

 

「今は先生が一緒なので流れ弾などにも気をつけましょう」

 

「先生はキヴォトスではない所からいらした方ですから弾丸一発か命に関わる可能性もあります。その点ご注意を!」

 

ハスミ先輩とチナツがこっちを見て話している。

ちゃんと先生に当たらない奴だけ避けてるだろ…何が問題なんだ?

 

 

 

 

「…それにしても林檎、貴方の目はどうなってるんですか?」

 

襲撃が止んで小休止しているとハスミ先輩が話しかけてきた。

 

「明らかに撃たれてから避けている時がありました。予測じゃなくて本当に"見てから"避けていませんか?」

 

「?…普通に避けれる時は当たる奴を見てから避けませんか?」

 

当たったら痛い物が飛んできたら出来るだけ避けるでしょ…

フルオートで乱射されたり散弾だったり近距離で撃たれたりすると覚悟決めて耐えるけど。

 

私の返答に全員沈黙する。

 

"君達、銃弾を見てから避けてるの?"

 

「いえ、私が回避しているように見えるのは銃口から弾道を予測しているだけで実際に弾丸が見えている訳じゃありません」

 

こちらを見つめながら静かにスズミ先輩が答える。

 

「ある種の特異体質なのかもしれませんね」

 

成る程…基本的に経験で避けるのが普通なのか。

見えるって言っても一発目が何処に向かって飛んできてる程度のものだからギフテッドと言われてもちょっと微妙だな。

連射されるとマズルフラッシュで見辛いし。

 

…あぁ、そういうことか。

 

「その…今後は余り後ろに弾通さない様にします」

 

 

先程こっちを見ながら流れ弾云々言ってたのは私の避け方が問題だったのか。私から見たら先生には当たらないコースでも端からみたら危うく見えると。面倒だが流石に死ぬかも知れない人と天秤には掛けられない。覚悟してある程度は被弾するか…

 

"いや、今まで通りで良いよ"

 

生徒が痛い目に遭うのは本意ではないからね。

 

そう続けて先生は微笑んだ。

 

 

 

…先生方面に行く奴だけちゃんと受ける様にしよう。

私は痛いで済むが先生は死にかねない。

それでも先生は恨まないかもしれないが、私がそれを背負い切れるとは思えなかった。

 

あぁ、ユウカ先輩は凄いな。私が避けた弾が先生に当たるかも知れないと態と避けずに守っていたのだ。

 

「いえ、これ以上皆さんに負担させる訳にもいきませんから」

 

私が決意を新たにハッキリと伝えると張り詰めた空気が弛緩した。

 

「先生、先輩方。迷惑をかけてすみませんでした」

 

頭を下げると先生と先輩方が慌てた様子で

 

"いや、本当に大丈夫だよ!?"

 

「そこまで深く考えなくても良いのよ!?ちゃんと見えてるなら私達もそれを前提に動けば良いだけだし!」

 

「えぇ、私も確認がしたかっただけで責めるつもりはありません」

 

「私も同意見。使えるものは使ったほうが良いと思う」

 

 

優しい言葉をかけてくれる。

 

それでも今回はそうすると決めた。

 

先生の方へは一発も弾丸を通さない気持ちで行こう。

 

 

 

 

小休止を終えて再出発する時にチナツから恨みがましく声をかけられる。

 

 

「…私には無いんですか?」

 

「すみませんでしたチナツさん」

 

 

よろしい、と苦笑して頭を叩いたチナツに感謝しながら先に進む。

 

 

 

 

 

よし、気合い入れ直して行くとしますか…!

 

 

 




難産でした…そういえばこの頃の先生ってバリア無くない?→回避盾タイプの主人公と相性悪くない?→1人で戦うことに慣れた弊害と自分の特異性を知る回にしよう!→不味い、説教みたいになっちゃう→口調がこんがらがって誰が喋ってるの今!?状態

読み辛いかもしれませんがよろしくお願いします…!
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