チートで男の娘で推しの姿で転生した件   作:天童真影

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第22話豚頭帝

 

俺たちが、豚頭帝と戦おうとすると、後ろから飛行音が聞こえてくる。

 

リムル「ん?」

 

サオリ「何だ?」

 

俺とリムルさんが後ろを向くと、赤い何かがこちらに向かっていた。あまりの早い速度に、俺たちはすぐに躱す。地面に激突した赤い星は、人だった。丁度、豚頭帝と紅丸達の間に着地したようだ。全員が警戒する中、そこに居たのは、シルクハットを被り、鳥の様な仮面をつけた男だった。

 

リムル「魔人なの?」

 

サオリ「かもな。」

 

リムルさんの呟きに、俺はそう答える。すると、その男が叫ぶ。

 

ゲルミュッド「どういう事だ!?このゲルミュッド様の計画を台無しにしやがって!」

 

サオリ「ゲルミュッド?」

 

俺がそう呟くと、創世之神(コンちゃん)が反応する。

 

創世之神(コンちゃん)『ゲルミュッドとは………。』

 

サオリ《リグルドの長男に名前をつけたゴミ野郎だったな。》

 

創世之神(コンちゃん)『で………です。』

 

アイツがゲルミュッド(ゴミ野郎)か。すると、当のゲルミュッドは喚き散らかす。

 

ゲルミュッド「もう少しで俺の手足となって動く、新しい魔王が誕生したというのに!」

 

リムル「あ…………?」

 

サオリ「新しい………?」

 

紅丸「魔王?」

 

ゲルミュッド「そうだ!だから、名付けをしまくった!種を蒔きまくったんだ!最強の駒を生み出す為にな!」

 

ゲルミュッドは、そう叫んだ。それを聞いた鬼人勢は。

 

白老「その為に………。」

 

蒼影「我らの村にも………!」

 

紫苑「来たという事か………!」

 

フブキ・クロガミ「こいつが元凶…………!」

 

ゲルミュッドの言葉に、鬼人達は怒りを燃やしていた。それもそうだ。里を滅ぼした豚頭族を嗾けた元凶なのだから。すると、ガビルが叫ぶ。

 

ガビル「おおっ!これは、ゲルミュッド様!」

 

部下「あれが、ガビル様の名付け親の……。」

 

ガビル「どうして、ここに?もしかして、我輩達を助けに………。」

 

ゲルミュッド「役立たずの鈍間が!」

 

ガビル達「へ?」

 

ガビルは、ゲルミュッドが助けに来たと思ったのか、そう声をかけるが、ゲルミュッドから突然罵られて、呆然とする。

 

ゲルミュッド「貴様もさっさと豚頭帝の糧となれ!」

 

ガビル「はっ!?」

 

部下「あの人、何を言ってるの?」

 

ゲルミュッド「役に立たない無能の分際で、いつまでも目障りな奴よ!豚頭帝に食われ、力となれ!俺の役に立って死ねるのだぞ。光栄に思うが良いぞ。」

 

ガビル「うげっ………げろ………ゲ………ゲル………!」

 

ゲルミュッドのその言葉に、ガビルは動揺していた。ゲルミュッドは、豚頭帝に命令する。

 

ゲルミュッド「やれ!豚頭帝!」

 

だが、豚頭帝は動かなかった。

 

豚頭帝「…………。」

 

ゲルミュッド「どうした?」

 

豚頭帝「…………魔王に進化とは、どういう事か?」

 

ゲルミュッド「チッ!本当に愚鈍な奴よ。」

 

ゲルミュッドは、豚頭帝の言葉にそう毒づくと、口を開く。

 

ゲルミュッド「貴様が魔王、豚頭魔王オークディザスターになって、このジュラの森を支配するのだ!それこそが、私と、あのお方の望みだ!」

 

ゲルミュッドのその言葉に、俺たちは。

 

リムル「あのお方?」

 

サオリ「どうやら、ゴミ野郎を動かしてる黒幕が居るみたいだな。」

 

リムル「みたいだね。」

 

なるほど。俺たちがそう話している中でも、豚頭帝は動かなかった。それを見たゲルミュッドは、苛立ちを見せていた。

 

ゲルミュッド「何をボケっとしている!豚が!!はぁ…………時間がない。手出しは厳禁だが、俺がやるしかないか………。」

 

そう言ったゲルミュッドは、手に魔力を集める。それを見たガビルは動揺する。

 

ガビル「うわっ!ゲ………ゲル………!」

 

部下「ガビル様!」

 

部下「お逃げくだされ!」

 

ゲルミュッド「死ねぇ!!」

 

部下達「ガビル様!!」

 

ゲルミュッドの攻撃に、ガビルの部下達が庇い、攻撃を受ける。ガビルは無事だったが、部下達は倒れていた。それを見たガビルは。

 

ガビル「…………ハッ!?お前達?」

 

部下「…………ガビル様が無事で………。」

 

部下「良かった…………。」

 

そう言って、部下達は気絶した。それを見たガビルは、震えていた。

 

ガビル「お………おおっ………!おお…………おおおっ…………!ゲルミュッド様!!」

 

ゲルミュッド「豚頭帝の養分となり、俺の役に立つが良い!」

 

それを見ていた俺たちは。

 

リムル「あっ!」

 

サオリ「助けるぞ!」

 

リムル「うん!」

 

俺たちは、急降下する。俺はある最強式神を召喚する。

 

 

 

 

 

サオリ「布留部由良由来 八握剣異戒 神将 摩虎羅ッ!

 

 

 

 

 

 

ワォォォォォォォォォン!

 

 

 

 

 

 

 

ギギギギッ!ガコンッ!

 

 

 

 

 

 

 

となる音でわかる者もいるだろうが説明する。ガビルを守ったのは筋肉質な人型で猫背ぎみだが身長が約3~4mで目に当たる部分には左右2対の翼が生えており、また頭上には「完全な循環と調和」を表す八握剣の紋章を示す方陣が、右手には剣が備わっている式神………

 

サオリ「ありがとう摩虎羅」

 

そうサオリが召喚した最強式神とは摩虎羅のことである!

 

サオリ「摩虎羅、そこにいる奴を護ってくれよ?」

 

俺は摩虎羅にそう言うと頷き護る様にする。そしてもう1人援護を召喚した。誰かと言うと俺とリムルさんとガビルの前に向かっている人物、それは………

 

 ドゴンッ!

 

聖園ミカ「やっほー、先生!」

 

そうその人物とは聖園ミカである。

 

サオリ「やぁ、そっちは片付いた?」

 

聖園ミカ「うん、終わったよ!」

 

ゲルミュッド「おい!聞け!まぁいい!フハハハハハ!上位魔人の強さを教えてやる!死ね!死者之行進演舞デスマーチダンス!」

 

ガビル「ゲルミュッド様〜!!」

 

ガビルがそう叫ぶ中、俺とリムルは間に入り、リムルさんは捕食者でゲルミュッドの攻撃を取り込みながら俺が作った七海建人のナタで攻撃して、俺は、拳に呪力を纏い魔力弾を殴り“解(虎杖悠仁ver.)”で細々にした。リムルさんが取り込み終わると、ゲルミュッドとガビルが驚いた様な声を出す。

 

ゲルミュッド「はあ?」

 

ガビル「ああっ………!」

 

リムル「ねぇ?これが全力?」

 

サオリ「この程度じゃあ、死なないだろ。」

 

ゲルミュッド「き………貴様ら………!」

 

ガビル「あなた方は………あなた様方は………!」

 

     「「ほれ!」」

 

そう言うガビルに、俺たちは回復薬を渡す。ガビルは、慌ててそれを全部抱きしめる。

 

ガビル「わわっ!」

 

リムル「回復薬だよ。」

 

サオリ「部下達に使ってやれ。大事な部下なんだろう?」

 

ガビル「は………はい!…………しっかりしろ!我輩の為に、こんな………!」

 

ガビルは、部下達に、回復薬を使っていく。

 

リムル「………さて。」

 

そう言うと、リムルさんは粘糸を発動して、ゲルミュッドを拘束する。

 

ゲルミュッド「ああっ!?なんなんだ、これは!?」

 

ゲルミュッドは、動けなくなる。俺は、リムルさんに話しかける。

 

サオリ「さて。このゴミ野郎が黒幕の様だな。」

 

リムル「だね。」

 

俺とリムルさんは、前に出る。俺は、ガビルの事を気に入った。最初は、次期蜥蜴人族の首領だからという理由で持ち上げられていたと思っていたが、部下達が、本当に心の底からガビルの事を慕っているのが分かった。なら、助けるのには十分な理由だ。すると、ゲルミュッドが叫ぶ。

 

ゲルミュッド「き………貴様ら!この上位魔人にこんな事………!グハァッ!」

 

ゲルミュッドの言葉が、途中で途切れたのは、リムルさんが七海建人のナタで腹を攻撃したからだ。

 

ゲルミュッド「ぐはあ………。貴様!この俺に…………!」

 

サオリ「うるさい。」

 

ゲルミュッド「ぐはっ!」

 

ゲルミュッドの喚きに、俺はそう言って、普通の呪力打撃で攻撃する。その攻撃で、糸が切れて、ゲルミュッドは腹を抱える。

 

ゲルミュッド「ああっ………ううっ!」

 

リムル「上位魔人とか言って、偉そうにしてても、大した事無いんだな。」

 

サオリ「単なる小物だろ。」

 

ゲルミュッド「わ、分かった!仲間にしてやろう!俺はいずれ………グハッ!」

 

そう言うゲルミュッドの言葉が再び途切れたのは、俺とリムルさんの攻撃が炸裂したからだ。倒れたゲルミュッドは、喚く子供みたいに手足を暴れさせる。

 

ゲルミュッド「ああっ!はあっ………!キィィィィィ!貴様ら、終わるぞ!あのお方がお前達を許さんぞ!!」

 

リムル「そのお方の事、詳しく聞かせてくれよ。誰が糸を引いてるのか。」

 

サオリ「なぁに。お前が喋るのを拒否しても、死なない程度にはやるから。」

 

ゲルミュッド「ヒィッ!やめろ!来るなァァァ!!」

 

ゲルミュッドはそう喚いて、豚頭帝の方へと向かう。

 

ゲルミュッド「おい、豚頭帝!俺を助けろ!」

 

豚頭帝「…………腹が減った。」

 

ゲルミュッドの助けにも、豚頭帝はそう呟いただけだった。

 

ゲルミュッド「クソが!俺を助けろ、豚頭帝!いや、ゲルドよ!!」

 

ゲルド「…………はっ!」

 

豚頭帝改め、ゲルドは、ゲルミュッドの言葉に、何かを思い出すかの様な動きを見せる。

 

ゲルド「ん…………。」

 

ゲルミュッド「貴様がさっさと魔王に進化しておれば………!」

 

ゲルミュッドがそう言う中、ゲルドは動き出す。ゲルドが動いた事に、他の鬼人達やシズさんも身構える。

 

ゲルミュッド「この屑が。漸く動いたか。ハハハハハッ!こいつの強さを思い知るが良い!やれ、ゲルド!この俺に歯向かった事を後悔させ………!」

 

ゲルミュッドの言葉は、最後まで続かなかった。なぜなら、ゲルドは、手に持つ巨大な包丁で、ゲルミュッドの首を刎ねたのだ。それには、その場にいる全員が驚く。創世之神(コンちゃん)が報告をする。

 

創世之神(コンちゃん)『ゲルミュッド、生命反応を停止しました。』

エース《見れば分かる。》

 

俺が創世之神(コンちゃん)にそう答えると、ゲルドが動いた。ゲルドは、そのゲルミュッドの死体を食べ始めたのだ。ゲルミュッドとしては、ガビルを生贄にするつもりだったのだろうが、ある意味、因果応報の結末となったな。すると、ゲルドからヤバそうな気配が出てくる。

 

サオリ「リムルさん………これ、やばくね?」

 

リムル「ああ。」

 

俺の呟きに、リムルさんがそう答えると、創世之神(コンちゃん)が報告する。

 

創世之神(コンちゃん)『報告しました。豚頭帝、個体名ゲルドの魔素が増大しました。魔王種への進化を開始します。』

 

サオリ《マジかよ………!》

 

そうか、一応、俺たち相手には手も足も出なかったが、ゲルミュッドは上位魔人だ。それを食ったのならば、魔王種へと進化してもおかしく無い。たちが身構えると、ゲルドは進化した。

 

創世之神(コンちゃん)『成功しました。個体名ゲルドは、豚頭魔王へと進化完了しました。』

 

俺は、その報告を聞く。

 

リムル「豚頭魔王………。」

 

サオリ「魔王、ゲルド………。」

 

リムル「サオリ。放置する訳には行かないよね。」

 

サオリ「だな。」

 

俺たちがそう話してると、ゲルドは咆哮を上げる。

 

ゲルド「ウオオオオ!俺は、豚頭魔王!この世の全てを食らう者なり!名をゲルド。魔王、ゲルドである!!」

 

こいつを放置してたら、本当の災厄が、このジュラの大森林を襲うだろうな。すると。

 

紅丸「紫苑!クロガミ!シラカミ!」

 

紫苑「はっ!」

 

エビル「任せろ!」

 

ライブ「任せて!」

 

シズ「行くわよ!」

 

紅丸の指示を受けた紫苑がゲルドに向かって走り出す。

 

リムル「ねぇ?」

 

サオリ「大丈夫か?」

 

紅丸「ここは、俺たちにお任せを。」

 

俺とリムルの呟きに、紅丸はそう答える。紫苑とクロガミ(エビル)は、駆け出していた。

 

紫苑「薄汚い豚が!魔王だと?」

 

エビル「思い上がるなァァ!!」

 

シズ「貴方はここで倒す!」

 

ライブ「行くよ!」

 

紫苑、クロガミ(エビル)、シズさん、シラカミ(ライブ)の攻撃に、ゲルドは手に持っていた包丁で受け止める。

 

紫苑「うっ………!」

 

クロガミ「ふっ!」

 

シズ「ふっ!」

 

シラカミ「はっ!」

 

4人の攻撃をゲルドは弾き、ゲルドは4人に攻撃しようとするが、紫苑は剛力丸で、クロガミ(エビル)とシズさんとシラカミ(ライブ)は回避して、距離を取る。4人は、再びゲルドに向かって駆け出し、ゲルドは、4人に攻撃しようとする。

 

ゲルド「ふんっ!」

 

だが、白老がすぐそばに来ていて、首を斬り飛ばす。

 

リムル「やった!」

 

サオリ「いや、まだだ!」

 

白老「ん?」

 

リムルさんがそう言うが、俺はそう叫ぶ。なぜなら、白老が斬り飛ばした筈の首を、ゲルドが抱えていて、首の方から触手みたいなのが伸びてきて、すぐに再生する。

 

白老「なっ………!?」

 

リムル「凄まじい回復能力だね………!」

 

サオリ「奴を倒すには、超火力で吹き飛ばすしか無い!」

 

これは、ある意味では摩虎羅みたいだ。まあ、あっちとは違って、回復力が環境に影響されないみたいだが。すると、蒼影がいつの間にかゲルドの後ろにいて、地面から糸が伸び、ゲルドを包み込む。

 

蒼影「操糸妖縛陣!」

 

ゲルド「うう………。」

 

蒼影「やれ、紅丸!」

 

紅丸「これでも、食らってな!」

 

紅丸は黒炎獄ヘルフレアを発動して、ゲルドを炎に閉じ込める。

 

嵐牙「ワォーーーーーン!!」

 

嵐牙の咆哮と共に、糸が燃え、現れたゲルドに、雷が落ちる。嵐牙は唸っていて、リムルさんが話しかける。

 

リムル「魔素切れか?」

 

嵐牙「面目ありません………。」

 

リムル「私の影に潜ってろ。」

 

嵐牙「はっ!」

 

魔素切れを起こした嵐牙を、リムルさんは自分の影に潜らせた。俺が目を凝らすと、ゲルドはそこに居た。

 

紅丸「何っ!?」

 

    「「「「あっ!?」」」」

 

リムル「まさか………!?」

 

シズ「そんな……………!?」

 

サオリ「無事かよ………!?」

 

俺たちは、驚いた。蒼影、紅丸、嵐牙の攻撃で、あちこちが焦げているものの、無事であるゲルドに。

 

ゲルド「これが………痛みか。」

 

リムル「嘘だろ………!?」

 

サオリ「致死級の連続攻撃を食らっておきながら、存命かよ………!」

 

俺とリムルさんがそう驚いていると、二人の豚頭将軍のうち、1人が跪く。

 

豚頭将軍「王よ。この身を御身とともに。」

 

ゲルド「…………うむ。」

 

豚頭将軍がそう言って、ゲルドが頷くと、その豚頭将軍を食べる。すると、黄緑色のオーラがゲルドを包み、回復していく。

 

リムル「…………自己再生と回復魔法か。」

 

サオリ「厄介だな………。」

 

ゲルド「足りぬ。もっとだ!もっと大量に食わせろ!!」

 

俺とリムルさんがそう言うと、ゲルドは手から魔力弾を発射する。それは、紅丸達の上空に行くと、幾つもの大量に分かれる。あれは、先程ゲルミュッドが使ったスキル、死者之行進演舞だろう。俺とリムルさんは、再び各々のスキルを使い、死者之行進演舞を無効化する。

 

紅丸「リムル様、サオリ様。」

 

リムル「大丈夫だ。」

 

サオリ「俺たちに任せろ。」

 

俺とリムルは、ゲルドに向かって歩いていく。そんな中、俺は、ジオウライドウォッチとグラウンドジオウライドウォッチを前に出して回す。

 

 

 

 

 

 

 

   ジオウ!

 

 

 

 

 

 

   グラウンドジオウ!

 

 

 

俺はジクウライドウォッチとグランドジオウライドウォッチをセットすると地中から巨大な黄金の時計台と歴代平成ライダーの石像が出現(向かって左側に1~10番目の平成ライダー、右側に11~20番目の平成ライダー)。表層が剥がれ、20ライダー達の姿が現れる。そして俺は変身ポーズをとり回す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        (アークル)(オルタリング)アドベント!COMPLETE!ターンアップ!(音角)CHANGE_BEETLE!ソードフォーム!ウェイクアップ!カメンライド!サイクロン! ジョーカー!タカ・トラ・バッタ!3・2・1!シャバドゥビタッチヘンシーン!ソイヤッ!ドライブ!カイガン!レベルアップ!ベストマッチ!ライダータイム!

 

 

 

 

 

 

 

 

サオリ「変身!」

 

ドライバーを回転させるとライダー達が黄金のフレームに取り込まれ、サオリが変化したジオウの身体に張り付く様に装着されてアーマーが形成される。開いたフレームからライダー達が現れるとそれぞれの決めポーズを取って定され、最後に頭頂部にジオウが固定されると「ライダー」のインジケーションアイがセットされて完了する。祝福するかの如く、周囲に時計状の金の紙吹雪が舞っている

 

 

 

 

 

 

グランドタイム!

 

 

 

 

 

 

        クウガ!アギト!龍騎!ファイズ!ブレイド!響鬼!カブト!電王!キバ!ディケイド!ダブル!オーズ!フォーゼ!ウィザード!鎧武!ドライブ!ゴースト!エグゼイド!ビルド!祝え!仮面ライダー!! グ・ラ・ン・ド ジオウ!!

 

 

 

 

 

グラウンドジオウ「行けるか、リムルさん?」

 

リムル「うん。………出番だよ、大賢者。貴女に託す!さっさと敵を打ち倒せ!」

 

リムルさんがそう言うと、リムルさんの金色の目が赤くなっていく。俺は、タイタンソードを構える。すると、ゲルドは、豚頭将軍が使っていたスキルを使う。

 

ゲルド「喰らい尽くせ!混沌喰!」

 

そう叫ぶと、俺たちに四つの顔が飛んでくる。リムルさんはそれを躱す。あれは、リムルさんから一度聞いていて、ユニークスキル、大賢者のオートバトルモードだと。リムルさんは、太刀に持ち直し黒い炎を纏った刀で、ゲルドの左腕を吹き飛ばす。あの黒い炎は、ゲルドの左腕の上の部分にまで纏わり付き、再生を妨害している様だな。

 

グラウンドジオウ「俺も負けてられないな!」

 

俺はそう言って、タイタンソードで攻撃する。クウガの封印の印の攻撃の で、縦横無尽に三次元的に戦っていく。ゲルドは、俺に肉切り包丁で攻撃してくるが、タイタンソードで受け止める。そこにすかさずリムルさんが太刀に黒炎を纏った状態で攻撃する。

 

ゲルド「バカな!?」

 

ゲルドが驚いたのは、リムルさんの攻撃で、包丁が溶け始めた事だ。ゲルドは、すぐにそれを放す。すると、包丁はリムルさんの攻撃による炎で、あっという間に溶けて、形が無くなった。

 

ゲルド「うう………。」

 

ゲルドはそう唸って、未だに燃えている左腕を千切る。

 

豚頭将軍「マイロード!ううっ!」

 

残りの豚頭将軍が、ゲルドに向かって叫ぶ。すると、再びあの黄緑色のオーラがゲルドを包む。

 

ゲルド「おおおおおおっ!」

 

すると、千切った左腕があっという間に再生する。しかも、更にパワーを増した気がする。ゲルドの方も、本気になったか。

 

ゲルド「今こそ、お前達を食ってやろうぞ!はっ!」

 

ゲルドがそう叫ぶと、再び死者之行進演舞を発動する。俺とリムルさんは、それぞれのスキルで、死者之行進演舞を無力化する。すると、ゲルドは異常なほどの速さで、俺とリムルの背後に立つ。俺は、何とか躱せたが、リムルがゲルドに捕まってしまった。

 

ゲルド「ワハハハハ!まずは貴様をこのまま食らってくれるわ!」

 

グラウンドジオウ「リムルさん!!!」

 

すると、ゲルドの足元に、魔法陣が出現する。その魔法陣から出た炎は、ゲルドをリムルさんごと包み込む。

 

ゲルド「うわぁぁぁ!!」

 

グラウンドジオウ「あれは!?」

 

創世之神(コンちゃん)『解。個体名リムル・テンペストがイフリートを取り込んだ際に手に入れたスキル、炎化爆獄陣フレアサークルです。』

 

グラウンドジオウ「なるほど。」

 

そんなスキルもあったのか。だが…………。

 

ゲルド「うわぁぁぁ…………ハハハハハ!」

 

ゲルドは、無事だった。どうやら、炎耐性を獲得してしまった様だな。このままじゃ、リムルさんが食べられる!ゲルドは、勝利の宣言をする。

 

ゲルド「う〜ん………。俺には炎は通じぬ様だぞ。」

 

リムル「そう。炎で焼け死んだ方が幸せだったかもしれないよ。」

 

ゲルド「フン!」

 

リムル「私は、貴方を敵として認めた。今こそ、本気で貴方の相手をしてやるよ。」

 

ゲルド「ワッハハハハ!笑止!今までは本気でなかったとでも?最早、貴様には何もできぬ!このまま俺に食われるが良い!」

 

ゲルドがそう言うと、リムルさんの周囲から、煙が出てくる。だが、ゲルドの手の下から、リムルさんのスライムとしての一部が出てくる。なるほど、そういう事か!

 

リムル「お前に食われる前に、私が貴方を食ってやるよ。私は………スライムだ!」

 

ゲルド「なっ!?おお………!?」

 

リムルさんは、擬態と変身を解除して、ゲルドに纏わりつく。ゲルドがリムルさんを掴もうとする中、俺はすぐにタイタンソードで左腕を切断する。

 

ゲルド「き…………貴様ら………!」

 

グラウンドジオウ「リムルさんを甘く見たな。その子、スライムなんだよ!」

 

リムル「ああ!食うのは、貴方の専売特許じゃねえんだよ。………貴方が私を食うのが先か、私が貴方を食うのが先か。相手を食い尽くした方が勝ちだ!」

 

ゲルド「うおおおっ!」

 

ゲルドは、何とかリムルさんを剥がそうとするが、左腕を失っている事が影響して、中々上手く行かない。リムルさんは、次第にゲルドを包み込んでいく。すると。

 

ゲルド「(俺が、民を……………!)」

 

そんな風に聞こえてくると、目の前がスパークする。目を塞いで、しばらくして、目を開けると、そこには、枯れ果てた大地が。

 

リムル「何、この光景?」

 

グラウンドジオウ「枯れ果てた大地………。」

 

リムル「えっ!?何でサオリまで居んの!?」

 

グラウンドジオウ「分からない……………。」

 

何が起こっているんだ?すると、創始者が言う。

 

創始者『告。恐らく、個体名ゲルドの祈りと願いが、創世の力に反応した結果だと推測。』

 

グラウンドジオウ《そういう事か……………。》

 

なるほど、そういう事か。すると、子供の泣き声が聞こえてくる。

 

リムル「アレは………豚頭族の子供?」

 

グランドジオウ「あんなに痩せ細って………。」

 

これが、飢饉の影響なのだろう。こんな環境下では、まともな食べ物など、無いに等しいだろう。すると、そこに大柄な豚頭族と、その従者の豚頭族がやって来る。

 

リムル「サオリ、あれって………。」

 

グラウンドジオウ「多分、後のゲルドだ。恐らく、豚頭魔王、ゲルドの記憶の中………。」

 

サオリ「ゲルドの記憶………。」

 

俺たちがそう話す中、後のゲルドとなる豚頭族は。

 

ゲルド「腹が減ったのか。少し、待っていなさい。」

 

そう言うと、ゲルドは自分の左腕を千切る。それには、後ろの豚頭族が目を背ける。ゲルドは、千切った左腕を、子供達の前に置く。

 

ゲルド「さあ、食べなさい。」

 

子供達は、一瞬躊躇ったが、一心不乱にゲルドの左腕を食べる。それを見て、ゲルドは。

 

ゲルド「しっかり食べて、大きくなるのだぞ。」

 

そう優しく語りかけた。その後、場所を移動したゲルドは、一人の豚頭族から懇願される。

 

豚頭族「王よ。もうお辞め下さい。この大飢饉の中、王である貴方まで失ってしまっては、我ら豚頭族には、もはや絶望しかありません………。」

 

そんな痛切な願いを聞いたゲルドは、再生した左腕を見ながら。

 

ゲルド「…………一昨日生まれた子が、今朝死んだ。昨日生まれた子は、虫の息だ。この身はいかに切り刻もうと再生するのに………これが既に絶望でなくて、何だと言うのだ。」

 

豚頭族「王よ………。」

 

ゲルド「森に入り、食料を探す。」

 

豚頭族「あ………。王よ!ジュラの森は、暴風竜の加護を受けし場所………!」

 

ゲルド「その暴風竜は、封印されて久しい。………少しばかりの恵みを………。」

 

ゲルドは、その豚頭族の静止を振り切って、ジュラの森へと向かっていく。しばらくして、ゲルドは倒れ、ゲルミュッドと出会った。すると、俺とリムルさんすの背後に、豚頭魔王、ゲルドが現れる。

 

ゲルド「あの方は教えてくれた。豚頭帝となった俺が食えば、飢餓者ウエルモノの支配下にある者は死なない。………邪悪な企みの駒にされていた様だが、賭けるしかなかった。だからオレは食わねばならない。………お前が何でも食うスライムだとしてもオレは食われるわけにはいかない。」

 

リムル「食い合いは、私に分がある。貴方は負ける。」

 

現実世界では、リムルさんに取り込まれ、溶け始めているゲルドの姿があった。現実世界の俺は、それを見て、仮面の下で涙を流していた。

 

ゲルド「俺は、他の魔物を食い荒らした。ゲルミュッド様を食った。同胞すら食った。同胞は飢えている。俺は負ける訳にはいかない。」

 

リムル「………この世は弱肉強食。貴方は負けたんだ。だから、貴方は死ぬ。」

 

ゲルド「俺は…………負ける訳にはいかない。俺が死んだら、同胞が罪を背負う。俺は罪深くとも良い。皆が飢える事のない様に、俺がこの世の飢えを引き受けるのだ。」

 

グラウンドジオウ「…………それでも、お前は負ける。だが、安心しろ。お前の罪や同胞の罪は、俺が背負ってやる。」

 

 ゲルドは、俺の言葉に驚いた。

 

ゲルド「………何だと?」

 

グラウンドジオウ「アンタは、良い奴だからな。」

 

リムル「なら俺は、お前達オークの罪を食ってやる。」

 

ゲルド「俺の罪を………背負う?食う?」

 

リムル「ああ。貴方だけじゃなく、貴方の同胞、全ての罪も食ってやる。」

 

ゲルド「同胞も含めて………罪を?フッ。お前達は欲張りだ。」

 

リムル「そうだなぁ。私は欲張りだよ。」

 

グラウンドジオウ「でも、欲張りで何が悪いんだよ?」

 

俺とリムルさんがそう言うと、俺たちの足元から枯れ果てた大地が、緑豊かな草原となっていき、ゲルドも、豚頭魔王から、普通の豚頭族としての姿に戻っていく。ゲルドが目を開けると、そこには。

 

ゲルド「お………!おおっ…………!」

 

そこには、自然溢れる草原が広がり、鳥の鳴き声、子供達の笑い声、川のせせらぎが溢れていた。それを見て、ゲルドは、膝をつき、大粒の涙を流す。

 

ゲルド「…………強欲な者達よ………俺の罪を背負いし者よ………!俺の罪を食らう者よ………!感謝する。」

 

グラウンドジオウ「魔王ゲルド。」

 

ゲルドがそう言う。豚頭帝が倒された事により、飢餓者の効果も消滅した。現時点を持って、豚頭族の侵攻は、終わったのだった。俺は変身解除して、リムルさんと共に振り返ると、皆が歓声を上げる。豚頭族達は、王を失った悲しみに暮れていた。そんな中、ゲルドのそばにいた豚頭将軍は呟いた。

 

豚頭将軍「王よ………。やっと………解放されたのですね。」

 

そうして、戦いは終結した。その後、戦後処理の為に集まる事になって、蜥蜴人族達は、引き上げて行った。俺とリムルさんは、鬼人達に話しかける。

 

リムル「………終わったね。」

 

紅丸「はっ。」

 

サオリ「豚頭帝を討ち滅ぼしたら、自由にしてもらって良いという約束だ。今までご苦労だったな。」

 

紅丸「リムル様、サオリ様。お願いがございます。」

 

リムル「何だ?」

 

サオリ「ん?」

 

俺とリムルさんがそう言う中、紅丸は俺たちに話しかける。

 

紅丸「何卒、我らの忠誠をお受け取り下さい。我ら、これからもリムル様とサオリ様にお仕えいたします!」

 

サオリ「え?」

 

リムル「…………良いのか?」

 

白老「異論はござらぬ。」

 

蒼影「あなた様方に会えて、自分達は幸運であります!」

 

紅丸の言葉に、俺たちはそう聞いて、白老、蒼影が答える。すると、紫苑はリムルの方に、クロガミは俺の方に来る。

 

紫苑「フフフフッ!」

 

リムル「うっ!ううっ………。」

 

紫苑「私は、リムル様の秘書兼護衛ですよ!絶対に離れませんからね!」

 

フブキ・クロガミ「私も、サオリ様の秘書兼護衛です。離れたりなんて、しませんよ。」

 

紅丸「我らの命、果てるまで!」

 

リムル「う………うん。」

 

サオリ「そ、そうか。」

 

こうして、紅丸達鬼人は、俺たちの仲間になったのだった。

 

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