悪を纏い、君を護る   作:珊瑚宮出身イマジン

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エイプリルフールにあったらしい正実モブちゃんのストーリー、初めて知ったので見てきました。
なんですかあれは!あんなの可愛いの権化でしょう…!?

















……あーいう感じの娘ほど、曇ると美しいんだろうな…




悪の囁き、最終兵器の始動

朧気だった意識が、ゆっくりと浮かび上がる。

それと同時にボロボロの身体に気を付けながら上体を起こそうとするが、それでも全身の骨という骨がミシミシと音を立て、筋肉が悲鳴をあげている。

そんな身体をなんとか動かそうとするも、しかし激痛という名のストッパーによってそれもままならなかった。

あの時の銃だけじゃなくて、何か別の怪我でもしたっけか…?うーんわからん。

これによってその場から動くことはできないと判断した自分は、とりあえず今いる場所の把握から入ることにした。

 

ここは…どこかの地下、だろうか?

所々崩れていて瓦礫のようなものが積み重なっているのが少しあるし、なんだかボロボロで雰囲気も物理的にも少し暗くて、でも今いる場所が元々何かの小さい部屋だったかのように少し開けている。

うーん…こんな場所に来たっけ…?ダメだ、最後に覚えているのが、あの天使みたいな輪っか付けた倫理観とかそういうのを全部なくしたやべー女性の人たちに追い込まれたところしかない。

 

落ち着くためにも一旦思考を振り払うようにして頭を軽く振った後に自分の周りに目を移すと、何だかリュックやら箱、所々に救急箱らしき赤い十字のマークが書かれたものなどたくさんの生きるための物資が置かれていることに気づいた。

 

これって……!

良かった、どうやら生き延びることができそうだ…!

ここにたまたまあったものか誰かが置いたものかは知らないけど、早速これで治療を──。

 

 

 

 

 

 

『ああ、いいぜ…!貸してやるよ。』

 

 

 

 

 

 

「──ッ!」

 

 

そうだ、なんで忘れていたんだろう…。

あの場面からこんなに運良く、そしてここまで生き延びるなんて、本来なら到底ありえない話だったはずだ。

なんせ自分はあの瞬間、本当は死んでいたはずなのだから。

それがこうして生きていて、あの声が聞こえた。

そして、今自分の身体が銃での怪我とは別に傷があったりボロボロ……ということは。

 

 

「あれは…本当にあったこと、なんだな…」

 

 

そうだ。間違いなく自分の好きな仮面ライダーの一人であり、あの時力が欲しいと強く念じた時に思い浮かべた一人。

 

仮面ライダー王蛇。そして、その変身者である──浅倉威が、いたんだ…!!

それもディエンドみたいなただの召喚じゃなくて、ここ──自分の身体に、憑依していたのか…!

 

まだ確信を持って言えるわけではないが、今はそれ以外に可能性が考えられないくらいにはこの線が濃厚だと思っている。

ここが現代でテレビ見ていた時のような単純なものなら、間違いなく飛び上がるほど喜んだ自信しかないし、一生自分の自慢にしていただろう。

 

だが…今の自分には素直に喜べなかった。

それは何故か。

 

あの王蛇だぞ…?あの場面での登場だぞ…?

王蛇のことをよく知っている身としては、そんな場面で王蛇がどうするかなんて、さすがの自分でも手に取るようにわかる。

 

 

「……」

 

 

恐る恐ると、俺の両手を上げて見る。

乱雑ながらも包帯が軽く巻かれている右手と、血がいつの間にか止まってはいるが固まった血が付いたままの左手と腕。

でも…今は、あることを自覚してしまったせいで、震えが止まらなくて、止めたいのに手が止まらない。

 

 

「俺…、人を殺しちゃった…のかな…」

 

 

…そう。王蛇があんな場面に出くわして、王蛇から見たら格好の獲物のような人たちがいて、俺が今こうして生きている。

そうなった経緯は、王蛇の性格を考慮すると、殺人以外ありえないだろう。

なんだったら、今回追い詰めてきたあいつらだけなんて話もなさそうだから、他のこっちを狙ってたかもしれないやつも…王蛇は……。

現に、ここでずっと腰を下ろしていても誰も来ないし、なんなら物音すらしない。

その事実が、この仮説を事実と証明しているようで。

 

 

「…うッ…ぷ……!!………はあっ、はっ、はっ……」

 

 

思わず嫌悪感で吐きそうになったが、この目で見たわけではないのでそんなことはないはず…と、まだ自分に言い聞かせることができる。

…正直、かなり無理なこととは頭のどこかでわかっていても、それでもと思いたくなる…!

 

 

…これ以上このことで考えたくなかったので、この後は必死に自身の治療に専念することにした。

少しでも手や頭を止めてしまうと、そのことを考えてしまいそうで。

 

色々と、内心がかなり複雑で…。

 

そんな俺に嫌気がさしながらも、とにかく処置を施した。

別に俺は医学専攻とかそんな大層なものはない上に、陸上部やってた頃の応急処置しかわからない。

…が、今はそれが逆にありがたいとすら思えた。

詳しいやり方がわからないこそ、目の前の処置にとにかく集中できる。

その事実が、まるで天国のようにも感じられた。

 

…王蛇に感謝が全くないわけじゃない。

むしろ、あんな危ないところを助けてくれたに等しい結果だったんだ。

その上、恐らく王蛇が置いといたであろう物資まで。

多分意に介されないだろうけど、できることならちゃんとした場でお礼を言いたいくらいだ。

でも、今は……それ以上に、この思考から逃げたかった。

せめてこのお礼は、落ち着いてからに──。

その一心で身体中にできる限りの処置を行い、ついでに物資の中から水や食料を出して、何も考えずに飲み込むことにした。

ちょっと苦しいが、無理やり言い聞かせるように、取れる限りの栄養を、しっかりと確保するために。

そして、生きるために──!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「よし。これで、多分大丈夫かな……」

 

 

一通りのできる限りの処置と、栄養補給。

そしてついでに、今いる部屋の入口すぐ横の壁に密接するように位置を移動し、念の為侵入者が来た場合に備えて、すぐ気づけつつ少しでも見つかるまでを遅らせれそうな立ち位置に陣取ることにした。

処置をしたことでほんの少しだが動けるようになったので、少し無理をしつつも四つん這いで移動をしたのだ。

これで、もう一回休むくらいは余裕ができたはずだ。

 

 

「もう、いい…よな。」

 

 

誰に向けて言ってるのか自分でもわからないが…最後に少しだけ身体の確認をし、もう疲れてきたのでもう一度寝ることにした。

一番安全を考えるのならずっと起きていたいところなのだが、人である以上それは不可能だ。

ならば、こうしてでも睡眠時間を確保するしかない。

幸い、自分はやや睡眠が浅めの傾向のため比較的気づきやすい…はずだ。

そう自分に言い聞かせつつ、やれることはやったので起きた後のことはその時の自分に任せつつゆっくりと意識を落とした…。

 

 

 

 

 

……の、はずなのだが。

 

 

 

 

「チャオ~、ようやく気付いたかい?あんたがあんまりにも集中しているもんでね、こうして大人しく待っていたわけだ。」

 

 

「コヒュッ」

 

 

拝啓、もう会えないであろう両親へ。

緊張から解放されて漸く静かに寝れると思ったら、目の前にエボルトがフェーズ1のコブラフォームでいる時はどうすればいいですか??

 

 

端的に言うとめちゃくちゃかっこよくて好きな仮面ライダーが超至近距離にいます助けてください!!!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ハハハ!!そりゃ悪かったな、俺だって好きなものが突然目の前に来たら驚くわな!中々嬉しいこと言ってくれるじゃないかぁ!」

 

「あ、あはは…そうっすね…!」

 

 

あれから今何が起こっているかというと、俺──前世の名前をそのまま取って、城戸ユウマ1──は謎の空間でいつの間にか表れたソファーにくつろぎながら小さいテーブルを挟んで向かい合う形になってエボルトと話をしているところ…というわけだ。

や、やべえ…俺、今あのエボルトとまともに会話している…!

しかもスーツアクターや俳優といったのじゃなく、正真正銘の実在する仮面ライダーとして…!!!

やべえ、何を話せばいいんだろう……クソッ、こういう時にこそしっかり働けよ俺の頭!!

緊張しすぎて変なキャラみたいになってるし!!

 

 

「それで、だ…」

 

「ッ…!!」

 

 

エボルトの少し真剣にも思える一言で、一瞬で我に返り気を引き締め直す。

そうだ。目の前にいるのは、お話の中のエボルトではない。

本物の、正真正銘、場合によってはこちらを殺すことにすら躊躇いが一切ない超悪党だ。

 

原作でのエボルトは、表面上は享楽的の掴みどころがないように見えて、その本質は極めて残忍。

ビルド本編でのパンドラボックスから始まる全ての出来事の元凶であり、本人が地球外生命体の星狩り族(ブラッド族)というのも影響してか人間を常に見下しており、人の感情や絶望するところを見たいというだけであえて殺さず生き様を見て愉しむ。

その上、宇宙において光すら飲み込むというブラックホールがメイン武装だ。

 

これを「こえーw」で済ませれたのは、これらの内容がテレビ内の出来事で済んでいたから。

だが、ここには第四の壁なんて都合のいいものは存在しない。

その張本人が目の前にいるんだから、今も生きた心地すらしないのは人として当然…だと思いたい。

 

 

「…ん?ああ、そういやこれを言っていなかったな…」

 

「…?」

 

 

何やらエボルトはこちらの様子を少し見た後に、何かに気づいたのかまるで訂正するような落ち着いた口調で話しだしてきた。

 

 

「先に言っておくとな、俺はなにもお前を殺すために来たんじゃあねえぞ。むしろ、どちらかと言うと助けに来てやったんだ。」

 

 

「………えっ???」

 

 

はい……???

え、今、エボルトは、なんて……?

今の、俺の聞き間違いじゃ、なければ…

 

 

「エボルト…さんが、俺を、助けに…?」

 

「ああ、そういうことだ。」

 

 

聞き間違い、じゃなかった…!!?

えっ、えっ、ど、どういう風の吹き回しだろうか…??

俺、何かしたかな…?

そんな徳を積むような事、したっけかな…??

 

 

「……???」

 

「…こりゃショートしちまってるな。まあ、ゆっくり吟味してみな。さっき言ったことは全部事実だからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……少し、落ち着けた。

というよりも、元々こんな世紀末みたいな世界に来ちゃってるんだ。

もしかしたら、エボルトよりもこの世界の方がやばいかもだしな…本当に助けてくれるのなら、藁にも縋る思いで助けてほしいところだ。

まずは、気になったところから聞いてみたいな…。

 

 

「あの、エボルト…さん?聞いてもいいですか?」

 

「ん、なんだ?というか、敬語は要らないぞ、普通に話してくれ」

 

「え?は、はぁ…。…なら、単刀直入に聞く。エボルトはどうして、俺を助けてくれるんだ?」

 

「…まあ、当然の疑問だな。」

 

「正直俺はあんたに何か良いことをしてやれたことが一切ない。それどころか、関わったのは今回のこれが初めてなはずだ。…何か、目的があるのか…?」

 

 

俺がそう聞くと、考え込むような動作を見せた。

悩んでいる…というには、そんなに深刻そうには見えない雰囲気がする。

……仮面ライダーって、ほんと表情見えないからポーカーフェイス向きだな。

とか余計な思考が割り込んでしまった。

今にあまりにそぐわない思考故に、即切り捨てた。

 

 

「…そうだなぁ。今の俺にとっては、お前は「面白いゲームの駒」だ。その駒をゲームがより面白くなるように動かしてやるのは、プレイヤーの特権…だろう?」

 

「……」

 

 

なるほど…。「俺2を駒として使い、楽しませてほしい。」

…だいたいこういう解釈か。

まあ、確かに原作でも桐生戦兎で似たような事…というより、殆ど同じようなことをしていたか。

うーん、別にそこまで悪くはないように思うんだが……。

 

 

「でもさ、俺…この世界のこと、なーんも知らないぞ?それってゲームとして成立しなくね?」

 

「ああ、だろうな。まあそういうこともあろうかと…この世界についてを大まかにだが知っておいた。」

 

「はい!?」

 

 

え、なんかさらっと言ってるけど…この世界のことを知っておいた!?

え、なに、ここって仮面ライダーの世界だったりするの…??

あの女性たちは実はヒューマギアでした!…とか???

いやいやいや、ないだろそれは…。

 

 

「えっと、それって、どこから知ったので…??ここって、仮面ライダーの世界だったりするの…??」

 

「いや、違うな。俺も知らない世界だ。」

 

「え?でも今、知っておいたって…」

 

「ああ。それは間違っちゃいねえ…。なんせその情報は、お前の()()()宿()()()()()()()から知ったからな。」

 

「????」

 

 

俺の身体から…????

え、俺がヒューマギアなパターン??それともフィリップ化して地球の本棚にアクセスできたり…???

「さあ、僕の身体の検索を始めよう。」とか言っちゃったりするの…!?

……これは所長にスリッパでビンタ案件ですわぁ…。

 

 

「…一応言っとくが、今お前が考えてそうな候補は、全部違うからな?」

 

「ヴェッ!!?」

 

 

思考を、読まれた…!?

いや、それよりも俺の身体に宿ってる記録って何なんだ…!!

凄く気になる…気になるんだが、今の話はそこが主題じゃないんだよな…。

うーん…後で聞くとするか…。

 

「思考はまとまったか?なら今からこの世界のことについて教えてやるから、よく聞いとけよ?」

 

「う、うん…」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「まずここはキヴォトスって世界で、今いる場所はアリウス分校って名前の学校の敷地内だ。

 んで、ここを実質的に掌握している奴がマダム…正式名称はベアトリーチェってババアだ。」

 

「バ、ババアって…」

 

「言葉通りだ。そりゃまあ大層な悪党でな、やってることも言動もめちゃくちゃな人の皮を被ったゴミだ。正直、キルバスよりクズなんじゃないかとさえ思うな…。」

 

「(…エボルトも大概では?という野暮なツッコミはやめとこう…。話が進まなくなりそうだ…)」

 

「…んで、ここキヴォトスには他にも合計で千ぐらいの多数の学校があってな。その学校がそれぞれの自治区の管理主となっている。」

 

「…え?学生が、地主ってこと?」

 

「まあそういうことだ。だが、この後の話が優先だから一回置いておけ。ここからが本命だ。」

 

「……」

 

「ここは自販機で銃の弾が売られているくらい銃火器での戦闘が盛んでな、日常的に戦車や砲撃訓練と称しての遠隔砲撃戦とかのドンパチが行われているってコトだ。」

 

「………世紀末では?」

 

「それがむさくるしい男どもだったらな。これをやってるのは、ほぼ必ず女子高校生徒だ。」

 

「???????」

 

「キヴォトスの人間には「ヘイロー」って代物があってな、これがあるやつは銃火器が直撃しても痛いで済むくらいには頑丈らしい。人によっては、ミサイルが直撃しても動けるんだとか」

 

「女子高生との皮を被ったサイヤ人か何かで…??」

 

 

こんな感じで、俺はこの世界(キヴォトス)についてのだいたいをエボルトから教わった。

聞けば聞くほど、ゲームとかアニメでも色々と終わってるような世界観だが、そんな世界を生きていかなきゃいけないのか…。

そりゃ、武器すらないときに不用心に歩いてたら怪しまれるわけだ。

…変身できないときも考えて、何かしらの銃器くらいは持っておかないと、だな。

 

……って、そうだ!忘れていた!

 

 

「あ、そうだ!俺にエボルトが来たってことはさ…俺は変身、できるのか…?」

 

「…ああ、できるさ。フェーズ4にだってなれるぞ。」

 

「うおおおっ!すげぇ…!!」

 

「だがな、代償も当然存在するぞ。」

 

「えっ…?」

 

「前回はたまたまなかったようだが、この先はそうはいかない。まず、この力は1日限定だ。」

 

「い、1日…」

 

「具体的には日付が変わったタイミングで、だ。俺がこうしてきたのも、日付が変わってからだからな。」

 

「なるほど…」

 

「それと、一応頭の中で強く念じれば、思い浮かべたライダーの力を行使することができる。()()()()()でな。ただし、これにも代償はある。それは…」

 

「…ッ!」

 

「…ま、やってみてのお楽しみだ。」

 

「えぇっ…!?」

 

「ま、少なくともいいものじゃねえのは保証しといてやる。」

 

「……わかった」

 

「いいねえ、物分かりがいいのは嫌いじゃあない。んで、それと……?」

 

 

大事な話をしていると、突然空間全体からドタドタと物音がしてくる。

それも、あまりいいとは言えない、複数の大きい音だ。

エボルトも察したのだろう。

俺よりも早く気づいて、何かを思案しているようだ。

 

 

「…言い忘れていたが、この空間は現実の方でまた寝れば戻ってこれる。」

 

「…!」

 

「だからまあ、とりあえずは行ってこい。補助くらいはしてやる。」

 

「ああ…!ありがとうエボルト!」

 

 

エボルトに激励されるというあまりにも貴重な体験をしつつも、現実の方で何が起きてるかを知るために急いで起きることにする。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

現実で目が覚めると、いつの間にか相当な時間眠っていたようで、身体が完全とはいかずとも結構回復しているのを実感できた。

少なくとも、今から短距離程度の逃亡はできそう、というくらいには身体が元気になっていた。

そんな身体の確認を軽く終えつつ構えていると、何やらガスマスクを付けた前見た女子高生たちのような大きさの兵たちが銃火器を携えてこちらに向かってきていた。

迎撃するべきか…?と思ったが、こちらの部屋に入ったと思ったら急に並んで動かないようにしている様子が見えたため、ひとまず様子を見ることにした。

すると、隊長格と思わしき一人がこちらの目の前に立つと、こう言ってきた。

 

 

「我々はマダムの命を受け、お前を連れに来た者だ!これから我々と共に来てもらう。拒否権はないぞ!」

 

 

実にまあ、目の前の人はそう一方的に言ってきた。

安全さえ保証してくれるなら別にいいかな…でも物資を…と思っていると、

 

 

『ああ、構わない。だが、荷物くらいまとめさせてはくれないか?さっき起きたばかりでな…』

 

「ふむ…では5分だけ待ってやる。さっさと支度しろ。」

 

『はいよ、ありがとさんってな。』

 

 

いつの間にか意識が身体から遠のいたと思ったら、俺の身体を使ってエボルトが意識に入り喋っていった。

…ってちょっと!?

 

 

「ぅおい!それは聞いてないぞ!」

 

『ユウマ』

 

「っ…なんだ?」

 

 

唐突すぎる意識及び人格交代にエボルトに異議を申し立てようとすると、エボルトの真面目なトーンでの呼びかけに止まらざるを得なかった。

 

 

『ここからは意識を戻すが…必要だと感じたら、すぐ俺が出る。いいな?』

 

「う、うん…わかった。その時は、言ってよ?」

 

『……善処しよう』

 

 

どうやら、ここからはとんでもないところに向かうようだ。

エボルトのこととか関係なく、雰囲気や空気、そして目の前の不気味さで俺はそう感じ取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1
何気に初公開ですね…変なタイミングで申し訳ないです…!

2
この場合は、ユウマのことを指す




・オリ主こと城戸ユウマ(本日のダークライダー:エボルト)
自分の身体が知らない内に「悪を宿す器」になっていたこと、それが精神に影響を与え始めている事に無意識下で気付く。


・仮面ライダーエボルト
ユウマを「ゲームの駒」と見なしている。
どうやらユウマの異変に心当たりがあるようで…?


・現時点の時間軸→原作からおよそ10年前



さすがに文字数の関係で交渉までは入れられませんでしたので、次回のお楽しみにという事で…。

感想あったら、欲しいです…!

一応コミケまでには、もう一話くらいは出したいと思ってます…!
気力とレポート次第ですが…()
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