牙狼達は動く気配がない。
ヤバイな…。服従するくらいなら死を!的なノリで一斉に向かって来るつもりだろうか?そうなったら全面戦争だ。数の上では負けているし、こちらも無傷では勝てないだろう。せっかく今のところ負傷者がいないのに…負ける事はないだろうけど、出来れば争いたくない。
さっきまで争いの騒音が、嘘のような静けさだ。牙狼達の視線が私に集中している。私達は、その視線の中をゆっくりと歩き出した。これがどう判断されるか判らないが、こいつらにボスの死をより強く認識させる為に。牙狼族のボスの死体の前に辿り着く。私を妨害しようとする者はいない。ボスの傍に控えていた個体が、一歩、後ずさった。私は、牙狼族のボスを『捕食』した。この行為は、戦って勝ち得た正当な権利なのだから。目の前で、自分達のボスを喰われる所を見せつけたのだが、それでも動きはない。うーむ。ここまでされると、ビビって逃げ出すか、恐怖で向かってくるかの二択だと思ったのだが・・・
グルッ、ウォーーーーーーーーーーーン!!!
と大音声で咆哮『威圧』した。
リムル「クククッ!聞け。今回だけは見逃してやろう。我に従えぬと言うならば、この場より立ち去れ!!!」
と、続けて私が牙狼達に宣言する。これで、この犬っころどもも逃げ出すだろう。そう思ったのだが・・・、
牙狼族「(我等一同、貴方様等に従います!!!)」
と、一斉に平伏された。犬が寝そべったようにしか見えないけれど、ね。どうやら、私等に従う事を選択したようだ。動かなかったのは、"思念伝達"で会議でもしてたのだろうか?まあ、争う必要が無くなったのはいい事だ。こうして、ゴブリン村の戦いは終結した。
なんてな。
大変なのは、戦いよりもその後の後始末なのだ。誰だよ、家壊せとか命令したの・・・どうする気だ?さて、ゴブリン達の寝床、どうしよう?で、犬共の面倒も誰がみるんだよ・・・何匹か死んだようだが、まだ80匹は生き残っている。これは・・・、ともかく今日は終了!考えるのは明日、こいつらが起きてからにしよう。私等は取り敢えず、ゴブリンには焚き火の傍で就寝を、犬共には村の周辺で待機を命令し、その場は解散としたのだ。
明けて翌朝。サオリは森を探索しに行った。
昨日一晩考えた。そして思いついたのが、ゴブリンに牙狼の面倒を見させる作戦!である。戦えるゴブリンの総数は、74匹だった。昨日の戦いでは負傷者はいない。皆無事で、せいぜいがカスリ傷程度である。牙狼族の生き残りは81匹。こちらは負傷した個体もいたのだが、回復薬ですぐに治癒した。ほっといても大丈夫だっただろう。それほど牙狼族の治癒力は、高いようだ。起きてきたゴブリン達を整列させる。戦えない者達は、周囲で眺めていた。何しろ、家もなにもない更地だ。目立つのは仕方ない。村長は私等の隣に控えていた。何かと私等の面倒を見ようとしてくれるのだが・・・ゴブリンの爺さんに世話されても嬉しくはなかった。私等の美的感覚は、生前のままである。いくら魔物に転生しちゃったとしても、その点だけは譲れない。しかし、魔物の村に可愛い者などいないのだ。そこは当分諦めざるを得ない・・・。整列したゴブリンの横に、牙狼族を呼び寄せる。
さてと…
リムル「えーと、君達。これから君達には、ペアとなって一緒に過ごして貰う事になります!」
反応を覗う。私達の言葉を待つという意思を見せ、物音一つさせまいという感じにこちらを見つめて来る。ペアとなる事に、嫌そうなそぶりを見せる者はいない。どうやら大丈夫そうだ。
その頃俺はリムルさんに森に探索しに行くことを言い森を探索していたら迷った。
サオリ「……ここどこ?」
と言った瞬間に5体の魔物が現れる。
現れた5体の魔物は、鱗に覆われていて両側合わせて六本ある虫型の魔物。
虫型魔物①②③④⑤「ジキジキジキジキジキジキッ!」
と虫型魔物が鳴く。
サオリ「かあっ!気持ち悪いっ!やだおまえっ…!」
と引いていた。
その時5体の虫型魔物が俺に襲いかかるが避ける。
その時、
サオリ「(YES!)」
サオリ「(頼む!)」
許可すると
虫型魔物①「ジキジキジキジキジキジキッ!」
虫型魔物①は前足を使って薙ぎ払う様に攻撃されるが
サオリ「ふぅ〜〜。さて戻るか。」
俺は倒した虫型魔物をユニークスキル、
俺が森から村に戻るとリムルさんがゴブリン、牙狼族に名を名付けるところだった。その時、俺の体内から、魔素が八割抜き取られる感覚がした。
サオリ「(なんでそんなことになった?)」
サオリ「(何してんだか。)」
そして、三日が経過した。
リムル「完・全・回・復!」
リムルさんが起き出した事に気付き、作業していたゴブリン達が集まって来た。外に出ていた牙狼達も中に入ってくる。
リムル「君ら…なんか、でかくなってない?」
そう。体長150cm程度だったゴブリン。なのに、今は180cmはありそうだ。俺の目の前に控えたヤツなど、2m超えていそうである。牙狼達も、焦げ茶色だった体毛が漆黒に変色しており、艶やかな艶と光沢を放っている。更に、体長が3m近くになっていた。
サオリ「リムルさん。まだ驚くには、早いぜ?」
と俺が言うとランガが入ってきた。
ランガ「我が主よ!御快復、心よりお慶び仕ります!!!」
等と、流暢な人語で語りかけてきた。
─────────────────
森の木に隠れて見ていたものがいた。
吸血鬼姫「あぁぁ可愛い♡妾のものにしたいのじゃ♡」
とサオリに惚れていた人物がいた。
吸血鬼姫は、見るだけでだったが見た瞬間一目惚れしてしまった。