【完結】最終戦国武闘伝 〜バイオレット・ダークネス〜   作:無敵ざかり

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第四節 卑怯! 邪悪なるハンゾウ!

戦国武闘会の闘技場にて、チーム 《シデン・ギャラクシー》対チーム威牙の試合が行われようとしていた。

 

「帰れーーッ! 戦国武闘会はお前らなんかが来るところじゃない!」

 

「そうだそうだ! とっとと出ていけ!」

 

「お呼びじゃねえんだよ! シノビはおとなしく忍んでろ!」

 

「おおーい! 野次なんか気にすんな! 今回も派手な試合を見せてくれよ!」

 

《シノビ》を新たな刺激として受け入れる超獣もいたが、多くの超獣は卑怯な手を使ったシノビを嫌っていた。

 

「まずはチーム威牙の方から見ていきましょう! チームリーダーのハンゾウ選手! 5対5のチーム戦のはずが1人だぞーっ!」

 

「残りの4人は会場のどこかに隠れているのだよ。奇襲攻撃を仕掛けるためにな。」

 

「そ、それは……いいのでしょうか……? 姿を隠すというのは、ルール上違反ではないはずですが……さ、さて、チーム 《シデン・ギャラクシー》も1人足りないぞーっ! 代わりに巨大な鎧のようなものが置かれているっ!」

 

「その聖霊のような鎧は使わないのか?」

 

ハンゾウがチーム 《シデン・ギャラクシー》に問いかける。

 

「あなた方が味方を隠すように、こちらも一人隠させていただきます」

 

パーフェクト・ギャラクシーが毅然(きぜん)とした態度で答えた。

 

ギャラクシーは、ハンゾウ達が味方を隠してくることを予見して、自分達も似たような手を使うことを事前に提案していた。

 

紫電は反対したが、あくまで相手に卑怯な手を使うのをやめさせるためであると、ギャラクシーは説明した。

 

味方を隠すなんて卑怯だぞ! と言われたら、お前も同じことをやっているではないか、と言い返せばいい。隠さないで欲しければ、お前も隠すのをやめろと言えばいい。これはあくまで、相手に卑怯な手を使うのをやめさせて、正々堂々とした戦いに持ち込むための作戦なのだ、とギャラクシーは懇切丁寧に説明した。

 

そしてようやく紫電が折れ、作戦は実行されることとなった。

 

なったのだが……

 

「フフ……では勝負と行こうか!」

 

ハンゾウは、思いどおりになってはくれなかった。

 

「作戦通りには行かぬかっ……! それは誠に残念無念だが……望むところだ! いざ、尋常に!」

 

ハンゾウと紫電が武器を構え合った。

 

「チーム 《シデン・ギャラクシー》、チーム威牙、共に準備万端のようだ! それでは! デュエマ・スタートオォ!」

 

「ハアァッ!」

 

「フンッ!」

 

紫電の斬撃と、ハンゾウの攻撃が何度もぶつかり合う。

 

チーム 《シデン・ギャラクシー》の4人は、いつどこから攻撃を仕掛けてくるともしれない、いるはずのチーム威牙の他の4人を警戒していた。

 

紫電とハンゾウの強烈な攻撃がぶつかり合い、二人は相手の攻撃の威力で吹き飛ばされ、着地した。

 

「互角……か?」

 

「いや、我の方が少し押されていたな。では、こうしたならばどうかな?」

 

カエルの様な姿の超獣《ハンゾウ》がひと鳴きすると、闘技場のあらゆるところに身を隠していた闇のシノビの大群が一斉に飛び出した。

 

「なっ……!? これは一体どういう事か……! 答えよ、ハンゾウ殿!」

 

「どうも何も、我らシノビは、これから大勢でお前たちを存分にいたぶるのだよ」

 

紫電の問いかけに、悪びれることなくハンゾウが答える。

 

その言葉に、そして堂々と大勢の仲間を呼び寄せた行為に、観客席からざわめきが起こった。

 

「こ……これは明らかなルール違反だァーッ! 助っ人として許可される人数を大幅に超えています!」

 

《ミラクル・ショー》の実況が轟く。

 

「何してんだー!」

 

「ルールも知らないのかー!」

 

「天雷を馬鹿にできた口かー!」

 

「明らかにルール違反だろー!」

 

観客席から再び大ブーイングが巻き起こった。

 

続けてミラクル・ショーが口を開く。

 

「これは……え? はい。わかりました。皆様にお知らせいたします! ただいま戦国武闘会の運営組織は反則行為を行なった《威牙の幻ハンゾウ》選手率いるチーム威牙を、失格とすることを決定いたしました! 繰り返します! ハンゾウ選手率いるチーム威牙は失格となりました! ハンゾウ選手達にはすぐに退場していただきます!」

 

通信を聞いたミラクル・ショーが、チーム威牙に退場を宣告する。

 

「……で? 我らが素直に退場するとでも?」

 

退場を宣告されてもなお、居座りを宣言するハンゾウ。

 

そこへすぐに、断罪の天雷の騎士と、天雷と協力関係にある超獣を中心とした光文明の超獣達によって構成される武闘会を守護する特殊部隊が駆けつけた。

 

「チーム威牙に告ぐ! 即刻退場せよ! 繰り返す! 即刻退場せよ!」

 

特殊部隊の隊長がハンゾウ達に退場するよう叫ぶ。

 

「「「退場せよ!」」」

 

他の隊員も、続けて叫んだ。

 

「イエス。退場せよ!」

 

天雷と協力関係にある光神龍ザ・イエスも、退場するよう告げる。

 

「自主的に退場しなければ、力づくで我らが貴様らを闘技場から叩き出す!」

 

隊長は本気でハンゾウ達を叩き出す気でいた。戦国武闘会の運営組織から許可が降りれば、の話だが。

 

「ほう……力づくか。そんなことが本当にできるのかな?」

 

「……我々は、戦国武闘会を汚すものは誰であろうと許しはしない!」

 

天雷のナイトは一瞬沈黙した後、毅然(きぜん)とした態度でハンゾウに告げる。

 

「そうか。では、こうしよう」

 

カエルのような超獣、ハンゾウが二度鳴くと、シノビがシノビを捕らえ始めた。

 

「な……何を!?」

 

「これは一体……!?」

 

「何をなさるのですか!」

 

「おやめくださいませ! ハンゾウ様!」

 

チーム 《シデン・ギャラクシー》とチーム威牙の双方から声が上がる。

 

目隠しと猿ぐつわをされ、手足を縛られた闇のシノビ達が、ハンゾウ率いるチーム威牙の周りを囲むように並ばされる。

 

奇妙なことに、そのシノビ達は皆ハンゾウの方向を向かされ……つまり、そのシノビ達の外側にいる特殊部隊と紫電たちの目には、ずらりとシノビの背中が並んだ光景が広がる。

 

「ハ、ハンゾウ殿……なぜこのような事を……このような奇怪な事を……」

 

紫電が問いかける。

 

「これで誰も私を攻撃できまい。力づくで闘技場から叩き出すなどできまぁい。名付けて"肉の盾"……紫電、お前は卑怯な手を嫌うらしいな……背後を攻撃するのも嫌うとか……果たして手も足も出ない無抵抗な者を、お前は斬る事ができるのかな?」

 

肉の盾という言葉を聞いた紫電の腕が、ピクリと震えた。

 

会場の上空に、飛行する光のシノビ達……光牙のシノビ達が続々と集まってくる。

 

「お前達が私を攻撃しようとしても、上からの攻撃は光牙のシノビが防ぎ、地上からの攻撃はこの"肉の壁"が防ぐ。そして私の手元にはこの毒の吹き矢と手裏剣がたんまりとある。つまり、我は傷つくことなく、お前たちを一方的に攻撃することが出来るのだよ……ゲヘヘヘヘ……!」

 

ハンゾウが下卑た笑い声をあげる。

 

"壁"にされたシノビの中には、涙を流す者もいた。

 

「仲間に……仲間にそのような仕打ちをするとは……」

 

紫電の体は震えていた。

 

「おのれえぇ!! ハンゾォォォォオオオオーーッッ!!」

 

その震えは恐怖によるものではなく、激しい怒りによる武者震い。

 

全身の血管が破裂しそうな程に、紫電の頭は沸騰し、燃え上がっていた。

 

そのあまりの気迫に恐怖を覚えるものがチーム威牙の中に現れる。

 

それだけではなかった。

 

観客の中にも、武闘会を守護する特殊部隊の中にも。

 

そして、チーム 《シデン・ギャラクシー》のバルックとシャルル公、そしてギャラクシーすらも、始めて目にする怒り狂う紫電の姿に恐怖を覚えた。

 

しかし、その三人もまた、胸の中で怒りが湧き上がっていた。

 

その怒りが、恐怖を(ぬぐ)い去った。

 

一万年以上前、ボルシャックとボルメテウスの怒りに触れたことによってひとつの都市が消滅し、多くの超獣がその力の前に敗れ去った。

 

ボルシャックその人である大和と、ボルメテウスの名を持つ武者を師とする紫電の怒りに、ハンゾウは触れた。

 

竜の心に怒りの炎が(とも)る時。

 

気高き怒りに触れる者、百万回死んでもおかしくない。

 

「てめえだけは……てめえだけは、この紫電が許さねえぜ!!」

 

「ほう……どう許さないのかな?」

 

怒りに燃える紫電を見ても、ハンゾウはなおも、おちょくるような態度を取り続ける。

 

「今こそあなたの番です!」

 

ギャラクシーが聖霊のような鎧に語りかける。

 

「無限駆動、殲滅開始」

 

機械仕掛けの瞳が起動する。

 

それは聖霊のような鎧ではなく、鎧のような聖霊だった。

 

その聖霊の名は、機動聖霊ムゲン・イングマール。

 

そう……戦いに勝つ度に相手からエネルギーを吸い取り、"戦闘続行プログラム"を起動し、短時間での連続戦闘が可能な機械の聖霊だった。

 

質で勝負する相手と戦うなら、紫電が最強格だ。ただし、数で勝負する相手と戦うなら、その聖霊も最強格だった。

 

「標的確認。ターゲット、撃墜。標的確認。ターゲット、撃墜」

 

全ては一瞬。気づけばその場には、鉄の聖霊が立ち尽くすのみ。

 

光牙のシノビは、ムゲン・イングマールによって大半が叩き落とされた。

 

何体ものシノビが叩き落とされた衝撃で、地面から土煙が舞い上がる。

 

「突破口が開けた! 空から行きますよ、紫電!」

 

「ああ!……時は来た!! シャルル!」

 

「ああ! 融合だな! やるぞバルック!」

 

「了解でち!」

 

跳び上がった紫電とギャラクシー目掛けて、シャルル公とバルックが光の玉を投げつけた。

 

光の玉は二人の間で弾けて巨大化し、二人を飲み込んだ。

 

そして、それを炎が包み込んでいく。

 

火炎の中に、金色の眼光が輝く。

 

炎が土煙を上空へと巻き上げていく。

 

融合した体を慣らすため剣舞を行い、赤と青の斬撃が咲き乱れる。

 

炎が土煙を完全に吹き飛ばし、赤と青の最強のサムライ……シデン・ギャラクシーが姿を現し、肉の壁を飛び越えてハンゾウの目の前に着地した。

 

「シデン・一閃!」

 

「忍法・変わり身の術!」

 

ハンゾウは変わり身の術で身代わりを作り、魔導具《竜装 シデン・レジェンド》を振るうシデンの一撃をかわした。

 

しかし、シデンは即座に二撃目を叩き込む。

 

「拙者の得意技を忘れたか! 二撃目はかわせまい! シデン・一閃!!」

 

「ぐわああああぁぁぁぁぁぁっ!」

 

シデンの二連撃のもとに、邪悪なるハンゾウは敗北した。

 

「「「おおぉぉーーっ!!」」」

 

悪が成敗される光景に、観客達は大きく盛り上がった。

 

その時、空から追加で光牙のシノビの軍勢が大挙して押し寄せた。

 

「撤退だァァッ! 我らを連れて行けェェッ! 動ける闇のシノビは煙で退却しろォォッ!」

 

空からやってきたシノビ達に向かってハンゾウが叫ぶ。

 

縛られていない闇のシノビ達は、身を文字通り煙に巻いて姿を消した。

 

ハンゾウを含めた動けないシノビは、煙を振りまいて姿を消す術を使えない。追加で現れた光牙のシノビ達は、闘技場の動けなくなったシノビ達を瞬く間に(かつ)ぎ上げ、空へと飛び上がった。

 

その前に、武闘会の特殊部隊が立ち(ふさ)がったが、シノビ達は強引に無理やり突破口を開き、闘技場から逃げ始めた。

 

「逃げてんじゃねー!」

 

「最後まで戦えー!」

 

「卑怯者どもがー!」

 

「恥ずかしくないのかー!」

 

飛び去っていくシノビに対し、超獣達のヤジがぶつけられた。

 

シノビ達は、空の彼方(かなた)へと消えていった。

 

「紫電……」

 

シャルル公が紫電に語りかけた。

 

「……何用か?」

 

「怒りで魔導具を振るうのはよせ。お前もサムライなら、魔道具が驚異的な力を秘めているのはよく知っているだろう……今後お前が今以上に強力な魔道具を手にすることもあるやもしれない。使い方を誤ればそれが、ひいてはお前自身が、災厄となりかねんぞ」

 

「…………かたじけない」

 

「まあ、今回の事は気持ちも分かる……私も怒りを覚えたしな……だが覚えておいて欲しい。あのシノビはそうではなさそうに思えたが、あえてお前を挑発し、そしてお前と魔道具を暴走させようと企む者がいる可能性もあるということだ」

 

「……肝に銘じておこう。ボル……いや、シャルル」

 

紫電は、ばつが悪そうにぽつりと答えた。

 

 

 

 

「あたたたた……正面から斬り合うなど……やはりシノビがする事では無いな」

 

「いやあ、うまくいきましたな。ハンゾウ様」

 

超獣世界に(もう)けられたシノビの隠れ里。

 

チーム 《シデン・ギャラクシー》とチーム威牙が激突した試合において、"肉の壁"とされ涙を流していた"ヤミノザンジ"がハンゾウに声をかけた。

 

「ああ。それに、全員会場から逃げ帰れたのは幸運だった」

 

「武闘会の運営組織にもシノビが潜り込んでいますからな。そして我々と"グル"の超獣がシノビを攻撃することに反対したのでしょう。だから特殊部隊へ"シノビを攻撃させる"との指令を下そうとした超獣たちと、"そのまま待機させる"との指令を下そうとした超獣たちが衝突し、結果、組織は我々が撤退を開始しても特殊部隊に下す指令を決定出来なかった。武闘会上層部からの指示が一向に下りなかったため特殊部隊は我々を攻撃することができず、立ち(ふさ)がることしかできなかった……ゆえに我々は逃げおおせることができたのでしょう」

 

「うむ……これでシノビは多くの超獣に憎まれる事になるだろう。ひとまず狙い通りに事が運んだな」

 

「私も繰り返し嘘泣きの練習をした甲斐がありましたよ。わざと涙を出すのは難しいものですな」

 

「いや、迫真の泣きっぷりだったぞ」

 

「ありがたきお言葉にございます。今頃ナイトのチームと戦っている、我々とは別のシノビのチームが敗れた頃でしょう。卑怯な手を使うシノビが超獣達に憎まれ、その憎きシノビを打ち破ったナイトとサムライは超獣たちに(たた)えられる。そして、ナイトとサムライはいつ襲ってくるとも分からないシノビを警戒するでしょう。そうなれば、サムライを暗殺しようと(たくら)む一部のナイトや、ナイトを急襲しようと目論(もくろ)んでいた一部のサムライ達もそれどころではなくなりまする」

 

「ああ……ナイトとサムライにはいずれ共闘してもらわなければならないからな。あ奴らに今潰しあってもらう訳にはいかんのだ。そして、あ奴らが"同じ敵を相手に戦った"という前例を作っておく必要があるのだ。ゆえに、シノビは悪役を演じる……お前の考案した"肉の壁作戦"も非常に有効だった」

 

「そうでしょうとも! それになんといっても、あの時のハンゾウ様の凄まじく下劣で凄惨(せいさん)な悪逆非道ぶり! あまりの素晴らしさにこのヤミノザンジ、なんと形容していいか分かりませぬ!」

 

「いや、演技だからな……お前なら知っているとは思うが、本当の私はあんなおぞましい非道な超獣ではない……」

 

痛む体をおさえながら、ハンゾウがやや不満げにそう言う。

 

「今日は早く眠りについて体を休めましょう。そして提案なのですが、数日後の試合に我らが乱入するのはどうでしょうか! そうすれば、シノビはより多くの超獣達に憎まれることになりまする! 名付けて、"乱入作戦"!」

 

ヤミノザンジは内容そのままな作戦名を嬉しそうに言った。

 

「……数日で私のこの傷が癒えるとでも? どうしてもやりたいと言うのなら、お前に"リーダー役"をやってもらうぞ。 私は"肉の壁役"をやることにしよう」

 

「それはいけませぬ! それではハンゾウ様を憎む超獣たちの溜飲(りゅういん)が下がってしまいまする。そしてそんなことをすれば、このヤミノザンジ達がいずれ超獣達と共に戦おうとする時に支障が出てしまいます! ハンゾウ様が"(しいた)げる役"! 私が"(しいた)げられる役!" それを動かす訳には参りませぬ! あくまで超獣達に憎まれるのは上層部のシノビを中心とするということをお忘れですか!」

 

「……忘れているわけないだろう。ええと……つまり、私は数日後にその"乱入作戦"を実行するのは不可能だと言っているのだ」

 

「ぬうう……もっと憎まれたいものですが……」

 

「……ザンジよ。ひょっとして悪役を演じることを楽しんでいないか?」

 

「はい! 非常に楽しんでおりまする!」

 

「…………そうか。うん、まあ……演技だからな。あくまで演技として卑怯な手を使っているのであって……そして憎まれるために誰かを虐げる必要がある時はシノビがシノビを虐げる演技をしているのであって……超獣たちを(しいた)げている訳では無いから……さらに、異なる文明間の対立を誘わぬように、(しいた)げるシノビと(しいた)げられるシノビの文明を闇同士や水同士など合わせているしな……我々はあくまで"卑怯である"ということを理由に超獣たちから憎まれているのだから……まあ……お前が楽しんでいようとも構わんか……うん」

 

「もたもたしていては第百回戦国武闘会決勝戦の日が来てしまいまする。もっともっと超獣たちに憎まれましょう!」

 

「いや、来ていいさ。もう十分にシノビは超獣たちに憎まれただろう」

 

「むう…………分かり申した」

 

「我々は決勝戦の日に向けて備えていればよい。そしてその後は……」

 

「……はい! 必ずや"怒流牙"と……そして超獣達と強力し、力を合わせて戦うことをこのヤミノザンジ、ここに誓いまする!」

 

「ああ。お前達が"上層部のシノビに脅されて従わされていた"という設定を超獣達に伝える頃……その頃には私を含む上層部のシノビは表舞台から姿を消し、歴史の裏で活動することになる。表舞台は、お前達中忍と下忍に頼んだぞ」

 

「はっ!」

 

 

 

 

「ところでハンゾウ様、語尾に何かつけてみるのは、いかがでしょう」

 

「……ゲコ、とかか?」

 

「そうですね。ゲコとかゲゲとか……なんかもう一声欲しいかもしれませんが……」

 

「もう一声?」

 

「私はザジとかつけようとおもいます」

 

「そうか……私はつけんがな」

 

「え!? ……でも、いずれつけると思いますよ」

 

「……つけん」

 

「いっそ喋るのやめて()えてみるのはどうでしょう」

 

「……やらんぞ」

 

「私はやります!」

 

「…………そうか」

 

 

 

 

次回予告

 

「武者殿! 大和殿!」

 

紫電は準決勝も勝ち抜き、次は決勝戦!

 

「気をつけろ。奴は底が知れない」

 

グレイテスト・シーザーもまた、準決勝を勝ち抜いていた……

 

「それは……絶大な力を秘めていますね……この世界を破壊しかねない程の……」

 

超銀河剣(ギャラクシーブレード)の出番も近い……

 

「対グレイテスト・シーザー用の魔導具だ」

 

世界を破壊しかねない程の武器を使わなくては、グレイテスト・シーザーは倒せないのか?

 

次回、《つかの間の休息、決勝戦まであと少し》

 

「世界を破壊しかねない力を持っているのは、グレイテスト・シーザーも同じだ」

 

第四章・開幕。ついに決勝戦が近い! 泣いても笑っても、大会はこれで終わりだ! そして、陰謀の行方は!?

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