【完結】最終戦国武闘伝 〜バイオレット・ダークネス〜 作:無敵ざかり
あるところに、シデンレラという一人の超獣がいました。
「はあ……舞踏会に拙者も行ってみたい……」
シデンレラは掃除をしながら独りごちました。
そこに一人のシノ……魔法使いが現れました。
「私の名はドルゲユキムラ。シデンレラ、私が戦国舞踏会に連れて行ってあげましょう」
「え……?」
「見せてあげましょう」
ドルゲユキムラは忍ぽ……魔法でどこからともなく魔導具を取り出しました。
綺麗なドレスもとい鎧型魔導具《センゴク・トッパアーマー》と靴型魔導具《ファイアー・ブレード》をシデンレラに渡すドルゲユキムラ。
「さあ、身につけてみなさい」
「素敵な魔導具……でも拙者に似合うかしら……」
「似合いますよ。あなたは美しいのだから。特に、心が」
シデンレラが魔導具を身につけてみると……まるで天下無双のサムライがごとき姿になりました。
「ほら、とてもよく似合っていますよ。」
「嬉しい……でも、馬がいないのにどうやって舞踏会に向かうのです?」
「馬なら……」
ドルゲユキムラは庭の地面から虫とマナを掘り出し、マナを虫に与えました。なんと、その虫……《邪脚護聖ブレイガー》と《スナイプ・モスキート》が聖獣王ペガサスに進化したのです。
ドルゲユキムラはペガサスに跨ると手網を手に取りシデンレラの方を向きました。
「さあ、君も乗って。戦国舞踏会に参りますよ」
シデンレラも聖獣王ペガサスに乗り、戦国舞踏会の会場へと向かいました。
「0時になると忍ぽ……魔法が解けてしまいますから、それまでに帰ってくるんですよ」
「はい……分かりました!」
舞踏会の会場でシデンレラはシーザー王子に出会いました。
「美しいお方、私と、踊ってはくれませんか?」
「よ、よろこんで……」
シーザー王子はその美しさに目を奪われ、シデンレラとダンスを踊りました。
二人にとって、それはとても楽しいひと時でした。
時間を忘れてダンスを楽しむシデンレラ。しかし忍ぽ……魔法が解けてしまう0時に間もなくなってしまいそうです。
「ごめんなさい……拙者、帰らなくては……!」
「急にどうなされたのです?」
「ごめんなさい、さようなら……!」
シデンレラは慌ててシーザー王子と別れ、お城の階段を駆け下りていきました。
その時に、シデンレラは靴型魔導具《ファイアー・ブレード》をうっかり落としていきました。
後日、シーザー王子は街に出かけました。
「このファイアー・ブレードをぴったり履ける者はいないか」
シーザー王子は皆に呼びかけ……
「…………ラ…………ムラ…………ユキムラ」
「……サル、トビ?」
「……私は、いつの間に、眠っていたのか……」
ドルゲユキムラは続けて言う。
「夢を……見ていた。」
「どんな夢を?」
サルトビがそう聞いた。
「……愉快で、そして頭を抱えるような夢だ」
「その二つの評価は、共存することがあるのか……驚いたな」
「私も驚いた……」