サザンビークの黒竜殿下【第3部進行中】   作:ryure

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これが呪いでないならば

「なんだこれは。なんの騒ぎじゃ」

 

屋敷の扉が開け放たれ、あの不遜な声が聞こえてくる。

僕はもう顔を上げる気にもなれなくて、身動ぎひとつしなかった。

蘇生呪文を唱えるのをとうとうやめたククールも、向かい側で座り込んでいたゼシカも同じ意見だったらしい。

外なのに、しんとその場は静まり返ったまま。

正確には町人たちのすすり泣きだけが時折途切れ途切れに聞こえてくるだけ。

 

僕のすぐ後ろにいるヤンガスだけが律儀にも振り返って確認したらしく、ぼそりと「今更、どの面下げて来やがったんでがす?」と小声で言った。

もう少し早ければ、チェルスの最期の言葉を聞けたのに。

いや、僕たちだってもう少し早ければ、そもそもチェルスはまだ生きていたかもしれない……。

遅かった僕が人のことなんて言えないけれど。

非難の気持ちが湧き上がってきて、だけど何かを言う権利はないのでただ、黙って俯くばかり。

 

さしもの傍若無人も庭に広がる血の海と嘆き悲しむ人々という異様な状況に異常を察知したらしく、ドタドタとこちらに走ってきた。

 

そして、血まみれになって倒れ伏したチェルスの姿を見たんだろう。

閉じられた目、胸の上に組まされた手、血の気のない青白い顔を……。

 

「なぜチェルスが……いや……」

 

不遜な声が、だんだん震え混じりに変わっていく。

身近な人間の死を見てショックを受けるくらいにはマトモだったのか、と頭の中で決して「エイト殿下」としては表に出すべきではない声が囁く。

 

「おぉ……賢者クーパス様の子孫は……わしではなく……思い出したぞ、御先祖に理解させてもらってやっと! なんと愚かな、わしはなんということを……一体なんのためにわしはチカラを持っているというのか……! チェルスを守れずにわしは……!」

 

すっかり気力を喪失し、よたよたとした足取りでチェルスの前にやってきたハワードに場所を譲る。

少なくとも、チェルスが死ぬ間際まで心配した人物であり、あんな仕打ちを受けてもなお「大好きだ」とまで言って尊敬した人物であり……そんなハワードがチェルスの死をもって悔い改めたなら。

 

外野がなんと思ったって関係ない。

チェルスの供養として、ハワードの後悔、ハワードの悔やむ気持ちこそ必要なんじゃないかと、思ったんだ。

チェルスはハワードに嘆き悲しんで茫然自失して欲しいとは思わなかったかもしれないけれど、今ようやく……ひどい仕打ちをしてきた雇い主と一途なまでの使用人が同じ方向を向いた。

 

『ハワードさまが唯一心を開ける存在だから』

 

今際のチェルスはそう言って、自分を殺したレオパルドを探すように求めた。

だけど、あんなに虐められていたチェルス本人だってハワードの心に居座っている存在だったんだ。

……亡くなってはじめて、それを自覚したんだろう。

 

すすり泣きはますます広がっていき、我に返った神父が葬儀の準備をするために動き出すまで、しばらくの時間がかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、しめやかな空気の中で葬儀が執り行われた。

チェルスはこの街の出身ではないためか、彼の親族も駆けつけてくることなく、こじんまりとしているけれどたくさんの人が参列した。

 

ハワードの後悔と改心は本当だったらしく、葬儀の費用の一切合切を受け持ち、チェルスの死を惜しむ人間に十分な時間が与えられるように取り計らい……自身の屋敷の庭に真新しい墓石を設置し、いつでも誰でも彼を悼むために敷地に入ることを許可した。

 

そして、僕たちにも一連の騒動のお詫びがしたいと言って、好きなタイミングで屋敷に来るようにと言伝があった。

 

「お詫び、ね……何も知らなければ、あたしが平和を引っ掻き回して呪いのバトンを渡したようなものだけど……」

 

落ち込んだ様子のゼシカ。

だけど、ドルマゲスを倒した段階でまさかトロデーンの国宝が呪われているなんて分かるはずもない。

ドルマゲスを倒した後、闇の遺跡の深奥に放置していくなんて選択肢はあり得なかった。

落ち度なんてないんだよ。

 

僕が口を開く前にククールがフォローを入れた。

 

「その裏の事情も『分かっている』んだろ。偉そうな態度の時から実力だけは本物だったからな」

 

「にしても大怪我をした兄貴と呪われていて大変だったゼシカを呼びつけるんじゃなく、詫びならあっちから来るべきじゃないでがすか?」

 

「ヤンガス殿は実にいいことを仰る!」 

 

ヤンガスがぼやくと、部屋の警備をしていた若い兵士が口を開いた。

彼の先輩にあたる兵士は外でミーティアの警護をしているし、他の兵士はサザンビークに戻って此度の事件の報告に行っている。

つまり、本来たしなめるはずの上官がいないわけで、それなら間接的に彼らの上司のような僕が何か言うべきなのかもしれないけれど()()()()()()()()()()()()()()()どうしたらいいのやら。

 

でもまあ、悪い気分じゃない。

王族としてはダメかもしれないけれど、僕らの周りにいる人々が腹の中で本当は何を考えているのかって、素直に分からないことがほとんどだったんだから。

だから新鮮で面白いな、と思いつつも……多分同年代のはずだけど、若い新兵は分かりやすく突っ走ろうとした。

 

「ハワード殿に今すぐ抗議してまいりますよ、エイト殿下!」

 

「よしてランス。ここでは向こうの作法に従うべきなんだから。

それより君、サザンビークに戻って僕はもう元気だって伝えてくれる? いい加減、見張ってなくても大丈夫さ」

 

「三日は戦闘行為や鍛錬などせずご安静になさるよう、陛下のご命令でありますので! 『ルーラ』などを使用した移動は問題ありませんが、新天地には向かわぬようとのことですよ、エイト殿下。たとえあの黒犬が見つかったとしてもです! 見張りが不要であればすぐにそうさせていただきますが」

 

「むしろ、よくあの怪我で有無を言わせず帰宅命令じゃなかったよな……なんだかんだ、兵士たちは上手く言ってくれたんだろ」

 

「……そうだね」

 

ようは心配してくれているってことなんだよね。

わかってるさ……。

 

でも、杖を持ったレオパルドは野放しになっている。

しかも「賢者」の残りはたったの二人だ。

それが誰かは分からない。

世界中のどこか。

おそらくはすでにドルマゲスが訪れている大陸にはいないけれど、じゃあどこにいるっていうんだ?

 

ぐるぐると考え込みそうになって、僕はやめた。

今は、どっちにしろ三日間は戦えないし、おじ上の言いつけに背けば今度は連れ戻されるかもしれなかった。

それに、日常生活くらいなら「もう大丈夫」だけど、血を流しすぎて実際のところ「もう戦うこともできる」わけじゃなかった。

 

人間の姿と竜の姿がごちゃ混ぜになってギリギリ人間の形をしているような変な状態だからか、ただそこにいるだけで妙にエネルギーを消耗していて……絶賛大不調。

 

「ではトロデーン国王陛下、ハワード氏のところに行って参ります」

 

「うむ。わしはミーティアと外に出て待っておるでな」

 

「ランス、トロデーン国王陛下ならびにミーティア姫の護衛につくように」

 

「はっ」

 

屋敷に向かうと、すぐに僕たちはハワードの部屋に案内された。

 

沈み込んだ顔のハワード。

すっかりしぼんだようにさえ見える。

僕らに、複雑な気持ちで満たされた胸中を洗いざらいぶちまけることにしたみたいだった。

 

「おお……おまえさんたち、足労すまんかったな。

昨日……チェルスの亡骸を見た瞬間に、わしの頭の中でいろいろな疑問が氷解した。すべて遅すぎるというのに、わしのご先祖がかけた因縁のまじないによってチェルスと出会う運命にあったのだと気づかされたのじゃ……偉大な賢者の末裔、チェルスを守るように、と。そのためにかつての賢者よりチカラを授かったというのに。

だが、わしの一族はチカラに驕り、いつしかそのまじないさえも消し去ろうとしてしまっていた……せめてあと少しでも早く気づいておれば、こうはならなかったのかもしれんな……」

 

「つまり、本来チェルスが持っているはずの賢者のチカラをあなたがたの一族が?」

 

「そうじゃ……。そうすることによって暗黒神の目を欺く算段だったというのに。結局目を誤魔化すことも、チェルスを守ることもできなんだ。

チェルスのことは手厚く弔ったつもりじゃ。これからも墓を守っていこう……だが、もう……すべてが遅い……わしはもう、誰にも顔向けできん……」

 

あの自信家で傲慢な男とは同一人物とは思えないほどの消え入りそうな声だった。

 

「すまんが、……わしの最後の頼みを聞いてはくれんか?」

 

この期に及んでまた「お使い」ということはないだろう。

きっと僕たちは同じ気持ちのはず。

そう思ってみんなを見回すと、頷いてくれた。

 

「すまんな……チェルスを殺したのがレオパルドだというのは知っておる。それを承知で頼むが、レオパルドを、賢者の一族の仇をおまえさんたちの手で討ってほしいのじゃ。目撃情報によると、北の方へ……オークニス方面へ向かっていったらしい……」

 

「……今際のチェルスは、レオパルドのことをあなたが唯一心を開ける存在だと言って、どうか追いかけてくれるようにと懇願したのですよ」

 

「な……」

 

チェルスの底なしの優しさというべきか、忠誠心というべきか。

今際の遺言に絶句したハワードだったけれども、それでも意思は変わらないようだった。

 

「わしにはわかるのじゃ。もうあやつはレオパルドではない。わしの唯一の家族ではなく……魔の存在に支配された傀儡になっておるのじゃ。どうか頼む……」

 

「目的は一緒よ。あたしやレオパルドを操ったあの杖を追うことには変わりないわ」

 

「そうだな。ドルマゲス……ゼシカの前に操られていたおじさんを倒しても、元を断たなきゃ結局は追いかけっこは続く。ま、首突っ込んだからには中途半端に放り出すわけにはいかねぇ」

 

「もちろん、僕もこの身を蝕む呪いを解くために。チェルスの仇を追いましょう」

 

「もちろん、アッシは兄貴のお供をどこまでもしやすよ!」

 

「おお……恩に着る。そうじゃ、おまえさんたちにも随分迷惑をかけた。なにか礼をしなくてはならんな。ふむ……そちらの娘さんは魔法使いの天分が半分眠っているようじゃ。その潜在能力を引き出してやろう」

 

ハワードはゼシカに手招きすると、何か呪文を唱えた。

不思議な光が彼女を照らし、ゼシカは自分の手を見ながら目を見開く。

 

「あら……今なら操られていた時より強力な呪文が使えるかも!」

 

嬉しそうなゼシカの言葉にうなずいたハワードは今度は僕の方をしげしげと見ている。

主に竜化した腕を。

 

「おまえさんは……ふむ……随分ややこしい状態じゃのう」

 

「これはレオパルドを操っている黒幕によってかけられた竜の呪いです。やろうと思えば竜に変身することもできますが、今は完全に人の姿に戻ることは出来なくて」

 

「呪い? おまえさん、これを呪いだと思っとるのか?」

 

「そうでなければなんでしょう。僕たちの仲間には魔物のような姿や馬の姿に変えられてしまった人がいるのです。ほかにもイバラにされている人々がいるとか……黒幕は異形の呪いを得意としているようですが」

 

「うむ……まあそれはそれで嘘ではないのじゃろうが、少なくともおまえさんに限ってはそれは呪いではないぞ。そもそも変身するなど、本人の利益になることができる時点で……うむ……まぁ、よかろう。それで、人の姿に戻りたいんじゃな?」

 

「それはもちろん」

 

「その姿ではレオパルドを追う旅でも支障が出よう。少しどうにかならんか試してみようぞ」

 

流石に、どんな態度でもその能力を疑うことはできなかった大呪術師だけあって、うなりながらも僕の状態を把握し、何やらぶつぶつ言いながら理論を組み立ててくれている。

 

「どうすればこんな……竜の……とっくにこの地からいなくなったはずの……ええい、ややこしい! 完全ではないが、それならばこれでどうじゃ!」

 

ハワードの両手から強い光が発せられ、正面から浴びせられて目がくらむ!

 

真っ白になった視界が戻ると、僕の身体は呪われたゼシカと戦う前くらいの、つまり右腕だけが大きな鱗に覆われ、両手足にも小さな鱗が生えそろった状態に戻っていた。

つまり。

ハワードと出会った時点の僕の姿だ。

時を巻き戻す呪文?

いや……状態を戻す魔法?

聞いたことがあるのは「光の波動」だろうか。

 

「ふむ。まあ即興にしては上出来じゃ。よいか、中途半端でややこしいことになりたくなければ伝説上の会話できる竜にでも会って空の飛び方でも学ばねばならん。これは呪いではなく……ふむ、言うならば()()じゃて」

 

「これが……?」

 

「ふむ。おまえさんの両親は健在か?」

 

「すでにふたりとも亡くなっています。赤ん坊のころから会ったこともありません」

 

すると突然、腰のポーチからトーポがもぞもぞして脱出すると、腰、腕、肩を伝って一目散に頭の上に登ってくる。

今まで大人しかったのに急にどうしたんだろう?

僕は鱗が小さい方の左手で捕まえると、ハワードは当然と言うべきか、突然登場したネズミを不思議そうにじっと見ていた。

 

「……そうか。それで呪いだと思ったんじゃな。まあ、そういうことじゃ」

 

「そういうこと? 両親が僕に竜になるよう望んだって言うんですか?」

 

「結果的にはそうなっておる。わしにはそれ以上のことはわからんよ」

 

僕はたとえ推測でも聞きたかったけど、ハワードはそれ以上は言ってくれる気はないようだった。

 

生まれつき、両親の願いで僕が竜になると運命づけられていたとして。

それじゃあ、どうして呪われたドルマゲスがサザンビークに侵入した日から鱗が生えるようになったんだろう?

タイミングが良すぎるじゃないか。

呪いだと勘違いするのも当然じゃないの?

十八歳になるまで「こう」ならなかったのなら、両親以外にもドルマゲス、つまり暗黒神が近くに来たことが原因のひとつではあったのかな?

 

「まあ、それくらい収まったなら装備で誤魔化せるじゃろう。くれぐれも無茶な変身をしたり、竜のチカラを使おうとするでない。正しい使い方など人間のわしらには分からないものでな」

 

「なるほど……」

 

「ふむ。それでおまえさんたち。レオパルドは北の方へ向かったという目撃情報が耳に入っておる。まずは北、オークニスを目指すといいじゃろう。一面の白い世界ではあの黒い毛並みは良く目立つことじゃろうて……それでは、旅の無事を祈っておるよ」

 

そして僕らは、とりあえずトロデ王のもとに向かうことにした。

 

とりあえずドクターストップならぬキングストップにかけられている僕と、まだ本調子じゃなさそうなゼシカを抱えて凍てつく寒さのオークニスに出発することはできないので……「不思議な泉」でミーティア含めてしばらく語らう、ということになったのだけど。

 

一進一退。

晴れやかとは言い難い気持ちを抱えながら、僕たちの旅は続いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サザンビーク城下町、某所。

上質とは言い難いせせこましい部屋の中、チャゴス王子は体躯に合わない小さな椅子の上にふんぞり返っていた。

 

「ほう、これが試作品か……出来はまあ……これくらいでいいだろう。庶民向けだからやたらめったら凝ったって仕方ない。ある程度見栄えして、あとは国民にいきわたる方が大事だしな。それが済んだら次は旅人どもやバザーの商人どもにも売りつけるんだから数が大事だ。

それで? 量産の方はどうなんだ?」

 

チャゴス王子は手にしていた()()()()ブローチを怪しげな商人につき返すと、ふんぞり返りながら尋ねる。

チャゴス王子の尊大な態度にすっかり慣れた商人は揉み手をしながら返事をした。

 

「へ、へぇ、一日に三十と少々といったところです、はい」

 

「は? 遅い! 遅すぎる! サザンビーク国民が何人いると思っているんだよ! それじゃあ平民どもの雇用は進んでいるんだろうな?」

 

「それが……王子のお眼鏡にも叶わないような無能ばかりでして、なかなか」

 

「無能ってなんだよ。こういう工芸品を作ったことがない未経験のやつらって意味か?」

 

「お、仰る通りでございます」

 

「未経験でいいんだよ、それは!

いいか、とにかく有能な奴を高給で雇え。無能をちゃんと働かせられる有能をな! ぼくみたいな頭の切れる人間を雇って、そいつに無能を使わせる。教えてできるようになればいいんだよ! 手先が器用じゃなければ検品でもさせとけ! それも無理なら材料を取りにいく使いっ走りをさせる、それもダメなら床掃除でもさせとけ! 手先が器用で仕事が早いやつの手を煩わせないことで全体の効率が良くなるんだよ!」

 

「お、王子の仰せのままに……」

 

「フン、これだから平民は人の使い方が分かってない! よく働かない奴がいたらそいつが無能なんじゃなく、配置がダメなんだとまずは考えるべきだし、それに気づくのはいつだって全体が見えているぼくみたいな人間だろ?

それから……『あっち』の方は進んでいるんだろうな?」

 

じろりと睨まれて、商人はポケットから薄汚れた紙を取り出して読み上げた。

 

「へぇ。定期船がなくなってから別大陸へ()()()人間は減りましたが、多少は集まりましたぜ。パルミド、ドニ、それから三大聖地のサヴェッラ、ゴルド、マイエラなんかも観光客が多いせいか結構あっさりと……」

 

「偏っているじゃないか! というかドニもマイエラも誤差だろそれ。トロデーン方面に行ったことある人間を早く捕まえてこい!」

 

「へ、へぇただいま!」

 

バタバタと足音を立てて部屋から商人がいなくなり、チャゴス王子は視線を壁に移した。

 

壁に掛けられた真新しい絵の中には、竜の腕を持つエイト殿下が玉座の間で王に向かってなにかを訴えかけている。

その隣にある絵ではやたら痩身で美化された顔つきのチャゴス王子と、本人はしないほどわざとらしく爽やかな笑顔を浮かべたエイト殿下という……なぜか少しバタ臭い絵柄の絵画があった。

絵の中の従兄弟たちはがっしりと手を組んでおり、いかにも「協力体制」といった様子である。

 

「早くケリをつけて帰ってこないと、ぼくの作ったプロパガンダのエイトの方がかっこよくなっちゃうからな」

 

チャゴス王子はニンマリ笑って、今度は鱗のブローチをいくらで売るかを算段し始めた。




これにて第2部 竜の末裔、宿敵の影 の本編終了です。
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