RESIDENT EVIL Child of the devil   作:サクラモッチー

6 / 6
本作では当たり前ですが原作改変要素があります←ここ重要

チェルノボグと女王ヒルはお互いにシスコン・ブラコンですが、それ以上にファザコンなのです。
だってジェームスが愛したB.O.W.だもの


悪夢、そして覚醒

「おい!!しっかりしろ!!」

 

チェルノボグと女王ヒルとの戦闘後....ウェスカーはバーキンを背負い、生き残っていた数少ないU.S.S.の隊員達を引き連れた状態で幹部養成所の中を疾走していた。

高濃度の始祖ウイルスを投与されたことによって生死の境を彷徨うバーキンに対し、ウェスカーは同期としての腐れ縁故に声を掛け続けていたが、彼が何かしらのウイルスに汚染させていたことを察していたようで、万が一の場合は彼を殺すことを脳裏に浮かべていた。

 

ウェスカーがそんなことを思いながら移動していた時、彼らは少しだけ広い部屋にたどり着いたのだが....その部屋には、先程までチェルノボグと女王ヒルと戦っていた部屋と同じようにブラウン管が置かれており、ウェスカーはそのブラウン管を見た瞬間、嫌な予感がしたようで....その部屋から出ようとしていた。

しかし、そんな彼の予想は合っていたようで

 

「っ!?」

 

扉は何故かロックされており、ウェスカー達は部屋の中に閉じ込められるのだった。

ちょうどその時、そのブラウン管のテレビに映ったのは.....二手に分かれ、別方向に行ったはずのU.S.S.の隊員だったのだが

 

〈うわぁぁぁぁぁ!?〉

〈来るな!!来るなぁ!?〉

 

その隊員達は複数の白い肌のB.O.W.に、リッパー達に襲われた末に次々と殺されていき、やがて最後の一人までもが殺される光景が映し出されたことにより、U.S.S.隊員達は戦慄していた。

ウェスカーはウェスカーで、新種のB.O.W.を生み出すあの二人かいかに厄介な存在であることを理解したのか、サングラスの下では眉を顰めていた。

 

しかし、そんな彼らの下にもチェルノボグと女王ヒルからの刺客は放たれていたようで.....その部屋にあるダクトを塞いでいた蓋が落ちてきたかと思えば、そこから現れた蠍のような尻尾が一人のU.S.S.隊員の首元に毒を投与したことにより、彼はたった数秒苦しんだ末に絶命したのだった。

 

そして、その場に現れたのは....チェルノボグが開発したキメラことマンティコアで、その姿を見たウェスカーはまだ新種のキメラを開発していたのかと心の中で悪態をついていた。

 

「グギャアアアア!!」

「新種のキメラか!!」

 

ウェスカーは悪態を吐きつつも、何とかマンティコアと戦おうとしたものの....その彼自身はバーキンを背負っていたため、思うように戦えないのが現状であった。

そんな彼に代わり、U.S.S.の隊員達がマンティコアに襲いかかったのだが、当のマンティコアは尻尾を使って攻撃を防ぐと、そのまま毒を使って隊員達を抹殺していた。

 

やがて、この状況が非常に不味いと一人の隊員は理解したようで.....銃を使用してロックされていた扉を施錠すると、そのまま部屋の中から脱出していたのだが.....扉の先には、既に数体のマンティコアがやって来ていたため、ウェスカーを除く隊員達が絶望したのは言うまでもない。

 

「「「「グギャア.......」」」」

 

ジリジリとマンティコア達が迫り来る中、バーキンを抱えていたウェスカーは戦う覚悟を決めたのか、ガンホルダーから銃(サムライエッジ)を抜き取ろうとしていたのだが

 

「ぅ.......」

 

突然、意識が朦朧としていたはずのバーキンが意識を取り戻したため、ウェスカーは思わずバーキンの方に気を取られていたしまい、その隙を突いてマンティコアが襲いかかって来たため、彼は思わず死を覚悟していた。

.....少なくとも、さっきまで重症だったはずのバーキンが物凄いパワーでウェスカーを突き飛ばし、マンティコアの尻尾を引きちぎるまでは。

 

「....弱いな」

 

バーキンはそう吐き捨てると、常人離れしたスピードでマンティコアの攻撃を避けたその瞬間、そのままマンティコアの頭部を握りつぶすのだった。

 

「!?」

 

その光景を見たウェスカーは、当たり前だが何が起こったのかと理解出来なかったようで....その光景をポカーンとした様子で見ていた。

そんな彼に対し、バーキンはマンティコアを次々と倒していくのだが.....その瞳が赤く染まっていたことに気がついたウェスカーは、彼が始祖ウイルスに適合したのだと理解したようで、こんなところでスペンサーの野望が叶うとは彼自身は思ってはいなかったようで、バーキンの覚醒に対してほんの少しだけ、羨ましいと言う感情を抱いていた。

 

バーキンはバーキンで、ある程度襲いかかって来たマンティコアを片付けたのか.....最後の一体の死骸を乱雑に床に捨てた後、ウェスカーに向けて一言

 

「ウェスカー....君にとって今の私は何に見える?」

 

バーキンが放ったその言葉は、まるで新人類として覚醒した自身のことを受け入れている様子だったためか、ウェスカーはそんな彼を見て以前とは違うのだと察したようで、表情一つ変えずにこう言った。

 

「....その様子だと、始祖ウイルスに適合したのか」

「あぁ、その通りだとも。おかげでこうして復活できたわけだがな」

 

そう叫ぶバーキンの顔は狂気が孕んでおり、始祖ウイルスの影響によって変化してしまった同期の姿を見たウェスカーは、ますます彼のことが羨ましく感じたようで....ほんの少しだけ、苦虫を噛み潰したような顔になっていた。

そうこうしているうちに続々とマンティコア達がやって来ていたのだが、バーキンはそんなマンティコアを続々と排除しつつ幹部養成所を脱出したのだが.....この一件を機にウェスカーとバーキンの関係性、ひいてはアンブレラとの関係性に変化が表れ、やがて第四勢力として活動していくのだが.....それはほんの少し先の未来の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、洋館に戻って幹部養成所内の様子を見ていたチェルノボグと女王ヒルは呆然としていた。

何故なら、復讐の対象の一人であったウィリアム・バーキンが始祖ウイルスに適合するという前代未聞の事態が発生したからである。

そのことに対し、女王ヒルは少なからず責任を抱いていたようで

 

「ごめんお兄ちゃん。私のせいでアイツが.......」

 

と呟いていたのだが....そのチェルノボグ自身は驚いていたものの、妹を責めるつもりはなかったのか、彼女に対してこう言った。

 

「ジェイミー、失敗は誰しもが犯すミスだ。だから気にすることはない。それに.......」

「それに?」

「少々戦い甲斐がないと思っていたから、これはこれで面白くなりそうだ」

 

チェルノボグがそう言った瞬間、女王ヒルは感極まったのか....思わず兄であるチェルノボグに抱きついたのだが、その光景をリサが見ていたようで、彼女は羨ましそうな顔になりながらこう言った。

 

「ずるい!!私もノアお兄ちゃんとハグしたい!!」

 

そう言った後、リサは女王ヒルのようにチェルノボグに抱きついて来たのだが、チェルノボグ本人はこのことを満更ではなさそうな様子で受け入れていたらしく、二人を優しく抱きしめていた。

 

(しかし....あのマンティコアがこうも容易くやられるとは.........改良の余地がありそうだな)

 

ふと、そう思ったチェルノボグはマンティコアの強化を心に誓ったらしく.....その日以降、研究所内ではかつては女性研究員だった被験体の悲鳴が響き渡ったとか。

ただし、夜間はリサが眠れなくという理由でマンティコアの強化実験を一旦はやめている模様。

 

「ところで.....今日は何が食べたい?」

「パンケーキ!!」




【速報】
バーキン、始祖ウイルスに適合した模様。

この世界線ではバイオ5のラスボス枠はウェスカーではなくバーキンになるかも?
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