【完結】最終戦国武闘伝 〜バイオレット・ダークネス〜   作:無敵ざかり

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第二章 王者VS皇帝
第一節 魔帝剣誠 〜武者を継ぐもの、乱心の魔光大帝〜


時は以前にさかのぼり……

 

「さあ若武者よ、拙者と手合わせ願おう」

 

紫電は師であるボルメテウス・武者・ドラゴンの道場に、特訓にやって来ていた。

 

「望むところ。さぁ始めよう」

 

若武者と呼ばれた"ボルメテウス・武者・ドラゴン 初陣"がそう答える。

 

初陣は武者・ドラゴンの血を引いており、武者ドラゴンの弟子であり、極神戦争の英雄、武者ドラゴンとは別人である。

 

「紫電の衝撃、今此処に!」

 

《竜装 シデン・レジェンド》を握った紫電の剣戟(けんげき)が一閃する。

 

「いざ、尋常に!」

 

武者初陣は左手に魔導具《風刃 カミカゼ・スピリット》を、右手に《雷刃 ブシドー・スピリット》を握って応戦する。

 

二刀流対二刀流の戦いだった。

 

「デヤアッ!」

 

紫電がシデン・レジェンドを振り下ろす。

 

武者初陣が両手の魔導具でそれを弾いて防ぐ。

 

「ハアァッ!」

 

そして今度は武者初陣が袈裟斬りを繰り出す。

 

「ダリャアッ!」

 

紫電は天上剣を振り上げて攻撃を弾く。

 

けたたましい金属音が鳴り響いた。

 

二人はニヤリと笑った。

 

武者初陣は、戦いながら昔のことを思い出していた。

 

 

 

 

かつて武者修行に出た武者初陣は、《緑神龍ガムス・定勝》と出会い、友となった。

 

武者初陣は《風刃 カミカゼ・スピリット》を、ガムス・定勝は《雷刃 ブシドー・スピリット》を振るい、腕試しに次々に強者(つわもの)に挑んでいた。相手に了承を取り、あくまで修行としてやっていたため、天雷の騎士達に取り締まられることはなかった。そう、天雷の騎士達は、争いは取り締まるが、修行のための戦いなら(とが)めはしないのだ。

 

武者初陣とガムス・定勝は魔導具が大好きだった。

 

二人はやがて、期待のルーキー、風神雷神と呼ばれるようになった。

 

しかしある日、修行の最中、ガムス・定勝の強くなりたいという思いが強すぎたため、《ブシドー・スピリット》がそれに応えようとしすぎて力が暴走。定勝の命を奪ってしまった。

 

ガムス・定勝は強くなりたいという思いが強まりすぎ、どんな手を使ってでも強くなりたいと思い始めてしまった。誰を何人殺してもいいと、思い始めてしまった。何の因果か、その攻撃性が自分に向かうかのように、命を落とすことになってしまった。

 

彼は手を血に染める前に命を落とすことになった。それは、幸福なこととはとても言えず、不幸なことであるが、手を血に染めることを、結果として魔導具が未然に防いだとも言える。

 

魔導具には持ち主の願いを感じとる力があり、その願いを叶えようとする性質がある。持ち主の役に立ちたいと思う性質があるのだ。ザンゲキ・マッハアーマーのように、はっきりと意思を持つように見える自律型の数少ない魔道具だけが意思を持つと思われがちだが、実はそうではなく、全ての魔導具は意思を持っている。

 

武者初陣は友の命を奪った魔導具を憎んだ。武者初陣も、魔導具が意思を持っていることは知らない。

 

武者初陣は"魔導具狩り"を始めた。

 

魔導具を持つ者を襲い、魔導具を奪う。

 

魔導具を奪われた者にとっては災難だが、武者初陣にとっては、魔導具にいずれ殺される可能性のある者を救ったということになる。

 

しかし、魔導具を奪うには、こちらも強くなくてはならない。つまり、魔導具を振るわなければならない。憎んでいる魔導具に頼るしかない自分を、武者初陣は恨めしく思った。

 

武者初陣は魔導具を振るいながら、憎しみを込めた。お前など、壊れてしまえばいい。と。

 

持ち主に壊れろと憎まれた魔導具は、それに応えるべく、じわじわと己を崩壊させた。

 

武者初陣は、カミカゼ・スピリットが使い物にならなくなったら、奪い取った別の魔道具を使った。

 

そうして武者初陣は、いくつもの魔導具を使い潰していった。

 

ボロボロの魔導具をいくつも背負った魔物が出るとの噂が広まり……

 

いつしか武者初陣は"風神"ではなく"魔導具狩り"と呼ばれるようになり、魔導具を持つ者を無差別に襲う彼は、断罪の天雷の騎士達に追われる身となった。

 

彼は捕まるわけにはいかない。全ての魔導具を、壊さなくてはならないから。

 

天雷の騎士達を、武者初陣は魔導具を振るって撃退し、魔導具狩りを続けた。もちろん、魔導具に対して憎しみを込めながら。

 

そんな日々を繰り返していた時、彼の前に、ボルメテウス・武者・ドラゴンが現れた。

 

「その背に背負った大量の無惨な魔導具。魔導具狩りとはお主のようだな」

 

「武者……ドラゴン……!? 例えあなたであっても、我の邪魔はさせません! あなたも、魔導具を捨てて下さい!」

 

「魔導具を捨てろ……か、それは断らせてもらおう」

 

「そうですか……では、力づくで奪います!」

 

武者初陣は自分の強さを疑わなかった。

 

強くなった自分なら、あの武者・ドラゴンが相手でも、負けるはずがないと思っていた。

 

が……

 

 

 

 

「ぐ……うぁ……!」

 

「勝負あったな」

 

勝者は武者・ドラゴンだった。

 

「なぜだ……! なぜだ! なぜ勝てない!! 我は全ての魔道具を壊さないといけないのに!! うああぁぁぁ!!」

 

「憎まれて使われるより、感謝されて使われる方が、魔導具も当然、使い手に応え、より力を引き出してくれる。お主が我に勝てなかったのは、魔導具のことを憎みながら振るったからだ」

 

「魔導具が……使い手に応える……!? 何を馬鹿な……!」

 

「我は、魔導具の声を聞けるのでな」

 

武者は数少ない、魔導具の声を聞くことが出来る超獣だった。

 

それは、修行をしていくうちに自然と身についたものだった。

 

「魔導具の……声だと……!」

 

「うむ。魔導具は、使い手の願いを叶えようとする優しい心の持ち主だ」

 

「ふざけるな!! 俺の友の命を奪ったのは……こいつだ!!」

 

武者初陣は、ボロボロになって使い物にならなくなったブシドー・スピリットを手に握り、武者・ドラゴンに見せつけた。

 

「……そうか、ふむ……これは……なるほどな」

 

「どうだ……! おぞましく見えてくるだろう……!」

 

「使い手の強い想いが、魔導具に残留することがある。聞いてみるといい。友の声を」

 

武者・ドラゴンは、ブシドー・スピリットと武者初陣と、自分を、魔導具の声を聞く力で包み込んだ。

 

その場に声が響き始める。

 

「初陣……俺の声が聞こえるか?」

 

「……!? こ、この声……お前なのか!? 定勝なのか!? おい! 返事をしろ!」

 

「落ち着け、これは意思を持たないただの声。返事は返ってこない。だが……まぎれもなくお主の友の声だ! 心して聞くのだ!」

 

「俺さ、いけないことを思っちゃったんだ。強くなりたいって思いが強くなりすぎて、どんな手を使っても、誰を殺しても、何を奪ってでも強くなりたいって。お前には言ってなかったけど、俺、そう思い始めてたんだ」

 

「おい! おい!」

 

「落ち着け! 落ち着くのだ!」

 

「でもそれがよくなかった。死ぬ直前、魔導具の声が聞こえたんだ。"強くなりたいのですね? どんなことをしてでも。ならば使い手(あなた)に、強者(つわもの)をも殺せる力を差し上げましょう……"って……そしたら、魔導具から、光が飛び出してきて、その光に撃ち抜かれて俺は死んだ」

 

武者初陣は、ようやく静まり、ガムス・定勝の声に聴き入り始めた。

 

「その時にも魔導具の声が聞こえてきたんだ。"どうして……? 魔導具(わたし)は、使い手(あなた)強者(つわもの)をも殺せる力を差し上げたかっただけなのに、どうして、どうしてこんなことになってしまったんですか……! 魔導具(わたし)は、使い手(あなた)の役に立ちたかったのに……! お役に立ちたかったのに……! どうして……! あああぁぁぁ……!!"って……」

 

ガムス・定勝は、嘘が付けない性格だった。そのことは、武者初陣がいちばんよく知っている。

 

「俺が死んだのは、偶然だけど、必然だったんだ。俺が、いけないことを考えたからなんだよ。正直、俺はもう自分を抑えられそうになかった。初陣、何度お前を殺して魔導具を奪おうと考えたことか。でも、魔導具のおかげで……って言ったら変だけど、俺は死んだ。事故だけどな。お前を殺さずにすんだ。だから、魔導具には感謝してる……っていうのも変だな」

 

ガムス・定勝の言葉を聴きながら、武者初陣は心が静まっていくのを感じていた。

 

「俺が死にそうになってる時、魔導具が言ってきたんだ。"申し訳ございません。申し訳ございません。せめて、せめて言い残したいことはありませんか。魔導具(わたし)が、必ず使い手(あなた)のご友人にお伝えします。言い残したいことを、念じて下さいませ"って。だから俺、精一杯念じたよ。今お前が聞いてるのがそれだ。死ぬまでの一瞬で、こんなに長い言葉を念じられるなんて驚きだろ? 死ぬ時って、本当に一瞬を長く感じるんだぜ。感覚が研ぎ澄まされるって言うか、頭が普段の何千倍何万倍もの速度で回転するって言うか」

 

武者初陣は、静かにガムス・定勝の言葉を聞き続けた。

 

「だからなぁ……なんていうか、魔導具のことを恨まないでやって欲しいんだよ。こいつ、いい奴なんだ。俺は、お前を殺さずにすんだことが嬉しい。だから、未練なく行ける。と思ったんだが……もしかしたらお前が魔導具を憎んで、魔導具を壊し始めるんじゃないかと思ってな……お前がそんなふうになったらと思うと、俺、成仏できねえよ。お前、あんなに魔導具が好きだったのに」

 

その言葉に、武者初陣の胸が痛んだ。

 

「ま、もしそんなふうになっても……お前なら立ち直れるよな! なんたって、俺の相棒なんだからな! おっと……流石にそろそろ、俺、死ぬみたいだ。じゃあな! 元気でな! 魔導具を、大切にしてやってくれよ!」

 

そして、ガムス・定勝の声はそこで終わった。

 

「それが……お前の言い残したかったこと……か……」

 

武者初陣は、しばらくうなだれていた。

 

頃合いを見て、武者・ドラゴンが言う。

 

「友の声はこれで終わりのようだ。お主はまだ、魔導具の声を聞く力を応用して、魔導具に残留した友の想いを聞いたところだ。お主は魔導具そのものの声を聞いていない。さあ、目を閉じて、その右手に握っている魔導具と、右腕と、頭に意識を集中するのだ。右腕を通して、魔導具と頭を繋げるイメージをするのだ」

 

武者初陣はまだ信じられなかった。魔導具が優しい心を持っているとは。だが、5分程経った頃、静かに目を閉じた。

 

しばらくすると、声が聞こえてきた。

 

【申し訳……ございません……魔導具(わたし)は……使い手(あなた)の……ご友人を……奪ってしま……申し訳……ございま……せん……使い手(あなた)が……魔導具(わたし)を……憎むのならば……魔導具(わたし)は……受け入れます……使い手(あなた)が……魔導具(わたし)に……壊れろと願うのなら……壊れます……使い手(あなた)が……望むのならば……魔導具(わたし)は……どんな苦しみでも味わいます……使い手(あなた)の望みを……願いを……魔導具(わたし)は……叶えたいから……だから……魔導具(わたし)は……いくらでも苦しみます……】

 

武者初陣の目から、涙があふれた。

 

友の想いも知らず、こんな純粋な存在を苦しめ、ボロボロに壊し、天雷の騎士にも迷惑をかけ、何人もの超獣を襲い、持ち主と魔導具との仲を引き裂いた。武者初陣は、自分のことを世界で一番最低な奴だと思った。

 

魔導具のことが大好きだった自分を思い出した。いや、忘れたことはなかった。ただ、目を背けていた。

 

大粒の涙が止まらなかった。

 

武者・ドラゴンは、静かに武者初陣の背中をさすった。

 

それがただ、温かかった。

 

武者初陣は背負っていた魔導具すべての声を聞いた。

 

皆個性はあれど、一様に持ち主の役に立ちたいと願っていた。

 

 

 

 

「いたぞ! 魔導具狩りだ!」

 

「捕まえろ!」

 

その後、武者初陣を投獄しようとする天雷の騎士達に見つかったが、かつて世界を救った英雄、武者・ドラゴンに頭を下げられては、天雷の騎士達も諦めざるを得なかった。

 

 

 

 

その後、武者・ドラゴンの弟子になり、道場に住み込むようになった武者初陣は、武者の道場専属の鍛冶屋、マシン・イーターのサムライの《鍛冶屋マサムネ》にも弟子入りしていた。

 

武者曰く、武者も魔導具の修復やメンテナンスは一応できるが、マサムネの方がずっと上手いとのことで、上手い者に教わった方が、上達も早いだろう。ということだった。

 

マサムネから鍛冶を教わる武者初陣の様子は真剣そのものだった。

 

武者初陣が壊してきた魔導具を見る度、マサムネは、"何をどうしたらこんなに壊れるかねぇ"と思い、修復は難しいと感じた。だが、真剣そのものな態度の武者初陣に影響されて、丁寧に鍛冶を教えた。

 

マサムネは後に、"どんな剣よりも、あいつの方が『真剣』だよ"と語っている。

 

その後、武者初陣は、学んだ技術を駆使し、まだすべてでは無いが、多くの壊してきた魔道具を完全に修復した。そして、元の持ち主達に少しづつ返していった。

 

ちなみに、武者初陣は紫電と同様、魔導具と心を通わせる力をまだ身につけてはいない。以前できたのは、武者の力を借りたからである。

 

武者初陣は、紫電も自分と少し似た過去の持ち主と聞いている。

 

紫電にシンパシーを感じながら、武者初陣は戦い続けた。

 

二人の特訓は夕暮れ時まで続いた。

 

 

 

 

「む……もう夕暮れか」

 

「うむ」

 

「二人とも、存分に励んだな」

 

ボルメテウス・武者・ドラゴンが道場の奥から現れた。

 

「武者殿」

 

「師匠」

 

紫電と武者初陣が振り返って反応した。

 

「そろそろ夕食にするか」

 

「いいですね」

 

「その前にひとつ、よろしいでしょうか」

 

武者初陣がつぶやいた。

 

「何かな?」

 

武者が応えた。

 

「武者の名を継がせていただくことについてです」

 

「……!」

 

「おお、ついに……! 武者殿の名を継いで……ボルメテウス・武者・ドラゴン二世となるということかな? いや、二代目ボルメテウス・武者・ドラゴンか……?」

 

「我は今日より、"剣誠"と名乗らせて頂こうと思います。"剣誠"……《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》……それが私の新たな名です」

 

「……?」

 

「武者の名は継がないという事なのか?」

 

武者と紫電がきょとんとした顔で武者初陣を見つめている。

 

「いえ、"武者"は継がせていただきます。しかし、武者・ドラゴンと言えば、やはり貴方なのです。"ボルメテウス・武者・ドラゴン"たる者は、かの極神戦争で世界を救ったあなたしか、そして、我を救ってくれたあなたしか、いないのです」

 

武者初陣もとい剣誠は続けて言う。

 

「武者の名は継がせていただきます。しかし我は今日より剣誠と名乗ります。我は武者ドラゴンであり、剣誠ドラゴンでもあるのです」

 

「ほう……? そういう事なのか」

 

「ではこれからもよろしく頼む、剣誠よ」

 

武者と剣誠は、がっしりと握手を交わした。

 

 

 

 

 

そして時は現在へと戻り……

 

「逆らうな! 我に従え!」

 

地底から上に伸び、天空にまで届きそうな程の高さを誇る、魔光のナイトの城に叫び声が響く。

 

「どうか、どうか落ち着いてくださいませ……!」

 

「……取り乱してすまなかった。だが、この計画は絶対だ。誰が何を言おうと変わりはしない」

 

叫び声を上げ、計画を変えない事を述べたのは、全てのナイトの頂点に立つ者、魔光大帝ネロ・グリフィス。

 

「しかし、一万年以上前から続く争いの時代をゴッドと火文明と光文明が終わらせて、ようやく平和なこの時代が訪れたのですよ。命をかけて殺し合うのではなく、誇りをかけて競い合うこの時代が」

 

一人の恐れ知らずのナイトが大帝ネロに進言する。

 

「"サムライを絶滅させる計画"とは、まるで戦争のようではありませんか。ネロ様、貴方様はゴッドと協力関係にある魔光家の当主でありながらゴッドに、ひいてはこの平和な時代に牙を剥くとおっしゃるので――」

 

ネロは彼に銃口を突きつける。

 

「黙れ」

 

「……失礼いたしました。ご無礼をお許し下さい」

 

「…………もし……もし、大切な何かを…………」

 

大帝ネロは長い沈黙の後、口を開いた。

 

「切り捨てるか、守るか、決断を迫られたとして…………諸君らは…………」

 

また、長い沈黙が訪れた。

 

「…………いや、何でもない。皆、サムライと魔導具を絶滅させるため、より腕を磨き、魔銃の手入れを(おこた)るな。私から話すことは以上だ」

 

誰も、大帝を止めることは出来なかった。

 

「ネロ様は何を考えておられるのだ」

 

会議が解散となったあと、ナイト達がぼやく。

 

「もしや本当にゴッドと全面対決なさるおつもりか……」

 

「まさか」

 

「しかしやはりこのところのネロ様は様子がおかしい。まるで何かを恐れているような……」

 

「それこそまさかだろう。あの魔光大帝が一体何を恐れるというのだ」

 

魔光家は激しい混乱に包まれた。

 

 

 

 

少し前のこと――魔光の城を一人のドラゴノイドが訪れた。これはその後の話である。

 

玉座の間、大帝と謁見(えっけん)する者との間はカーテンのような幕で仕切られている。

 

多くの者は、大帝ネロ・グリフィスの顔を見ることさえ認められていない。

 

(くらい)の高い者、もしくは多大な成果を上げた者だけがその顔を拝むことが認められるのだ。

 

顔を拝むことを認められた者の中には、涙を流し歓喜する者までいる。

 

顔を見せるだけで褒美になるのだ。大帝にとってこれほど安く、臣下にとってこれほど他に変わるもののない褒美は存在しないだろう。

 

だからこそ、"安売りしない"のだ。

 

そう、この時のように……

 

「私はただの、しがない一人のドラゴノイドでございます……そんな私に謁見させて下さるとは、恐悦至極に存じます。」

 

鎧に身を包んだそのドラゴノイドの動きに合わせ、ガシャガシャと金属が音を立て、機械の駆動音が鳴る。

 

「何、魔弾の製造においてイナバ・ギーゼという者が活躍していると聞いてな」

 

幕越しにネロ・グリフィスが答える。

 

「おっしゃる通り、私はイナバ・ギーゼと申します。あなた様のことはネロ様……いや、魔光大帝ネロ・グリフィスⅠ世とお呼びした方が、よろしいでしょうか?」

 

イナバ・ギーゼの鎧の目の部分にあるバイザーに眼光の如き輝きが爛々(らんらん)(とも)っている。

 

「…………なぜ、我をⅠ世と呼ぶ?」

 

「隠されていることですが……いるんでしょう? Ⅱ世が」

 

イナバ・ギーゼは魔銃を鍵の形へと変え、鎧にある小さな扉の鍵穴へと差し込み回す。扉が開き、中から一つの魔弾が取り出される。

 

「これに見覚えはありませんか?」

 

イナバ・ギーゼは躊躇無く幕の内側へと入り、部屋の外に聞こえないよう声を抑えて語りかける。

 

勝手に幕の内側に入るなど、普通はしない。そんな無礼なことは。そんな、誰も考えつきもしないほどに有り得ないことは。だが、この超獣は普通ではない。この超獣に普通は通用しない。

 

「それは……」

 

ネロ・グリフィスの顔を、汗がつたったように見えた。

 

「行方不明になったⅡ世が持っていた魔弾ですよ。あなたが持たせた、当時は開発中だった魔弾《アルカディア・エッグ》の試作版……虎の子だったこれをⅡ世に持たせたのでしょう? 単刀直入に言いましょう。あなたのお子《ネロ・グリフィスⅡ世》はこちらの手の中にある」

 

手を広げながらイナバ・ギーゼは語り、そして空気を握って拳を作り言った。

 

「こうして握り潰すことも出来るのですよ」

 

「…………何が望みだ」

 

「簡単なことですよ。私達に従っていただければそれでよろしいのです」

 

「私……達……?」

 

「ええ、私達に。オリジンに。筋書きの通りにね。Ⅱ世の身を案じるのならば……どうすれば良いかお分かりですね? 超銀河弾の出力を更に上げるよう命じてください」

 

「…………デ・バウラよ!」

 

ネロ・グリフィスは部屋の外まで届く声で、外で待機していた家臣デ・バウラ伯を呼び寄せた。

 

「お呼びでしょうか。ネロ様。」

 

「超銀河弾の出力を更に上げよ。資材・資金、共にいくらでも出そう。」

 

「承知致しました。そのように命じておきます。ネロ様の(おお)せのままに」

 

「では、下がれ」

 

「はっ」

 

「イナバ・ギーゼよ、お前は……一体何がしたいのだ……!」

 

「じきに、分かりますよ」

 

 

 

 

謁見の後……

 

「紅茶でも飲もうか、フェルナンド」

 

大帝ネロ・グリフィスは震える手を押さえ、側近フェルナンドに呼びかけた。

 

「かしこまりました。では私が準備をいたしますので、お待ちください」

 

フェルナンドは膝を着いたまま答える。

 

「いいよ。そのくらい私がやるよ」

 

ネロ・グリフィスは椅子から立ち上がって言った。

 

「そういう訳には参りません」

 

魔光の頂点に立つ者として、そのような事は配下の者にお任せ下さい。フェルナンドはそう言いたげにネロ・グリフィスを見つめた。

 

「むぅ……そうか……」

 

フェルナンドの意図を読み取ったネロ・グリフィスは、静かに椅子に座り直した。

 

「お待たせいたしました」

 

フェルナンドがティーセットを運んで戻ってきた。

 

「スコーンをお焼きしたので遅くなりました」

 

「いいね」

 

それも紅茶も、自然文明の土地で育つ植物などを材料とするため、闇の存在にとって、かつての時代ではそうそう食べられなかったものである。

 

機械種族グレートメカオーが米の栽培を始めたことを皮切りに、野菜や小麦の栽培にも手を出し、今や農業と言えばグレートメカオーと言われるほどの大量生産を可能にしたことが大きい。

 

フェルナンドが、ティーポットからティーカップに紅茶を華麗に注ぐ。

 

紅い液体が器の中に注がれ、穏やかに波立つ。

 

「まるで戦国の世のようだね」

 

フェルナンドは腰を低くしてネロ・グリフィスの方をちらりと見る。

 

「命運をかけた争いはなくとも、血湧き肉躍る戦いはある。零れるほどではなくとも、美しい波はある。注がれる紅茶は、戦国武闘会のようだ」

 

ネロ・グリフィスは波立たなくなった紅茶を見ながら語る。

 

少しの沈黙。一秒ほどかけてフェルナンドはネロの言葉を咀嚼し、答える。

 

(おっしゃ)る通りでございます」

 

薄暗くも上品に彩られた高貴な部屋の中で、紅茶から湯気が立ち昇る。幻想的な光景だった。

 

「じゃあ、いただくとしようか」

 

ネロ・グリフィスはティーカップに触れる。

 

「さあ、フェルナンドも」

 

「ネロ様と共にお茶を飲むなど、畏れ多いことでございます」

 

「私が望んでいるんだ。いいだろう?」

 

「……では、少しだけ」

 

それは、二人が紅茶を飲む時のいつものやり取りだった。

 

以前はティーカップを一つしか用意していなかったフェルナンドだったが、ネロに何度も共に飲むよう勧められ、折れた。

 

今では二人分のティーセットを用意するのが恒例となっている。

 

開け放たれた窓の外で、日が沈もうとしている。

 

「黄昏だねぇ」

 

ネロ・グリフィスは穏やかにつぶやく。

 

「はい」

 

フェルナンドも、窓の外を見つめながらつぶやいた。

 

魔光の城が、オレンジ色に染め上げられていた。

 

「ねえ、フェルナンド」

 

「何で御座いましょう」

 

「おかわりを貰ってもいいかな?」

 

「勿論でございます」

 

「じゃあ、お願いするよ」

 

「かしこまりました」

 

フェルナンドは、追加で用意した紅茶をネロ・グリフィスのティーカップに注いだ。

 

ネロ・グリフィスはそれを手に取った。

 

「……ネロ様」

 

「なんだい?」

 

フェルナンドは言いにくそうにしていたが、やがて、言った。

 

「グレゴリアスから、第百回戦国武闘会で、次は紫電との試合を行うことが決定した……との報告がありました」

 

「……アルカディアス騎士団(・ナイツ)のグレゴリアスからだな?」

 

「……はい」

 

「……アルカディアス騎士団(・ナイツ)か……」

 

「ネロ様……」

 

ネロ・グリフィスはⅡ世との会話を思い出していた。まだⅡ世が幼かった時のことである。

 

 

 

 

「父上ー!」

 

書斎にいるネロ・グリフィスのもとに、ネロ・グリフィスⅡ世、通称Ⅱ世が駆け寄ってくる。

 

「なんだⅡ世。私は今仕事中だから、遊んではやれないぞ」

 

「仕事って何してるの?」

 

「今は魔光と天雷が合わさりし新生騎士団にふさわしい名前を考案しているところだ」

 

「こうあんってなーに?」

 

「考えるということだ」

 

「ふーん」

 

ネロ・グリフィスは机の上で開いていた本を閉じると、数冊の本を本棚にしまい、また本棚から数冊の本を選んで机の上に置いた。

 

「何読むのー?」

 

「これは終末魔導大戦記第五巻。インビンシブル兵器について書かれている。こっちは終末魔導大戦記第八巻。インビンシブル兵器が発動した際についての記述がある。もっとも、転生の時代以前についての記述は、全体的に信憑性が薄いとされるが」

 

インビンシブル兵器……それはかつて、転生の時代に、世界を滅亡へと追いやりかけた超兵器とされているものである。

 

「こっちは超神龍雷撃記第四巻。光のドラゴンについて書かれている。こっちは覇竜咆哮記第二巻。スペル・デル・フィンや、希望を乗せた戦車についても書かれている。新生騎士団の一員でもあるデル・フィンは偉大だ。ゆえに、歴史に名を刻んでいる。」

 

そう、そんな時代もあったのだ。光のドラゴンが存在しなかった時代も。

 

「こっちは極神創世譚第六巻。連珠の精霊の活躍や魔刻の斬将などについて書かれている。連珠の精霊はヒロイックすぎる、魔刻の斬将はダーティすぎる書かれ方をされているがな。こっちは完全極神録最終巻。五元神などについて書かれている」

 

「ふーん」

 

ネロ・グリフィスは終末魔導大戦記第五巻を開き読み始めた。

 

Ⅱ世はその本を覗き込んだり、本棚から本を引き抜いて積み上げたりしている。

 

ランプの灯りが照らす薄暗い静かな部屋で、Ⅱ世が本で遊ぶ音と、ネロ・グリフィスが本のページをめくる音が静寂をわずかに揺るがす。

 

 

 

 

「あ」

 

Ⅱ世は何かを思いついたように振り返ってネロ・グリフィスの背中を見た。

 

「ねえ、父上」

 

「なんだ」

 

「新生騎士団の名前が決まっちゃえば、そのお仕事は終わりだよね?」

 

「そうだが?」

 

「僕にアイデアがあるんだ!」

 

「……聞かせてみるがいい」

 

ネロ・グリフィスは椅子を回転させて二世の方を向いた。

 

「んーとね、アルカディアス騎士団(・ナイツ)がいいと思う!」

 

「アルカディアス? キング・アルカディアス率いるアルカディアス王家と同盟関係にあるからか? 確かにキング・アルカディアスも騎士団の一員となってはいるが……」

 

「んーん! 鎧亜の王家のアルカディアスじゃなくてね、そっちじゃなくて、絵本で読んだ、騙されて闇に染まった悲劇の光の英雄アルカディアス! そのアルカディアスから名前を取ってアルカディアス騎士団(・ナイツ)!」

 

キング・アルカディアス率いるアルカディアス王家は、かつて闇文明を相手に活躍した光の英雄アルカディアスに経緯を表し、極神の時代に闇文明と戦うゴッド達が作り出した存在である。ややこしいのだが、アルカディアスとは別の存在だ。

 

「ほう……なぜ悲劇の英雄の名を取ったか、聞かせてくれないか? いや、あるいは悲劇は関係なく、魔光がアルファディオスを有しているからか?」

 

アルファディオス。それはとある鎧の名。光文明が、自然文明の聖地である仙界を汚染してまで作り上げた最強の兵器。

 

その最強の兵器を動かすことが出来たのは光の英雄、聖霊王アルカディアスのみ。

 

ゆえにアルカディアスの名を取ったのだろうか? とネロは思う。

 

「んーとね、アルファディオスを魔光が持ってるからじゃなくて、父上の力って、誰かがやられちゃった時に発動する力でしょ? やられちゃうのって悲しいことかなって思うんだ。それに昔は、闇文明の超獣なら復活できることもあったけど、光文明の超獣には復活って難しかったと思うし」

 

「ふむ……」

 

「でも父上の力は超獣がやられちゃってもただでは終わらせない。悲劇を悲劇で終わらせないんだ。痛みを力に変えて反撃することだってできるし、ソウル・キャッチャーを使って復活させてあげることもできる。それってとってもいいことかなって思うんだ」

 

「それが理由か?」

 

「うん。でも、他にもあるよ! 僕はアルカディアスが闇に染まった事自体は悲劇じゃないと思うんだ。悲劇は騙されたことだって思うの」

 

「仲間の命を救うと言われ、それを信じて闇に染まったが、その約束は守られず……アルカディアスは後悔し、その後悔は怒りに変わり、すべての生命を死へと追いやろうとする存在となった。と伝えられているな」

 

「うん。でもその時魔光がそばにいれば、アルカディアスはそんな存在にならなかったと思うんだ。ソウル・キャッチャーを使ってアルカディアスの仲間を復活させてあげれば」

 

「グランド・デビルの狙いはわざとアルカディアスの仲間を救わず、アルカディアスを死と怒りを振りまく存在へと変えることだったと推測されている。ゆえにグランド・デビルはアルカディアスの仲間を救うことも復活させることもしなかったと考えられているが……そこに魔光がいたとしたら、魔光にはアルカディアスの仲間を救わないことで何か得をするということはない、つまり、確かに、アルカディアスの仲間を救うことは可能だな」

 

「でしょ!? それにさ!」

 

「なんだ?」

 

「アルカディアスだってできることなら怪しい取引をせずに、自分の力で仲間を救いたかったはず! それが魔光にはできるんだ! 魔光は聖魔合一! 光だけでも闇だけでもできないことをするんだ! 魔光は光の平和を愛する心と、闇の蘇生の力を併せ持つ究極の存在なんだ! あのアルカディアスでもできなかったことを、魔光はできるってことなんだ!」

 

「ほう……それは悪くないな」

 

「でしょ!?」

 

「アルカディアスの意思を、継ぐという事か?」

 

「そう! 光でも闇でもあったアルカディアスのやりたかった、誰かを救うってことを、魔光がやるの! 世界中のみんなを、魔光が救うんだよ!」

 

「それは……壮大な話だな。だが、ソウル・キャッチャーは全てを救える訳ではないぞ。死んでからそれほど時間の経っていない存在でなければ、ソウル・キャッチャーでは救えない」

 

「うーん……そこはほら、昔は使えたインフェルノ・ゲートみたいな魔弾を開発すれば……」

 

「魔光とて全能ではないぞ」

 

「そうだけどさぁ。ソウル・キャッチャーを作り出すことはできたでしょ?」

 

「そうだな。ソウル・キャッチャーはインフェルノ・ゲートを除く他の蘇生術とは異なり、肉体から魂が抜け出てしまっていても蘇生に繋げることが出来る。他の蘇生術は魂が肉体から抜け出てしまったら復活させられなかったり、動くだけの屍とするものだったり、完全な蘇生術とは言えんな」

 

「そんなすごい魔弾を作り出せた魔光なら、インフェルノ・ゲートみたいな魔弾だって作り出せるかなって!」

 

「ううむ……」

 

「父上の代で作り出せなかったら、僕の代で作り出してみせるから!」

 

「……そうか、それは頼もしいな」

 

まだ幼いながらに、次代の大帝としての心構えができてきたか。とネロ・グリフィスは思った。

 

「いずれⅡ世が指揮することになる騎士団だからな……Ⅱ世が考えた名前をつけるのもいいだろう。では決まりだ。この私がここに名付けよう。新生騎士団の名は、アルカディアス騎士団(・ナイツ)!」

 

「わーい!」

 

「じゃあ、もういいだろう」

 

明日、新生騎士団の名前を皆に発表しよう。と思って、ネロ・グリフィスは机の上の本を本棚にしまった。

 

「新生騎士団の名前も決まった事だし、次の仕事の時間まで遊んであげよう」

 

「やったー! 中庭行こう中庭!」

 

「いいよ。でも中庭の入口についたら隠れててね。人払いをするから」

 

Ⅱ世の存在は魔光内でも極秘。その存在を知る超獣はわずかにしか存在しない。

 

何故か?

 

Ⅱ世を守るためである。

 

次期当主であるⅡ世は、例えば過激派のサムライなど、何者かに狙われる可能性がある。

 

そのため、Ⅱ世の存在は極秘とされていた。

 

「うん!」

 

二人は中庭に向かうため、魔光の城の廊下を歩いていった。

 

 

 

 

「ねえ、父上ってなんでお仕事中と遊んでくれるときで喋り方がぜんぜん違うのー?」

 

「え……そんなに違うかな……?」

 

「違うよ? お仕事中は〜だぞって言ってるけど、遊んでくれる時は〜だよって言ってるし。褒めてくれる時だって、お仕事中は"悪くない"だけど、遊んでくれる時は"すごい"だよ?」

 

「そ、そっか……」

 

 

 

 

紅茶が絨毯(じゅうたん)を、紅く濡らして染めていく。

 

ネロ・グリフィスは、ティーカップを取り落としていた。

 

「Ⅱ世……」

 

「ネロ様……」

 

フェルナンドは何も言うことができなかった。だが、しばらくして言った。

 

「Ⅱ世を、なんとかして取り戻したいものですな……」

 

しかしネロ・グリフィスの言葉は、意外なものだった。

 

「……子供など、後継ぎなど、また作れば良いのではないか……?」

 

フェルナンドは絶句した。あんなに愛していたⅡ世を、切り捨てられるものかと。

 

しかし、それが大帝として正しい発言であることは、理解していた。危険を犯してまで、Ⅱ世を救う必要があるのかという疑問は、正しい。後継ぎは再生産できるという言葉も、正しい。

 

だが、だが……

 

フェルナンドは、納得できない。

 

「……確かに、大帝ネロ・グリフィスはそう(おっしゃ)るのでしょうね……ですがクリム様は、クリム様はどう(おっしゃ)るでしょうか……?」

 

「……クリムか……クリムは……クリムなら、そうは言わないだろうね。クリムなら、必ず取り戻すと言うはずさ……クリムなら……クリムなら……ね……」

 

ネロ・グリフィスは遠い目をしながら、何度も、"クリムなら"と呟いた。

 

目線の先には、沈む太陽と暗さを増してきた空が、黄昏(たそがれ)があった。

 

「いずれ必ずや救い出しましょう。Ⅱ世を」

 

「…………ああ……」

 

フェルナンドの言葉に、ネロ・グリフィスは力無く答えた。

 

そして、手をつけずにいて冷めきったスコーンを、貴族らしくもなく、鷲掴みにして大口でガツガツと平らげた。

 

フェルナンドもネロ・グリフィスに続いて、同じようにスコーンを食べ尽くした。

 

「生きなければな……!」

 

「はい……!」

 

二人は決意を固めた。

 

 

 

 

次回予告

 

「第百回・戦国武闘会、チーム戦! サムライチームとナイトチームが今日ここに激突するッ!」

 

ついに紫電とギャラクシーが共闘する時が来た!

 

「デュエマ・スタートォォーー!!」

 

戦国武闘会の闘技場で《デュエマ》が始まる!

 

「最強最悪の魔弾を止められるのは、お前達ぐらいしかいないのだ!」

 

最強最悪の魔弾とは!?

 

「我らは、超聖竜! 我らが名は! スーパーチャンプ シデン・ギャラクシー!!」

 

ついに、最強の超獣シデン・ギャラクシーが降臨する!

 

次回、《相対する剣と魔銃 〜シデン・ギャラクシー誕生!》

 

「終わったな。シデン・ギャラクシー」




※《緑神龍ガムス・定勝》と《鍛冶屋マサムネ》はオリジナルクリーチャーです。
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