ゲヘナのガンマン   作:トニートニー

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給食部の2人、大好きなんですけど口調が怪しすぎましたね…


ガンマンと給食部

 

昼飯を食いそびれた私はまだランチタイムである事を確認して手っ取り早く安く食べれる所に向かっている。

 

(給食ならこの時間でも食わせて貰えるだろ)

 

給食部、それはマンモス校であるゲヘナ学園の給食を一手に担っているという狂気の部活?である。

少数精鋭で数多の生徒達の胃袋を満足させるため味はともかく安くて早いのが特徴だ。

時折部長が美食研究会につれられて給食が無い日もあるが前に聞いた話では今週辺りはミレニアムの自動調理展覧会だか何だかでゲヘナには居ないと会長の黒舘ハルナ先輩から聞いた気がする。

 

(自動調理ならメインは調理法の筈だから拉致って行かないだろう…多分)

 

ハルナ先輩と給食部部長の愛清フウカ先輩は仲が良いのか悪いのか良く美食のためと銘打って連れ回されている。

給食部はフウカ先輩の赤心をもって運営されているため彼女が不在時は休止している事が多々ある。

何故か同学年の牛牧ジュリだけでの運営をフウカ先輩が禁止しているため(そもそも人数が足りないと思うが)拉致中は断食になる事もあると聞く。

 

勘違いから一度美食研究会と闘争した際に簀巻きにされていたのを助け出してから双方共に話す様に成ったが、バイトが少なくなりがちな繁忙期以外なら嫌がっているものの渋々着いて行っている様だった。

 

(給食部、忙し過ぎて過労死しそうとか言ってたしいい息抜きなのかもな)

 

そんな事を考えながら歩く事十数分、ようやくお目当ての食堂に着いた。

飯時を微妙に外れているためかちらほら人がいるが席取りをしなくても問題ないため直に注文カウンターへ向かう。

 

「どうも、まだ飯ありますかね?」

 

カウンター越しに声を掛けると少し疲労が見えるジュリが対応してくれた。

 

「はい、いつものセットならありますよ〜」

 

疲れからか少し間延びした声とともに厨房へ向かったと思うと、数分もしないうちに日替わりランチを持って現れた。

 

「久しぶりに来てくれましたね〜」

 

「いや、1週間も経ってないだろう?」

 

「そうでしたか?」

 

「忙し過ぎて時間の感覚が怪しくなって来てないか君」

 

少し心配だ。時折配膳の手伝いとして参加する事もあるが給食部は激務どころの話では無い。

バカ共が食堂で騒ぎを起こしていたのを叩き出してからは多少マシになったものの忙しさは変わらないと見える。

 

「まぁ、声を掛けてくれれば手伝い位はできるからさ」

 

主に配膳とクレーム対応(物理)になると思うが。

 

「ええ、その時はお願いしますね」

 

少し苦笑しながら答えるジュリ。

そんなにやらかしてない筈なんだが…

 

「前のお手伝いの時は風紀委員も入り乱れて大乱闘だったじゃないですか…」

 

クレームが減ったのは助かりましたけど…と話すジュリ。

 

「いやあれは私悪くないだろう?」

 

バカ共が食堂で銃をぶっ放し始めたから丁寧に1発ずつお見舞いして転がしただけじゃないか。

途中から風紀委員が乱入してきて最終的にヒナ先輩に全員鎮圧されたが。あの人何で出来てるんだマジで。頭に当ててもちょっと怯むだけとか規格外すぎる。

 

「何話し込んでるの?…あ、林檎じゃない久しぶり」

 

フウカ先輩が厨房から顔を出して声を掛ける。

…やっぱり時間間隔が怪しくなってきてないか給食部

 

「フウカ先輩、まだ1週間も経ってないですよ?」

 

「あれ?そうだっけ…?」

 

先程話した内容をジュリが繰り返す。君も同じだっただろうに。

 

「ほらほら、ご飯が冷めちゃいますからこの辺で」

 

誤魔化すように急かすジュリ。

 

「先程ジュリにも言いましたが手伝いが必要な時は連絡下さい。手が空いている時なら駆けつけるんで」

 

「本当に忙しい時はおねがいするわ…ありがとう」

 

 

 

 

飯を手に席へ向かう途中で特徴的な角と白銀の髪が目に入った。

空崎ヒナその人である。

反射的に背を向けて柱の反対側の席に座り恐る恐る確認すると

 

(…!?)

 

此方に目線を向けたヒナ先輩とバッチリ目が合ってしまった。

もう逃げようが無いので諦めて会釈した後食べ始めるとヒナ先輩は溜息をついて目の前の席に腰掛けて

 

「…で、なんで逃げたの?」

 

定食屋での一件だろうか?その前の話だとうろ覚えになるが…

 

「ングッ、面倒だったもので。ハグッモグッ」

 

「食べてからの方が良いわね。ごめんなさい」

 

少し申し訳なさそうに話すヒナ先輩。

 

「ンムッ。ヒナ先輩もまだ食べてないならどうです?今日は比較的当たりの日ですよ。メインがフライですから」

 

ソースは良い…米がすすむ。油が回ってはいるもののソースがあれば食えないレベルでは無い。

 

「そうね…じゃあ、貰ってこようかしら」

 

ヒナ先輩がランチセットを取ってくる間にお茶やらの用意を済ませて二人で黙々と食事を終えた。

 

「ごちそうさまでした」

 

「ごちそうさんでした。私が先輩の分も食器片して来ますんで…」

 

「あ、それこっちで貰いますね〜」

 

いつの間にか近くのテーブルを掃除していたジュリにトレイを下げられる。…逃げ道が本格的に無くなったか。

 

「ありがとう。…じゃ、事情聴取させてもらうわね」

 

「…お手柔らかに願いますよ、先輩」

 

ああ、今までの分のツケがあるのを考えると午後は潰れたかな…

 




人が増えると会話が増える、当たり前だけども難しい部分ですね。
カッコよくドンパチさせる所が見たくて書き始めたのに殆ど会話で埋まるという…本編まである程度キンクリするべきか悩みますな
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