【完結】最終戦国武闘伝 〜バイオレット・ダークネス〜 作:無敵ざかり
「皆様、お待たせいたしました! 只今より、牛若剣士トドロキ選手VS
闘技場の中では、トドロキとグレイテスト・シーザーが距離をとって向かい合っていた。
「やあやあ! 我の名はトドロキ! 牛若剣士トドロキなり! 我は天下を目指す者! 我はやがて武を極める者なり! お主はなんと申す者か! 名を名乗れい!」
「……いや、知ってるだろ、名前」
トドロキに対し、観客席のベンケイがツッコミを入れる。
「……我の名は……
「…………いや、意外とノリいいな」
グレイテスト・シーザーにも、ベンケイがツッコミを入れる。
「あのちっこいのが、グレイテスト・シーザーに勝てるのかねえ?」
「正直言って望み薄だろうな。私はグレイテスト・シーザーが勝つと思う。あの試合でシデン・ギャラクシーに敗れたとはいえ、奴の強さは本物だ。トドロキは負けるだろう」
「だろうな、そしてグレイテスト・シーザーも紫電も倒して、俺が優勝するんだよな」
「いや、優勝するのは私だ」
「俺だよ」
「私だ……まあ、どっちが決勝戦に出ることになっても、決勝戦がチーム戦なら助っ人として参加するのは間違いないがな」
「そいつぁ違いねえ」
「さて、トドロキがどう足掻くか、見せてもらおうじゃねえか」
「ああ、どんな戦い方をするか楽しみではあるな。勝てはしないだろうが」
「いや……どうかな……?」
サムライのコンビ、観客席のバイオレンス・迅雷・ドラゴンと迅雷の精霊ホワイト・ヘヴンは他の多くの観客達と同様に、トドロキはグレイテスト・シーザーには勝てないと思っていたが、二人の師匠、聖霊王ジンライは、トドロキが勝つ可能性も見据えていたようだった。
「紫電、お前はこの試合、どうなると見る」
観客席で、シャルル公が聞いた。
「うむ……若すぎるルーキーとして勝ち上がってきたトドロキの実力は確かなものだろう。体は小柄だが、グレイテスト・シーザーといい戦いができるのではないか?」
紫電は、以前グレイテスト・シーザーと戦った時の感覚を思い出し、そのだいたいの強さをイメージし、噂のトドロキならそれに追いつけるかもしれない、と思っていた。
「どうかなって感じだぜッピ。あの小僧、そこまでやれるかなって思うぜッピ」
紫電の友であり、かつての武闘会で共に戦った一人、《ボルコフ・
「いえ、どうですかなッピ。
同じく紫電の友であり、かつての武闘会で共に戦った一人、《バルルン・
「バルルン、また頭の中でシミュレーションしてるッピな? どんな戦いを予想してるのか、教えてほしいッピ」
同じく紫電の友であり、かつての武闘会で共に戦った一人、《ボルット・
「ギャラクシーさん、あなたはどうなると考えるッピ?」
同じく紫電の友であり、かつての武闘会で共に戦った一人、《騎神凰翔ハクツル・ザーク》は、ギャラクシーに試合の予想を聞く。
「そうですね……私も紫電と
「トドロキが勝つかもしれない……とまでは思えないって感じでちかね?」
「ええ……素直に言いますとそうです」
バルックの問いかけに、ギャラクシーは端的に答えた。
「だが、バルルンの言う通り、どうなるのか分からないのが戦国武闘会だからな。自慢ではないが、拙者もダークホースとして第一回戦国武闘会を勝ち上がったわけだし……分からんぞ」
紫電もタラコおにぎりを一口かじり、言う。
そう、戦国武闘会で勝つのが誰なのか。それは誰にも分からない。分からないから……なおのこと、面白い。
「ふん……またサムライとナイトの試合か」
観客席でそういうのは、蒼神龍チェンジ・ザ・ワールドだった。
「……見飽きましたか?」
ギャラクシーが問うと、チェンジ・ザ・ワールドは答えた。
「対戦カードとしては見飽きた。だが、戦国武闘会の試合を見飽きるわけは無い」
チェンジ・ザ・ワールドもまた、戦国武闘会を深く愛していた。
紫電とギャラクシーは、くすりと微笑んだ。
「おっとトドロキ選手、何かを取り出して着込んでいるぞ! これは鬼神装甲かー!?」
展開された鎧が自動でガシャガシャとトドロキの身を包んでいく。
その髪が、風にはためき波打つほどに長く伸びていく。
「ただのトドロキと呼ぶんじゃねえよ……《鬼神装甲クロウ・トドロキ》……! 今のオラの事はそう呼べ!」
「やっぱりか……あいつ……鬼神装甲を着込むと荒っぽくなるみたいなんだよな……トドロキー! あんまりでかい口を叩くと後で痛い目を見る事になるぞー!」
「うるせぇ! 観客はお静かにして、おとなしく試合をご覧くださいやがれ!」
観客席から甲高い声で呼びかけるベンケイに、クロウ・トドロキがこれまた甲高い声で、滅茶苦茶な言葉遣いで叫んだ。
「……いや……あの超獣にも参加してもらおう……こちらは"二人"なのでな……」
グレイテスト・シーザーがそう言うと、その影の中に潜んでいた騎士《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》が姿を現した。
「そう! これは2対2のチーム戦です!」
《ミラクル・ショー》もフォローをする。
「そうか! よし来い! ベンケイ!」
「あ、そっか。チーム戦だったか。いっけねぇな、忘れてたぜ……つーか命令するんじゃねーよ! まったくもう……」
クロウ・トドロキがベンケイを呼び、ベンケイが羽をパタパタさせながら観客席から降りてくる。
「準備はいいか? ベンケイ」
「あったりめぇよ。トドロキ。準備が早えのが僕のいいとこの一つよ」
「っしゃ! 初めっか! お前も準備はいいか? グレイテスト・シーザー!」
「…………ああ」
「両者準備が整ったようだ! それでは、デュエマ・スタートオォ!」
まずはグレイテスト・シーザーが魔弾を連射する。
それをひらりひらりとかわしていくクロウ・トドロキとベンケイ。
ベンケイがブラッディ・シャドウに上から滑空して飛びかかり、翻弄する。
そしてベンケイは、足に握った魔導具《風来杖 パラッパ・ベンケイ》に力を込めた。
通常、魔導具を使うにはマナというエネルギーを消費する必要があるが、紫電を初めとする一部の特殊技能を身につけた超獣は、マナの消費量を少なくすることができる。そして、ベンケイも特殊技能を身につけた超獣だった。
「受けてみな! パッパラパラッパ!」
ベンケイの魔導具から繰り出される炎と、ブラッディ・シャドウの魔銃から繰り出される魔弾が、互角の攻防を繰り広げる。
グレイテスト・シーザーはベンケイを撃とうとするが、射線上に頻繁に味方のブラッディ・シャドウが入り込んでくるため、撃てずにいた。
そしてブラッディシャドウは気づいた。
クロウ・トドロキは、跳び上がりブラッディ・シャドウの上にいた。ゆえに、グレイテスト・シーザーとブラッディ・シャドウの視界から消えていた。
ブラッディ・シャドウの上からトドロキが迫る。
それに気づいたブラッディ・シャドウとグレイテスト・シーザーだったが、僅かに遅かった。
魔弾が発射されるより先にクロウ・トドロキが魔導具《轟剣 レイジング・ザックス》を振るい、ブラッディ・シャドウを粉砕した。金属が碎ける音が響く。ブラッディ・シャドウとグレイテスト・シーザーの発射した魔弾は、虚しく空を切った。
「見たか! これがオラ達の力だ!」
「これぞ無敵のコンビネーション!」
クロウ・トドロキとベンケイが、高らかに勝ちどきを上げる。
「ほう」
「やるな!」
観客席で、シャルル公と紫電達も感心していた。
「早くも二対一! 危うし、グレイテスト・シーザー選手!」
実況がこだまする。
「さあ来い! お前もぶっ倒してやるぜ!」
鬼神装甲クロウ・トドロキが、
グレイテスト・シーザーに魔導具を向け発声する。
「そうか……」
どこかけだるげに、それに平然と答えたグレイテスト・シーザーが少し腰を落とす。
そして、クロウ・トドロキ目掛けて猛烈に加速を伴って突進した。
言葉を発する暇もなく奥義《ベンケイ・バーニング》を発動しながら間に割り込んだベンケイを、指一本動かすことなく勢いに任せて体当たりで吹き飛ばした
その直後、クロウ・トドロキは意識を失った。
「また……やり過ぎたか……」
グレイテスト・シーザーが、ぽつりとつぶやく。
「な……なんというパワーとスピードだーッ! グレイテスト・シーザー選手……一気に形勢逆転! なんという強さ! なんという力なんだァーーッ!」
驚愕する《ミラクル・ショー》の実況が会場に轟いた。
「あんなに……」
グレイテスト・シーザーは、あんなに強かったか? と、観客席のシャルル公や紫電達は思う。
神速の剣技に吹き飛ばされ、障害物に勢いよく叩きつけられたトドロキに、ベンケイが駆け寄り、気付けを行う。
「お……おい! トドロキ! しっかりしろ、トドロキ!」
「あ……ああ……」
気を失っていたトドロキがようやく意識を取り戻す。
「……立てるか?」
「大丈夫だ……!」
トドロキが、生まれたばかりの子鹿のように身を震わせながら立ち上がる。
「まだまだ……こんなもんじゃ……負けてられねぇ……!」
その場に散乱していた鬼神装甲がトドロキの身を包んでいく。
魔導具がトドロキに力を与え、輝かせる。
「ト……トドロキ……?」
戸惑うベンケイをよそに、鬼神装甲に包まれたトドロキの体は輝きを増していく。
「こ……これは……!? トドロキ選手の身に何が起こっているんだァーッ!?」
「これは……!」
シャルル公達も目を見開いていた。
「少年……!?」
アヴァラルドもまた、同様だった。
「ううおぉぉ……! はああぁぁーっ!」
鬼神装甲に身を包まれ輝きを放つトドロキが
それはもはや装着という言葉を使うのではなく、融合と表現する方が相応しい。
トドロキの中の薄まった竜の血が、今目覚め、一人のヒューマノイドは一体の竜と化した。
その竜の名は、ヴァルキリアス・ムサシ。
それだけではない。
その身から炎が飛び出し、それがサムライの形となっていく。
「……あれは、拙者?」
紫電がぽつりとこぼした。
「こ……これは…………紫電!? いや、本人ではありません! 炎だ! 炎が紫電の形になっている! しかも、二人!!」
《ミラクル・ショー》はまた驚きを隠せずにいた。
トドロキが今まで見てきた紫電の……最強のサムライの姿。その記憶が、知識が、火のマナの輝きと共に炎となり、そして紫電の姿になった。
二体の炎の紫電が、グレイテスト・シーザーへ跳びかかる。
「「シデン・ソウリュウザン!」」
グレイテスト・シーザーはとっさに左手に持った武器を盾に変形させて猛攻をしのぐ。
「うおおおおぉぉぉっ! 我が太刀筋、見切れるかぁ!」
さらに、ヴァルキリアス・ムサシの刃が迫る。追撃に次ぐ追撃。
文字通り炎が跳び回る闘技場は、今年一番の猛暑と化した。
観客を守る防壁は、ガラス窓のように飛んでくるものは防げても、熱は完全には防げない。
あまりの熱気に、観客席のリキッド・ピープル達が後方へ退避していく。
「暑いっち……!」
「うむ、なんて暑さだ……!」
観客席のバルックとシャルル公も、この暑さには驚きだった。
二体の炎の紫電と、ヴァルキリアス・ムサシの斬撃が乱舞する。
地面が斬撃の余波でえぐれ、一振りごとに凄まじい衝撃派と轟音が巻き起こる。
ついに、グレイテスト・シーザーは右手の武器も盾に変形させた。それは、完全に守りに
「す……すげぇ……トドロキ……! お前すげぇよ……!」
ベンケイは驚きながら、ヴァルキリアス・ムサシの……トドロキの勇姿を見届けようとしていた。
「猛攻が止まらない! まさかの変貌を遂げたトドロキ選手相手に、グレイテスト・シーザー選手、まさかまさかの防戦一方ーッ!」
実況のミラクル・ショーも、観客達も興奮していた。
「これ……本当に勝っちまうんじゃないか……?」
「いや、紫電とギャラクシーでようやく勝てた相手を一人で押してるんだ……勝つどころか……」
「優勝大本命と言ってもいいんじゃないか……!?」
「あの若さだ……まだまだ更に強くなってもおかしくない。もしや、いずれ戦いを極める者となるのでは……」
「そうだ……奴が優勝大本命だ!」
観客席に大きなどよめきが起こる。
「とどめだぜ! グレイテスト・シーザー!」
ヴァルキリアス・ムサシの一太刀がグレイテスト・シーザーを斬り伏せた。
「おぉっ!」
アヴァラルドは声を上げて、両手の拳を握って立ち上がった。サムライが、ナイトに勝ったというのに。
他の観客達も様々な反応をしていた。
「か……勝っちまった……」
「まさに合戦を極める者……まさに戦極竜!」
「まだ終わりではない……!!」
まるで、何者かに起こされたかのように。まるで不死鳥が蘇るように、立ち上がった。
「なっ……!」
グレイテスト・シーザーの目を見たヴァルキリアス・ムサシに、隙ができた。
そして、ヴァルキリアス・ムサシに対し、豪雨のごとく魔弾が打ち込まれる。
あまりのダメージに、グレイテスト・シーザーやシデン・ギャラクシーにも匹敵する体躯を誇るヴァルキリアス・ムサシから、小さなヒューマノイドへと戻ってしまうトドロキ。
そこへ、グレイテスト・シーザーが撃ち出した魔弾が直撃した。
クロウ・トドロキが吹き飛び、そして壁に激突する。
「ト……トドロキーーッ!!」
「少年ッ!」
「トドロキ!」
ベンケイと、アヴァラルドと、紫電の声がこだました。
「こ、これ以上は無理だ! 棄権! 僕達は棄権する!」
ベンケイが悲鳴のような声を上げて宣言する。
しかし、それを否定する声があった。
「しねぇよ……棄権なんか……」
トドロキの声だった。
「よせ! 本当に死んじまうぞ!」
ベンケイはふらふらと歩き出すトドロキを引き留めようとする。が、しかし……
「戦国武闘会は死んだって復活できるだろ」
トドロキは止まらない。止まるつもりがない。
「そ……それはそうだが……だが! 例え体の傷がすぐ癒えても、心に刻み込まれた傷は……! そうして戦えなくなった奴は何人も……!」
戦国武闘会は死別も悪意もない真の平和の祭典。だが、死ぬということは想像以上にショックの強いことでもあった。死んだ時のショックが忘れられず、引退する選手達もいたのだった。例え、善意の渦巻く環境だとしても、悲劇というものはあるのだ。それは、ある者の運命もまた、同じように……
「……大丈夫だ。武闘会に参加した時から……いや、武闘会に参加することを夢見た時から、死を体験する覚悟はできてる」
「トドロキ! わざわざ恐怖を味わうことは無いだろう!」
ベンケイが止めようとしても、トドロキはなおも止まらない。ただただ、グレイテスト・シーザーの前に立つために、ゆっくりゆっくりと歩いていく。
「心配してくれてありがとな。お前は見ててくれ。わりぃな……ちょっと死んでくる」
トドロキは戦士だった。サムライだった。最後まで、戦い抜く覚悟と誇りを持っていた。
「サムライたる者、闘いに生き、闘いに果てる。それがサダメ。さあ……かかってきやがれ!!
クロウ・トドロキが天まで届くような大声で啖呵を切る。
「……!」
観客席のとある少年は、トドロキのことを超獣世界で一番格好いい超獣だと思った。
本当に格好いいのは、勝つことじゃない。最後まで戦うことなんだ……と、少年はそう感じた。
紫電達も、アヴァラルドも、他の観客達も、
そして、グレイテスト・シーザーが放った凶弾が、クロウ・トドロキの体を装甲ごと貫いた。
「我、此処において後悔せずッ……!」
「……ロキ……トドロキ!」
「あ、ここは……?」
「医務室だ! 武闘会の闘技場の医務室!」
「……そうか……オラ、負けちまったよ。
でも、かっこよかっただろ? 優勝はできなかったけど……せめてお前の前でかっこつけたかったんだ。オラは逃げないぞってさ」
「……トドロキ……バカだな……お前はバカだ……だが、成長したな……お前はバカなままがいい。これからも、バカなまま生きて、バカなまま成長していってくれ」
「言われなくても、そうするつもりだよ」
「かっこよかったぞ、トドロキ。最高にな」
ベンケイはトドロキに寄り添いながらそう言った。
「圧倒的な力を前にしても逃げることなく立ち向かう……サムライながら見事だったぞ、少年」
二人の元に、アヴァラルドが現れた。
「アヴァラルド。見てくれてたのか」
「ああ。あのグレイテスト・シーザー相手にあそこまで戦えるとはな。すごいな君は。そして、ドリームメイトも。息絶えた少年をすぐに医務室まで引っ張ってきて、ソウル・キャッチャーを使っての蘇生を頼み込んだそうだな。医療班が到着するのを待つより、生存している選手の仲間がいるならば、その仲間が医務室まで死亡者を運んだ方が、蘇生までにかかる時間は少し短くなる。素早く蘇生するほど、蘇生後の体力の回復は早くなる。それを知っているのだな」
《グレイテスト・シーザー》の名前が出た途端、トドロキが口を閉ざした。
「まあ……そうだよ、知ってるよ。でもそんなことより、トドロキ……」
トドロキにはやはり刺激が強すぎたのか……そう思ったベンケイの耳に、トドロキの口から放たれた言葉が入る。
「グレイテスト・シーザーの……あのナイトの目を見た時分かったんだけど……哀しそうな目をしてたんだ」
「…………え?」
全くの予想外の発言に、ベンケイが首をかしげた。
「それは、どういう……?」
アヴァラルドも理解出来ていなかった。
「それより、アヴァラルド。オラに言いたいことがあるんじゃないか?」
「……君と戦えなかったのは、残念だよ。ぜひ手合わせ願いたかったというのに……」
「じゃあこれから戦おうよ!」
「え? し、しかし、どこで戦うというのだ……? 選手村は種族や勢力ごとに場所が分かれているから、サムライの特訓の場で戦えば私がアウェーに、ナイトの特訓の場で戦えば、君がアウェーになるが……」
そう。他種族や他勢力の衝突を避けるため、選手村では種族や勢力ごとに違うエリアに分けられていて、不用意に他のエリアに立ち入ることも、推奨されなかった。
「ヒューマノイドの特訓の場で戦えばいい! 大昔は敵対してたらしいけど、火文明と光文明はこの時代は結構仲良いんだから、みんなアーク・セラフィムのお前を受け入れてくれるって! それに、お前は違うけど、アーク・セラフィムの半分は火文明と友好関係にある自然分明なんだし! ヒューマノイドの知り合いも友達も、オラたくさんいるからさ!」
「う、うーむ……それなら良い……のだろうか……? し、しかし、君の友達に私のようなよそ者が混ざって大丈夫だろうか……」
「何言ってんだよ、アヴァラルドだってもうとっくにオラの友達だって! ほら、早く行こ行こ!」
「友達……私が……友達……? ふふ……そうか……」
トドロキはアヴァラルドを引っ張って、ヒューマノイド達の選手村のある場所へ向かおうとした。
それをすぐに追いかける者が一人。
「おいトドロキ! 待てって! 本気なのかよーっ! まだ体の傷、治りきってないんだぞーっ!」
ベンケイは、"もう立ち直るとはね、
次回予告
「貴様こそ……王にふさわしい……」
王にふさわしい者とは誰だ!? 王とは何だ!?
「分かっているな? ロマノフよ。お前の、目標は」
ネロ・グリフィスに逆らえるナイトはいない……
「分かっている! 我が目標は唯一にして絶対! 全てのサムライのオール・デリート!」
そう、ロマノフⅠ世でさえも……
「務めは果たせよ。断れば、邪眼家がどうなるかは……分かっているな?」
ネロ・グリフィスが、ロマノフを脅迫する!
次回、《暗誕秘話/魔邪天氷》
「このロマノフⅠ世が、今ここで……刺し違えてでも貴様を、ネロ・グリフィスを倒す!」