チートで男の娘で推しの姿で転生した件   作:天童真影

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第21話決着の時が近い

 

俺たちは、準備を整え、蜥蜴人族リザードマンの支配領域である湿地帯へと向かっていた。戦闘に参加するのは、俺、リムル、シズさん、紅丸、紫苑、クロガミ、シロカミ、白老、偵察中の蒼影、嵐牙、クロガミ、シラカミ、そして、狼鬼兵部隊ゴブリンライダー達だ。街は、リグルド達とウルティマ、テスタロッサ、カレラに任せた。俺たちが負けたら、即座に避難してもらう様にしてある。すると、リムルさんが俺に話しかけてくる。

 

リムル「サオリ。」

 

サオリ「ん?」

 

リムル「怖くない?」

 

サオリ「………怖くないって言ったら、嘘になるさ。何せ、戦争なんて初めてだしな。でも、大切な物を守る為に俺は戦う。」

 

リムル「そう………。」

 

俺の答えに、リムルさんはそう呟く。ちなみに、ライズホッパーに乗っている。シズさんは、リムルさんと共に、嵐牙に乗っている。すると、偵察中の蒼影から連絡が入る。

 

蒼影《リムル様、サオリ様。少し宜しいですか?》

 

リムル《どうした?》

 

蒼影《交戦中の一団を発見しました。片方は、蜥蜴人族リザードマンの首領の側近の2人です。相手は、豚頭族オークの上位個体のようですが、いかが致しましょう?》

 

サオリ《助けるの一択だろう。勝てるか?》

 

蒼影《容易い事かと。》

 

おお、蒼影がそう言うと、本当に仕置き人みたいだな。

 

リムル《やれ。私たちもすぐに行く。》

 

蒼影《御意。》

 

リムルさんが蒼影に指示を出してる中、俺は、皆に指示を出す。

 

サオリ「戦闘体勢を取れ!蒼影の元に向かうぞ!」

 

クロガミ達「はっ!」

 

ゴブタ「やるっす!」

 

シズ「分かったわ。」

 

リムル「嵐牙!」

 

嵐牙「仰せのままに!」

 

 その声と共に、嵐牙と裂牙は加速して、蒼影の元に向かう。

 だが、到着した頃には、豚頭族は全滅していた。

 

ゴブタ「あ………あれ?もう、終わってるっすか?」

 

紅丸「少しは残しといてくれよ。」

 

白老「ふむ………。」

 

フブキ・クロガミ「流石、蒼影という所だな。」

 

サオリ「全滅してやがる………。」

 

俺とリムルさんは、蒼影の元に。蒼影は、あの首領の側近の蜥蜴人族を抱えていた。

 

蒼影「共に深手を負っています。」

 

親衛隊長「う………うう………。」

 

副隊長「くっ………。」

 

リムル「ああ。私は片方を回復する。エースは、もう片方を頼む。」

 

サオリ「ああ。」

 

俺とリムルさんは、2人の蜥蜴人族に近づき、回復薬を飲ませる。だが、いきなり流し込まれたからか、咳き込んでしまう。

 

リムル「安心して。回復薬だよ。」

 

サオリ「ああ。」

 

俺とリムルさんは、2人に回復薬を飲ませる。すると、傷があっという間に治っていく。2人は目を見開いて、驚く。

 

親衛隊長「えっ、き………傷が………!?」

 

副隊長「致命傷だった筈………!?………って、サオリ殿!隣のお方は………?」

 

サオリ「彼女が、リムル・テンペストさ。」

 

親衛隊長「あっ!」

 

すると、親衛隊長が突然土下座をする。

 

リムル「ん?」

 

親衛隊長「お願いがございます!我が父たる蜥蜴人族の首領と、兄たるガビルを、どうか、お救い下さいませ!」

 

リムル「ガビルの妹なの?」

 

親衛隊長「はっ!」

 

サオリ「何があったんだ?」

 

副隊長「それは、私が答えましょう。」

 

俺の質問に、副隊長が答える。

 

副隊長「ガビル君が、謀反を起こして、首領を幽閉したのです。」

 

サオリ「やっぱりかぁ………。」

 

副隊長「ガビル君は豚頭族軍を、自らの力で退けるつもりなんです。………だけど、彼は豚頭帝オークロードを甘く見ている。このままでは、蜥蜴人族は滅亡するでしょう。」

 

親衛隊長「父は、見張りの隙を見て、私たちを逃がしてくれました。先走らぬようにとの約定も守れず、虫の良い話であるのは、重々承知しております!しかし………力ある魔人の皆様を従えるあなた様方のその慈悲に縋りたく、何卒………!」

 

副隊長「僕からもお願いします。首領に同胞、そして、ガビル君を助ける為に………!」

 

親衛隊長と副隊長は、そう言って頭を下げる。すると、2人の元に、紫苑とクロガミがやって来る。

 

紫苑「よくぞ、申しました!」

 

フブキ・クロガミ「ああ。リムル様とサオリ様の偉大さに気付くとは、あなた方は、見どころがありますね。」

 

リムル「ね………ねぇ、紫苑?」

 

サオリ「クロガミさん?」

 

紫苑「さあ、立ちなさい。」

 

フブキ・クロガミ「あなた方の希望通り、蜥蜴人族は救われるでしょう!」

 

親衛隊長「ありがとうございます………!」

 

副隊長「ありがとうございます。」

 

クロガミと紫苑の奴、仕事を仕入れてきたよ。まあ、蜥蜴人族を救うのは、最初からそのつもりだったしな。やっぱり、ガビルの奴、豚頭帝を侮っているのか。

 

リムル「仕方ない。どうせ、豚頭帝とは戦うんだ。ええっと、君は首領の娘さんだっけ?」

 

親衛隊長「は……はい。仰せの通りにございます。」

 

サオリ「なら、君を首領の代理と認める。ここで同盟を締結する事に、異論はあるか?」

 

親衛隊長「異論はありません。」

 

リムル「じゃあ、決まり。同盟は締結された。」

 

親衛隊長「ありがとう………ございます。」

 

サオリ「蒼影。首領の所まで影移動をして、首領達を救い出してくれ。」

 

蒼影「御意。」

 

親衛隊長「ありがとうございます………。」

 

リムル「私達は進軍を続けるぞ。」

 

紅丸達「はっ。」

 

俺たちは、蜥蜴人族達と同盟を結び、進軍を再開する。一方、湿地帯では、豚頭族と蜥蜴人族による戦闘が行われていた。

 

ガビル「豚頭族など、我ら蜥蜴人族の敵ではない!よし、一旦離脱!」

 

ガビルの指揮のもと、戦闘は、蜥蜴人族が優勢に進んでいた。だが。

 

部下「ああっ………うわぁ!」

 

ガビル「ん?」

 

ガビルが、部下の悲鳴に、何事かと豚頭族の方を見ると、豚頭族が豚頭族を食べていたのだ。

 

ガビル「何だ?豚頭族が、豚頭族を食っている………!?」

 

それに、ガビルは驚愕し、蜥蜴人族の1人が後ずさると、一体の豚頭族に足を掴まれる。

 

部下「あ………うわっ!」

 

その蜥蜴人族に、豚頭族が殺到して、食べ始める。

 

部下「た………助けて!ガ………ガビル様!」

 

そして、その部下は、豚頭族に食べられてしまう。

 

ガビル「退却だ!急げ!退却!」

 

ガビルは、部隊に退却命令を出す。だが、退却命令を出すのが、遅かった。

 

部下「あっ!ガビル様!回り込まれちゃったよ!」

 

ガビル「何?」

 

そう、先ほどより動きが良くなった豚頭族の部隊に、取り囲まれる。

 

ガビル「(何が起こった………!?明らかに奴らの動きが素早くなっている………!)」

 

ガビルは、豚頭族の体を見る。すると、本来、豚頭族には無い筈の物が、存在していた。鱗に、水掻きだ。

 

ガビル「(バカな!?豚頭族の体に、水掻きと鱗だと!?それでは、まるで、我らと同じでは無いか!)」

 

そう、先ほどまで優勢に戦えていたのは、水掻きと鱗という、蜥蜴人族ならではの特性があったからだ。だが、今では、その優位性はあっという間に崩れ去った。部下達が、ガビルに話しかける。

 

部下「さっき、仲間が1人食われた!」

 

部下「然り!そこから、奴らの動きが変わった!」

 

ガビル「うう………!(まさか、食う事によって、我らの能力を………!)」

 

ガビルは、漸くその事に気付いた。そんな中、一体の豚頭族が、ガビルに向かっていき、斧を振り下ろす。ガビルは、水渦槍(ボルテックススピア)で、斧を受け止める。

 

ガビル「ぐっ………!うおお!!」

 

そして、ガビルは力を込めて、斧を弾き返す。

 

ガビル「群れ全体か………!密集隊形!ゴブリン隊を中央に、隙なく固まれ!ゴブリン隊を守りつつ、豚頭族の包囲を突破する!」

 

部下「おおお!!」

 

ガビルは、咄嗟の判断で、ゴブリン達を中央に集め、密集隊系を取る。

 

ガビル「(我等だけなら、逃げ切れたかもしれんが………ゴブリン達を連れてきた事が、裏目に出てしまった………!)」

 

ガビルは、そう思った。そう思う中でも、豚頭族達は近づいてくる。

 

豚頭族「蹂躙せよ。蹂躙せよ。仲間の力を我が物に!奴らの力を我が物に!」

 

ガビル「恐るな!我ら誇り高き蜥蜴人族の力を見せつけてやれ!」

 

部下「おおっ!」

 

ガビルのその声に、部下達は、気合いを入れ直す。すると、そこに、周りの豚頭族より巨大な豚頭族が現れる。それには、他の蜥蜴人族達は、どよめく。

 

ガビル「な………なんという凄まじい妖気オーラであるか………!」

 

ガビルは、目の前の豚頭族のオーラの大きさに驚いていた。

 

ガビル「ふん………そこの豚頭族!貴様が豚頭帝であるな?」

 

ガビルのその問いに、豚頭族は答えなかった。

 

ガビル「我輩は、蜥蜴人族の首領、ガビル!我輩と一騎打ちで決着を………!」

 

豚頭将軍「ロードではない。」

 

ガビル「あっ………!」

 

ガビルがそこまで言うと、豚頭族が口を開くが、豚頭帝ではないと否定する。それに、ガビルは驚く。

 

豚頭将軍「我は、豚頭将軍(オークジェネラル)。豚頭帝様の足元にも及ばぬ。」

 

ガビル「豚頭帝ではない!?(これほどに力を持ちながら、足元にも及ばないだと………!?)」

 

ガビルは、敵が強大な力を持っているのにも関わらず、豚頭帝では無い事に驚いた。驚くガビルを他所に、豚頭将軍がガビルに話しかける。

 

豚頭将軍「一騎打ちだったか。面白い。受けてやろう。」

 

ガビル「………感謝する!(一体………どれほどの化け物だというのだ………!本当の豚頭帝とは………!)」

 

ガビルは、本当の豚頭帝の力の高さに、戦慄していた。一方、とある森では、ゲルミュッドとラプラスが、水晶玉で状況を確認していた。

 

ラプラス「よっしゃ!よっしゃ!良い感じになってきたで。なぁ、ゲルミュッド様!」

 

ゲルミュッド「うむ。」

 

ラプラス「計画の方、順調に運んどるようやなぁ。」

 

ゲルミュッド「我が子が森の覇権を手に入れる日も近いだろう。そうなれば、俺の野望も………!」

 

そんな風に話していた。すると、緑色の光と共に、葉が流れてくる。

 

トレイニー「中々楽しそうな話をしていますね。」

 

ゲルミュッド「なっ!?」

 

そこに居たのは、トレイニーだった。ラプラスは、トレイニーに名を聞く。

 

ラプラス「誰や!?」

 

トレイニー「私の名はトレイニー。この森での悪巧みは見逃せません。」

 

ラプラス「こりゃ、やばいで、ゲルミュッド様!森の管理者、樹妖精(ドライアド)や!」

 

ゲルミュッド「なんだと!?」

 

ラプラスは、トレイニーが樹妖精である事を見抜き、戦慄する。

 

トレイニー「森を乱した罪で、あなた方を排除します。」

 

ゲルミュッド「はぁ!?」

 

トレイニー「精霊召喚、シルフィード!」

 

トレイニーは、シルフィードを召喚した。それを見たラプラスは、慌てる。

 

ラプラス「待て待て待て待て!気ぃ早すぎやろ!」

 

トレイニー「断罪の時です。罪を悔いて祈りなさい。大気圧縮断裂エアリアルブレード!」

 

トレイニーのその言葉と共に、シルフィードが歌い、風刃がゲルミュッドとラプラスを襲う。2人は、バリアで防ぐが、一つの風刃がラプラスの右腕に当たり、切断される。

 

ゲルミュッド「お………おい!腕!」

 

ゲルミュッドは、ラプラスの腕が切断された事に慌てるが、当のラプラス本人は、腕が切断された事には、そこまで慌てていなかった。

 

ラプラス「無茶苦茶しよるなぁ、アンタ。問答無用かいな。………まあ、目的は達成しとるし、ワイらはお暇させて貰うわ。ほな、さいなら!」

 

ラプラスは、そう言って、左手に出した煙幕弾を地面にぶつけ、煙幕を出す。煙が晴れた時には、ラプラスもゲルミュッドも居なかった。

 

トレイニー「逃げられましたか。………状況は思わしくありません。リムル・テンペスト、サオリ・テンペスト。豚頭帝の討伐、信じていまよ。」

 

トレイニーはそう言って、精霊と共に姿を消す。一方、ガビルの方は、一騎打ちが始まっていた。豚頭将軍の斧が、水渦槍ごと、ガビルを吹っ飛ばす。

 

ガビル「うわぁ!ぐっ………!」

 

ガビルは、何とか体勢を立て直し、気合いを入れる。

 

ガビル「はあっ………!渦槍水流撃(ボルテックスクラッシュ)!」

 

ガビルは渦槍水流撃を放つが、豚頭将軍も、斧から風の攻撃を出して、お互いの中間点で爆発する。

 

ガビル「ぐ………!あっ………!」

 

豚頭将軍「混沌喰(カオスイーター)!」

 

豚頭将軍がそう叫ぶと、体からオーラが出てきて、三つの顔が出る。その顔は、ガビルへと向かっていく。ガビルは、その三つを躱す。

 

ガビル「くっ………!ふぅ………!我輩を食おうと言うのか!」

 

豚頭将軍「フッフッフッ………いつまで逃げ切れるかな?」

 

ガビル「くぅ………!」

 

すると、ガビルの部下がガビルに声をかける。

 

部下「ガ………ガビル様!」

 

部下「助太刀を!」

 

ガビル「手を出すな!」

 

   「「「あっ………!」」」

 

ガビル「これは、一騎打ちである!」

 

   「「「ああっ………!」」」

 

部下「男だぜ、ガビル!」

 

部下「ガビル!」

 

部下「ガビル!」

 

部下達「ガビル!ガビル!」

 

ガビルのその言葉に、部下達は泣いて、ガビルコールを始める。

 

ガビル「………はあっ!」

 

ガビルは、少し姿勢を下げて、そのまま突撃していく。

 

豚頭将軍「ふん!」

 

豚頭将軍は、混沌喰を再びガビルに向かわせる。ガビルは、水渦槍で混沌喰を斬っていく。だが、三つの顔の連携に、ガビルは姿勢を崩してしまう。止めと言わんがばかりに、三つの顔は、ガビルに向かっていく。

 

ガビル「これしき………!」

 

ガビルはそう言って、気合いを入れ、豚頭将軍に向かっていく。向かってくる顔を避けたり、槍を使って受け流したりして。豚頭将軍は、混沌喰を解除して、斧でガビルを攻撃する。だが、ガビルはそれを躱して、空中に向かってジャンプする。

 

ガビル「とうっ!」

 

豚頭将軍「何?」

 

部下達「おおっ!」

 

ガビル「やああああっ!!」

 

ガビルは、その声と共に豚頭将軍に攻撃する。だが、盾によって阻まれる。そして、そこに斧の攻撃を受ける。何とか、水渦槍で防御した事により、攻撃そのものを食らうことは避けられた。だが、ガビルは地面を転がる。

 

ガビル「ううっ………!」

 

部下「ガビル様ァァ!!」

 

ガビル「ぐぅ………ううっ、あっ………!」

 

ガビルは、何とか立ちあがろうとするが、目の前には、豚頭将軍が居た。

 

豚頭将軍「蜥蜴は、地面を這いつくばっているのがお似合いだ。死ねぇ!」

 

部下達「ああっ!」

 

ガビル「くうっ………!」

 

豚頭将軍は、ガビルにとどめを刺そうとして、部下達は慌てて、ガビルは、死を覚悟する。だが、その攻撃は、ガビルには届かなかった。なぜなら、ゴブタが豚頭将軍の斧を弾き返したからだ。

 

豚頭将軍「くっ………!」

 

ガビル「あっ………!き………貴殿は、あの村の真の主殿ではないか!?」

 

ゴブタ「え?(何言ってるっすか、この人?)」

 

ゴブタは、ガビルのその言葉に呆れる。

 

ガビル「もしや、我々の助太刀に?」

 

嵐牙「あれは、狼鬼兵部隊の隊長、ゴブタだ。」

 

ガビルがそう言う中、ガビルの隣に嵐牙がやって来る。

 

ガビル「おお………牙狼族の………!」

 

嵐牙「我が名は嵐牙。リムル様とサオリ様の命により、助太刀に来た。」

 

ガビル「いかにして、ここまで………?」

 

嵐牙「影移動だ。学ばんのか、貴様。」

 

ガビルのその問いに、嵐牙は呆れてそう言う。すると、豚頭将軍が笑う。

 

豚頭将軍「フッフッフ………!リムルにサオリだと?何処の馬の骨かは知らんが………邪魔立てするなら、容赦は………ッ!?」

 

すると、豚頭将軍の背後で、大量の黒炎のドームが出来上がっていた。そこに居た豚頭族達は、蒸発していく。

 

ゴブタ「おおっと!始まったみたいっすね。」

 

豚頭将軍「ぬうっ………!?蜥蜴人族の大魔法か?早々に決着をつけて、大魔法を操る者を始末せねば。」

 

豚頭将軍は、蜥蜴人族の大魔法と判断する。豚頭将軍がゴブタ達の方を向くと、ゴブタは、ガビルに声をかける。

 

ゴブタ「ええっと、ガビルさん………でしたっけ?さっさと、防御陣形を整えるっすよ。」

 

ガビル「ぬう!分かったのである!しかし……あの炎は………?」

 

ゴブタ「あっ。………心配いらないっす。味方の術っすから。………多分。」

 

ゴブタは、ガビルにそう言うが、あまりの凄さに、ゴブタは多分と言う。一方、紅丸達は。

 

紅丸「………だから、退けと言ったろ。」

 

豚頭族「き………貴様ら、何者だ?」

 

フブキ・クロガミ「どうやら、覚えていない様だな。」

 

紅丸「酷いな。里をあんなに食い散らかしてくれたじゃないか。………フッ。」

 

紅丸、紫苑、白老、クロガミの四人を見た豚頭族達は。

 

豚頭族「その角と獣人………まさか、大鬼族と白銀狐(ギーツ)族、漆黒狐(ブラックフォックス)か?」

 

紅丸「どうかな?今は、少し違うかもしれないな。」

 

白老「いよいよじゃな。」

 

フブキ・クロガミ「これが、今の私達の初陣。」

 

紫苑「この機会を下さったリムル様とサオリ様に、感謝いたします。」

 

紅丸「もう一度言う。道を開けろ豚ども。灰すら残さず消えたくなければな。」

 

その声と共に、紅丸は黒炎を投げる。豚頭族達がどよめきながら、体を動かす。すると、その黒炎は、ある程度進むと、ドーム状にまで巨大になり、そこに居た豚頭族達を燃やす。

 

フブキ・クロガミ「さて。私達も行こう。」

 

フブキ・シラカミ「うん!」

 

白老「そうじゃな。」

 

紅丸「ああ。」

 

 

 

 

 

 クロガミとシラカミはそう言って、ツーサイドライバーを取り出して装着する。

 そして、クロガミとシラカミがバットバイスタンプを押す。

 

 

 

 

 

 

 

 

  バット!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、待機音が流れ周りにクロガミの周りに蝙蝠が沢山回る。シラカミの後ろに白い巨大蝙蝠が現る。その時2人は叫んだ。

 

クロガミ/シラカミ「「変身!」」

 

そう言って、クロガミ、シラカミは変身する。シラカミに白い巨大蝙蝠が包み込む。クロガミには沢山の蝙蝠が纏う。

 

 

 

 

 

 

 

 

Precious!(大事!)Trust us!(信頼!)Justis!(正義!)バット!

 

 

 

 

 

 

 

 

      仮面ライダーライブ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

      Madness!(狂気!)Hopeless!(絶望!)Darkness!(闇!)バット!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   仮面ライダーエビル!!

 

 

 

 

 

 

 

 

クロガミは、仮面ライダーエビルでシラカミは、仮面ライダーライブに変身する。一方シズさん達は

 

シズ「貴方達には恨みはないけど、皆を守る為に、私は戦う。」

 

 

シズさんは、豚頭族に向かっていく。それを見ていた、俺とリムルさんは。

 

リムル「すっげぇな。」

 

サオリ「見ろよ。あんなに居た豚頭族達が、どんどん減っていく………。」

 

そう驚く。一方、ゴブタ達の方は。

 

豚頭将軍「ふん。蜥蜴共を助けに来たらしいが、無駄な事を。ゴブリンに犬畜生。どこぞの木っ端魔物の配下が加わった所で、我らの優勢は、少しも揺るがんわ!」

 

ゴブタ「木っ端って………!」

 

嵐牙「………では、見せてやろう。」

 

ゴブタは、豚頭将軍の言葉に青筋を浮かべるが、嵐牙に気付くと、驚く。嵐牙は、赤いオーラに身を包んでいたからだ。嵐牙が唸り声を出すと、周囲に黒雲が現れる。

 

リムル「お?」

 

サオリ「あれ?なんか、暗く………。」

 

すると、竜巻が雷鳴と共に、地上へと向かっていく。

 

リムル「お………おお、ええっ?」

 

サオリ「嘘だろ………!?」

 

俺とリムルが驚く中、複数の竜巻は、豚頭族達を襲い、空へと飛ばしていく。俺が疑問を口にすると、創始者が答えてくれた。

 

サオリ《何、あれ?》

 

創世之神(コンちゃん)『解。個体名嵐牙の広範囲攻撃技、黒雷嵐デスストームです。』

 

サオリ《あ、そう。》

 

あまりの凄さに、俺たちは呆然とした。開いた口が塞がらないとは、まさにこの事だろうな。

 

豚頭将軍「おお!ぐうっ………!おのれぇ!」

 

豚頭将軍は、持っていた斧と盾を吹き飛ばされてしまい、身構える。だが、豚頭将軍に雷が直撃する。

 

豚頭将軍「ぐああああ………!」

 

その声と共に、豚頭将軍は消滅した。ゴブタ達が身構える中、嵐牙は叫ぶ。すると、角がもう一本生えてきて、黒嵐星狼(テンペストスターウルフ)に進化する。

 

ゴブタ「ううっ………!おおっ!黒嵐星狼になったっす!」

 

嵐牙「よく見たか、豚頭族共よ!これが貴様らが木っ端と侮ったお方達の力の一端だ!」

 

ゴブタ「全部、吹っ飛んじゃったっすよ………。」

 

嵐牙「ああ………。」

 

嵐牙は、豚頭族に対してそう言うが、目の前にいる豚頭族達は、吹き飛んでしまっていた。一方、鬼人達は。紅丸は、自前の剣から黒炎を出して、豚頭族達を倒していく。

 

紅丸「これが俺たちの新たなる門出。」

 

白老は、豚頭族達の間を駆け抜けて、斬っていき、倒す。

 

白老「リムル様とサオリ様の華々しい勝ち戦の………。」

 

紫苑とクロガミは、背中を向かい合わせて、上空に居る俺たちを見ていた。

 

紫苑「まずは、最初の一戦目。」

 

エビル「だな。」

 

豚頭族「ぐっ………!調子に乗るなァァ!!」

 

豚頭族達は、紫苑とエビルに向かっていく。だが、紫苑は剛力丸という剣を構え、クロガミは、エビルブレードに装填したバットスタンプのスイッチを押して発動させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    必殺承認!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 バットダークネスフィニッシュ

 

 

 

 

 

 

 

エビル「はあっ!」

 

紫苑の剛力丸の斬撃が、紫苑に迫る豚頭族達を蹴散らしていき、クロガミは、回し蹴りと共に斬撃波を放つ。その2人の攻撃が放たれた跡には、大きな地割れが出来ていた。

 

紫苑「リムル様〜!」

 

エビル「サオリ様〜!」

 

リムル「お………おう。」

 

サオリ「すげぇな。」

 

あの2人を怒らせるのは、やめよう。ていうか、クロガミは、エビルの力を使いこなしてるみたいだな。一方、シズさんは。

 

シズ「フッ!はっ!でやっ!」

 

シズさんは、刀で豚頭族を倒していく。

 

シズ「私の新たな力、見せるわ!」

 

シズさんはそう言いながら、刀を振るう。豚頭族の攻撃に関しては、紙一重で躱している。流石は英雄と呼ばれているよな。

 

 

 シズさんは、その必殺技と共に、斬撃波を放ち、豚頭族を凍らせていく。リムルが口を開く。

 

リムル「それにしても、圧倒的だった豚頭族軍がみるみる減っていく。」

 

サオリ「クロガミ達とは、この戦いが終わった後も、仲良くしたいな。」

 

リムル「だな。………蒼影もうまくやってるかな。」

 

俺たちは、そう話す。一方、蒼影は。

 

豚頭族「ギャアアア!!」

 

蜥蜴人族「うう………助かったのか?」

 

親衛隊長「ああ…………。」

 

副隊長「ああ………。」

 

蒼影の強さに、親衛隊長と副隊長は唖然となっていた。蒼影は、回復薬を取り出す。

 

蒼影「これを使え。」

 

副隊長「はっ、はい!」

 

副隊長は、周囲の蜥蜴人族達を治していく。そうやって進んでいき、首領達が囚われている牢獄に着く。蒼影が扉を開けると、親衛隊長と副隊長が首領に向かっていく。

 

親衛隊長「父上!」

 

副隊長「首領!ご無事で………!」

 

首領「お………おおっ!来てくださったのか、蒼影殿。」

 

親衛隊長と副隊長で首領の肩を支え、移動を開始する。首領は、蒼影に質問をする。

 

首領「しかし、何故?」

 

蒼影「同盟は締結された。」

 

首領「それは、どういう………?」

 

副隊長「隊長を首領の代理と認めて下さったのです。援軍が来ます!」

 

首領「何と………!」

 

親衛隊長「まだ諦める時ではありません!父上!」

 

首領「一族は………助かるのか………!」

 

副隊長と親衛隊長の言葉に、首領は涙を流す。

 

豚頭将軍「フフフフッ!」

 

首領「ん?」

 

突然の笑い声に、全員が前を向くと、豚頭将軍が一体居て、攻撃しようとする。首領は、蒼影に向かって叫ぶ。

 

首領「蒼影殿!」

 

蒼影「心配いらない。既に動けなくしてある。」

 

豚頭将軍「うう………ううっ!」

 

蒼影は、既に豚頭将軍を動けなくしていた。それには、首領が驚いていた。

 

首領「ああ………!」

 

親衛隊長「…………そういう反応になりますよね。」

 

副隊長「…………気持ちは痛いほど分かります。」

 

首領「(わ………わしの判断は、同盟を受け入れるという判断は………正解だった………!)」

 

首領は、驚きながら、自分の判断が正しかった事を悟っていた。蒼影が口を開く。

 

豚頭将軍「うう………ううっ………!」

 

蒼影「見えてるな、豚頭族を操る者よ。次は貴様の番だ。大鬼族の里を滅ぼし、鬼人を敵に回した事、せいぜい後悔するが良い。」

 

蒼影はそう言って、一本の糸を下に下ろす。すると、豚頭将軍は、細切れになる。それを見ていた蜥蜴人族達は、唖然としていた。一方、水晶玉で蒼影の言葉を聞いていたゲルミュッドは、水晶玉を地面に叩きつける。

 

ゲルミュッド「クソどもが!役立たずめ!鬼人だと?ゲルドには、大鬼族共の里を襲わせたが、まさか、生き残りが進化したとでも言うのか!?それに、あの獣だ!ジュラの森にあんな化け物が居るなど、聞いてないぞ!」

 

ゲルミュッドは、想定外の事態に狼狽えていた。大鬼族の生き残りが鬼人に進化して、黒嵐星狼達の存在がいた事だ。

 

ゲルミュッド「俺が知らぬ所で、一体、何が起きていると言うのだ!?まずい………!何とかしなければ………!ここまで来た計画が潰れてしまう!」

 

ゲルミュッドは、空を飛んで、湿地帯へと向かっていく。

 

ゲルミュッド「このままでは、俺が………俺があのお方に殺されてしまう………!」

 

ゲルミュッドが言う、あのお方とは………。一方、とある城では、白いタキシードに身を包んだ1人の男性が、月を眺めながらワインを飲んでいた。一方、俺は、豚頭帝と思われる存在を発見した。

 

サオリ「おい、リムルさん、あれ!あの一際大きいやつ!」

 

リムル「あっ。」

 

俺が指差した先には、巨大な豚頭族と、二人の豚頭将軍が居た。

 

リムル「居たぞ、豚頭帝だ。」

 

紅丸「はっ!」

 

その存在感は、強かった。俺は、仮面をつける。

 

リムル「豚頭帝よ。私達が引導を渡してやる。」

 

サオリ「さあ、始めるか!」

 

俺たちはそう言う。いよいよ、決着の時が近い。

 

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