ゲヘナのガンマン   作:トニートニー

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じわじわと進みますが本筋に絡むのは次回辺りになる予定です


ガンマンと昼飯

 

 

ネル先輩と遊んでから数日がたったが、ヒフミ先輩の方は相変わらず補習授業…むしろ悪化して勉強合宿なるものが実施されるとの事だった。流石お嬢様学校、バカには厳しいんだな…。話の流れで部員の事も聞いたが補習部とやらのメンバーはバラエティに富んでいて実に楽しそうだ。…外から眺める分には、だが。

 

正義実現委員会の1年に脱ぎたがりのお色気担当、謎の問題児(多分ゲリラ兵)を覆面水着団の首領(ファウスト)が率いる…映画でもあったなんちゃらスクワッドでも組むつもりなんだろうか?

 

しかも先生が顧問をするとなると厄ネタ感がガッツリ増す。マジでならず者の特殊部隊を作ろうとしてるんじゃないよな…?

合宿のためトリニティに常駐するって話だったし、あり得ない話じゃなさそうなのが怖い…

 

 

ま、私にはあまり関係のない事だが折角なので暇つぶしのトークテーマとして使わせてもらおう。

 

横を歩くソラ先輩に話しかける。

今日はアルバイトではなく、TSC2でトラウマを掘り返した詫びとしての昼食を奢りに行く最中である。

 

「この前友達とはなしてたら補習の話になって、トリニティだと無断欠席=補習ってな感じになってるみたいなんですけど大分厳しくないですか?」

 

「えっと…無断欠席するのがいけないんじゃ…?」

 

可愛らしく首を傾げるソラ先輩。

試験でやる奴は居ないが普段の授業だと結構サボってる奴が居るけど…もしかして、結構ヤバい事なんだろうか?

 

ゲヘナ(うち)だとそんな重罪じゃないですよ?」

 

むしろ他人に迷惑をかけないだけ無罪まである。

 

補習って眠らせずに延々とBDを見せ続ける事だろ?流石に試験サボった程度じゃそこまでやられないよ…落ち続ける(赤点取りまくる)と留年か補習か選ばされるけど。

 

「ソラ先輩のとこだと違うんですか?」

 

「え、えぇと…そうですね、そもそも無断欠席は聞いたことが無いです」

 

真面目な学校なんだな。もしかしてトリニティが普通なのか?…これはユウカ先輩にも確認する必要があるか…

 

「あ、あの、どうかしましたか?」

 

心配そうにこちらを見上げるソラ先輩。

 

「いえ、大丈夫です。少し自分の常識を疑ってただけなんで」

 

いや、ミレニアムはそもそもバカじゃ入れないから補習とか追試ってなさそうだし、聞いても意味ないか。

 

「そういやソラ先輩、何か食べたいものでもあるんですか?」

 

行き先任せちゃってるけど。私の相棒(ロードバイク)が2人乗り可能なら柴関ラーメンで良かったんだが、歩きとなるとソラ先輩じゃ体力が持たん可能性があって断念した。

 

「は、はい、この間新しく出来たって言うクレープ屋さんが、この公園に屋台で来てるって話だったんですけど…」

 

見事に誰もいない公園を見ながら話す先輩。

広い公園だし、来てるのは反対側かも知れんな。

 

「結構広そうですし、散歩がてら探してみますか?」

 

まだちょっと時間かかっても全然ランチタイムには間に合う。見つからなくても適当に外で済ませても良いし。

 

「そ、そうですね、行ってみましょう!」

 

 

 

 

この公園、ちょっとしたイベントとかで使われる位には広いな。

中に入っても人が全くいないから静かで良い…

暫く雑談しながら歩くと先輩が何かに気付いて話題にあげた。

 

「?あれ、なんでしょうか…?」

 

先輩が指差す方を見ると遠くに何やら物々しい雰囲気のキャンプが見えた。塹壕跡みたいなのの奥にテントが見えるな。

 

「誰かキャンプでもしてるんじゃないですかね?」

 

これだけ広い公園ですし。と続けるも何か引っかかっている様子。

 

「何か気になる所でもありました?」

 

「い、いえ…キャンプと言うには物騒な気がして…」

 

確かに。あの天幕とか風紀委員会が遠征で使ってる軍仕様に見えるし……上手く偽装してるけど今こっちを見たな。1人…いや2人か?

 

「先輩、余り目線をやらずに歩きましょう」

 

ここで引き返すのも手だが変に誤解されると後ろから撃たれる可能性がある。今は警戒されてるって程じゃないし、態々喧嘩売る必要も無い。特に今はソラ先輩が居るし、あの距離から奇襲されたら流石に厳しい。無視して通り過ぎた方が良いだろう。

 

「私の左側へ。…そうです、そのまま歩いて下さい」

 

こちらを伺ってる奴等からいざという時に盾になれる位置を取りつつ歩く。…視線が外れない。ただのキャンパーじゃないことは確かだ。関わらないのが吉だな。

 

 

 

5分程歩いて公園を出るまで見られてたが何だったんだあれは。

 

「…もう安全ですね。ソラ先輩、大丈夫ですか?」

 

緊張しているソラ先輩に話しかける。

 

「は、はい大丈夫です」

 

安心したのか少し疲れた様子。まぁ、普段の強盗とは状況も違うししょうがない。

 

「暫く此処には近づかないほうが良いですね」

 

少なくともあの陣地構築してる奴らが居なくなるまでは。不法占拠ならそのうちヴァルキューレが何とかしてくれるだろう。

 

「そ、そうします…」

 

「災難でしたね…クレープ屋も来てないみたいですし」

 

十中八九あの連中のせいだと思うけど。

 

「あ、そうでした…残念です…」

 

「まぁ、それはまたの機会に取っておくとして取り敢えず店入って昼飯にしましょ?」

 

警戒してたら腹減っちゃって…と続けると少し笑いながら肯定してくれるソラ先輩。良し、少しは元気出たかな?

 

「んじゃ行きましょうか。この辺だと確か…」

 

 

 

 

 

D.U.で行きつけの定食屋に入って昼食をとった頃にはすっかり元気を取り戻したソラ先輩。やっぱ人間腹一杯になれば大抵の事は解決するもんだな。

 

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