・1話でユウマを襲った連中は、マダムとは一切関係ない人たちとなっています。
自治区内で支配権を巡って争い合っていた数ある団体の内の1つです。詳細は後書き、今話中辺りにでも。
・彼女たちが邪悪なのは…この過酷な環境で生き抜くためなところが大きいので、多少はね?(震え声)
また、1~3話までにもわかりやすいように、少し内容を追加しておきます。
あの交渉の日から、気づくと数日が経っていた。
その間は、とにかくマダムから与えられた任務をこなしながら自身の鍛錬を欠かさず行っていた。
しかし…このアリウスという場所は、自分が想像していた以上に過酷な場所だった。
これでは、まだ日本史の世界大戦のがまだ理解できる部分があったかもしれないまであると感じたほどだ。
景色や雰囲気、銃声に叫び声…そして何よりも、これらを全て自分と同じくらいの女性たちが繰り広げているという事実が…自分にとって、まるで終焉間近の世界のようにも思えていた。
改めてマダムからも話を聞いた時には、自分の耳がおかしくなってしまったのかと本気で思ったくらいなのだから。
また、これまではなんだかんだで自分の意識が表面に出ることなく戦闘が終わっていたので、この先そうしてばかりいられないのもあって任務をこなすがてら自分が変身した仮面ライダーの姿で戦う事もあったのだが、それはこの上なく嬉しい事と同時に本当に難しく大変で…勇気や覚悟がたくさん必要なものだった。
何故なら、ここまでは自分の意識がない中での王蛇やエボルトによる戦闘だった。
だから、どこか他人事として見ていた自分も少しいたのかもしれない。
が、マダムから任務をもらって動くここ最近は、ずっと自分が主人格として色々なライダーたちの力を借りて戦った。
…そう。
自分はこの手で、初めて人に向けて銃の引き金を引いたのだ。
自分が剣を振る度、血が出た。
自分が銃を撃つ度に、相手が該当部位に手を当て苦しんでいた。
特殊な能力を使うと、それに直撃し相手は吹き飛んでいく。
……二度と、姿を現さなかった人もいた。
自分がそんな力を、人の命を容易く奪えてしまう力を持っているという事実を、抱えている。
それに気づいてからは任務が終わるまでが途方もなく長く感じ、任務を終えた後は自室で吐いたりもしてしまった。
これまでのライダーの人たちには、大変申し訳ないことをしてしまった。
仮面ライダーの力を使えたのは本当に嬉しかったのだが、それを殺人に使ってしまったとあれば話は変わってくる。
劇中では彼らも…、なんてのは関係ない。それは作品内での出来事だからだ。
自分が現実でそうしてしまった、という事実がとにかく辛かった。
「さっきからうじうじと…なにで悩んでいるんだ?」
そうして1人考えながら任務先まで歩いていると、そんな声と一緒に一瞬意識が切り替わった感覚がした。
この声の持ち主は……
「えっと、もしかして…貴方は108番のエイジさん?」
「よくわかったな、そうだ。まあエイジでも108でも好きな方で呼ぶがいいさ」
自分にそうして声をかけてきたのは、泊エイジさん…の姿をしたロイミュード108番。
つまり、今日はダークドライブの力が使えるという事だ。
原作の仮面ライダーシリーズにおいての彼は、「劇場版仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー」に登場した劇場版限定ライダーだ。
ベルトの出処や元々の変身者を考えたら彼は正義側ともとれなくはないが……どうやら進ノ介さんの息子の英志さんではなく、そのコピーであるロイミュードの方のエイジさんがなっているようで、それによってダークライダーという事になっているようだ。
まあそれはともかく、どうやらここまでの内心を聞かれていたようだ。
まあ同じ意識下にいるから当然と言えば当然なのかもだが、ここはしっかり答えておくことにする。
「わかりました、ではエイジさんと呼ばせてください。」
「ああ、それで?」
「…正直、わからないんです。初めて王蛇の力を使った時、自分は人を傷つけた。でも同時に、憧れていたライダーの力を使えたことに、胸が高鳴ったのも事実なんですよ。」
「……」
「俺は…人を傷つけるのが怖くて、でも、この力を使いたいって思ってしまう自分が、嫌なんです。だから─」
「ストップ、もういい。」
「え…?」
突然、そう言いながらエイジさんは手で制してくる。
しまった、無駄に話しすぎたかな…。
「いいや。それ以上聞いたところで、お前の悩みなんて俺には関係ないしどうでもいいことだ」
「…そう、ですね…。」
言われてみればそうだ。
この悩みは自分のことだから、エイジさんにとっては関係のないことだ。
そう考えていると、だが、とエイジさんが言葉を続けた。
「…だが、1つだけ言っておく。お前がその苦悩を乗り越えられないなら、お前はただの「悪」に過ぎない。
…そして、お前がその苦悩を乗り越えた時。お前は…この世界の「未来」を動かすことができる。」
「…!!」
「……らしくないことを言ってしまったな、忘れろ。」
まるで激励にも聞こえるそんな発言に目を丸くしていた自分とは裏腹に、エイジさんはそう言って、目線を少しこちらから逸らしてしまった。
どうして逸らしたのかはよくわからなかったけど…でも今は、それ以上に嬉しい気持ちで満たされる感覚がした。
それになんだか、エイジさんに親しみを持てそうな感じさえしたようだ。
「いえ、その…とても嬉しいです。ありがとうございました!」
「…そうか。なら、今は目の前の事に集中するがいい。」
「はい!」
元気よくそう返事をしつつ、自分は今日の任務のことに思考を切り替えながら駆け足で向かった。
なんだか体が軽く感じる、凄く晴れ晴れとした気分だ。
拳に気合を込め、目的地へ走っていく。
今なら、誰にも負ける気がしねぇ!!
なお、ここまでを道中で歩きながら行っており、端から見れば姿や雰囲気をコロコロと変えながら真っ直ぐと誰に聞かせるでもなく話をし続けていた為、通りがかった人たちからやばいものを見る目で見られていたことに気づくのは、もう少し後の話だった。
「父さん!これを!!」
「「変身!!」」
「俺の息子のドライブ、返してもらった!!」
「未来の分の怒りも、くらいやがれ!!」
「……」
「…本当に、らしくないことを言った。コピー元の影響か…?」
自身の手を見ながら1人、そう呟くエイジの脳裏には…かつての泊進ノ介こと仮面ライダードライブ。
そして、その彼の息子であり自身のコピー元である泊英志の姿が浮かんでいた。
だが、不思議とそれに不快感などなかった。
この感情に対する答えを、彼は持ち合わせていなかった──。
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『今日は、アリウス分校の東奥へ向かいなさい。そこには私の統治に最後まで歯向かった愚かなクズどもがいるので、これを対処、そして制圧しなさい。無論、手段は問いません。
…が、くれぐれも人を肉片だらけにしたり血塗れにしないように!後片付けが大変なんですからね!!』
今日受けた任務はこんなところだ。
相変わらずのクソみたいな命令にこれっぽっちも従いたくないが、今無理矢理破ったところでこちらの利点がほぼない。
それどころがエボルトの仕込みを無駄にしてしまうから、マイナスにしかならない。
何か抵抗をしたいのだが、さすがに日が浅すぎるのでまだあまりできることはない。
できるとしたらせいぜい巻き込まれないように一般人を逃がすことくらいだが、あまり目に見えた成果ではないのかもしれない…。
まあやらないよりはマシだし、大人しく任務通りに動くことにしよう。
ボォォン!!
「!!」
そう考えつつも指示された現場が見えてくると、突然大きな爆音と共に爆発の衝撃がこちらにきた。
今も交戦しているのだろう、これまでとは規模が違うのかもしれない。
これまでは*1一瞬で終わるやつか地味だけどしぶとく時間がかかるやつ、あとそこそこ強い人がいたりとかもしたが規模はどれも大きくなかったから、このパターンは初めてとなる。
「すいません、早速使っていきますね!」
「ああ、早いとこ終わらせよう」
《Start our mission!》
エイジさんに許可を貰いつつ変身のために少し頭の中で変身アイテムを念じると、すぐに左腕にシフトブレスと右手の中にシフトネクストスペシャルのシフトカー、そして腰にドライブドライバーが出現する。
ドライブのよりも少しくぐもったようなベルト音声を聞きつつ左腕をL字に構え、シフトブレスを正面にしてからシフトネクストスペシャルを装填する。
これは劇場版でのエイジさんの変身ポーズだ。
彼やこれまでのライダーたちみたいなかっこよさは俺にはないけど、それでもなるからにはやっぱり形から入りたいので変身する時はポーズからしっかり行っている。
「変身!」
《DRIVE!TYPE-NEXT!》
ベルトの音声が流れてから徐々に全身に黒い装甲が纏われていき、最後はタイプネクストタイヤが肩かけのように装着される。
「さて…ひとっ走り付き合ってくださいね!」
「おいそれはやめろ」
「…すいませんでした」
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ドォォォン!!ボガァァァン!!!
「いやぁぁぁぁ!!!」
「な、何が起きて…がはっ!!」
「ボス!指示を…グゥッ!!」
なんだこれは…何なんだこれは!!
私たちは先程までマダム信者共相手に優勢であったはずだ。
アリウス自治区のマダム信者たちは他の兵たちと比べても確かに強い。
だが、それはアリウスに存在した数多の兵の中ではの話であって、私たちには到底及ばない。
それは、マダム信者どもに拠点を守り切れていることからも証明している。
だが…少し前に、
突然青い斬撃がこちらの拠点の防壁の1つを大きく破壊したかと思えば、その直後から現在までずっと黒い鎧を纏った人型の何かが私たちの仲間を蹂躙していく。
何やら不可解な形状の剣で斬られたり、動きを読まれたかのように死角からの攻撃に完璧に反応し、時折どこからか現れる小さい何かが私たちの反撃や奇襲を悉く看破して無力化してしまう。
時折遠くからの射撃や動きの隙を狙っても、まるで予測していると言わんばかりに全て見切られてしまう。
ふと、数日ほど前に区内で潜伏しながら各所で神出鬼没のように現れては不意打ちを仕掛けすぐまた消えてを繰り返してるかつて敵だった特殊な部隊が、ヘイローだけでなく身体の各所が千切れて倒れている姿を見たという報告があったのを思い出す。
まさか……?
「なん、なんだ…何なんだこれはぁ!!」
「…お前が、リーダーとやらか?」
「!!」
「…すまない。死にはしないと思うから、大人しくしててくれ。」
≪NEXT!≫
何か動作をした後に、機械っぽい音が聞こえてから青い光と共に大きく振り払われた斬撃に、どうすることもできない。
咄嗟に手にあるマシンガンで身を守ろうとしたが、恐らく意味はないだろう。
周りの味方は全滅、拠点は半壊、相手の消耗度合いは不明。
もう…抵抗する術は残されていなかった。
「うわぁぁぁぁ!!!」
………………
「…おい、別に必殺技なんて使わずとも無力化するだけだったら手刀で十分だろ?何故使った?」
「い、いやぁ…出力調整できるって知っちゃったら、使わない理由がないですし…。あれかっこいいじゃないですか…!………あれ、でも確かに使う必要ないな…何で使ったんだ…?」
「…お前は本当によくわからないな」
そんな会話をしながら、現在自分は大量の物資を抱えながらアリウスの貧民街という場所に向かっている。
あの後、マダムに制圧報告をすると上機嫌になって自由時間をくれた。
なんでも、これからアリウスの制圧による統治とその体制作りを始めるらしい。
その為少しの間休みをくれるとのことだったので、以前から少し気になっていた貧民街に行こうと思った。
きっかけは、任務終わった直後のエイジさんとの話にあった。
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『そういえばなんだが…ここから少し歩いた先に貧民街というところがあるらしいぞ』
『え、そうなんですか?…というか、その情報はもしかして…』
『ああ、お前の内部情報からだ』
『デスヨネー…ほんと何なんでしょうかね、それ…。自分からは何もわかりませんし、自分が一番知りたいくらいですよ』
『さあな。だが、その貧民街にはマダムとやらから逃げ出した奴がいるって話だ。お前のような偽善者にはちょうどいいんじゃないのか?』
『…はは、結構ストレートに言いますね…。……でもまあ、確かに見ておくのもいいかもしれませんね』
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そんな感じで、貧民街に行くことにしたのだ。
マダムの話にはなかった貧民街…おそらく今もマダムの支配下にない可能性がある。
ということは、そこでしか得られない情報やものがあるのかもしれない。
まあ、それとは別でなんとなくそこには行くべき、っていう勘みたいなのもあるにはあるけど…。
…それにしても偽善者、か…。まあ確かにそれは否定できないが、そう言われると中々に辛いものがある。
それでも…この気持ちすら手放してしまったら、自分がわからなくなってしまう気がして……
いや、今はやめとこう。
それよりも貧民街に着くと、やはりというべきか前世のスラム街に近いものを感じた。
まあ、スラム街なんて教科書でしか見たことないが。
そうして変わった景観や空気に触れつつ少し歩いていると、何か足にぶつかる感覚がした。
任務終えてからも変身したままなので痛くもなんともないのだが、物資を箱に入れて持っている為足元が見えにくく、その上ぶつかった足の範囲からして相手は子どもの可能性もあった。
なので荷物の持ち方を変えてからぶつかった方を見ると、何やら薄緑色の髪の小さい女の子がこちらを見上げながら涙目になっていた。
その頭上には星屑が散りばめられているかのような感じのヘイローも浮かび上がっていた。
「あ、あの……」
「
ほえーこんな小さい子もヘイロー付いてんのかぁ…と少し見ていると、その子の後ろから大きい声と共に2人ほどの人影がこちらへ走ってくるのが見えた。
うーん、見事に全員女の子っていうね…。
「あっ、み、
「申し訳ありません!『
「本当に、ごめんなさい…。ほら、ヒヨリもさっさとあやまる!」
「え、えっ…あっす、すいませんでした!」
口々にそう言って、その子どもたちは頭を下げて自分に謝ってきた。
え?というか、仮面の騎士って何だ…??
なんだか謝られた云々より、そっちの方が気になってしまった。
とりあえず、ぶつかられたことよりもそっちの確認をする。
「あ、ああ…それより、その仮面の騎士ってのは…?」
「は、はい…まわりの人がよく話していました。「最近突然出てきた、1人で軍隊を次々と倒していったとっても強い人」って。あなたのことですよね…?」
「へ、へー…そうなんだ…。それはわからないけど、ちなみになんでその話が出たか、わかる?」
「えっと…たしか、ちょっと前にお友だちがあなたに助けてもらったって言っていました」
「……なるほどね」
うーん…なるほど、だいたいわかった。
要するに、これまでの任務で逃した一般人の誰かがその助けてもらった人ということなのだろう。
それはまあ何というか…不思議な巡り合わせもあったものだ。
助けてた時はそんなつもりは微塵もなかったが、こんな形で成果みたいなものが出るとは思わなかった。
でも…無意味に感じてたことがこうして少しでも形に出ているのは、なんだか嬉しい気持ちになる。
良かった、とそう思える。
これは少しお礼も込めて奮発しなきゃなと思い、ここで少し荷物を下ろす事にした。
ちなみにこの物資は、これまでの任務で確保したものから自分たちの分を差し引いて残ったものだ。
マダムの拠点には物資がそれなりにあって貯蓄も十分にあるとの事だから、痛みやすいのを中心に使わない物や何故かあった玩具やよくわからない道具などを入れてきたのだ。
…まあ、偽善者と言われればそれまでか。
けど、それでも彼女たちの笑顔を見ることができたのなら、それでいいと思える自分もいる。
「そっか…それは良かった。なら、お礼をしないとね」
「え?」
「も、もしかして…!!」
「ああ。お察しの通り、この箱の中身は物資だ。周りの人にもそうだが、まずは君たちにも配るとしよう」
「えっ!?い、いいんですか…?」
「いいんだ。自分のはもう十分にある、ここに置くから、好きなだけ取っていきなさい」
「…ど、どうもありが「いいんですか!?やったーー!!嬉しいですぅぅ!!どれからもらいましょうか〜…!あっ取れるだけ取らなきゃ…」って、ヒヨリ!?あんた本当に図々しいよ!!」
短い黒髪の子がさっきの薄緑の髪の子を咎めるように言うが、なんだか語気があまり先程よりも強くないような感じがする。
なんだかんだ、目の前の物が気になっていたのかもしれない。
今も、物資の箱から少し見えてるぬいぐるみに時折目線が行っているみたいだし。
「あっ、あー…すみません仮面の騎士様。こんなに騒がしくしてしまって…」
「別に構わないさ、君も好きなだけ持って行くといい。」
「で、でも…」
「いいんだよ、素直になりな」
「……はい!ありがとうございます!」
申し訳なさそうに一歩後ろで引いて見ていた長い方の黒髪の子にもそう言って促すと、元気に返事をしてから早足で物資の方に駆け寄って行った。
きっと友だちを大切にしているのだろう。
さっきも矢面に立つように一番前で謝っていたし、今なんて自分のや友だちの分を取り出しつつも危険がないかを確かめるように色んな角度から見てしっかり見極めようとしている。
それちゃんと調べれてるのかな…?とは思いつつも、久しく感じなかったほんわかとした気持ちにあてられてゆっくりと見守る事にした。
……強く生きて欲しいなあ、あの子たちには。
突然とはいえ悪に堕ちて
さながら今の自分は、立ち位置的には地獄兄弟みたいな感じかもしれない。
今の俺に、あの子たちは眩しすぎる。……なんてな。
「……幸せになってな」
「……」
無意識に自分と比べてしまったことに少し不快感を覚えながらも、元気で眩しいその子どもたちのことを思い出してふと呟いた。
その後は少し経ってからその子どもたちが物資を取り終わり、「ありがとうございます!」と元気なお礼を聞いて立ち去るのを見送った後に、近くの住民たちに物資を提供する旨を伝えて配り終えてからその場を離れたのだった。
それからもマダムからの任務をこなしつつ、定期的に貧民街を訪れたり自己鍛錬を続けたりしてを繰り返して、だいたい10年くらい経っただろうか。
その間はマダムのアリウス統治の開始や他校側の地域への軽い遠出、契約してたマダムの神秘の強化、そしてこの能力の代償など本当に色々あった。*2
マダムが生徒会長に就くと聞いたときは、冗談抜きにあらゆる意味で気持ち悪かった。
まあ今に始まったことじゃないのだが…。
しかし、今の自分にはそんなことどうでもいい。
今日のこの出来事に比べれば、些細なものとすら感じられたのだから。
「これからお前に新しい長期任務を与えます。ついてきなさい」
現在、突然部屋に来たマダムにそう言われ、マダムの後ろをついていく形で目的の場所まで進んでいるところだ。
どこなのかとかは聞かされていないが、まあ何かすることはないだろうから大人しく付いて行っている。
そうして他とは明らかに雰囲気が違う部屋に到着すると、マダムが入りますよとだけ言いそのまま扉を開けて入っていく。
「今日からお前に護衛を付けます、何かあったら彼を通すようにしなさい。ユウマ、これからお前が護衛するアツコです。挨拶くらいはしなさい」
「ああ、はじめま───。」
「……?」
「…何をしている?」
「あ、ああ…いや失礼。──ン゙ン゙ッ。改めて、俺がユウマだ。今日からお前の護衛に就くことになった、よろしく頼む。」
「…秤、アツコ。」
護衛対象となる秤アツコという女性を見た瞬間、時が止まったように感じた。
なんだろう…儚い印象だとか華奢すぎないかとかそういうのもあったし、可愛いとか紫の髪綺麗だっていう感想もあるにはあったけど、今のこれとは全く違う。
一目惚れとかそういうのではないのだが、なんというか…彼女の瞳には
まるで、この先を生きることに何も希望を見出せていないような…。
気のせいならいいのだが、この手の感情はなんだかここに来たばかりの時の自分と似たものを感じるのだ。
護衛ではあるが、それとは別でなんとかしてやりたいという気持ちが湧いてきた。
止まりかけてた挨拶を慌てて続けながら、俺はそう胸に誓った。
そうして、後にユウマの運命を大きく変える事となる
作中でワードをいくつか出したので結論を言いますと、1話〜今話の途中まではブルアカ原作からおよそ10年前でした。
なので、時系列的に1話〜3話の時はまだマダムがアリウスを統治する前の状態だったわけです。
…こういうのもっと早く言えば良かったですね、申し訳ありません。
・城戸ユウマ(本日のダークライダー:ダークドライブ)
マダムの悪事に加担しマダム信者たちを助けたにも関わらず、マダムの支配下にない貧民街へ物資の提供をしに行く自分の行動を「偽善」と自覚して、それに苦悩している。
早速器としての影響が出始めている模様。
ロイミュード108番としてのエイジと泊英志を明確に分けてはいるが、それはそれとして108番の方をかっこいいと思っているのも事実なので、この呼称に。
・ダークドライブ(ロイミュード108番(2035年):エイジ)
本日の変身対象。
原作では2035年の未来から来た泊英志が変身する仮面ライダーであり正義のために戦うのだが、作中や設定での全体的な在り方がどちらかと言うとダークキバに近いものがあり、また公式からの名称が「ダークドライブ」というのも相まって変身可能となった。
コピー元の影響がそこそこある。
ある程度のコミュニケーションさえ取れてれば、そこまで危険にはならない。
・サオリ、ミサキ、ヒヨリ(幼少期)
スチルのから更に少し前の時。
仮面の騎士の話は周りの人たちから聞いて覚えた。
・秤アツコ
漸く出た本作のメインヒロイン。
まだ(アリウススクワッド結成時の)サオリたちと出会っていないのだが、それにしても様子が…?
・現時点での時間軸→原作より〇〇日ほど前
それと、活動報告の方にてちょっとしたお聞きしたい事を載せていますので、よろしければそちらもどうぞ。
注釈2のはこれの事です。
リアルがごたごたしていたり精神不調だったりで、投稿が遅れて申し訳ないです。
感想や高評価を貰えると嬉しいです…!