ゲヘナのガンマン   作:トニートニー

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オリジナル要素が増えますのでご注意下さい


ガンマンとブラックマーケット

 

ヒナ先輩に奢って貰った日から1週間が過ぎた。

その間も日刊不良のお礼参りやら温泉開発部の突発工事やらでバタバタしたもののいつも通りの日常を送っている。

 

「此処はオレ達ガタガタヘルメット団の縄張りだぁ!通りたけりゃ通行料払って行けや!」

 

今日はブラックマーケットまで愛銃の予備パーツを受け取りに行く途中で絡まれている。

 

「オレらの縄張りと知って通ろうとする根性は認めてやるよ…いや、ただのバカか!ここいらじゃ最大勢力だからな俺達ゃあよ!」

 

こんなんばっかりか…流石ゲヘナ。言ってる事が大体同じなんだよなぁ。

そもそも勢力図なんて1週間で塗り替わるじゃないか君達。

先週通った時はモグモグ?バクバク?ヘルメット団だったぞ。

まぁ、人数だけは多いが。ひのふのみ…15人か。面倒な…

 

「…ッテメェ!!」

 

後半が口に出てたようだ。最前列で怒鳴っていた不良がライフルをこちらに向けて撃って来た、と同時に私も早撃ちで頭を撃ち抜く。

一瞬の静寂の後怒号と共に撃ち始めるガクガク?ヘルメット団。

物陰に隠れるついでに5連射。あ、1発外した。

 

「クソッ!舐めんじゃねぇぞデカ女ぁ!!」

 

確かにデカいが少し気にしていることをあげつらってくるあのバカは確実に仕留めてやる。

 

シリンダーをスイングアウトさせて排莢、スピードローダーを使用してリロード。相手の銃撃の切れ間を狙って飛び出して再度6連射。ふむ、全弾命中。

 

「なんなんだテメェはッ!?」

 

「ヤバいって!何であんな拳銃弾で気絶させられてんだよ!?」

 

「知らねぇよ!良いから撃ち続けろ!!」

 

別の物陰に隠れながら再度排莢、リロードしつつ考える。

確かになぁ…何でかは判らんが昔胡散臭い大人に言われた事が真実なら私とこの銃の相性が良すぎるだとかテキストの書換がどうとか言ってたと思うが…まぁ、効くもんは効くで良かろう。

 

あからさまに動揺している連中の弾丸は最初よりバラけて遮蔽物に当たっている。発射音からすると移動すらしていないなこれは。

 

「グアッ!」

 

試しに腕だけ覗かせてさっき飛び込む前に見た敵の位置に撃ち込むと悲鳴が上がった。ビンゴ!残りの3人の位置を思い出しながら即座に3連射。銃声が止んだので物陰から確認よし、全員ヤッたな。

 

「なんなんだてめぇは…ッ」

 

1人意識を保ってたか。この分じゃまだまだブラインドショットは曲芸の域を出ないな。

 

「名前を聞く時はまず自分から名乗れよ」

 

「てめぇッフザケてんの…」

 

コイツ、私をデカ女呼ばわりした奴だな?

弾倉に残った2発を頭に叩き込んで沈黙させる。

どうせ来週にはまた別の連中が湧いてるだろうしな。

 

(…まぁ分かりきってた事だがコイツら金持ってねーなぁ)

 

いつも通り財布を抜いて中身を頂戴するがギリギリ豪華な夕飯が取れる程度だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラックマーケットに着くと真っ直ぐにガンスミスの元へ向かう。

 

「おーい、おっちゃん!生きてっかー?」

 

「縁起でもねぇ事言うんじゃねえよ小娘」

 

ボロい看板の掛かった店のドアをくぐりながら声を掛けると中からハキハキとした声と共に犬型の住人が顔を出す。

 

「まったく…今日は午前中には来るって話だっただろうが?時間も守れねえのかお前は」

 

「すまん、新しく出来たらしいガクガクヘルメット団てのが人数多くてさ…時間食っちまった」

 

結局最初の襲撃の後も2回、5人程度の連中が仕掛けてきたため到着が午後になってしまっていた。

 

「最近のは人数集めんのが得意なんかね?」

 

「ガキ共の事情なんか俺が知るかよ…ほれ、頼まれてたモンだ」

 

無愛想な店主から注文していた物を受け取り確認していると

 

「…最近ここいらでトリニティの生徒を見かけたっつう話があったが何か知ってるか小娘」

 

「あ?トリニティがどうしたって?」

 

トリニティ総合学園…推しも押されぬお嬢様学校。

ゲヘナとは真逆の綺麗な見た目、正に金持ち高校って感じだが内部じゃどんな事になってんだか…ゲヘナは外面と内面に差があまり無いから楽なんだけどな。

 

「最近市場で見かけるって話だ。何の用かは知らんが」

 

「連中の考えなんか分かる訳ないだろ…スリルを楽しみたーい、みたいな頭お花畑でも下民どもを蔑みたーいでもかわりゃしないよ」

 

「相変わらずだなお前は」

 

「別にどこの連中だろうが変わらん。撃ってくるなら対処するだけだ」

 

両学園はその性質からか犬猿の仲である。

私も D.U に行った際に出会したがまぁ蔑んだ目で見てくるもんだと逆に感心すらした。

ゲヘナだと大抵喧嘩売りに行って一分後に銃撃戦開始する確率が5割だから態々コソコソ話しながら嗤うだけってのは新鮮ですらある。

…まぁ、私には向いてなさそうだが。

 

「んじゃ、お代はいつもの通りで良いな?」

 

「おう…あんま無茶すんじゃねぇぞ」

 

 

 

 

おっちゃんに見送られながら店を出る。

昼過ぎだし、適当に何かつまんでから帰るかな…と考えていると

 

「ヘイヘイお嬢ちゃん、何処いくんだい?」

 

「君、トリニティの子だよねぇ〜。ちょっと付き合ってよ」

 

トリニティ?おいおい、さっき聞いたばっかりだが本当に来てるのか?

 

「あの、私用事が合って…」

 

「良いから来いってんだよ!」

 

 

何でこんなスラムみたいなとこにお嬢様が居るんだがは不明だが本物っぽいな。険のない喋り方にあそこまで詰められても銃を向けず、殴りかかりもしない育ちの良さ。さて、どうしたものかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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