ゲヘナのガンマン   作:トニートニー

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アビドス編
ガンマンと日常 その2


 

 

今日もいい天気だ。私を焼き殺さんばかりの太陽、雲一つない青空、広がる砂漠…

 

 

「ヒャッハー!ここは通さねぇぜデカ女ぁ!!」

 

 

そしてヘルメット団。

 

連邦生徒会がサンクトゥムタワーの権限を得て比較的マシになったものの未だ連邦生徒会長が治めていたレベルまで治安が回復していない。

 

 

「あー…暑くてキッチィ…」

 

 

今日は砂漠と呼んで差し支えない自治区、アビドスに来ている。

今更だけどコート置いてくれば良かったな…

口調を取り繕う余裕すらない。

 

 

「ここは我らカタカタヘルメット団の縄張りだぁッ!」

 

「痛い目に遭う前にとっとと回れ右だオラァッ!」

 

 

こんな暑いのに元気だなお前達…そのヘルメット絶対暑いだろ…

 

 

「忠告はしたぞ!テメェら、コイツをたたんじまいな!」

 

 

号令と共に向けられる銃口。

 

銃弾が発射されると同時にその場で仰向けに倒れ込む。

 

倒れながらに古めかしいリボルバーをホルスターから引き抜いて撃ってきたヘルメットを撃ち抜いていく。

あぁ、弾丸が体の真上を通り抜けて行く…それはまるで、まるで…駄目だ。頭が回らん。

 

 

倒れた状態でチラリとヘルメット共を確認すると

 

「はい、全滅と」

 

立ち上がりながらコートについた砂を軽く払って立ち上がる。

 

さっさと迷惑料を徴収して目的地へ向かおう…

 

待ってろよ、柴関ラーメン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃい!」

 

店に着くなり威勢のいい声が出迎えてくれる。

カウンター越しに大将らしき犬型の住人がこちらを見つめていた。

 

「空いてる席に座ってくんな」

 

カウンターの席が空いていたのでそこに腰掛ける。

 

「ハイよ、お冷や。注文決まったら教えてくんな」

 

ハキハキとした喋り方に好感を覚えながら出されたお冷やを飲み干す。あぁッ生き返る気持ちだぁ…

 

「ハッハッハ、嬢ちゃん相当喉が渇いてたんだな」

 

ピッチャー毎カウンターの上に置いてくれる店主。至れり尽くせりじゃないかこの店。

もう一杯お冷やを飲み干すと漸く人心地ついた。

 

 

「すみません、アビドスに来るのは初めてだったもので…少々砂を舐めていましたよ」

 

「そりゃまた…こんな事聞いちゃなんだが何でアビドスまで?」

 

「美味いラーメン屋があると知り合いに聞きまして。これはもう食べに行くしかないだろうと思いたって直ぐに来ました」

 

 

そうして見つめると大将は目をパチクリさせてから大笑いした。

 

 

「ハッハッハ!そうかい、ウチのラーメンが食いたくて来てくれたってのかい!そいつはラーメン屋冥利につきるってもんだ!」

 

「ええ、楽しみで楽しみでしかたがなかったんですよ」

 

 

メニューにサッと目を通しながら考える。

味玉…チャーシュー…いや、ここはベーシックに行こう!

 

 

「大将!柴関ラーメンを1つ!!」

 

「あいよ!柴関ラーメン一丁!」

 

 

初めて食べた柴関ラーメンはそれはもう美味かった。

ゲヘナに有ったら毎日通ってるね、絶対。

 

帰りがけに大将に礼を言って暖簾を潜る。

外はまだ太陽が照りつける真夏日だ。

 

「ん~、食った食った〜」

 

満腹で表に出る時に学生だろうか?黒髪の少女とすれ違った。

 

アビドスってまだ学校あったっけか…?

昔はデカい学校が有ったってのは聞いたことがあるが。

 

 

まぁどうでもいいか!しばらく週1〜2回は柴関ラーメンだな!

 

 

最近噂が出回ってるのかゲヘナじゃヘルメットが絡んで来なくなり、少々懐が寂しい現状、何とかしてほかの方法で軍資金を確保しないとな。

 

…どっかに割のいいバイトないかなぁ… 

 

 

 

 

 

 

 




アビドス編開始です。

ゲヘナの彼女がどう物語に絡んで行くのか、楽しんでいただけましたら幸いです!
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