俺たちは、準備を整え、蜥蜴人族リザードマンの支配領域である湿地帯へと向かっていた。戦闘に参加するのは、俺、リムル、シズさん、紅丸、紫苑、クロガミ、シロカミ、白老、偵察中の蒼影、嵐牙、クロガミ、シラカミ、そして、狼鬼兵部隊ゴブリンライダー達だ。街は、リグルド達とウルティマ、テスタロッサ、カレラに任せた。俺たちが負けたら、即座に避難してもらう様にしてある。すると、リムルさんが俺に話しかけてくる。
リムル「サオリ。」
サオリ「ん?」
リムル「怖くない?」
サオリ「………怖くないって言ったら、嘘になるさ。何せ、戦争なんて初めてだしな。でも、大切な物を守る為に俺は戦う。」
リムル「そう………。」
俺の答えに、リムルさんはそう呟く。ちなみに、ライズホッパーに乗っている。シズさんは、リムルさんと共に、嵐牙に乗っている。すると、偵察中の蒼影から連絡が入る。
蒼影《リムル様、サオリ様。少し宜しいですか?》
リムル《どうした?》
蒼影《交戦中の一団を発見しました。片方は、蜥蜴人族リザードマンの首領の側近の2人です。相手は、豚頭族オークの上位個体のようですが、いかが致しましょう?》
サオリ《助けるの一択だろう。勝てるか?》
蒼影《容易い事かと。》
おお、蒼影がそう言うと、本当に仕置き人みたいだな。
リムル《やれ。私たちもすぐに行く。》
蒼影《御意。》
リムルさんが蒼影に指示を出してる中、俺は、皆に指示を出す。
サオリ「戦闘体勢を取れ!蒼影の元に向かうぞ!」
クロガミ達「はっ!」
ゴブタ「やるっす!」
シズ「分かったわ。」
リムル「嵐牙!」
嵐牙「仰せのままに!」
その声と共に、嵐牙と裂牙は加速して、蒼影の元に向かう。
だが、到着した頃には、豚頭族は全滅していた。
ゴブタ「あ………あれ?もう、終わってるっすか?」
紅丸「少しは残しといてくれよ。」
白老「ふむ………。」
フブキ・クロガミ「流石、蒼影という所だな。」
サオリ「全滅してやがる………。」
俺とリムルさんは、蒼影の元に。蒼影は、あの首領の側近の蜥蜴人族を抱えていた。
蒼影「共に深手を負っています。」
親衛隊長「う………うう………。」
副隊長「くっ………。」
リムル「ああ。私は片方を回復する。エースは、もう片方を頼む。」
サオリ「ああ。」
俺とリムルさんは、2人の蜥蜴人族に近づき、回復薬を飲ませる。だが、いきなり流し込まれたからか、咳き込んでしまう。
リムル「安心して。回復薬だよ。」
サオリ「ああ。」
俺とリムルさんは、2人に回復薬を飲ませる。すると、傷があっという間に治っていく。2人は目を見開いて、驚く。
親衛隊長「えっ、き………傷が………!?」
副隊長「致命傷だった筈………!?………って、サオリ殿!隣のお方は………?」
サオリ「彼女が、リムル・テンペストさ。」
親衛隊長「あっ!」
すると、親衛隊長が突然土下座をする。
リムル「ん?」
親衛隊長「お願いがございます!我が父たる蜥蜴人族の首領と、兄たるガビルを、どうか、お救い下さいませ!」
リムル「ガビルの妹なの?」
親衛隊長「はっ!」
サオリ「何があったんだ?」
副隊長「それは、私が答えましょう。」
俺の質問に、副隊長が答える。
副隊長「ガビル君が、謀反を起こして、首領を幽閉したのです。」
サオリ「やっぱりかぁ………。」
副隊長「ガビル君は豚頭族軍を、自らの力で退けるつもりなんです。………だけど、彼は豚頭帝オークロードを甘く見ている。このままでは、蜥蜴人族は滅亡するでしょう。」
親衛隊長「父は、見張りの隙を見て、私たちを逃がしてくれました。先走らぬようにとの約定も守れず、虫の良い話であるのは、重々承知しております!しかし………力ある魔人の皆様を従えるあなた様方のその慈悲に縋りたく、何卒………!」
副隊長「僕からもお願いします。首領に同胞、そして、ガビル君を助ける為に………!」
親衛隊長と副隊長は、そう言って頭を下げる。すると、2人の元に、紫苑とクロガミがやって来る。
紫苑「よくぞ、申しました!」
フブキ・クロガミ「ああ。リムル様とサオリ様の偉大さに気付くとは、あなた方は、見どころがありますね。」
リムル「ね………ねぇ、紫苑?」
サオリ「クロガミさん?」
紫苑「さあ、立ちなさい。」
フブキ・クロガミ「あなた方の希望通り、蜥蜴人族は救われるでしょう!」
親衛隊長「ありがとうございます………!」
副隊長「ありがとうございます。」
クロガミと紫苑の奴、仕事を仕入れてきたよ。まあ、蜥蜴人族を救うのは、最初からそのつもりだったしな。やっぱり、ガビルの奴、豚頭帝を侮っているのか。
リムル「仕方ない。どうせ、豚頭帝とは戦うんだ。ええっと、君は首領の娘さんだっけ?」
親衛隊長「は……はい。仰せの通りにございます。」
サオリ「なら、君を首領の代理と認める。ここで同盟を締結する事に、異論はあるか?」
親衛隊長「異論はありません。」
リムル「じゃあ、決まり。同盟は締結された。」
親衛隊長「ありがとう………ございます。」
サオリ「蒼影。首領の所まで影移動をして、首領達を救い出してくれ。」
蒼影「御意。」
親衛隊長「ありがとうございます………。」
リムル「私達は進軍を続けるぞ。」
紅丸達「はっ。」
俺たちは、蜥蜴人族達と同盟を結び、進軍を再開する。一方、湿地帯では、豚頭族と蜥蜴人族による戦闘が行われていた。
ガビル「豚頭族など、我ら蜥蜴人族の敵ではない!よし、一旦離脱!」
ガビルの指揮のもと、戦闘は、蜥蜴人族が優勢に進んでいた。だが。
部下「ああっ………うわぁ!」
ガビル「ん?」
ガビルが、部下の悲鳴に、何事かと豚頭族の方を見ると、豚頭族が豚頭族を食べていたのだ。
ガビル「何だ?豚頭族が、豚頭族を食っている………!?」
それに、ガビルは驚愕し、蜥蜴人族の1人が後ずさると、一体の豚頭族に足を掴まれる。
部下「あ………うわっ!」
その蜥蜴人族に、豚頭族が殺到して、食べ始める。
部下「た………助けて!ガ………ガビル様!」
そして、その部下は、豚頭族に食べられてしまう。
ガビル「退却だ!急げ!退却!」
ガビルは、部隊に退却命令を出す。だが、退却命令を出すのが、遅かった。
部下「あっ!ガビル様!回り込まれちゃったよ!」
ガビル「何?」
そう、先ほどより動きが良くなった豚頭族の部隊に、取り囲まれる。
ガビル「(何が起こった………!?明らかに奴らの動きが素早くなっている………!)」
ガビルは、豚頭族の体を見る。すると、本来、豚頭族には無い筈の物が、存在していた。鱗に、水掻きだ。
ガビル「(バカな!?豚頭族の体に、水掻きと鱗だと!?それでは、まるで、我らと同じでは無いか!)」
そう、先ほどまで優勢に戦えていたのは、水掻きと鱗という、蜥蜴人族ならではの特性があったからだ。だが、今では、その優位性はあっという間に崩れ去った。部下達が、ガビルに話しかける。
部下「さっき、仲間が1人食われた!」
部下「然り!そこから、奴らの動きが変わった!」
ガビル「うう………!(まさか、食う事によって、我らの能力を………!)」
ガビルは、漸くその事に気付いた。そんな中、一体の豚頭族が、ガビルに向かっていき、斧を振り下ろす。ガビルは、
ガビル「ぐっ………!うおお!!」
そして、ガビルは力を込めて、斧を弾き返す。
ガビル「群れ全体か………!密集隊形!ゴブリン隊を中央に、隙なく固まれ!ゴブリン隊を守りつつ、豚頭族の包囲を突破する!」
部下「おおお!!」
ガビルは、咄嗟の判断で、ゴブリン達を中央に集め、密集隊系を取る。
ガビル「(我等だけなら、逃げ切れたかもしれんが………ゴブリン達を連れてきた事が、裏目に出てしまった………!)」
ガビルは、そう思った。そう思う中でも、豚頭族達は近づいてくる。
豚頭族「蹂躙せよ。蹂躙せよ。仲間の力を我が物に!奴らの力を我が物に!」
ガビル「恐るな!我ら誇り高き蜥蜴人族の力を見せつけてやれ!」
部下「おおっ!」
ガビルのその声に、部下達は、気合いを入れ直す。すると、そこに、周りの豚頭族より巨大な豚頭族が現れる。それには、他の蜥蜴人族達は、どよめく。
ガビル「な………なんという凄まじい妖気オーラであるか………!」
ガビルは、目の前の豚頭族のオーラの大きさに驚いていた。
ガビル「ふん………そこの豚頭族!貴様が豚頭帝であるな?」
ガビルのその問いに、豚頭族は答えなかった。
ガビル「我輩は、蜥蜴人族の首領、ガビル!我輩と一騎打ちで決着を………!」
豚頭将軍「ロードではない。」
ガビル「あっ………!」
ガビルがそこまで言うと、豚頭族が口を開くが、豚頭帝ではないと否定する。それに、ガビルは驚く。
豚頭将軍「我は、
ガビル「豚頭帝ではない!?(これほどに力を持ちながら、足元にも及ばないだと………!?)」
ガビルは、敵が強大な力を持っているのにも関わらず、豚頭帝では無い事に驚いた。驚くガビルを他所に、豚頭将軍がガビルに話しかける。
豚頭将軍「一騎打ちだったか。面白い。受けてやろう。」
ガビル「………感謝する!(一体………どれほどの化け物だというのだ………!本当の豚頭帝とは………!)」
ガビルは、本当の豚頭帝の力の高さに、戦慄していた。一方、とある森では、ゲルミュッドとラプラスが、水晶玉で状況を確認していた。
ラプラス「よっしゃ!よっしゃ!良い感じになってきたで。なぁ、ゲルミュッド様!」
ゲルミュッド「うむ。」
ラプラス「計画の方、順調に運んどるようやなぁ。」
ゲルミュッド「我が子が森の覇権を手に入れる日も近いだろう。そうなれば、俺の野望も………!」
そんな風に話していた。すると、緑色の光と共に、葉が流れてくる。
トレイニー「中々楽しそうな話をしていますね。」
ゲルミュッド「なっ!?」
そこに居たのは、トレイニーだった。ラプラスは、トレイニーに名を聞く。
ラプラス「誰や!?」
トレイニー「私の名はトレイニー。この森での悪巧みは見逃せません。」
ラプラス「こりゃ、やばいで、ゲルミュッド様!森の管理者、
ゲルミュッド「なんだと!?」
ラプラスは、トレイニーが樹妖精である事を見抜き、戦慄する。
トレイニー「森を乱した罪で、あなた方を排除します。」
ゲルミュッド「はぁ!?」
トレイニー「精霊召喚、シルフィード!」
トレイニーは、シルフィードを召喚した。それを見たラプラスは、慌てる。
ラプラス「待て待て待て待て!気ぃ早すぎやろ!」
トレイニー「断罪の時です。罪を悔いて祈りなさい。大気圧縮断裂エアリアルブレード!」
トレイニーのその言葉と共に、シルフィードが歌い、風刃がゲルミュッドとラプラスを襲う。2人は、バリアで防ぐが、一つの風刃がラプラスの右腕に当たり、切断される。
ゲルミュッド「お………おい!腕!」
ゲルミュッドは、ラプラスの腕が切断された事に慌てるが、当のラプラス本人は、腕が切断された事には、そこまで慌てていなかった。
ラプラス「無茶苦茶しよるなぁ、アンタ。問答無用かいな。………まあ、目的は達成しとるし、ワイらはお暇させて貰うわ。ほな、さいなら!」
ラプラスは、そう言って、左手に出した煙幕弾を地面にぶつけ、煙幕を出す。煙が晴れた時には、ラプラスもゲルミュッドも居なかった。
トレイニー「逃げられましたか。………状況は思わしくありません。リムル・テンペスト、サオリ・テンペスト。豚頭帝の討伐、信じていまよ。」
トレイニーはそう言って、精霊と共に姿を消す。一方、ガビルの方は、一騎打ちが始まっていた。豚頭将軍の斧が、水渦槍ごと、ガビルを吹っ飛ばす。
ガビル「うわぁ!ぐっ………!」
ガビルは、何とか体勢を立て直し、気合いを入れる。
ガビル「はあっ………!
ガビルは渦槍水流撃を放つが、豚頭将軍も、斧から風の攻撃を出して、お互いの中間点で爆発する。
ガビル「ぐ………!あっ………!」
豚頭将軍「
豚頭将軍がそう叫ぶと、体からオーラが出てきて、三つの顔が出る。その顔は、ガビルへと向かっていく。ガビルは、その三つを躱す。
ガビル「くっ………!ふぅ………!我輩を食おうと言うのか!」
豚頭将軍「フッフッフッ………いつまで逃げ切れるかな?」
ガビル「くぅ………!」
すると、ガビルの部下がガビルに声をかける。
部下「ガ………ガビル様!」
部下「助太刀を!」
ガビル「手を出すな!」
「「「あっ………!」」」
ガビル「これは、一騎打ちである!」
「「「ああっ………!」」」
部下「男だぜ、ガビル!」
部下「ガビル!」
部下「ガビル!」
部下達「ガビル!ガビル!」
ガビルのその言葉に、部下達は泣いて、ガビルコールを始める。
ガビル「………はあっ!」
ガビルは、少し姿勢を下げて、そのまま突撃していく。
豚頭将軍「ふん!」
豚頭将軍は、混沌喰を再びガビルに向かわせる。ガビルは、水渦槍で混沌喰を斬っていく。だが、三つの顔の連携に、ガビルは姿勢を崩してしまう。止めと言わんがばかりに、三つの顔は、ガビルに向かっていく。
ガビル「これしき………!」
ガビルはそう言って、気合いを入れ、豚頭将軍に向かっていく。向かってくる顔を避けたり、槍を使って受け流したりして。豚頭将軍は、混沌喰を解除して、斧でガビルを攻撃する。だが、ガビルはそれを躱して、空中に向かってジャンプする。
ガビル「とうっ!」
豚頭将軍「何?」
部下達「おおっ!」
ガビル「やああああっ!!」
ガビルは、その声と共に豚頭将軍に攻撃する。だが、盾によって阻まれる。そして、そこに斧の攻撃を受ける。何とか、水渦槍で防御した事により、攻撃そのものを食らうことは避けられた。だが、ガビルは地面を転がる。
ガビル「ううっ………!」
部下「ガビル様ァァ!!」
ガビル「ぐぅ………ううっ、あっ………!」
ガビルは、何とか立ちあがろうとするが、目の前には、豚頭将軍が居た。
豚頭将軍「蜥蜴は、地面を這いつくばっているのがお似合いだ。死ねぇ!」
部下達「ああっ!」
ガビル「くうっ………!」
豚頭将軍は、ガビルにとどめを刺そうとして、部下達は慌てて、ガビルは、死を覚悟する。だが、その攻撃は、ガビルには届かなかった。なぜなら、ゴブタが豚頭将軍の斧を弾き返したからだ。
豚頭将軍「くっ………!」
ガビル「あっ………!き………貴殿は、あの村の真の主殿ではないか!?」
ゴブタ「え?(何言ってるっすか、この人?)」
ゴブタは、ガビルのその言葉に呆れる。
ガビル「もしや、我々の助太刀に?」
嵐牙「あれは、狼鬼兵部隊の隊長、ゴブタだ。」
ガビルがそう言う中、ガビルの隣に嵐牙がやって来る。
ガビル「おお………牙狼族の………!」
嵐牙「我が名は嵐牙。リムル様とサオリ様の命により、助太刀に来た。」
ガビル「いかにして、ここまで………?」
嵐牙「影移動だ。学ばんのか、貴様。」
ガビルのその問いに、嵐牙は呆れてそう言う。すると、豚頭将軍が笑う。
豚頭将軍「フッフッフ………!リムルにサオリだと?何処の馬の骨かは知らんが………邪魔立てするなら、容赦は………ッ!?」
すると、豚頭将軍の背後で、大量の黒炎のドームが出来上がっていた。そこに居た豚頭族達は、蒸発していく。
ゴブタ「おおっと!始まったみたいっすね。」
豚頭将軍「ぬうっ………!?蜥蜴人族の大魔法か?早々に決着をつけて、大魔法を操る者を始末せねば。」
豚頭将軍は、蜥蜴人族の大魔法と判断する。豚頭将軍がゴブタ達の方を向くと、ゴブタは、ガビルに声をかける。
ゴブタ「ええっと、ガビルさん………でしたっけ?さっさと、防御陣形を整えるっすよ。」
ガビル「ぬう!分かったのである!しかし……あの炎は………?」
ゴブタ「あっ。………心配いらないっす。味方の術っすから。………多分。」
ゴブタは、ガビルにそう言うが、あまりの凄さに、ゴブタは多分と言う。一方、紅丸達は。
紅丸「………だから、退けと言ったろ。」
豚頭族「き………貴様ら、何者だ?」
フブキ・クロガミ「どうやら、覚えていない様だな。」
紅丸「酷いな。里をあんなに食い散らかしてくれたじゃないか。………フッ。」
紅丸、紫苑、白老、クロガミの四人を見た豚頭族達は。
豚頭族「その角と獣人………まさか、大鬼族と
紅丸「どうかな?今は、少し違うかもしれないな。」
白老「いよいよじゃな。」
フブキ・クロガミ「これが、今の私達の初陣。」
紫苑「この機会を下さったリムル様とサオリ様に、感謝いたします。」
紅丸「もう一度言う。道を開けろ豚ども。灰すら残さず消えたくなければな。」
その声と共に、紅丸は黒炎を投げる。豚頭族達がどよめきながら、体を動かす。すると、その黒炎は、ある程度進むと、ドーム状にまで巨大になり、そこに居た豚頭族達を燃やす。
フブキ・クロガミ「さて。私達も行こう。」
フブキ・シラカミ「うん!」
白老「そうじゃな。」
紅丸「ああ。」
クロガミとシラカミはそう言って、ツーサイドライバーを取り出して装着する。
そして、クロガミとシラカミがバットバイスタンプを押す。
バット!
すると、待機音が流れ周りにクロガミの周りに蝙蝠が沢山回る。シラカミの後ろに白い巨大蝙蝠が現る。その時2人は叫んだ。
クロガミ/シラカミ「「変身!」」
そう言って、クロガミ、シラカミは変身する。シラカミに白い巨大蝙蝠が包み込む。クロガミには沢山の蝙蝠が纏う。
仮面ライダーライブ!!
仮面ライダーエビル!!
クロガミは、仮面ライダーエビルでシラカミは、仮面ライダーライブに変身する。一方シズさん達は
シズ「貴方達には恨みはないけど、皆を守る為に、私は戦う。」
シズさんは、豚頭族に向かっていく。それを見ていた、俺とリムルさんは。
リムル「すっげぇな。」
サオリ「見ろよ。あんなに居た豚頭族達が、どんどん減っていく………。」
そう驚く。一方、ゴブタ達の方は。
豚頭将軍「ふん。蜥蜴共を助けに来たらしいが、無駄な事を。ゴブリンに犬畜生。どこぞの木っ端魔物の配下が加わった所で、我らの優勢は、少しも揺るがんわ!」
ゴブタ「木っ端って………!」
嵐牙「………では、見せてやろう。」
ゴブタは、豚頭将軍の言葉に青筋を浮かべるが、嵐牙に気付くと、驚く。嵐牙は、赤いオーラに身を包んでいたからだ。嵐牙が唸り声を出すと、周囲に黒雲が現れる。
リムル「お?」
サオリ「あれ?なんか、暗く………。」
すると、竜巻が雷鳴と共に、地上へと向かっていく。
リムル「お………おお、ええっ?」
サオリ「嘘だろ………!?」
俺とリムルが驚く中、複数の竜巻は、豚頭族達を襲い、空へと飛ばしていく。俺が疑問を口にすると、創始者が答えてくれた。
サオリ《何、あれ?》
サオリ《あ、そう。》
あまりの凄さに、俺たちは呆然とした。開いた口が塞がらないとは、まさにこの事だろうな。
豚頭将軍「おお!ぐうっ………!おのれぇ!」
豚頭将軍は、持っていた斧と盾を吹き飛ばされてしまい、身構える。だが、豚頭将軍に雷が直撃する。
豚頭将軍「ぐああああ………!」
その声と共に、豚頭将軍は消滅した。ゴブタ達が身構える中、嵐牙は叫ぶ。すると、角がもう一本生えてきて、
ゴブタ「ううっ………!おおっ!黒嵐星狼になったっす!」
嵐牙「よく見たか、豚頭族共よ!これが貴様らが木っ端と侮ったお方達の力の一端だ!」
ゴブタ「全部、吹っ飛んじゃったっすよ………。」
嵐牙「ああ………。」
嵐牙は、豚頭族に対してそう言うが、目の前にいる豚頭族達は、吹き飛んでしまっていた。一方、鬼人達は。紅丸は、自前の剣から黒炎を出して、豚頭族達を倒していく。
紅丸「これが俺たちの新たなる門出。」
白老は、豚頭族達の間を駆け抜けて、斬っていき、倒す。
白老「リムル様とサオリ様の華々しい勝ち戦の………。」
紫苑とクロガミは、背中を向かい合わせて、上空に居る俺たちを見ていた。
紫苑「まずは、最初の一戦目。」
エビル「だな。」
豚頭族「ぐっ………!調子に乗るなァァ!!」
豚頭族達は、紫苑とエビルに向かっていく。だが、紫苑は剛力丸という剣を構え、クロガミは、エビルブレードに装填したバットスタンプのスイッチを押して発動させる。
必殺承認!
バットダークネスフィニッシュ
エビル「はあっ!」
紫苑の剛力丸の斬撃が、紫苑に迫る豚頭族達を蹴散らしていき、クロガミは、回し蹴りと共に斬撃波を放つ。その2人の攻撃が放たれた跡には、大きな地割れが出来ていた。
紫苑「リムル様〜!」
エビル「サオリ様〜!」
リムル「お………おう。」
サオリ「すげぇな。」
あの2人を怒らせるのは、やめよう。ていうか、クロガミは、エビルの力を使いこなしてるみたいだな。一方、シズさんは。
シズ「フッ!はっ!でやっ!」
シズさんは、刀で豚頭族を倒していく。
シズ「私の新たな力、見せるわ!」
シズさんはそう言いながら、刀を振るう。豚頭族の攻撃に関しては、紙一重で躱している。流石は英雄と呼ばれているよな。
シズさんは、その必殺技と共に、斬撃波を放ち、豚頭族を凍らせていく。リムルが口を開く。
リムル「それにしても、圧倒的だった豚頭族軍がみるみる減っていく。」
サオリ「クロガミ達とは、この戦いが終わった後も、仲良くしたいな。」
リムル「だな。………蒼影もうまくやってるかな。」
俺たちは、そう話す。一方、蒼影は。
豚頭族「ギャアアア!!」
蜥蜴人族「うう………助かったのか?」
親衛隊長「ああ…………。」
副隊長「ああ………。」
蒼影の強さに、親衛隊長と副隊長は唖然となっていた。蒼影は、回復薬を取り出す。
蒼影「これを使え。」
副隊長「はっ、はい!」
副隊長は、周囲の蜥蜴人族達を治していく。そうやって進んでいき、首領達が囚われている牢獄に着く。蒼影が扉を開けると、親衛隊長と副隊長が首領に向かっていく。
親衛隊長「父上!」
副隊長「首領!ご無事で………!」
首領「お………おおっ!来てくださったのか、蒼影殿。」
親衛隊長と副隊長で首領の肩を支え、移動を開始する。首領は、蒼影に質問をする。
首領「しかし、何故?」
蒼影「同盟は締結された。」
首領「それは、どういう………?」
副隊長「隊長を首領の代理と認めて下さったのです。援軍が来ます!」
首領「何と………!」
親衛隊長「まだ諦める時ではありません!父上!」
首領「一族は………助かるのか………!」
副隊長と親衛隊長の言葉に、首領は涙を流す。
豚頭将軍「フフフフッ!」
首領「ん?」
突然の笑い声に、全員が前を向くと、豚頭将軍が一体居て、攻撃しようとする。首領は、蒼影に向かって叫ぶ。
首領「蒼影殿!」
蒼影「心配いらない。既に動けなくしてある。」
豚頭将軍「うう………ううっ!」
蒼影は、既に豚頭将軍を動けなくしていた。それには、首領が驚いていた。
首領「ああ………!」
親衛隊長「…………そういう反応になりますよね。」
副隊長「…………気持ちは痛いほど分かります。」
首領「(わ………わしの判断は、同盟を受け入れるという判断は………正解だった………!)」
首領は、驚きながら、自分の判断が正しかった事を悟っていた。蒼影が口を開く。
豚頭将軍「うう………ううっ………!」
蒼影「見えてるな、豚頭族を操る者よ。次は貴様の番だ。大鬼族の里を滅ぼし、鬼人を敵に回した事、せいぜい後悔するが良い。」
蒼影はそう言って、一本の糸を下に下ろす。すると、豚頭将軍は、細切れになる。それを見ていた蜥蜴人族達は、唖然としていた。一方、水晶玉で蒼影の言葉を聞いていたゲルミュッドは、水晶玉を地面に叩きつける。
ゲルミュッド「クソどもが!役立たずめ!鬼人だと?ゲルドには、大鬼族共の里を襲わせたが、まさか、生き残りが進化したとでも言うのか!?それに、あの獣だ!ジュラの森にあんな化け物が居るなど、聞いてないぞ!」
ゲルミュッドは、想定外の事態に狼狽えていた。大鬼族の生き残りが鬼人に進化して、黒嵐星狼達の存在がいた事だ。
ゲルミュッド「俺が知らぬ所で、一体、何が起きていると言うのだ!?まずい………!何とかしなければ………!ここまで来た計画が潰れてしまう!」
ゲルミュッドは、空を飛んで、湿地帯へと向かっていく。
ゲルミュッド「このままでは、俺が………俺があのお方に殺されてしまう………!」
ゲルミュッドが言う、あのお方とは………。一方、とある城では、白いタキシードに身を包んだ1人の男性が、月を眺めながらワインを飲んでいた。一方、俺は、豚頭帝と思われる存在を発見した。
サオリ「おい、リムルさん、あれ!あの一際大きいやつ!」
リムル「あっ。」
俺が指差した先には、巨大な豚頭族と、二人の豚頭将軍が居た。
リムル「居たぞ、豚頭帝だ。」
紅丸「はっ!」
その存在感は、強かった。俺は、仮面をつける。
リムル「豚頭帝よ。私達が引導を渡してやる。」
サオリ「さあ、始めるか!」
俺たちはそう言う。いよいよ、決着の時が近い。