漸くロードバイク貯金が目標金額を達成しようという今日この頃。私はモモトークでシロコ先輩に相談に乗ってもらっていた。
『そろそろ金溜まりそうなんすけど、新品と中古どっちのが良いですかね?』
『ん…中古は状態にもよる。新品なら初期の心配が少ないから初心者なら新品がオススメ』
『成る程。何処のメーカーが良いとかあります?』
『初めて乗るなら…』
色々確認していたらバイトの時間が近づいて来たため感謝を伝えてバイト先へ向かう。バイトもどうするかなぁ…金貯まったら後は別に続ける必要ないんだけども。
……いや、強盗が多いあの店でソラ先輩1人にするのはちと心配だな。辞めるにしても誰か新人が入るか代わりの人員を用意するかしてからじゃないと…つらつらと考えている内にエンジェル24に着く。ま、なるようになるか。
「いらっしゃいませー」
"こんにちはソラ、林檎。"
バイトをしていると久しぶりに先生が来店した。…アビドスの件は片付いたのだろうか?
「い、い、いらっしゃいませ!」
ソラ先輩、先生が苦手なのかいまいち緊張気味なんだよな。
別にとって食いやしないぞこの人…
"最近はどう?強盗が多いと聞いているけれど大丈夫?"
「は、はい!林檎さんが返り討ちにしてくれてるので…」
「私がバイト入ってる時間は問題ありませんよ。…その他の時間で来られても金盗られるだけで済んでますし。」
味を占めて2回目チャレンジしに来た奴は簀巻きにしてヴァルキューレに突き出してやったが。…ソラ先輩の捕縄術に大分力が入って若干苦しそうな感じになってたな。
"そ、そうなんだ…何か困った事があったらなんでも相談してね"
エナドリと弁当を買って先生が退店する。
「ありがとーございましたー」
「あ、ありがとうございました!」
先生が見えなくなってから先輩に聞いてみることにした。
「先輩、先生の事苦手なんですか?」
「は、はい!?…いえ、まあ…その…」
歯切れが悪くなってしまった。踏み込みすぎたか?
「に、苦手なのかもしれませんね」
ふむ。あの人、嫌われる要素がある様には見えないんだが…
「り、理由も無く親切にしてくる人には気をつけるように、と言われて来ましたから…それでちょっと、怖いんだと思います」
あー…まぁ、そうだな。優しい奴は裏で何考えてんだか分からないってのは分からないでもない。
…寂しい考え方だが。私は裏切られても落とし前つけておしまいだけどソラ先輩は騙されたら泣き寝入りしそうだし、そう言われるのも納得だわ。
「成る程。まぁ、これからゆっくり人となりを知っていけば良いんじゃないですかね?…私が見た所害がある人には見えませんし」
むしろキヴォトスにおいては異常な程無害な人だと思う。
「そうですね…林檎さん、いざとなったら助けてくれますか…?」
少し言い淀んで訪ねてくる。…大分信用されてないか私?
そんな風に思われる程何かしたか?
「まぁ、困ってるなら。バイト仲間ですしね」
「ありがとうございます…その時はお願いしますね!」
少し声が明るくなったようだ。
不安が少しでも晴れたのなら良かった。
…と言うかこれ、辞めるとか言い辛いわ。
初めてバイトしたけど仲良くなるとこんな気持ちになるんだな…
次が有るかは疑問だがいい勉強になったと思おう。
結局その後客は1人も来ず、先輩と雑談して業務を終えた。
楽だしこれはこれでありなんだけど…
体動かしてる方が性に合ってると言うかなんというか。
ダメ元で今度店内にダンベルやら運動器具を持ち込んで良いか聞いてみると流石に仕事中だからダメですと言われてしまった。
まぁ、そうだよな…
アルバイト話の2回目です。
次辺りからアビドス1章の後半が開始すると思いますが恐らく林檎が介入するの難しくなると思います…最終決戦に参加するかどうかは書きながら流れで決めていきますので今後も楽しんで頂けたら幸いです