【完結】最終戦国武闘伝 〜バイオレット・ダークネス〜   作:無敵ざかり

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第一章 戦国武闘
第一節 紫電VS不滅/狡猾の氷牙


歴史とは、本当に正しいのか?

 

「ママ、きょうはなんのえほんをよんでくれるの?」

 

「今日読むのはね、戦国の時代の絵本よ」

 

「せんごく?」

 

「そう……タイトルは、最終戦国武闘伝。正義の剣士・超聖竜シデン・ギャラクシーが、悪い魔法使い・暗黒皇(ダーク・カイザー)グレイテスト・シーザーをやっつける話よ」

 

「面白そう! 読んで読んで!」

 

「ふふ、急かさないの」

 

「どんなふうにはじまるの?」

 

「まずはね……"戦国の時代、超獣達はみんな平和に暮らしていました"」

 

「そうだったんだ!」

 

「そう、平和な時代だったのよ……"超獣達は、強さを競い合う戦国武闘会を楽しんでいました"」

 

「戦国武闘会?」

 

「そういう大会があったの……"正義の剣士・シデン・ギャラクシーは、色んな選手と戦って勝ちました。みんなが言います。『シデン・ギャラクシーかっこいい!』"」

 

「そうだね! かっこいいね!」

 

「そうね……"シデン・ギャラクシーは決勝戦まで進みました。決勝戦の相手は、悪い魔法使い、グレイテスト・シーザーでした。『正々堂々戦おう、グレイテスト・シーザー!』『ぐはははは! 嫌だね! 我は卑怯な戦い方が好きなのだ!』グレイテスト・シーザーは色んな魔法でシデン・ギャラクシーを苦しめました"」

 

「シデン・ギャラクシーが負けちゃうよ!」

 

「大変ね……"グレイテスト・シーザーは超銀河銃(ギャラクシーガン)という切札を使って、シデン・ギャラクシーを追い詰めました。シデン・ギャラクシーは焦りました。自分が負けそうだったからではありません。観客のみんなが、超銀河銃(ギャラクシーガン)から放たれる弾丸で傷ついてしまったからです。『観客を巻き込むなんて! 許さないぞ、グレイテスト・シーザー!』『ふん! 観客がどれだけ傷つこうが構うものか! 我はどんな汚い手を使っても勝つ!』"」

 

「シデン・ギャラクシーがんばれ! 悪いグレイテスト・シーザーをやっつけろ!」

 

「"シデン・ギャラクシーは仲間が作ってくれた大きな剣・超銀河剣(ギャラクシーブレード)を使って、グレイテスト・シーザーをやっつけました。みんなはシデン・ギャラクシーに『ありがとう』『ありがとう』と言いました。めでたしめでたし」

 

「わー! おもしろかったー! ママありがとうー!」

 

歴史とは、本当に正しいのだろうか――

 

 

 

 

宇宙のどこかに存在する惑星。

 

その星には、数多くの存在が暮らしていた。

 

『超獣』と呼ばれる存在である。

 

獣では無い存在も超"獣"と呼ばれるのは不思議だが、様々な種族が存在するその世界において、相手が誰であっても使うことの出来る呼び方は重宝された。ゆえに、その世界は"超獣世界"と呼ばれるようになった。

 

時は戦国……

 

戦争で国力を決する野蛮な時代は過ぎ去り、エンターテイメントで勝負を決める熱き時代が到来した!

 

戦国武闘会。

 

それは世界中に住まう"超獣"が武を競い、最強の戦士を決める大会である!

 

武闘会が何度も開催されて行くうちに、超獣の戦い方は変化していった。

 

発掘された魔導具、《クロスギア》を操り戦う鎧武者、《サムライ》

 

呪文を込めた《魔弾》を、魔銃を使って撃ち出し戦う騎士、《ナイト》

 

いつしか、戦国武闘会はこの二つの派閥による覇権争いの様相となっていった!

 

サムライにもナイトにも属さない者や、武闘会に興味を示さない者もいたが、多くの超獣は戦国武闘会にのめり込んで行った。

 

サムライやナイトに属する者は増加していった。

 

ナイトには幾つもの派閥が生まれた。

黄昏の魔光。

滅殺の邪眼。

狡猾の氷河。

断罪の天雷。

……よく分からない爆獣。

 

ナイトは、所属する派閥の名前を含んだ名を持つ。

魔光大帝ネロ・グリフィス。

邪眼皇ロマノフⅠ世。

氷牙フランツⅠ世。

天雷の龍聖ロレンツォIV世。

……といったふうに。

 

しかし、どの派閥の名も持たないナイトがいた。

名をシーザーと言った。

魔光でも、邪眼でも、氷牙でも、天雷でも、ましてや爆獣でもないとされ……

何家の何世なのかすら分からない。

ゆえに、その超獣の名はただの"シーザー"だった。

 

大いなる陰謀が動き出そうとしていた。

 

時は戦国……の、第百回戦国武闘会。

 

予選、最終予選を経て……

 

数万の出場者も、既に1000にまで減っていた。

 

そして、第百回戦国武闘会・本戦が動き出そうとしていた!

 

「紫電の衝撃、今此処(ここ)に!」

 

 

 

 

第一章 第一節 紫電VS不滅/狡猾の氷牙

 

 

 

 

「紫電・双竜斬!」

 

《竜装 センゴク・トッパアーマー》を纏った赤い竜の鎧武者《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》が剣を振るう。

 

「出たァーッ! 一瞬の連撃!」

 

実況の《ミラクル・ショー》の声が闘技場に響く。

 

紫電の二度当たる斬撃、《双竜斬》 の太刀筋の前に敗れた超獣、魅入られた超獣は多い。

 

並の相手なら、その二撃で試合が終わっていてもおかしくはない。

 

しかし、今紫電と相対しているのは並の相手ではない。

 

「通さない!」

 

幾つもの光の防壁が剣戟(けんげき)を弾き返す。

 

「やはり、シールド・フォースか……」

 

《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》の背後にあるバリア発生装置。それから放たれる力で防壁を作り出す能力《イモータル・シールド・フォース》は強力無比。装置の機能を停止させなければ、パーフェクト・ギャラクシーは何者の攻撃も受け付けない。

 

「我が太刀筋をものともしないとは流石だな、ギャラクシー。今のは完全に勝負を決めるつもりで振り抜いていたぞ」

 

「どんな太刀筋だろうと、私には効かない。完全とは何か……教えましょう! 紫電よ!」

 

《不滅の精霊パーフェクトギャラクシー》は高らかに宣言した。

 

「完全……天雷と同盟関係にあるザ・イエス殿もそう言っていたな。光文明ではその言葉が流行っているのか?」

 

「……偶然では?」

 

一拍置いてギャラクシーが答えた。

 

「御託はいいでしょう、続けますよ。聖なる鉄槌です!」

 

不滅の精霊の纏う鎧から光弾が連続して放たれる。

 

「貴殿は相変わらず、光文明の精霊にしてはせっかちだな……! 《紫電・一閃!》」

 

紫電は舞うように剣を振るい、光弾を次々と叩き落としていく。

 

紫電・ドラゴンとパーフェクト・ギャラクシーの対決に……かつての戦国武闘会の優勝者同士の戦いに、会場の超獣たちは沸き立っていた。

 

今度は紫電が連続して剣を振り下ろし、ギャラクシーがそれを防壁で防ぎ、弾き続ける。

 

「何とかして攻撃を食らわせたい紫電・ドラゴン選手、しかしパーフェクト・ギャラクシー選手は攻撃を防ぎ続ける! これはすごい! 両者一歩も譲らない! まさに最強! 最強の矛と最強の盾のぶつかり合いだぁ!」

 

だが徐々に疲弊していく紫電。ギャラクシーのほうが、やや有利な戦いのように見えた。

 

二人は一旦距離をとって睨み合う。膠着(こうちゃく)状態かと思われた。

 

しかし次の瞬間紫電は駆け出し、そして防壁目がけて剣を振るいながら、その中へと入り込んだ。

 

「何だと!? な……何故!」

 

驚愕し、振り返ろうとするギャラクシー。

 

「完全を(うた)う防壁にも、僅かな隙間はあるはず……ならばそこを通り抜ければいい! そう考え、それを探していたのだ……そして、拙者が防壁を突破できたということは、その隙間はどうやら本当にあったと考えていいようだな!」

 

紫電はギャラクシーの背後にあるシールド・フォースの力の源に向かって力一杯愛刀を振り下ろした。

 

それは機能を停止し、シールドフォースが解除されていく。

 

しかし、それはまだ一撃目。

 

無防備なギャラクシーの背後へと二撃目が――襲いかからなかった。

 

「……何故、攻撃を止めたのです?」

 

「相手の背後から斬り掛かるのは、あまり好みではないのだ」

 

「あくまで正面から戦おうと言うのですか」

 

「いや……すまない、少し格好をつけたことを言った。拙者は素の力では貴殿にやや劣る。あのまま二撃目を加えても、勝てる訳では無いのでな」

 

「今のままでは……と言うとやはり……」

 

「ああ。ご覧に入れよう……デヤアァーーッ!」

 

紫電が剣舞を披露し、刃を振り回す。

 

その赤い竜の鎧武者が紫電と呼ばれるようになったのは、刀の切っ先が放つ閃光を紫電と呼ぶことに由来している。

 

しかし、今紫電の手に握られている刀は、切っ先どころか刀身全体が紫色の電光を纏っているように見えた。

 

紫電の剣は、右手に握られているものが天下剣、左手に握られているものが天上剣と言う名を持つ。

 

火のマナが紫電の足元から溢れ出し、剣が赤熱化していく。

 

「魔導具よ、応えよ! 時は来た!」

 

そして――天下剣が花開いた。

 

刀身が炎が燃え上がるような形に変化し、二頭の龍が巻きついたような意匠の中心に、埋め込まれた赤い宝石が輝く武器。

 

《竜装 シデン・レジェンド》が姿を現した。

 

「やはり……それを使うのですね。」

 

「我が全力の剣戟(けんげき)を受けてみろ! いざ、尋常に勝負!」

 

「いいでしょう。私もこの一撃に、全ての力を込めるッ!」

 

火炎と光、二つの膨大な力が激突した。

ほとんどの観客が目を開けていられないほどの衝撃波と光が周囲を包む。

 

全てが、ホワイトアウトした。

 

 

 

 

光が収まった後、観客の目がようやく見えるようになってきた時……

 

「お、おい! みんな見ろ!」

 

「勝ったのは……!」

 

 

 

 

立っていたのは、赤い竜のサムライ、ボルバルザーク・紫電・ドラゴンだった。

 

「不滅を、超えるか……」

 

「ギャラクシー」

 

紫電・ドラゴンが、地に伏したパーフェクト・ギャラクシーに手を差し出し語りかける。

 

「次の試合のルールを知っているか?」

 

「……ああ……?」

 

今ひとつ理解の追いついていないギャラクシーが、曖昧に答える。

 

「拙者の次の試合はチーム戦になる。助っ人が必要なのだ。誰と組んでも良いそうだ。あくまで助っ人であるから、試合に敗れた選手と組んでも問題はない。拙者と組んではくれないか?」

 

「チーム……?」

 

「……駄目か?」

 

 

 

 

「シデン・ギャラクシー」

 

「む?」

 

「チームにはチーム名が必要でしょう? 私達は今から、チーム《シデン・ギャラクシー》だ」

 

「……ああ! よろしく頼む!!」

 

予想だにしていなかった最強コンビの結成に、会場が沸き立った。

 

観客の歓声は止まらない。歓声の大洪水が全てを包み込んでいく。

 

「あの太刀筋……流石だな」

 

「やっぱすごいな、紫電は! な、師匠!」

 

「ああ。やはり今回も、優勝候補の一人だな」

 

観客席のサムライのコンビ、《迅雷の精霊ホワイト・ヘヴン》と《バイオレンス・迅雷・ドラゴン》と、その二人の師匠の、紅の鎧に身を包んだ《聖霊王ジンライ》も盛り上がっていた。

 

 

 

 

水文明のナイト、氷牙の城にて。

 

「……気づいたか?」

 

モニターを前に紫電とギャラクシーの試合を見ていた氷牙のナイト、《氷牙フランツⅠ世》が口を開いた。

 

「ああ。どれだけ映像を見てみても、紫電が通れる程の防壁の隙間など見当たらん」

 

その問いかけに、フランツと旧知の仲である《氷牙の魔筆マクシミリアン王》が答える。

 

「その通りだ。そして……」

 

フランツは映像を早戻しした後、その映像をスローで再生した。

 

「これは……」

 

マクシミリアン王が目を見開く。

 

その映像は、紫電の体が一瞬、ほんの一瞬、流水のように変化し、防壁と防壁の間のごくわずかな隙間をすり抜ける瞬間を捉えていた。

 

ほんのごくわずかな一瞬。氷牙の超高性能カメラでなければとらえられなかっただろう。

 

「なるほど……一部のリキッド・ピープルや蒼神龍が持つような、護りをすり抜ける力を持っていたのか……」

 

「本人も気づいてないように見えるが……紫電は"水文明の力を持っている"と見てほぼ間違いないだろう」

 

「よく気づいたな、フランツ。いや……やはり"フランツ様"とお呼びした方がよろしいので?」

 

「よせ。私はそれなりの地位しか持たない騎士フランツでいたいのだ。著名なナイトであり、王であるお前に……そんな呼び方をされたら、世間的な私の格がぐんと上がってしまうだろう」

 

「ははは……そうですね…………だが一体、なぜ紫電が水の力を? そもそも、複数の文明の力を有する超獣が台頭してきたのは歴史のいつ頃だったか……暗黒王や邪魂王が顕現(けんげん)したと語られる時代だったか……?」

 

「まあ、それは後で考えればよかろう。

さて……私の予備の"ボディ"は今、いくつあったかな? 確か100……程だったと記憶しているが……」

 

「おっしゃる通りでございます。フランツ様」

 

氷牙のナイト《レオポル・ディーネ公》がそう答える。

 

「よし。それだけあれば十分……いや、十二分だろう。ボディの量産は本日をもって終了とする。ビスマルクを呼んでくれるか」

 

「ビスマルク帝、ですね」

 

レオポル・ディーネ公はビスマルクなる超獣を呼ぶために、その場を後にした。

 

マクシミリアン王は聞く。

 

「ビスマルク帝?」

 

「ああ。最近とあるリキッド・ピープルに蒼神龍……ポセイディア・ドラゴンの力を与えて誕生させた、氷牙の表向きの君主……帝だ。大々的に発表する前に、お前には会わせておくべきだと思ってな」

 

「ほう。帝を裏から操るつもりか……サイバーロードがリキッド・ピープルを操る……なるほどな。ふむ……そうなればお前はさしずめ、《氷河上皇フランツⅠ世》となるわけか」

 

「間違ってもそう名乗りはしないがな。表沙汰にならないから"裏"なのだから。外見の印象からか、どうもサイバーロードは他の文明に軽く見られがちだ。光や闇相手は言うほどでもないが……火や自然を相手にすることも考えれば、"竜"を形式上トップにしておいた方がいいだろう」

 

「うむ。英智こそ力だと言うに、分からん奴が多いからな」

 

「それに、邪眼と天雷の当主も竜だからな。氷牙も竜を君主にしておいた方が、何かと都合が良さそうだ。光と闇との繋がりもより深まるだろう。これが、ビスマルク帝の写真だ」

 

フランツはモニターを操作して、ビスマルク帝の写真をマクシミリアン王に見せる。

 

「ほう……なぜ、鎧のデザインを、フランツのボディに似せたものにしたのかな? フランツが関与している事が疑われるのでは?」

 

「逆だよ。ビスマルクが私に似ているのではなく、私がビスマルクを真似ていると思わせるのだ。ビスマルクのことは、最近誕生した存在ではなく、以前から存在していたが極秘になっていて、そして、ついにその存在が(おおやけ)に明かされるという事にする。そうすれば、私はビスマルクの忠実なしもべと思われるだろう? そうなれば、万が一にも、私が裏で氷牙を先導していると疑う者はいなくなるだろう」

 

モニターを操作する手を止め、物事の核心をつくかのような語り口で、フランツは続ける。

 

「事実と真実が同じとは限らない。真実とは、まことしやかに世間で語られる事。事実とは、実際に起きた出来事の事だ。私が氷牙の真の支配者だと知る者は、お前やマクシミリアンを含んだわずかな数の超獣のみだからな。事実としての氷牙のトップは私だが、真実としてのトップはビスマルクとなる……」

 

そう、事実と真実が同じとは限らない……歴史もまた、同じように……

 

「現状氷牙にトップらしいトップというものはいないが、ビスマルクの存在が(おおやけ)になれば、私の言葉をビスマルクの言葉としてはっきりと世界に伝えられるようになる。私の発言力が、強まるということなのだよ。ただし、私の言葉がビスマルクの言葉だと思われていなくては、発言力は強くならない。真のトップが私だと知られては、ならないのだよ」

 

「ほほう……そういう事か。だからお前は他の氷牙のナイトが相手でも本当の身分を隠しているのだな? やはり策略をめぐらす事において、サイバーロードの右に出る者はいないな」

 

「本当にそう思っているのか? あるいは何かの冗談か? それとも皮肉か……リップサービスか?」

 

「いやいや、そんな、本心だよ」

 

「フフッ……だと嬉しいな。ともかく、お褒めに預かり光栄だよ。マクシミリアン王。さて……まずは紫電のこの情報を売る準備を始めたいのだが……」

 

「ふふ、流石は"狡猾の氷牙"の真の君主だ。一体どこにいくらで売りましょうか……王である私も、楽しみですぞ」

 

財力で地位を物にした氷牙。

 

その地位が磐石となった今でも、商人としての目は衰えていなかった。

 

「だが……その前に、だ」

 

「フランツ様。ビスマルク帝をお連れしました」

 

レオポル・ディーネ公が、ビスマルクを連れて戻ってきた。

 

「フランツ様! あ、いや……フランツ……と呼ぶべきなのでしたよね……フランツ! マクシミリアン様……じゃなかった。マクシミリアン……に、俺を会わせたかったのだよな! やあ! あ、いや……よう! かな……? よう! マクシミリアン!」

 

「これはこれは……お会いできて光栄にございます、ビスマルク帝」

 

マクシミリアン王は膝を着いて頭を下げた。

 

「ああ、いや、そんな頭など下げずに……あ、下げてもらわないと困るのか……俺、氷牙のトップなんだもんなぁ……」

 

ビスマルクは、まだ氷牙のトップという身分に慣れていないようだった。

 

「まあ……会わせたかったのはそうなんですが。もう一つ、あなたを呼んだ理由がありましてね……」

 

フランツはビスマルクを相手にして、口調を変えた。

 

「なんだ!? 聞かせてほしいぞ!」

 

「ロマノフが、煉獄の極魔弾を解放したそうでして……」

 

「何!? 煉獄の極魔弾を!?」

 

「それを見たビスマルク帝も、対抗して水流の極魔弾を解放するという……それが筋書きでしてね……」

 

「……筋書きならば仕方あるまいな! では向かうぞ! 水流の極魔弾の元へ!」

 

「はい……では、参りましょう」

 

 

 

 

そして、紫電は……

 

「やはり闇文明の領域は、暗いな……」

 

闇文明の領域を訪れていた。

 

「もう少しで着くはずだな。地下室に……!」

 

 

 

 

次回予告

 

「やあ、ロマノフ」

 

紫電は友、ロマノフの元へ!

 

「邪眼皇様と呼べと言ったはずだが?」

 

ロマノフは、馴れ合うつもりは無いと言った様子……?

 

「……絶滅計画?」

 

秘密裏に、謎の計画が進められていた?

 

「目標は唯一にして絶対……全てのサムライのオール・デリート!」

 

ロマノフが、サムライの絶滅計画を宣言する!?

 

次回、《紫電と邪眼皇、語らう》

 

「極神戦争は、当然知っているな……?」

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